TALES OF ROSES

2004年12月21日(火) 見てはいけないもの、その3

青年は、よほど眠かったのだろう。

大きく足を開いて、上体を前にーー
と 
ラジオ体操第一のかけごえのように

山手線の座席に座ったまま、

上体を携帯電話さながら 腰からぱっきり二つ折りにして

床に頭頂部をつけて両手をだらり

その横には ギターが置いてあった。


あれで 名のあるミュージシャンなのかも知れない。

徹夜でアルバム作りに参加したのかも知れない。

リードギタリストとして、著名人のアルバムに名前をつらねているのかも・・・

おっと、見てはいけない、見てはいけないのだ。



2004年12月20日(月) 見てはいけないもの、その2

これも夜6時過ぎの有楽町線だった。

身体の大きな若い男性が 何かを抱えて乗ってきた。

どかっと座席に投げ出すように置いたそれは
どう見ても 木の切り株だった。
直経50センチはあったろうか。

切ったばかりではなく、ニスで加工された「台」で
北海道の熊の置物や、山形の将棋の駒をその上に
置いて床の間に飾るような台座ね。

そういう関係のお仕事なのだろうか。。
と思って見ていたら
男性は、手に一枚の紙を持ち、
大声で読み上げ始めた。

「5じ46ぷん、5じ48ぷん、5じ○○ぷん・・・・・」
大きな声で 呪文のように。

見てはいけない、見てはいけないのだ。



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