TALES OF ROSES

2005年06月29日(水) 秘湯の旅、その4

温泉の入り方が 浴室の壁に貼ってあった。

温泉は熱い湯と、ぬるい湯と二つあり
最初にぬるい38度の湯で じんわりほっこりし
最後に熱い42度の湯に5分〜10分つかり
そして最後に霊泉の上がり湯を全身にかけてあがる、
と いうものだ。

ひのきの歴史ある湯船、蛇口が黒ずんでいるのも硫黄泉の証拠。

この38度の湯加減がなんとも気持ちよく、
ちょうどお布団に入ってウトウトする感じ。
目を閉じて、いつまでも入っていたくなるのだった。

そのお布団湯船で 他の客の会話が聞こえた。

母親とその娘らしい。
「アタシ、温泉に行くとき いつもバスで酔ってしまって
 草津の時も、旅館について夕ご飯の後ゲーゲー
 大変だったの〜〜

 箱根は、バスに乗ってるウチにもう我慢できなくなって
 小湧園のところで、降りてゲーゲーしちゃってえ」

 お嬢さんは、そうまでしても各地の温泉を訊ね歩いているのだね。
 十和田湖東岸の子の口までの あのくねくね道路も さぞや
 胃袋にこたえたことでしょうねえ。


ところで 混浴風呂=男性風呂なのだ。

「まいったな、おばちゃん達は 平気で男風呂に入ってくるんだよ。」と
部屋に戻った夫が 困惑していた。
  つづく




2005年06月28日(火) 秘湯の旅、その3


客室のドア

イワナの刺身は、初体験だった。
幻の〜とか 清流の化身と言われる高級魚を こんなに大勢で食べていいのだろうか。(絶滅するのでは??)

淡泊で薫り高く、それでいて後味は濃厚、
ぜいたくな味だった。
丁寧に小骨まで除いてあった。

それからおばちゃんが火をつけてくれた固形燃料の
鍋が2種。

一つは これもイワナのちゃんちゃん焼き、
もう一つは ドングリのすいとんだった。

すいとんは、ドングリの濁った色だったが、
つるつるっとつやがあり、 一緒に煮られた姫タケノコ
ワラビ、ぜんまい、ごぼう、シラタキ、とうふ、
白菜、鶏肉が、いい味を出していた。

天ぷらは、
天然山ウド、これがスジばって、自分が鹿になった気持ち。
芽だしニンニク、コゴミ、茄子。
抹茶塩をかけていただいた。

ジュンサイの酢の物、
山菜の シドケ、ミズそれぞれ別の器で 上品な味付け。

カレイの煮付け。

そして ワラビのみそ汁。つけもの。
デザートに、さくらんぼ、グレープフルーツ・ルビー。


こういうメニューで ああ美味しいと思えるのは、
自分が年を取ったからだろうか。

20代の頃だったら、どうだろう。

ウルイや タラの芽に目覚めたのはいつだったか、
実家の母に、
なんで コレ今まで食べさせてくれなかったのだ、と
責めた記憶がある 食いしん坊娘である。

一人旅のおじいさんもいた、
登山客も寄るらしい。
世俗を払うには、手頃な場所だ。


温泉は、単純硫化硫黄泉。
宿が見える前から、八甲田の木立の中を
道案内するかのように硫黄の香りが呼んでいるのだ。
                 
                              つづく


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