私は ヌケているので、 新幹線の座席指定番号を間違えるのは、 しょっちゅうである。エヘン!(いばってどうする)
○号車の×番を、×号車の○番、と間違えるのが得意である。
だから、指定席券は、何度も何度も見直す。
それでも、A席とC席 あるいはE席とA席を 間違えてたりする。
やっぱりアホーであろう。
先日、東京から帰る時、上野から新幹線に乗った。
東京駅発のはやての指定の○号車、4番Eの席に、もう誰かが座っていた。
旅慣れた感じの あか抜けたオバサンだった。
「あのーー4番E席なんですけど・・」と その方に おそるおそる 自分の切符を見せた。
オバサンは、慌てるでもなく あきらかに、むっとして、 「4番のE ?」と 落ち着いて、ゆっくり自分の切符を 手元のバッグから取り出した。
そして 「あらーーわたし『A』だったわ!!!あっちね ごめんなさい、ごめんなさいねえ!!」
オバサンは、大慌てで、立ち上がり 棚の荷物を下ろしたり、上着をとったり まるで コマ送りのように 移動していった。
「ごめんなさい、ごめんなさいねえ」と 何度も言われましたが、 オバサン そんなに謝らないでもいいのです。
私は、私で、似たような人がいてくれたことが とても嬉しく ほのぼのとした気持ちで、盛岡に帰ったのですから。
6月に信州、蓼科の温泉に行ったときのこと。
そこは後で知ったのだが かなり有名な温泉宿で、 駐車場を待つ車が 谷間の山道に長い行列をしていた。
駐車場の誘導係のお兄さんは、旅館のハッピを着て 頭にイヤホンマイクをつけ、てきぱきと指示していた。
イヤホンマイクは細身の黒で、あのジャネット・ジャクソンが つけながら踊るかっこいいヤツね。
さすが、そうしてフロントと連絡を取りながら 客を確認し、駐車場にいれるわけね、と 感心してみていた。
やっと車をいれ、フロントにチェックイン。
フロントのスタッフも、荷物を部屋に運ぶ係りも 全員がイヤホンマイクをつけ、それはそれで かっこよかった。
古い宿も、こうして近代化していかねばならないのだろう、 などと、友人と感心した。
部屋に通され、まもなく 「お部屋係りでございます」と ちょっとふるえた感じの声がした。
見たら、和服の 80代とおぼしきおばあちゃん、 やはり頭にイヤホンマイクをつけ、 うやうやしくお辞儀をし、スリスリ入ってきて 熱いお茶をいれてくれたのだった。
ご苦労様です。思わず合掌。
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