いざなう十六夜 いざ酔わむ 山椒の照り葉に 欠けゆく満月 朧にかすむは 清の宮殿 百の花弁に 千の棘
花瓶のポール・リカードが嘆く 暖かいだけの室内ではだめだ 光も足りない、風も足りない 明と暗のバランスにも欠ける かくしてつぼみは、二分のひらきが精一杯 ぎっしり巻いた花首は垂れ やがてほろほろ 音立てて 彼は くずれゆく