TALES OF ROSES

2001年11月09日(金) 陰鬱な棘

棘1
ずっとずっと彼女と親しいつもりでいた

最初から親しくなどなかったのかもしれない

迷惑していたのかもしれない

わたしは、彼女といるのが楽しくて嬉しくて
いつもはしゃいでいた

でも彼女はそうじゃなかったのだろう

離れていこう、と思った

悲しくしかたがない



          棘2
            遠くへ行ってしまったNへ
          もう話しすることもないだろう
          バラの話もバラ園の話も もうはるか昔の思い出

         わたしがあげたセシリアの苗は、
         寒空の下、こごえているだろう
           私の声も、誰の声も届かない
            誰にも止められない
       なにもかも放り出して、行ってしまった彼女を


いつか帰ってくる?
N、バラは6月になればまた咲くよ
それを見に帰っておいで、いつか
来年でも再来年でも、5年後でも10年後でも
6月になったら帰っておいで



2001年10月18日(木) 秋の一輪

ファンフェアが 一輪うつむいて咲いていた。
花をこちらに向けて のぞいたら、透き通るように美しくて、
思わず友人に電話をかけた。

たった一輪のファンフェア、見においで。

友人は留守だった。
この一輪を見られなくて可哀想に。
デジカメも電池が切れていた。

わたしと蜂と赤トンボだけが 見た。


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