東京の片隅から
目次|きのう|あした
午前中半休を取って朝から映画を見てから出勤した。 なぜかというと朝一とレイトショーしかやっていなかったからである。 普段どおりに起きて、普段よりちょっと遅く家を出て、途中の駅で降りて、映画を見る。 映画を見終わって気分がいいところで早めのお昼を食べて出勤。 午後は仕事。
見たのはロイ・アンダーソン「ホモ・サピエンスの涙」。相変わらずシュールな世界であった。
ドイツだかどこかで、大人数での集まりは禁止されているが葬儀は例外とする、のような通達に対し、クリスマスはチキンのお葬式をやるから集まっていいんだ、という屁理屈があったらしく、いやそれはダメだろうと思いつつ、山田君座布団1枚、と言いたい気分はある。
今年のクリスマスケーキは何にするかでしばらく悩んでいた。 大体どこも同じ内容なので、近所のチェーン店は一通り頼み終わっている。 子どもに聞いたら「チョコレートのブッシュドノエルがいい」とのこと。十中八九どうぶつの森の影響である。 調べたら、途中下車はするけど家からは比較的近いケーキ屋にブッシュドノエルがあった。 チョコレート味ではなくコーヒー味であったがそれでもいいというので、会社帰りに予約済した。 ホールケーキよりは割高なのかもしれないが、場所を取らなくていいし、量も少なめなので、飽きる前に食べ終わりそう。
子世帯のミニキッチンを撤去してクローゼットにする工事。 もう使わないところは全部止めることにした。 キッチンの撤去と電気配線の始末は自分たちでできるのだが(解体は楽しい)、給排水とガス管の工事は業者に依頼した。 撤去したミニキッチンは実家から軽トラックを借りて、粗大ゴミとして持ち込んだ。 11月から週末の時間のあるときにのんびりやっていたが、年内はこれでおしまい。 来年になったら壁を貼って、床の欠けを埋めて、棚を入れる。 まだ食器棚が残っているので、こちらもぼちぼち整理する予定。
粗大ゴミを集積所まで持って行くために、実家に軽トラックを借りることにした。 お礼をといっても受け取ってもらえないだろうから、会社帰りに谷中銀座の腰塚ハムでハムやウインナーやコンビーフなど、いろいろ少しずつ購入。 老夫婦二人なら夕食のメインにもなるだろうし、母の調子が悪ければ父もこれなら料理できる。 美味しそうだな、今度自分たちでも買おうかな。
| 2020年12月17日(木) |
「西のはての年代記」 |
ル=グウィン「ギフト」「ヴォイス」「パワー」西のはての年代記シリーズ、読了。
みっちり組まれた世界設定はさすがル=グウィンだなぁと・・・。本の冒頭に地図があるだけでもワクワクですよ。 そして人物の造形が重層的。善なる面と悪なる面の両面が自然。 あと、主人公の一人称で語られるのが何だか新鮮だった。(「闇の左手」は一人称小説だけど) 全体を通して「ことば」「文字」がキーになっていて、結構重い話ではあるんだけど、ページをめくる手は止まらない。 主人公たちが自分の「ギフト」と向き合う過程は「影との闘い」を思い出したり。「ギフト」をどう使うか、というのはキリスト教世界の考え方かもしれないけど、東大入学式の上野先生式辞にもあったように、普遍的なテーマだと思う。
会社でアンケートに答えるように言われたストレスチェック、あまり意味ないなぁと。 これで「問題あり」と出るのはよほどの状態のときだ。
子どもにあれこれ本を薦めたら「お母さんみたいに読書ガチ勢じゃないから」と言われてしまった。 ええ・・・? 4年なら「ゲド」や「ナルニア国」はちょっとまだ早いかもしれないけど「冒険者たち」3部作、ケストナーやランサム(古いとは思うけど)、「はてしない物語」「モモ」神話伝説民話の類、ルパン、ホームズ、乱歩とか、いわゆる名作文庫あたりに載っているのは既に読破してるんじゃないの? 何か本当に違う人種なんだなぁということをひしひしと感じる。
ボールペンの芯を使い切ると気分がいいですねえ。
ベランダからふたご座流星群を見る。 今夜は雲もなく、絶好の天体観測日和だ。 流星群のきらめきは星の今際の際の最後の輝きなんだな、とふと思う。 オリオン大星雲も見える。 まだベテルギウスも見える。
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