東京の片隅から
目次|きのう|あした
検査でもしポリープ切除などがあったときのために休暇を取っていたので、今日は休養日。といってもあれこれやりたいことがあるので一日うろうろ。
世田谷美術館に「母衣への回帰 志村ふくみ展」を見に行く。 小学生の時に大岡玲の「言葉の力」と彼女のエッセイ「一色一生」で出会い(四谷大塚の日曜テストの文章題であった)、中学の教科書で再会し、そのあともずっと気になっていた。 天然染料で染めた紬。自然の風景、特に琵琶湖を写し取った色と景色がただただ美しい。着物仕立てにはなっているがこれは衣服ではなく衣装というかもはや芸術で、着るにはものすごいエネルギーが必要だと思った。作り手と蚕と植物たちのエネルギーに圧倒される。 会場の壁一面に冬の琵琶湖と伊吹山地?があって、亡くなった友人を思い出す。彼女は小学生の時いっとき滋賀に住んでいたらしく、そのときの思い出を高校の卒業文集に書いていた。逢えなくなったのが未だに嘘のようで、淋しい。
帰りに百貨店をうろうろ。目当ての買い物は無事終わり、ついでに覗いた他フロアで、シビラのボタンを買う(笑)だって服は高いんだもの。ヘアゴムにしようと思う。
とりあえず夏前からの買い物懸案事項はだいたい終了。あとは年内に自宅用の眼鏡を作るのと、髪をどうにかしに行く予定(この漠然とした感じと言ったら!)。服は・・・まだシーズン初めだからなぁ。これから考える。
大腸内視鏡検査。 朝から大量の下剤を飲む。塩味の強いスポーツドリンクという感じで、そこそこ飲みやすい。 検査は午後なので、とにかく暇。何かに集中するにもトイレが近いので、ただぼんやりとテレビを見る。つまらない。体温の維持が出来ず、寒いので、毛布にくるまって少し眠る。 午後、検査。鎮痛剤を打ったが、結構痛い。検査時間よりも検査後の安静時間の方が長い。 検査結果は異常なし。 腹に違和感が残るが、一日程度で回復するとのこと。とにかく疲れた。
11年目。どうしても気が滅入る。
明日検査のため、今日一日は病院から支給されたレトルトパウチを食す。低カロリー低繊維なので、エネルギーが足りず、血糖値が下がってフラフラしてしまう。一緒に入っていた軽食用の粉末ジュースなどを飲みながらしのぐ。夜は早く寝る。
ところで、仮面ライダーが最終回となり、今さら主人公が高校生だったことに衝撃を受ける。え?あの金髪で高校生?どんな緩い学校だよ、と思ったが、最初の頃の主人公のいかにもいろんなところが軽そうな感じでお察しなのか。 そして新しい仮面ライダーは医者らしい。何という高学歴集団・・・!そして主人公がピンク色なのが新しい。いろいろ挑戦的だが、ギャグテイスト強めの予感。
子どもの「おやまのともだち」がついに消滅した。 最近言わないなあとは思っていたのだが、いよいよいなくなったらしい。 成長の証とは言え、いなくなると結構寂しいものである(笑)
今週に入ってから金木犀の香りが街に漂うようになったのだが、あの黄金色の花の姿はまだ見えない。 蕾のうちから薫るのだろう。 開花は来週か。
バスケットボールのプロリーグ開幕戦をテレビで見る。床にLEDパネルを設置して、3ポイントシュートが決まると光ったりして、かなり派手な演出。全部の試合でやるわけではないらしいが、こういう視覚的な演出はテレビ向きかもと思う。 気になる点が2つ。 選手は気にならないのだろうか。 あと、LEDパネルの耐久性はどのくらいだろうか。 2mクラスの選手が飛んだり走ったりするのだから相当な衝撃がかかると思うのだが。試合内容よりもそこら辺が気になる職業病(苦笑)
迷っていたスガフェスに申し込んでみた。ライヴに行かなくなって○年、迷うところはあったのだが、せっかく20年だし、後ろの方でまったりみようかな、と。とがり続けるシカオちゃんと、日和続ける自分とに、もはや接点はあるのだろうか。(今シカオって打ったら止戈男って変換されたよ!すごいなシカオちゃん)
連休初めから出ていた子どもの湿疹を皮膚科に見せる。やはり毛虫かぶれであった。 飲み薬と塗り薬を処方してもらう。とりあえず麻疹や風疹など感染症でなかったことに安堵し、保育園に連絡を入れる。感染症でなければ、明日は登園できる。 しかし毛虫を駆除しようにも、雨なのでなかなか木に薬剤散布できない。そうこうしているうちに羽化してしまうんじゃないだろうか。
| 2016年09月19日(月) |
トーキョーは夜の七時、リオは朝の七時 |
リオデジャネイロパラリンピックの閉会式を見る。オリンピックの閉会式がいわゆる伝統的な「日本らしさ」を外し、今の日本を前面に打ち出したものだったので、パラリンピックも同じ方向性で行くのかと思っていたら、やはりそうだった。 原宿系やテクノポップなど、今時の「クール・ジャパン」を前面に出しながらも、お遊戯会ではなく障碍はあってもあくまでプロのダンサーを中心にした構成は、パラリンピックのコンセプトにあっていたと思う。そして音楽。ピチカート・ファイブの「東京は夜の七時」への椎名林檎の返歌「トーキョーは夜の七時、リオは朝の七時」。良かった。まさかここでこの音楽が流れるとは思わなかった。
午後、秋葉原の書泉ブックタワーに「新井素子×大森望」のトーク&サイン会を見に行く。共著で何か出たというわけではなく、「星へ行く舟」シリーズ新装完全版発売記念で、大森さんは司会的な立場。トークの内容はデビュー当時の話や昔のSF界隈の話など。以下箇条書き。 ・コバルト文庫は校閲がなかった ・連載されていた「高1コース」は先にイラスト竹宮恵子さんが決まっていて、イラストのレイアウトも原稿依頼時に決まっていた、そのレイアウトに合わせて文字数を調整して書いていた。イラストが三角形のところは当然一行ごとに文字数が変わる ・SF界隈の編集者は基本的に変人。原稿用紙時代は渡した原稿(500枚)を目の前で読まれる羞恥プレイも ・昔のSF界隈では素子さんはアイドル、SF大会でキャットテイルを連れた素子さんを見かけるとみんな見に行く ・色紙にイラストを描いていたのは自分が最年少だったときの名残(座右の銘を年上の人に書きにくかったので) ・デビューが早かったので後輩ができてもできてもみんな同世代 ・星新一のファンクラブ「エヌ氏の会」に行くと親戚の集まりに姪っ子が来た状態(あら〜大きくなったのね〜的な) ・自分の手書き原稿を1000枚(「・・・絶句」のこと)ワープロで清書したらブラインドタッチができるようになった。みんなにもお勧め ・テレビを触るとなぜか壊れるので触っちゃいけないと旦那様に言われている、地震の時は不便 ・ここ半年でガラケーでメールが打てるようになった、次の目標は写メを送ること ・AI碁ソフト「アルファ碁」(素子さんご夫妻は碁を打つそうです)がプロ棋士に勝ったとき、自分は星新一賞の授賞式にいて、会場がすごく盛り上がった。旦那様は有楽町の日本棋院にいてお通夜だったとのこと(笑) ・AIが書いた小説?が星新一賞の第一次選考を突破したことについて、でもあれは人間がずいぶん手を入れてるから、AIが小説を書くのはまだまだ無理ですね(断言)とのこと
しかし素子さん、年を取らないなぁ・・・昔の著者近影とほとんど変わらないんじゃなかろうか。 それにしても素子さんのファン層は著者と同世代がほとんど、私なんか若い方かも()そんな中、今回初めて「星へ」シリーズを読んだという人が来ていて、会場の拍手を浴びる。うん。もっと若い人も読むべきだと思うよ。今巷に溢れているライトノベルと一緒に並んでいても遜色ないし、魔法も露出度高めの美少女もイケメンハーレムも出てこないけど、でも女子に限らず中高生が自分の人生どう生きたいか考えるときに指針になると思います(大げさだな・・)
今年初めての栗ご飯を炊く。 インターネットで見た、数時間水につけた後圧力釜で少しだけ茹でる,という方法を試したら、これまでの苦労が嘘のように簡単に皮が剥けた。なんと言うことだ。今までの苦労は何だったのか。 今回は加熱時間を2分にしてみたが、1分でも十分かもしれない。そのくらい簡単。 栗ご飯は上の子の死と結びついてしまっているので、作るのがメンタル的にしんどいときもあるのだが、今年は少しましだった。でも、まだしんどい。 来年は13回忌だ。
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