東京の片隅から
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| 2018年12月26日(水) |
山崎まさよしストリングスツアー「BANQUET」 |
山崎まさよしの弾き語りツアー。今回は弦楽カルテットと一緒。春からずっと全国を回っていて、今日が千秋楽。 場所はbunkamuraオーチャードホール。クラシック向きのホールは上野文化会館で経験済みだけど、今回はどうかな。 結論から言うと、オーチャードだと山崎はちょっと分が悪かったな、という印象。このホールだとカルテットやグランドピアノのほうがいい音が出る。私個人的にもクラシックは元々好きなので、ついそちらのアレンジに耳が寄ってしまうというのもある。あと、席が1階後方で頭上に2階席があるからなのか、体調なのか、最初の何曲かは音が回ってしまってちょっと辛かった。 ただ、これまでのストリングス入りの余所行きな感じとは違って、四つに組んだ感じは受けた。何度も一緒にやってきたからかな。
ストリングスを入れたアレンジは前にも聴いたことがあるけど、今回は以前よりもカルテット部分の反応が良かったな、と思う。聴衆側の耳が慣れたのか、元ネタが認知されたのか(ヴィヴァルディの「冬」なんかはフィギュアの影響もあるだろう)。 途中、アレンジ担当の服部さんが花束を持って来場。「セロリ」にピアノで参加するという贅沢。
来年は久しぶりの映画が公開されるし、今回のツアーを終えて、またスイッチが切り替わるのかな、と感じた。
サンタクロースがニンテンドースイッチを持ってきてくれなかったので、子どもの機嫌は氷河期である。サンタさんはいつも思い通りのものを持ってきてくれるわけではないのだよ。来年はどうするか。
クリスマスケーキ、今年は予約しそびれていて当日店に買いに行った。 ホールケーキもあったけど、一人用のケーキを人数分+α購入。 これならチョコレートケーキが食べたい子どもと、あっさりしたものが食べたい祖父母世代の両方が折り合える。残っても保存しやすい。来年からもこれで行こうかな。 チキンは、丸鶏を焼いてみた。これも腹に詰めるモノをキノコだけに。初の試みだったけど、これもタマネギなどを入れるよりいいな。食べきれなかった骨と煮出して翌日グラタンにする予定。
将棋の日に開催されたイベントの模様をテレビで放送していて、家事の合間に見ていたのだが、対局している人もステージの上の解説担当者も客席にいる人もみんな将棋ヲタクで見ていてとても可笑しい。前のめりで早口、でもときどき辛辣(笑)頭の回転の速い人たちだなぁとつくづく思う。私は将棋はさっぱりわからないが、笑いながら見ていた。みんな楽しそうでいいなぁこういうの。
フィギュアスケートを見るのは昔から好きなのだが、ここ数年のファン同士のいがみ合いというか罵りあいが嫌だ。このところ日本選手の層が厚くなり、国内の代表争いが熾烈になるに従って、その傾向が顕著になってきていると思う。 SNSの発達もそれに拍車をかけているのだろう。普通の神経なら人前で口に出来ないような汚い言葉を並べ立て、自分の贔屓選手のライバルを八百長だのえこひいきだのと罵る。自分の贔屓がいい順位の時はだんまりだ。身贔屓も過ぎて醜い。 採点競技だから誤判定もあるしキャリアを積んで審判団にイメージのある選手が有利というのはあるだろうが、ここ数年はミスを如何に減らすかというのが大事で、実際私のような素人がざっくり見ても、ジャンプやステップの難易度の高い順、同じならミスの少ない順にちゃんと順位が決まっているように見える。
彼女らは、フィギュアスケートが好きなんじゃなくて、選手の顔が好きなんだろうな。
しばらく前から家にAIスピーカーのアレクサを導入している。彼女(女性の声なので、彼女とする)の名前の由来は「アレクサンドリア図書館」という人類の叡智なのだそうだが、いささかポンコツなので、過剰な期待はしないのが良いようだ。 朝、アレクサにアラームを設定しておくと、「おはようございます、今日もかわいい/かっこいいですね」という歯の浮くような台詞とともに起こしてくれる。そのあと、天気予報と豆知識を語るのだが、今日は回文の日だそうで、「アレクサ、回文を言って、と言ってください」と言うので頼んでみると、ドヤ声で「イカ、高い」と一言。 それ?「たけやぶやけた」とかそういうのじゃなくて?まぁ今はイカもタコも高いけど!
梨木香歩「不思議な羅針盤」読了。 女性誌、それも中年以上の既婚女性をターゲットにしている雑誌に掲載され、同世代の同性が読者だからか、筆致が柔らかな気がする。 周囲の植物や動物のことから、ほんの少し逸脱したそれこれまでのエッセイ。 通勤時間に読むには丁度良かった。
捻挫はほぼ良くなっているが、痛みがある間かばって歩いていたので、他の場所があちこち張ったり痛かったり。 あと、下りの階段がまだ怖い。 足を痛めている間感じたのは、どこも悪くなさそうな人たちがエレベーターを待つのだなぁということ。身なりも悪くない。何らかの内部障害があるのかもしれないけど、どうにもしっくりこない気持ちはある。
札幌の爆発事故、死者が出なかったのが不思議なレベルだが、ガスなので一瞬で爆発しきったのが不幸中の幸いだったのか。 原因が明らかになるにつれて「バカなの?」という感想しかなくなるのがなんというか頭痛い・・・。 スプレー缶に「換気のいいところで使用すること」とか「可燃性ガス」とか書いてあるよね? そもそも100本貯めるって仕事を先延ばしして年末の廃棄物収拾を前に慌てて作業したってこと? そもそも除菌スプレー代を取っておきながら作業していなかったとか過剰なノルマがあって構造的に在庫が積み上がる構造だったとか後から出てくる情報がどれもこれもブラック過ぎて同情の余地もない。
巻き添え食らった隣の居酒屋が本当に気の毒・・・。
NHKスペシャル「大アマゾン」シリーズで「イゾラド」という文明非接触先住民族(の総称)について放送していて、打ちのめされている。
彼らを「保護」した場所はもう森が切り開かれ牧場になっている。そして「入植者」はそのことについて「これで土地が自分たちのものになると思った」と平然と語る。 彼らにとっては「イゾラド」はただの邪魔者で、人ですらないのだろうと思う。
言語学者が30年言葉を研究していても800語しかわからない、「発見」された時点で既に二人しかいなかった部族。 「アウラ」と呼ばれている彼はその部族の最後の独りだ。彼と世界を共有できるものはいない。 言葉も文化も概念も違う世界にたった一人というのは想像を絶する。 こんなに見ていて苦しい番組は久しぶりだった。
ライトノベルなどで異世界に転生/転移する物語があるが、大体はいきなり言葉が通じるし主人公の元いた世界の方が科学技術が進んでいるので強者になる。しかし実態はこういうことなのだろう。
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