東京の片隅から
目次|きのう|あした
小学校は、去年までは赤鉛筆青鉛筆と1本ずつの指定だった。今年途中から赤青鉛筆に指定が変わった。 一日あたりの授業時間が増えて、鉛筆の必要本数が増えたからいたしかたないのだが、まだそれぞれ1ダースずつ残ってる。腐るものではないし取っておくか。 一般的に店頭で売っている赤青鉛筆は色の比率が5:5だ。だけど両方同じように使うわけではない。2本ほど使ってみて、これだと青だけ残ってしまうことがわかった。 7:3で赤の多い赤青鉛筆が売っていることを思い出し、そちらに切り替えた。これだとちょうど同じくらいで両方なくなる。 問題はなかなか売っていないことだ。見つけたら数本まとめて買っているが、またダースで買うか。
この時期いつもなら必ず見かける月曜日の朝の親子連れ。 今年は学校行事がないので、振替休日もない。 そのためか、そういう親子連れを見かけない。 毎回休みを取り、どこに連れて行こうか悩ましいものではあるが、なければないでちょっとかわいそうかな、とも思う。
義父は時々怪しげな食品を衝動買いする。 この前は粉豆腐だった。高野豆腐の粉である。ハンバーグに混ぜるしかないかと思っているうちに、義母が処分したらしい。 その前は芥子の実だった。少しだけ使ったが、まだまだある。あんパンでも焼くしかないのか。 その前はオートミールだった(2回目)。これはまだ未開封。前回は使い掛けの時に義母が処分したので、お菓子に使えるから賞味期限が切れても取っておいてくれ、と言ってある。 その前は抹茶グラノーラ。おやつに食べようと思っていたら、これも棚でかさばることに腹を立てた義母が封も切らずに処分した模様。 そして今回は乾燥タイプのソイミートである。義母はなんだかわからなかったらしい。ドッグフードだと思われたかもしれない。代用肉ですよ、と身も蓋もない説明をする。 袋に描いてある調理法のとおり、コンソメスープで下ゆでしてみたが、どうあがいても大豆+大麦だった。それ以上でもそれ以下でもない。大豆そぼろと考えれば悪くないが、これを「ミート」と呼ぶのは牛や豚に失礼だろうと思わせられる、そんな味だった。 いろいろ考えたが、結局、トマト缶と少しだけあった挽肉とタマネギを投入して、ミートソースにした。カレーでもよかったかもしれない。というかそれにしかできない気がする。次回がないことを祈る。
いわゆる健康食品系が多いので、よかれと思って買ってくるのはわかるのである。 ただ、主に料理をしてくれる義母も70代後半、これまで食べたことのない食材の調理はハードルが高い。保存食材であれば自分が休みの時になんとかできるが、それでもなんとかならないものはなんともならない。
犬が1匹残った。
残った犬は、仲間が死んだことはわかっているようだった。 特に探そうともせず、あっさりしている。 捨て犬だったので前半生は不明だが、多頭飼いされていたようなので(拾ったときも2匹でうろうろしていた)仲間の死の経験があるのかもしれない。
彼は「空気を読む」タイプなのでこれまでは家の犬の中では2番手であることを承知しているふるまいだったが、死んだ犬の場所だったところに座っていたりするときがある。
これが最後の犬になるだろうと思う。
親世帯の犬が1匹死んだ。
春頃からちょっとした予兆はあった。 10歳過ぎて、白内障も出てきてたし、後肢がよたよたするようになってきていたり、子犬のようなぼんやりした表情をしていたり、妙にフレンドリーになってきたり。 前の晩に義母と一緒にいて、夜中までは生きていたらしいが、朝起きたら死んでいたとのこと。 心臓発作でもあったか。あっけなかった。
我の強い性格で、犬が自分の思うとおりに動かないと苛立つ義父によく怒られていた。似たもの同士であった。
遺体をどうするか聞いたら山に埋めてくると言い出したので止めた。 それは今はやってはいけないことです。そもそも自分の土地じゃないし! 何も残さなくていいなら清掃局に連絡して引き取ってもらう方法があるのだが、それは心理的に抵抗があるとのことだったので、いろいろ調べて近所のペット葬祭場を含め、いくつか方法を紹介して任せることとした。 後で聞いたら、焼いてもらい骨を手元に残すことにしたらしい。
子どもが10歳になって、ようやっと言葉でコミュニケーションがとれるようになったと感じる。 筋道だった話が通じるようになったというか、感情に走らなくなったというか。 まだこっちの問いかけを聞いていないことも多々あるが、話のキャッチボールが成立する時が多くなってきている気がする。感慨深い。 でも自分が10歳の時よりは幼いな、と感じる。兄弟の有無は影響があるかもしれない。
芥川賞受賞者の遠野遙氏がBUCK-TICK櫻井敦司氏と親子ということを公表した。 一緒に暮らしていたわけではないらしいが、優れた感覚は受け継がれたものかもしれないなぁと思う。 そして、BUCK-TICKの名前を聞いて、亡き友人を思い出した。 ヤツはバクチクとソフトバレエが好きだった。もう会えない。
今年の東京フィルメックスの作品情報が出揃ってきた。 私的には超当たり年。そもそも開催できるのか問題はまだあるが、上映スケジュールが発表されたらチェックせねば。
夜の公園は、虫が徘徊している。 コオロギやカマキリというメジャーなものからなんだかよくわからない謎のキリギリスまで。 捕まえて写真を撮り、歩道ではなく草原に放し、帰宅してから種類を調べる、そんな日々である。 カマキリ母さんはたいてい歩道の真ん中で人間を威嚇しているので、毎晩拾って道ばたに寄せてやっている。
山崎まさよしのコンサート。 春に行う予定だったのが初夏に延期となり、夏に再延期となり、秋に再々延期となり、そして客席の人数を絞るために一度全員払い戻してからもう一度申し込むことになった。 ダメ元で申し込んでみたら、運良く当たった。 中野サンプラザで定員の半分、だいたい15分ごとに横の扉を全開にして換気、手拍子はあるけど声出し自粛 のお願い、事前にCOCOAインストール、会場での飲食禁止等、かなりいろいろと制約があったものの、つつがなく終了。 大きなコンサートホールでこういう形だったらなんとかなるのかな、というのが見えた感じ。
でもこれは山崎のファンの年齢層が上がってミーハーなファンが減ったからできることであり(黄色い声援がかなりひどい時期もあった)収容人数が減った分は開催側の持ち出しになるだろうし、なかなかこれがコンサートのニューノーマルと言われると興行的には厳しいだろうな、と思う。
|