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| 2002年05月17日(金) |
大樹町→標茶・湿原と温泉と、焦ることのない気持ち |
まだ、少し熱っぽい感じでしたが、出発することにしました。
2連泊した大樹町の宿は、バイク乗りが集まる宿で、オフロードのバイクが何台もあり、裏庭にはコースまでできていました。
「乗ってみる?」
の一言に、思わず「はい♪」
100ccの小さなバイクですがレース用にできているので、馬力はかなりあるとのこと。
おそるおそるギアをローに入れ、アクセルを少しずつ開きながらクラッチをつなぐと、少しずつ前に進みます。
何年も忘れていた感覚が、呼び起こされました。
「気持ちいい〜!!」
と叫びながら戻ってきた私に、「いつでも乗せてあげるよ」と宿主さんたち。
そんな二人に見送られながら出発しました。
宿からすぐの湧洞沼に寄って遠く水平線を眺めました。水平線ってどこもなんでこんなに気持ちがいいんだろう、と思うくらい静かで気持ちのいい場所でした。
その後、釧路に向かい、霧多布まで行こうと思いましたが、やはり体調があまりよくなく、途中のコンビニ「セイコーマート」でしばし休憩。
ついでに久々にメールをダウンロードすると、小樽の知人から一通。
「急ぐ旅でもないのだから、気持ちをのんびりと持つこと」
そうか。きっと「気持ち」が焦っていたんだな。
そう思うと、なんとなくのんびりとしたくなり、霧多布は後回しにして早めに宿に向かいました。
今日の宿は、標茶にある宿です。
標茶の宿で、温泉を紹介してもらいました。
「オーロラファームビレッジ」という温泉です。すごいところにありました。
ホントに入っていてもいいのかな、と不安になるようなところでしたが、温泉はつるつる温泉で気持ちがよかったです。さすがに露天には入れませんでした。誰か人がいればよかったのですが。
自然の鹿がすぐ目の前を走り抜けていきました。熊が出てもおかしくなさそうなその温泉。380円です。
今回、十勝や釧路を通って思ったのですが、ここは美瑛や富良野よりも私が求めていた北海道の景色や空気がある、と思いました。
道東、みんなが行きたがる理由がようやくわかったような気がします。
湿原は、偉大です。
そして今夜も早めにダウン。
風邪、おそるべし。
| 2002年05月16日(木) |
大樹町・風邪に倒れる |
一日、寝ていました。
朝、宿の人が心配して起こしにきてくれました。
風邪薬とバナナをもらって、夕方までぐっすり。
とてもとてもあたたかく気を遣わせない雰囲気の宿でした。
ありがとう。
一日ぶりに食べた食事は熱と薬のせいで味がせず、それでもほかのお客さんとの会話は楽しかったです。
ということで、今日は快晴の道東だったようですが、布団から一歩も出ずの一日でした。
明日には元気になっているといいな。
旅先での病気は、十年ぶり二回目。前のときより心細くないのは、歳をとったことと、道内に知り合いが増えたからでしょうか。
■今日の昼飯
なし
| 2002年05月15日(水) |
十勝清水→大樹町・襟裳岬の風 |
知り合いの実家で10時近くまで寝ていました。
少し旅の疲れがたまっているのかも。
「好きなモノを食べて」と言われ、冷蔵庫のなかのアスパラとほっけとおみそ汁をもらいました。
まったくの他人なのに、里帰りした気分。
お昼少し前に出発。今日は襟裳岬を目指します。
隣りに住んでいるおじさんに道順を教えてもらって、さて出発、です。
途中、中札内美術村に寄りました。「村」というだけあって、広い敷地内に美術館が2つと写真館があります。木立のなかの歩道をてくてくと歩きながら移動します。
今は気持ちがいいけど、冬は寒いだろうな。
六花亭の包装紙を手がけた人の絵もたくさんありました。
のんびりと休憩したあと、襟裳岬まで行きました。
中札内から2時間ほどです。
広尾の漁港から336号線を南下。通称「黄金道路」というそうです。
高波のために道路が濡れている場所もいくつか。風の岬というだけあって、かなり強風でした。
展望台までてくてくと歩くと、そこは断崖絶壁。水平線が見渡せ、もう少し遅い時間だときれいな夕陽が見られたことでしょう。
あまりにも強風のため、そそくさと帰ってきました(笑)
今日は大樹町の宿に宿泊。近所の晩成温泉に行って、夜の語らいを楽しんで就寝。
体が熱っぽい。大丈夫かな。
■今日のお昼ごはん:襟裳岬で塩ラーメン600円
| 2002年05月14日(火) |
美瑛→十勝清水・懐かしい家族と |
旅の友と美瑛を散策。解説つきで楽しかったです。
「セブンスターの木」とか「マイルドセブンの丘」などいろいろと連れていってもらいました。
まだシーズンオフですが、美瑛の丘はとてもキレイで、比較的に人も少なく、のんびりと散策できました。
その後は、十勝岳温泉「カミホロ荘」に行ってのんびり。
十勝岳の中腹にあるので、かなり山を登りました。だんだんと遠くにある山の景色の一部になっていく自分を感じました。
「今、遠くから見たら、私の服とかが見えるのかな」
と小学生みたいなことを考えるのもまた楽し。
今日の旅は、そんな感じ。
いったん美瑛に戻って、そのあとは十勝清水まで向かいました。
学生時代に2回ほど泊めてもらった家です。
友だちの実家なのですが、友だちはいつもいません。なんだか不思議。
十年ぶりの再会で、お姉さんに子どもが一人増えていたりとかはしたけれど、本質的なものは何も変わらず。ただただ懐かしい再会でした。
十年前に抱いた印象がそのまま変わらず今日も残っていて、この家は私の好きな家族の一つだったんだ、ということをあらためて思い出しました。
おやすみ。
今日は、美瑛の丘をドライブしてそのまま麓郷に行きました。
「北の国から」のロケ地です。
前にも一度、来たことはあるのですが、通り道だったので寄ってみました。
マイナーな観光地のようであまり人はいず、比較的ゆっくりできました。
絵はがきもたくさん書けました。
のんびりと農道を走り、国道を横切って中富良野の「風景画館」まで足を延ばしました。
廃校になった小学校をギャラリーにしてあり、それがまたなんともいいアジを出していました。
そこでもまた絵はがきを買いました。
富良野に住んでいる人しかわからないだろう雲の動きや木漏れ日などが描かれていました。
いい気分になって帰ってきたら、なんと小樽の旅仲間がそこにいました。
仕事が休みになったから遊びに来たとのこと。
そして、またまた今日も楽しい夜になりました。
昨日は、サロベツの宿に泊まりました。
朝陽も夕陽も見える宿ですが、両方とも見ませんでした。
同室になった旅人と意気投合。
江差に住むという彼女の家に、旅の途中で寄ることになりました。
楽しみです。
ほぼ全員が同じときに出発。行き先はみんな違います。
私は一路、美瑛を目指しました。
髪が伸びてきていたので、旭川で髪を切りました。
私は旅先でよく髪を切ります。
小樽でも何度も切りました。富良野でも切りました。
また、来たいな、と思う街で切ります。
でも今回は、必要にかられて切ったような気がします。旭川にはそんなに愛着はありません。
旭川の街を歩くのは3回目ですが、雪のない時期に歩くのは初めて。こんなに歩きやすい街だったのか、とびっくり。
その後、富良野まで行き、懐かしい建物を見て、美瑛に戻りました。
宿に着いてびっくり!
サロベツの宿でいっしょだった江差の彼女がいました。
こういうことがあるから、一人旅って楽しい。
ということで、今日も楽しい夜でした。
礼文島2日目です。
今日は宿の都合で宿泊できません。だから一度、島から出ることにしました。
午前中は、港のある南側を歩きました。
知床から桃岩に抜けるコースです。
小さな花がたくさん咲いていました。礼文でしか見られない花もあるとか。
植物を育てるのは好きですが、「限定」の花というのにはあまり興味がわきません。
それでも、色とりどりの花畑は「自然の美」そのものでした。
強風にあおられながらも崖っぷちに咲く小さな花に、つい話しかけてしまいました。
何を話しかけたかは、その花に聞いてください。
今日は何度も空を見上げ、利尻岳を振り返りながら歩きました。
礼文島の北のほうを歩きました。
久種湖のほとりから山に入って、スカイ岬からゴロタ岬を抜けて宿に戻りました。
通常、4時間のコースらしいですが、足の調子をみながら7時間かけて歩きました。
計3時間は休憩したことになるのでしょうか。
壮大な自然を見てきました。
途中にすれ違う旅人は誰もいず、やたらと島の人たちに話しかけられました。
ゴロタ岬で最後の休憩をしていたら、目の前をカモメが風にのって飛んでいきました。
「風が見える場所」とどこかのガイドブックにのっていたのを思い出しました。
空の濃い青が近くに見えるけれどとても高く、海はとても静かでした。
ゴロンと大の字になって空を見ていると、さっきまで強かった風がやさしく鼻先をかすめていきます。
「独り占めしているんだ」
かなりぜいたくな気持ちになりました。
あんまりにものんびりしていたせいか、宿主さんから電話がかかってきました。
さすがに3時間オーバーは心配になった様子。
私の初めての礼文は、こんな感じでした。
朝食は取らず、ゆっくりと寝ていました。
久々に運転したので、けっこう疲れていました。
たいした距離ではないはずですが、慣れない道とスピードにきっと緊張していたのでしょう。
ということで、今日はできるかぎり法定速度プラスαのスピードを保ちました。
昨日のスピードで行けばお昼には、稚内に着いている予定でしたが、途中、サロベツ原野で寄り道したり、利尻岳を眺めたりしていたら、けっこういい時間。
稚内港を15時発のフェリーに乗っていざ礼文島へ。
17時過ぎに香深に到着。
出迎えの車に乗って宿に着いてなんとなく安心。
親戚の家に遊びに来たときのように、親しげに出迎えてくれました。
どうもありがとう。
明日は、たくさん歩きます。
いよいよ旅立ちです。
そして、今日は誕生日です。
大好きな人たちに見送られての出発。「帰る」のではなく「旅立ち」です。
いつまでもいつまでも手を振り続けてくれる二人をバックミラーで追いました。
「ここには、私は帰ってくるのかな」
そんな無駄な疑問を投げかけてはみるものの、答えは出ません。
この旅の間、考える時間は十分にあります。
まずは、旅を進めること。
目指せ、礼文島! です。
ということで、今日は羽幌で泊まりました。
お客さんは私一人だけ。
宿主さんたちとの楽しい会話になんとなくぜいたくな夜になりました。
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