東京の片隅から
目次|きのう|あした
夜半、ものすごい雷と雨と風。 窓の外が明るい、そして五月蠅い。 近くの高圧送電線の鉄塔に落ちたらしく、「雷が落ちました」という防災無線が鳴らされる。 そんな中自分がいの一番に考えたことは「洗濯機のタイマーを仕掛けてあったがやめるべきか」であった。結果、そのまま決行。
朝になって雨は止み、空気が現れて適度な湿度、ぴかぴかの空。 無事洗濯物を干し、いつも通り出勤。 出勤時間までに雨が止んで良かった・・・。
川上弘美「七夜物語」を読了。 上中下巻の3巻構成。単行本のときは上下巻だったらしいので、1冊当たりの価格が上がらないようにするための方針か。持ち歩くのに軽いのはいいのだが、半端なところで巻が分かれたりしているような気もする。1日の通勤往復で余裕を持って読み終えるくらいの分量。自分自身本を読むスピードが人より早い自覚はあるが、ようするにちょっと物足りない(笑)。 普段の川上作品よりももうちょっと広い読者層、とくに主人公少年少女たちでも読めるように意図したのか、「真鶴」などに比べると文章も読みやすい、気がする。
読んだ最初の感想としては「はてしない物語」川上版なのかな、ということ。少年(+少女)が本を媒介に異界に迷い込み冒険をし成長するという枠組みは同じ。 ただ、日常生活や周囲の大人の描写が多いこと、異界の旅が何回もあることで、より「揺らぎ」が描かれているように思う。 エンデの硬質な鉱石のような手触り、錐のように鋭く深く潜っていく印象(これは翻訳者のなせるものかもしれないが)と異なり、柔らかな、グミかピーチスキンのクッションかという手触り、木の葉が波間に浮いたり沈んだりしながら漂うような、そんな印象。
今年は半袖に切り替えるのが早い。もうほとんど半袖のシャツで通勤している。 でも、麻100%のシャツはまだ早いように思えて、しまってある。 実のところ、麻のシャリ感は若干苦手なものであるのだが、あの涼しさには勝てない。 綿麻半々なら抵抗なくて、100%との境界線は限りなく曖昧な気がするのだが、自分の中で「麻は6月になってから」という決まり事があるらしい。
学生時代に歌った歌を不意に聴きたくなってYouTubeで検索。タイトルはうろ覚えだったが作曲者の名前から無事発掘。 ミッションスクールに通っていたのでクリスマスの学年合唱で歌ったのだが、無伴奏なので音をあわせるのがえらく難しく、ブレイクの後まるまる1音下がってしまい、正確な音を出した少数派(自分も含め合唱・ピアノ経験者)のほうが何だか悪いふうになってしまった記憶がある。 結局その後もブレイクのたびに音はどんどん下がり続け、そちらにあわせざるを得ないがどうにも歌っていて気持ち悪いという、非常に後味の悪い曲だった。 (ちなみに卒業時に在学中のクリスマス礼拝に歌った合唱をカセットテープにまとめたものをもらったのだが、聞いてみてやっぱりorzになるくらい黒歴史で、そのまま封印した)
曲はコダーイの「天使と羊飼い」。中学生合唱コンクールの課題曲になったらしく、いくつか音源がアップされている。 もちろんYouTubeにアップされているのはちゃんとした歌で、難しい和音もあるにはあるが綺麗に歌っている。懐かしいな、でも自分で歌う快感に比べるとただ聴くのはつまらないな、と思う。 そのまま卒業式で歌ったヘンデルのメサイヤ「worthy is the lamb」と「amen」も検索。うん、この和音ですよ。 側で聴いていたまーさんが「・・・そういうのを普通に聴くんだ」と言っていたが、そうですよ、私は20歳過ぎまでほとんどクラシック音楽だけで(いや遊佐美森とか細野晴臣とかenyaはあるけど)育ってきたんだよ。 あ、リヒテルの「展覧会の絵」聴きたいな、と検索したら出てきた。でもこれは自分が中学の時ラジオから落としたやつじゃないな。今聴いているのは軽やかだけど自分が落としたのはもっとテンポが遅かったしミスタッチもあった気がする。でもそれでもラジオ越しに落とされる雷。思わず背筋が伸び、崩していた足を直す、そんな音だった。あれは13か14の私だったからそう感じたんだろう。 今もノートパソコンのスピーカー越しに音の粒子が降り注ぐ。耳の中で瞼の裏で光の粒が炭酸の泡のようにはじける。
地元自治体の選挙。 なんだかんだで忙しく、夕食前に投票を済ませる。
そういえば、こちらに来て数年になるが、義母が投票に行ったのを見たことがない。 新しい場所に来てなじみがないだけかと思っていたが、選挙そのものに興味がないようだ。 実家が田舎のお寺なので、どこの陣営にも属さないという親兄弟の教えはあったらしいが(いらん揉め事に巻き込まれる確率が確実に上がるからね)、テレビはよく見ているようだがそれ以外のリアルな外的世界に基本的に興味のない人なのではないかと思われる。 実家では「投票したい人間がいなかったら白票を投じてもいいから投票は必ず行くもの」という雰囲気だったので、不思議な人だなぁとは思うが、こういう話題はこじれるもととなるのでたぶんこの話は一生しないと思われる。
アゲハの幼虫を見て考えた。 青虫(終齢)の重さと成蝶+蛹の殻+排泄物の重さはイコールなのかどうなのか。 手にした感じからすると青虫状態の方が重いんだよね。蛹化中に水分が抜けるのかな。
| 2015年05月15日(金) |
「子どもはみんな問題児」 |
中川李枝子著「子どもはみんな問題児」という本を読んだ。 中川さんは「ぐりとぐら」の人だ。 実際に保育園の先生をやっていたそうだ。
内容としては、今実際に保育園児の母をやっている身としては励まされるような蹴飛ばされるような(苦笑)そんな感じ。 歯切れのいい文章が読んでいて心地よい。ところどころに入っている挿し絵がまたそれらしくてくすりとさせられる。 なにより働くお母さんを否定しないのが読んでいてほっとする。自分は母子べったりには向いていないと自覚しているけど、それでも預けて働くことに微妙に罪悪感があるのかな・・・。
気がつくと庭が野生の王国化。 ジグモの巣が増え、ダンゴムシだらけ。アゲハの卵はかわいそうだが除去する。 夜、懐中電灯を片手に見てみると、タマヤスデにナメクジにヨトウムシに、そのほかいろいろ。 ヒキガエルとかトカゲとか来ないかなぁ。今なら熱烈歓迎です。
台風一過。 半袖で出勤。 街中はにおいであふれている。 バラ、ツツジ、柑橘類、その他花の香りと、下水や動物などのにおい。 なぜか普段よりも過敏になった鼻には情報量が多すぎてつらい。
最近は、低気圧が通過するときに頭や関節が痛くなる。 今日もそう。 水割りを少し飲んで寝る。
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