大変な災害が起きてしまいました。
まるで映画でも見てるような、これが現実とは信じられない。 「壊滅」って そんな言葉 確かに何かの映画で見たような・・
小さな頃から慣れ親しんだ町が、あの防潮堤がなんの役にも立たない、 あれさえあれば大丈夫なのだと、みんな固く信じて過ごしてきたのに。
小さな頃から、津波警報のサイレンが恐ろしく、この世の終わりのような 気持ちにさせた。この世の終わり。 本当に「この世の終わり」を 見せられたような・・・
気仙沼の火災、陸前高田、知り合いの方々のあのお庭が。
宮古の人間の厭世観は ここにあったのかも知れない。 わたしは この絶望の中で育ったのかも知れない。
言葉もない。海は恐い。
義父母も実母も弟も 連絡が取れない。
猫が押し入れに間違って閉じこめられて カリカリとドアをツメでひっかくような・・
そんな物音がして
「猫がどこかに閉じこめられてない?」と 長女が言うので 廊下に出てみますと
音は雨だれの音。
屋根から下がったツララが急に暖かくなって溶けて したたり落ちる水の音でした。
ツタタタタタ・・・・
夫が言いました。 「春の呼び水かな」
明け方は雪が降ってましたが 今日の日差しは明るい。
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