・東京新聞の文芸時評で、沼野充義さんが「ここに消えない会話がある」 に触れていました(3月31日付け)。 ・読売新聞でも、「ここに消えない会話がある」がとりあげられていました。 (3月31日付け、大分過ぎましたが)。 ・アンアン(マガジンハウス)4月8日号 「西加奈子×せきしろの短歌上等!」のコーナーに、 今月のゲストとしてお邪魔しています。 ・「考える人」(新潮社)春号 特集「ピアノの時間」の、 アンケートに答えています。 ・「早稲田文学フリーペーパー WB 」(早稲田文学編集室)vol.16 特集「教科書ってどんな? こくごへん」に、 エッセイを書きました。 ![]() 新宿御苑でお花見をしました。 これは、自分が写真に撮られながら、 桜の写メを撮ったという、不思議な図式の一枚。 (たぶん、写真家の男の子がいろいろな作家の写真を撮っていた? のだと思う)。 見られつつ、見る、というのが面白いと思った。 お花見といえば、『カツラ美容室別室』という花見小説があるので、 今の時期に読んでもらえたらいいな(宣伝ですね)。 この本は、本文紙(普通は薄クリーム色が多い)が、ミルクリームロゼという名の薄ピンクの紙で、花見仕様なんですよ。
![]() 大学時代からの友だちの男の子が結婚式を挙げたので、 北海道にいってきた。 素敵な式だった。新婦さんはきれい。新郎は号泣していた。 おめでとう。 一緒に行った友だちは、これまた男の子だったが、 やっぱり、学生からの友だちって気楽で、 観光もしようということになり、 札幌でスープカレーを食べて、ジンギスカンを食べて、 せっかくだからと小樽まで行ってきた。 (写真は小樽運河)。 この男の子も、来年あたりには、つき合っている彼女と結婚するみたい。 みんな幸せになるといい。 というか、きっと幸せになるね。 男の子たちとは、淡い淡い友だちになっていくのかな。 私も幸せになる努力をしなくては。 私にもきっと、人生がある。 みんなが私を支えてくれていて、 仕事をちゃんとすることが一番の恩返しになるとは思う。 でも、仕事に人生を押しつけちゃ駄目だ。 人生の上手くいかなさを、仕事のせいにしたら、いけない。 稼ぐためじゃない、人生のためじゃない、 使命感で書く。 何かを得るために書くわけじゃない。 書いたら、その先に、もっと書くことが生まれる、 ということが、ごほうびなのかな。 以下、お知らせです。 ・連載小説「あたしはビー玉」最終回 ビー玉の墓 「星峡峡」幻冬舎(4月号) ・由紀さおりさんのアルバム「いきる/由紀さおり」の中の、 2曲に歌詞を書きました。
このように、茫漠とした頭で、日々が滑っていくのは、 世に聞く「オーバーワーク状態」ではないだろうか。 たいしたことはしていないが、人によってキャパシティは違うだろうから、ありうる。 秘書のような人か、アルバイトの人か、プロデューサーみたいな人か、 そういう人がいたら、 スケジュール管理と、メールの遣り取りと、どの仕事を受けるべきかの決定と、プロデュースと、広報と、ホームページ作りと、他の場所への移動手段と、FAXや郵便の管理と、経理と、交際と、ネゴシエーションと、 いろいろしてもらえて、きっとありがたいだろう。 どうしたらいいのか。 でもこの仕事量がいつまで続くかわからないので、やっぱり贅沢だろうか。 ともかくも、仕事は好き。 なんでもそうだと思うが、好きなポイントがある。 ・胸の中に浮かんでは消えるものを掬う。 ・ペンでノートへ、小説を書いていく(すでに、この時点で、お金がいらないくらいの、満足感がある)。 ・テキスト作り。 ・だめだしされたことに、期待されたこと以上のレスポンスができる。 ・ゲラの校正(テトリスにはまるように、夢中になる)。 ・装丁が仕上がっていく過程で「うわあ」となる。 ・本という形が見えてくる。 ・紙の匂い。 ・ページの触感。 ・書店の棚。 ・読者との出会い。 今は、4月に出る『男と点と線』が一番楽しみ。 (対談や、著者インタヴューなどの、雑誌の仕事ももちろん面白いが、 それも「本を読んでくれる人に出会えるかも」という気持ちが大きい。 本作りには、深い快楽がある)。
・『すばる』集英社(4月号)3月7日発売 小説「ここに消えない会話がある」掲載 前々からあたためていた話を、 力を入れて書きました。 ぜひ読んでいただきたいです。 (単行本『ここに消えない会話がある』を、夏に発売予定です)。 ・『文學界』文藝春秋(4月号)3月7日発売 長嶋有さんと山崎ナオコーラの対談が掲載 『ねたあとに』と『手』の出版記念の対談ですが、 私の読者でなくても、面白いんじゃないかと思うので、 ページをめくってみてはいかがでしょうか。 ・あと、『群像』講談社(4月号)の創作合評で、 「男と点と線」及び「スカートのすそをふんで歩く女」が、 取り上げられていました。 『手』の書評もありました。 ・「星星峡」幻冬舎(2009年3月号)2月末発売 小説「あたしはビー玉」 第9回 本気で文化祭 掲載 クライマックス。 ・「ダ・ヴィンチ」メディアファクトリー(4月号)3月6日発売 童話「モサ」 第3話 掲載 荒井良二さんとのコラボレーション ハリ登場。 ・「Voice」PHP研究所(4月号)3月10日発売 中俣暁生さんによる『手』の著者インタヴューが掲載 完璧なインタヴューをしてくださったので、 これは読んで欲しいです。 ・「パピルス」幻冬舎(4月号) 西加奈子さんと山崎ナオコーラの対談が掲載 加奈子ちゃんの『うつくしい人』の出版記念。 『うつくいい人』、面白いですよ。 ・「Riddim」OVERHEAT MUSIC 312号 I SHOT THE "GIRL" こだま和文さんの写真に、 西加奈子さんと私も一緒に撮ってもらいました。 ・「週刊読書人」3月13日発売 『手』の書評が載っていました。
・地球を旅する小説集『男と点と線』が、 新潮社から、 4月27日に刊行される予定です。 これまでに文芸誌各紙に発表してきた短編小説六編で、編み上げる本。 世界各地を舞台に繰り広げられる、人と人の出会いの物語で、ひとつの本を作り出します。 素敵に仕上がる予定です。 2ヶ月後を、楽しみに待っていただきたいです。 ・絵本『モサ』は、5月になります。 (おくれます)。 ・webちくま 男友だちを作ろう 2月13日更新 第3回 「わざわざパースを狂わせて」 こういうエッセイは得意分野のような気がしてきました。 真骨頂かも。 今回は、この連載のイラストを描いてくださっている、 のりたけさんとお話しました。 同い年トークの文章化で、かなり腕が鳴りました。 (あと書籍紹介のページ、更新しました)。
以下、お知らせです。 ・短編小説「男と点と線」掲載 『新潮』新潮社(3月号)2月7日発売 ・短編小説「スカートのすそをふんで歩く女」掲載 『文學界』文藝春秋(3月号)2月7日発売 ・童話「モサ」第2話 掲載 荒井良二さんとのコラボレーション 「ダ・ヴィンチ」メディアファクトリー(3月号)2月6日発売 去年の夏頃、どうも作家の五月病みたいなのになって、 (5年目にして) 一文書こうとするだけでぐじぐじ泣く、という感じの時期があったのですが、 冬になってから、ぐんぐん意欲がわいて、 すっかり元気です。 (季節としては、私は夏が好きなんですがね)。 (発表が重なっても、書いている時期は別々だったりするので、いそがしくはないのです)。 書く喜びを感じます。 ところで、『人のセックスを笑うな』の文庫の重版がかかって、今、40版になったようです。 単行本が9版、文庫が40版。うわあ。 こんなに淡々とした小説が、ここまで読まれるとは……、びっくりです。
![]() 梅の花が、もう咲いていました。 以下、お知らせです。 ・小説「あたしはビー玉」 第8回掲載 「星星峡」幻冬舎(2009年2月号) 連載小説の、11か月ぶりの掲載です。 休載していたのは、出版社側でちょっとした変化があったので、「その変化があるなら、ちょっとお休みしてから書いてもいいですか?」と私がお願いした、というのが理由です。 でも、もちろん、ずっと幻冬舎さんとの関係は良好です。 秋には単行本化する予定です。 これまでの分を読み返してみたら、自分でも意外なほど面白かったので、今から本作りの腕がなっています。 ・『手』文藝春秋(1月28日発売) 単行本を刊行しました。 (表題作は、私の今までの作品と違って、毒があるので、 これまでのものを好きになってくださっていた方が離れていくのでは、 とびくびくしております。 でも、書き下ろしの「お父さん大好き」は、 面白いのではないか、と思います)。 帯文は「日本のロリコン文化を批評する、新しいファザコン小説が、ここに誕生! おじさんは可愛い」にしました。 誤解のないようにここに書いておきたいのですが、 「日本のロリコン文化」というのは、外国などで一般的に言われる「日本のロリコン文化」のことです。 本当の小児性愛のことではなくて、いわゆる「若い女性好き」のこと、「二十代前半の人を”可愛がる”」という文化のことを指しています。 つまり、決して、 「アニメだとか想像だとかで趣味として楽しむ」「頭の中で空想する」ということは指していません。そういう知識はまったく持っていないので、私には意見する権利もないと思います。だから、そういうことに関して、私は何も書いていないし、発言もしていません。 そうではなく、 現実社会の中で、二十代前半の女性を重宝する、という風潮が、会社だとか行政だとかにあって、 そういう雰囲気に対する批評(批判ではない)として、「おじさんは可愛い」と言い張る、という話なんですよ。 それから、私は谷崎潤一郎がものすごく好きで、 「吉野葛」だとか「「少将滋幹の母 」だとか、いろいろな作品で扱われる、 母性憧憬というものに惹かれて、自分にもこういうことが書けたらいいのに、という思いがありました。 つまり、異性に、異性の親を、見ないわけにはいかない、というのが、面白いな、と。 あと、金子光晴も大好きで、 金子も、異母との特殊な関係の中、やはり母親というものに対する屈折した憧れを持っていて、 晩年は、長年の相棒の森三千代と、若い詩人の大河内令子との間で揺れ動きます。 そういうエピソードに興味があって、こういうことを書きたいな、と思いました。
以下、お知らせです ・エッセイ「この世の誰もが、めくっている」 『真夜中』リトルモア(No.4)1月22日発売 巻頭エッセイを書かせてもらいました。 ・webちくま「男友だちを作ろう」1月23日更新 第2回 「月とお粥」 第1回の会田誠さんからうってかわって、 第2回は高円寺のお粥屋さんのマスターに会いにいきました。 これは、自分でもかなり上手く書けた失恋エッセイのように思うので、 読んでいただけたら、とても嬉しいです。
突然ですが、 ![]() 朝日新聞土曜版beで連載していたエッセイ、 『指先からソーダ』は、 男性女性ともに、年齢問わず、 いろいろな方に、 面白く読んでいただけるのではないか、と思います。 私の著書だけでなく、 他の現代日本作家の本も読んでみて欲しい、と思っています。 自分の作家活動が、書店が盛り上がる力の一助になったらいいな、 と考えています。
みなさんのこれからの一年が素敵に過ぎますよう、祈っています。 少なくとも、「本があるから大丈夫」。 (私の著作に限らず、世界にはたくさんの本があるから!)。 私は、純粋に一途に素直に生きる。すべての人と向かい合う。 さて、2009年に本を何冊か作ります。 今までにない間隔での刊行になりそうですが、 前々から準備していたものを、順番に出版していくので、 丁寧に作り込んだ本をお届けします。 年末年始、たくさんの人に会っていますが、「完全なる休日」はない。 それでも仕事が終わらない。ありがたいことですがね、仕事があるということは。しかし、仕事のこなし方がわからない。ああ。続けられるのか、作家活動!? 以下、お知らせです。 ・「ダ・ヴィンチ」メディアファクトリー(2009年2月号)1月6日発売 荒井良二さんとのコラボレーション 童話「モサ」第1話 掲載 はじめの何話かを連載して、4月下旬に絵本にして出版する予定であります。 (先月の朝日新聞のインタヴューで、「3月刊行」と先走って言ってしまってごめんなさい。4月になりました)。 ・NHK BS2「週刊ブックレビュー」 1月10日(土)8:30〜9:24放送 (1月11日(日)23:45〜0:39再放送) 「おすすめの一冊」のコーナーで、『シラノ・ド・ベルジュラック』を紹介します。
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