| 2004年11月08日(月) |
青森〜紅葉の旅、その2 |
にしきの落ち葉が 渓流に渦を巻き、キラキラと翻りながら 流れていく。
奥入瀬(おいらせ)渓谷は、 十和田湖から流れ出す 長さ約70キロ、標高差200メートルの清流で 奇岩と古木の日本有数の渓流美。
「石ヶ戸」、桂の木に平らな巨石が寄りそい その昔、「お松」という名の美人の盗賊が この石の下に住み 道行く旅人を襲ったとか・・・ ねぶたの にしき絵を連想させる。
あと一週間 早ければ ちょうど見頃だったろう、 紅葉は ほとんど終わりに近かった。
それでも 車も 観光客もいっぱいで、 イーゼルを立てて油絵を描く人、景色を撮影する人、 サイクリングする人、おみやげを買う人 散策するカップル、老夫婦、 ピースサインで写真を撮る家族、 関西弁の人々、外人さん達。
そして 女子トイレの個室の中で、子供が叫んでいた。 「お母さん、そ・ふ・と!」 ドアの外のお母さん 「何ーー??」
子供「お母さん ソ・フ・ト・ク・リーム!!」
母「何?なんだって〜〜?」
子供「ソフトクリーム買ってよーーーーっ!!!。」 と叫ぶ子供、 なぜ、トイレの中から頼むのだろう??
トイレから出て 面と向かって頼めばいいと思うのだが・・・ そういうとき お母さんも聞こえないフリするんだよね。
実に にぎやかだった。
渓流に沿ってしばらく下ると、 奥入瀬グランドホテルの周辺が 温泉の地熱のせいだろう、ちょうど見頃の 美しい紅葉で 思わず、わあっと歓声を上げてしまった。
そこから、蔦温泉、猿倉温泉、硫黄の漂う酢ヶ湯温泉、名湯の並ぶ 八甲田山麓。
小雨降る中 山を越えて、青森市の街明かりが見える頃は、とっぷり日も暮れ 雨も どしゃぶりに変わっていた。
| 2004年11月07日(日) |
青森〜紅葉の旅 その1 |
紅葉を さかのぼって青森を目指した。
東北自動車道を十和田インターで降りて、さらに北へ。
湯瀬温泉郷をすぎると 十和田湖の初荷峠まで、産直も 道の駅もない コンビニもない、食堂もない。
あるのは、たぶん山で掘ってきた山野草と、拾ってきた石ころを並べた その名も「山賊」という名の怪しい店だけだ。
が、最近 やっとまともな 産直「りんご流通センター」なるものが オープンした。
「全国りんご発送」の のぼり旗が びっしり並んでいたので、期待して車を停めた。
しかし、重い扉を押して入ったら、3つのレジは無人。
客も見えず、りんご試食コーナーのトレイは空。
奥で店長らしきおじさんが、宅配便の伝票を数えているだけだった。
ぶらぶら店内を見ていたら
奥から年配の女性が出てきて
「いらっしゃいませ、どうぞ、リンゴの試食です〜、
これは「サンふじ」、こっちは「王林」ですよお。」
と、りんごを ゆるゆるむき始めた。
その時だった。
駐車場に 大きな音をたてて 大型観光バスが一台入ってきた。
女性は、りんごとナイフを ばたっと置くと、奥に走り
「バス、きたよーーーー!!!」と 大声を発した。
若い女性が、2〜3人、はじかれたように奥から飛び出してきた。
一人は、ドアを大きく開けて、ストッパーで固定し、
残りはレジの所定位置に立ち、にこやかに笑顔を作った。
「いらっしゃいませー!!。」「いらっしゃいませー!!。」
そして さっきの年配女性は、というと、 さっきと まったく違うトーンの声で
「どうぞ〜りんご、お味みてってくださ〜い!!!」と叫びつつ
さっきの5倍速で サンふじを
スッパスッパスッパスッパ、切り始めたのだった。
収穫時期の、今 訪れる観光バスこそが、彼女たちの収入源。
そうして精一杯、あいそふりまき、
バスが去った後
きっと奥の部屋で みんな ぐったり横になっているのだろうね。
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