TALES OF ROSES

2006年08月24日(木) 漫画家の本音、その3



マダム・ジュール・ブーシェ
雨に濡れたので、ちょっと汚いのですが
この花の形の美しさ わかっていただけますでしょうか。





よくインタビューされるのが

「漫画家になって 一番嬉しかったことは?」という質問。



答えは
『大きくなった娘達が 「お母さんの漫画、やっぱり面白いよ。」って

 言ってくれたことです。』

生意気盛りの頃は、だっさーい、とか下手!だとか、ボロボロに

言ってくれたもんですが、ある程度モノがわかるようになってから

そう言われた時は、ジーンときました。

「やっとわかってくれたのかい」ってね。



昨日、それを上回ることがありました。

83歳の義母が 「 マリエにお手!

いい漫画だったよ。 一つ一つ 心に沁みるお話でしたよ。」と

電話をくれたのです。

今まで、そんな風に言われたこともなく、高齢で漫画など読めないのだと

思っていました。

お世辞を言う人でもないし、実にストレートな義母です。

義母の電話だけでなく、 『新マリエにお手!」を読んで下さった方々からの

 感想メール、お便り、書き込み、励ましのスイーツまで 届き、

昨日は、しばらく 涙が止まりませんでした。



2006年08月23日(水) 漫画家の本音、その2


コミック界も含め世の中が大きく変わってきたのが 1995年前後かな。




ブックオフが 盛岡にも台頭してきた。

ブック○○。ブック××。似たような店名で あちこちに乱立し始めた。

最初は、面白がって子供を連れてブラブラしにいったものだが。

久々に会った編集長とその話をしたら 眉をひそめてこう言われた。


「あれはねえ、我々にも作家にも一円も 入らないんですよ。

 一円も!ですよ。」


漫画本一冊、

その定価は 作家、出版社、販売、取次店、書店、運送会社、

だいたいこの間で取り分が 細かく決められている。

出版社は、次々膨大な量の本を出し、その中には、大ヒット作も生まれ、

それでこの業界は潤う仕組みになっている。


新古書店は、全額一人丸儲けになっているから、それであんなに急成長を

遂げられたわけだ。



その話を 聞くまでもなく、 私は新古書店には行かなくなっていた。


なぜか店内にいると 頭痛がし、吐き気を催してくるのだ。


ブックオフに並んだコミックの背表紙は
 

消えていった膨大な数の漫画家達の 墓標そのものだ、と

やがて 気が付いた。




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