世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2001年11月30日(金):呑気な
今日は何事もなく、
呑気に過ごした。
MILETは午後からちょっと出掛けていたが、
なんでもようやくHalloweenking&Queenコンテストの
粗品を送付したそうだ。
本当に呑気なことである。



2001年11月29日(木):里親に
MILETたちの知人が猫を欲しがっていた。
俺様を見て、猫を飼いたいと言いだしたのである。
俺様に触れて、俺様の感触を味わってしまったら、
それはこの俺様の配下に下ることを
意味しているのだ。
案の定、その男は「猫禁断症状」が出てしまい、
一刻も早く猫が欲しいと言いだした。
薔薇職人は彼のために奔走し、
一匹の♂猫が里親募集していることを
近所のスーパーの張り紙で知った。
残念ながら、その♂猫は他に貰われていったが。
他にも里子に出したい猫がいると、
♂猫の元保護者が言ったそうだ。
その猫は♀で、生後五ヶ月ぐらいだそうだ。
俺様も写真を見たが、なかなかの美少女である。
ちなみに、MILETはその写真にメロメロだった。
今日はMILETがその♀猫を「猫中毒における禁断症状」を
発症している男に引き渡すための
取り決めをしていた。
珍しく、一日に何度も電話をかけたり
電話がかかってきたりだった。
土曜日の夜に、♀猫は引き取られることになった。
名前はビビに決まった。
決まったというより、決まっていたのだが。
何故なら、♀か♂か、あるいはもしかすると来ないかも知れない
子猫のために、男が名前を用意していたのである。
おそらく彼女は立派に男の一家を乗っ取り、
世界征服に貢献してくれるだろう。



2001年11月28日(水):Virus
MILETのところに、
妖しいメールが届き始めた。
今まで貰ったことのない類のものである。
それはどうやらウィルスメールらしい。
件名もなにもなくて
ただ添付ファイルが付いているだけのものだ。
中身は当然何もない。
届くなり、MILETは即行削除している。
当然と言えば当然である。
しかし、今時ネットをやっているような人間で、
ウィルス対策を怠っている輩は
どうかと思う。
妖しいメールは開封せずに、削除するべきだろう。
ついでに言えば、
ウィルスをばらまいているのに関わらず、
自分は被害者であると堂々と言う輩も理解不能だ。
ちなみに、
我が家のマシーンには感染しない系統の
ウィルスらしい。
発信元が分かったら、なにか報復すると
MILETが息巻いていた。
…MILETが犯罪者にならないように
願っていよう。



2001年11月27日(火):添い寝
最近、朝夕の寒さが厳しくなってきた。
流石に11月後半ともなると、
秋深し、というよりもはつ冬という趣だ。
そういうことで、
俺様はMILETの布団に明け方は潜り込む。
それがMILETは嬉しいらしい。
自分は布団から半分はみ出そうになっているのに、
俺様に居場所をとられるのを楽しみにしている。
おかしなヤツだ。
俺様が布団をとるということは、
すなわち自分が俺様に愛されていることの
裏返しだと思っているのだ。
まぁ、そう思わせておこう。
俺様もまんざらではないし。
MILETは
「陛下の添い寝をしてあげたんだよ」
と薔薇職人に自慢している。
残念ながら、それはMILETの勘違いだ。
俺様がMILETに添い寝してやっているのだから。
12月になったら、ホットカーペットを
用意させよう。
アレの上で長くなるのが、冬の楽しみなのだ。




2001年11月26日(月):Drive
約束通り、今日は昨日の出来事を記そう。
MILETは毎年秋になると岐阜までオペラ観劇に出掛ける。
去年だけは冬に出掛けていたが、
今年は例年通り秋になったようだ。
毎年薔薇職人と俺様が同伴するのだが、
残念ながら俺様は一度もオペラを観ていない。
そのうち、俺様も観られるように交渉しようと思っている。
行きは渋滞も殆どなく、
快適なドライブだった。
岐阜へ向かうには箱根を通過しなければならないのだが、
朝早い時間であったのに関わらず、
小田原から箱根口が渋滞していた。
まぁ、あそこはいつでも混んでいるのだが。
箱根に上がると、今度は巨大なパーツを積んだトラックが、
行く手を阻んでいる。
箱根を過ぎ、駿河湾を左に眺めながら
静岡をひた走った。
やがて東名に乗ると、あとは快適なドライブである。
途中、二度ほどサービスエリアに寄った。
岐阜に着いてからは、前回までと違って迷うことなく
目的の場所へ辿り着いた。
会場は岐阜市にある総合庁舎内のホールだった。
時間もまだ余裕があったので、花屋で花束を買ったりした。
俺様は花束をゆっくり鑑賞できなかった。
残念である。
クルマを会場近くの「指定駐車場」に止めたのだが、
そこは「職員専用駐車場」とのことで
移動を余儀なくされた。
「休日だし、職員だっていないだろーに」
薔薇職人は納得していないが、移動した先の方が
会場に近かったので、俺様は構わなかった。
オペラが終わるまで、俺様はクルマの中で昼寝した。
毎年、夜遅くなってからMILET達はクルマに戻るのだが、
今年はいつもと違って日の高いうちに、
公演が終わったようだ。
帰りは岐阜羽島というインターから高速に乗ったのだが、
名古屋までだらだらと渋滞だった。
といっても、俺様とMILETは眠り込んでいたため、
渋滞は知らないで終わってしまったが。
秦野中井から横浜町田までも渋滞していると情報が入り、
俺様達は手前のインターで高速を降りた。
懐かしの我が家に到着したのは十時を少し回った頃だ。
「前のデリカだったら、夜中過ぎてたねぇ」
とMILETは呑気なものである。
運転していた薔薇職人に、少しは労いの言葉でも
かけてやればよいものを。
といいつつも、俺様も疲れてしまったので、
早々に寝床で丸くなったが。



2001年11月25日(日):昼間の
予定通り、今日は岐阜までドライブした。
今夜は少々俺様も疲れているので、
詳細は明日にでもご報告しよう。
今夜は、ドライブ中に立ち寄ったサービスエリアでの
エピソードを紹介する。
静岡県にある浜名湖のサービスエリアに
往復ともMILETたちは立ち寄った。
人やクルマが多くなければ、
俺様も散歩するつもりだったのだが、
浜名湖のサービスエリアは混雑していた。
MILETたちはなにやら議論しながら
往路はクルマに戻ってきた。
帰りに寄ったときは、今度は興奮した様子だった。
二人の会話を聞いてみると、
また例によって、くだらないことで盛り上がっていた。
なんでも浜名湖には銘菓に「うなぎパイ」なるものがあるという。
それは通称「夜のお菓子」と呼ばれている。
また「真夜中のお菓子」こと「うなぎパイVSOP」なるものも
存在しているらしい。
薔薇職人の記憶に因ると「昼のお菓子」というものも
あるのだという。
そして帰りに浜名湖のサービスエリアに寄った際、
その「昼のお菓子」を発見したというのだ。
薔薇職人は「うなぎパイの一種」と思いこんでいたのだが、
その実「えび汐パイ」という全然違う種類の菓子だったのだ。
「えび汐パイ」だけでは販売されておらず、
「うなぎパイ」とセットでのみ売られていたらしい。
単体だけだったら買うつもりだったのだろうか。



2001年11月24日(土):温泉に
MILET達は温泉に出掛けてしまった。
俺様は一日中、留守番であった。
連れて行って貰おうかとも思ったが、
俺様は水が苦手であるからやめておいた。
リフレッシュするために温泉へ出掛けたそうだが、
帰宅した二人を見ると
なんだかぐったりしていた。
なんでも湯当たりとかを起こしたらしい。
滅多に温泉などへ出掛けない二人は、
元を取ろうと出もしたのだろうか。
しかし、俺様の認識では
今日はMILETの母がスポンサーだったらしいが…
ということはつまり、
自分たちの財布が傷まないならと、
豪遊したのだろう。
あいつらはそう言うヤツらだ。

明日は俺様も一緒に岐阜まで出掛ける。
MILETたちはオペラ鑑賞だそうだ。
俺様はドライブを楽しむつもりである。



2001年11月23日(金):閑潰し
今日も暖かかった。
なんだか、このところ暖かい日が続いている。
俺様は大歓迎なのだが、
冬は寒い方が良いらしい。
今日も一日ゆっくりと昼寝が出来た。
世間では三連休の初日ということで、
渋滞やら人混みやらが激しかったらしい。
我が家には連休など関係ないのか、
朝から薔薇職人はいそいそと「仕事」へ出掛け、
家に残されたMILETは例のごとく不機嫌だった。
「ゆっくり遊んでらっしゃい」
と皮肉と共に薔薇職人を送り出すと、
テレビを見ながら溜息を吐いていた。
テレビを見飽きた
MILETと俺様は二階の寝室でうとうとした。
俺様はそのまま本格的に昼寝してしまったのだが、
MILETは起き出すとMacで遊んでいたようである。
暇つぶしにゲームをやっているらしい。
付き合っていられないので、
俺様は俺様のなすべき事をしていた。
つまり、寝ていたのだが。
夕方になってから、薔薇職人が帰宅すると、
二人で買い物に出掛けてしまった。
その間に、俺様はすっかり目が覚めてしまった。
今、全身にエネルギーが漲り、
筋肉は活動を求めている。
一暴れするか。



2001年11月22日(木):麗らか
今日も真によい天気であった。
暖かくて、気持ちよい晴天。
俺様もついつい、昼寝時間が長くなってしまった。
そんなときでも、
MILETはダイニングにファンヒーターをいれていた。
一度スイッチをつけてしまうと、
暖かだろうがなんだろうが、
点けずにはいられなくなるのだろうか。
俺様には暑いのだが、MILETはそうでもないのだろうか。
確かに、俺様よりも寒さに弱そうだが。
しかし、そんなことをしているから、
いつまで経っても「ビンボー」から抜け出せないのだ。
無駄を省き、限られた財源を有効に使うべく
予算の見直しを計る。
これが経済改革の基本だろう。
日本の経済改革が進まないのも、
MILETのような考え方の政治家や官僚が多いからだ。
俺様に一年間、予算を任せてくれれば
すぐに黒字へ転向させてみせるのだがな。



2001年11月21日(水):迷宮に
俺様のサイトは迷宮であると
良く言われる。
MILETの複雑怪奇な分類方法に則っているからだろう。
もう少し分かりやすいサイトにして貰いたいものだ。
さて。
昨夜からMILETがかかりっきりで何かしていた。
コンテストで優勝した水牛嬢のサイトに
入り浸っているのだ。
なんでも隠しページなる物が存在するらしい。
間抜けなMILETはヒントを貰って
なんとかその存在を発見した。
全く、間抜けだ。俺様は最初からあそこだとわかっていたぞ。
うっかり見過ごすのはいつものことだが。
その隠しページに触発されたのか、
MILETもあるコーナーを隠した。
まぁ、見つけた方がいらしても
探し損だったと思われるようなくだらない内容の
羅列なのだが。
隠したうちにも入らないような隠し方であるし。
MILETのおつむではあれが限界だろう。
更新と言えば、みょう嬢より素晴らしい作品を賜った。
この場を借りて御礼申し上げる。



2001年11月20日(火):結果は
WBCAのHalloweenking&Queenコンテストの
結果が発表された。
思えばWBCA発足以来、
初めての「企画もの」だった。
MILETの準備不足が懸念されたが、
多くの方々に参加いただけた。
ありがたいことである。
コンテストの結果に異議同意、色々あると思うが、
楽しんでいただければ幸いである。

次回企画も進行中らしい。
俺様にも詳しいことはわからないのだが、
今度はきちんと準備期間を設けるだろう。

コンテストに参加いただいた諸氏。
改めて御礼申し上げる。



2001年11月19日(月):流星群
昨夜から今朝未明にかけて
獅子座の流星群が夜空を彩っていたそうである。
いつもは夜明け近くまで起きているMILETであるが、
こう言うときに限って、
早々に床についてしまった。
俺様はといえば、
MILETには悪いがこっそり夜空を眺めていた。
人間の目にはどのように映るのか知らないが、
少なくとも俺様には
毎日毎日夜空を流れる星を見ることが出来る。
昨夜の流星群は
流石に見事であった。
北海道というところでは、一分間に三千個とか
なんとか、言っていたが。
俺様にも雨のように降り注ぐ星が見られた。
次は三十三年後らしい。
しかし、今年中にもう一回、流星群があるらしい。
来年にもあるそうだ。
次回以降は獅子座ではないのだが、
今度こそ見るとMILETは気合いを入れていた。
…あの寒がりにそんな根性があるとは
どうしても思えないのだが。



2001年11月18日(日):不注意
今日はMILETたちと買い物に出掛けた。
目的はMILETのパジャマと、石鹸だったはずだ。
しかし、目的のもの以外にも
ブーツだとか、靴だとか、その他諸々買い込んだ。
まぁ、いつものことである。
今日の事件は、
薔薇職人が渋滞中に前のクルマに追突しそうになったことだ。
なにか違うところを見ていたか、
或いは注意がそれていたのだろう。
あと数センチで追突だった。
前のクルマの運転手はかなりビックリしたようである。
俺様も、驚きを隠せなかった。
渋滞中というのは、
ついつい注意力が散漫になりがちだ。
気をつかいすぎるぐらいが、丁度良いだろう。
全く。
何を考えているんだか。
おかげで、俺様の寿命が三年は縮んだぞ。
薔薇職人は俺様への謝罪として、
新しいハーネスとリードをプレゼントしてくれた。
まぁ、今回は、厳重注意に留めておこう。



2001年11月17日(土):こころ
人間は霊長類の中で
いや、全ての生物の中で自分たちが一番偉いのだと
勘違いしている。
また、すぐれた種であり、世界の覇者であると
思いはまっている。
その上、「人間は心があるから」とか
「人間らしい」=「やさしさ」であるとか
思いこんでいるから始末が悪い。
俺様に言わせれば、人間ほど愚劣で悪意に満ち、
親切とか優しさであるとかと縁遠い生き物はいない。
心を作り出したのが発達した脳であると
今日とあるテレビ番組で盛んに言っていた。
その心の動きや感情が細やかになるほど
脳が発達している証拠であるという。
俺様は思う。
人間の言う発達というのは破壊行動へのプロセスだと。
人間ほど破壊を望み、また、破壊を正当化する動物はいない。
思想であるとか信念であるとか、
そういったものが益々人間を愚か者にしているようでならない。



2001年11月16日(金):深夜枠
昨夜、MILETは寝付けなかったらしい。
夜中に起き出すと、
テレビを点けた。
俺様もMILETに続いて
起きだした。
ここら辺りで、俺様の「孤独感」をアピールするのも
良いと思ったからである。
MILETは映画を見ているようだが、
しきりに「つまらん」「なんじゃ、こりゃ」を
連発していた。
つまらないなら、見なくてもよいだろうに。
俺様はMILETが見なくてもよいように
気を遣って盛大に「戻し」てやった。
俺様の異変に気がついたMILETは
かいがいしく後始末をする。
始末が終わったら寝るだろうと思ったのだが、
あにはからんや、
MILETは引き続き「つまらない」映画を見だしたのである。
俺様は付き合いきれなくなり、
先に休むことにした。
それにしても。
酔狂なことだ。

そのMILETは今日も出掛けてしまった。
昨日よりは早く帰ってきたが…
全く。
自分の欲望のためになら、苦労を厭わないらしい。



2001年11月15日(木):孤独感
今日は本当に久しぶりに、
長い間一人きりで過ごした。
MILETが非常に珍しいことに、
自分からレッスンを受けに行ったのである。
去年までは毎週欠かさずレッスンに行っており、
その度に俺様は留守宅を預かっていた。
久しぶりのレッスンにMILETはいささか緊張気味で、
夕方から出掛けるというのに、
朝からそわそわしていた。
俺様もそれを察していたので、
気持ちよく送り出してやったのだが。
帰ってきたのは夜の11時半頃だ。
いったい、何をしていたんだか。
薔薇職人と仲良く帰宅したMILETの上着から、
なにやら食べ物の匂いが漂ってきている。
どうせ二人で俺様を差し置いて旨い物でも食ってきたに違いない。
まぁ。
今日のところは勘弁してやろう。
明日は俺様の我が儘をあくまでも通すつもりである。



2001年11月14日(水):暖冬か
今日の天気予報で
今年の冬は暖冬になると言っていた。
大体、天気予報でそういうことを言うと、
外れると決まっているのだが。
暖冬だというのなら、
もっと今から暖かくしていただいても
俺様自体は構わないんだがな。
MILETはMILETで
ファンヒーターの前で丸くなっているし。
全く。
どっちが猫だかわからん。



2001年11月13日(火):月一の
今日はMILETと薔薇職人が
一ヶ月に一度大いにテレビで盛り上がる日である。
まぁ、それはそれとして。
別のサイトがあるようだから、
俺様が陳べるまでもないだろう。
月に一度と言えば、
拙宅のある街では月に一度、新聞回収日がある。
明日がその日らしく、
MILETが新聞紙を束ねていた。
青いビニールテープで専用回収袋に入った新聞を
がっちりとまとめ上げるのだ。
それを邪魔するのが月に一度のお楽しみである。
MILETが苦労して重い新聞の束を持ち上げている隙に、
ビニールテープに俺様はじゃれかかる。
俺様を諫めるMILETを後目に、
さっとその場から逃れて、テーブルの影に身を潜めつつ、
MILETの隙を窺う。
そして再び襲いかかるのだ。
子供じみた遊びであるが、MILETの邪魔をするのは
ことのほか面白い。
あんまりやりすぎると、逆上するので、
程々に留めるのだが。
諸君はどんな遊びに興じているのだろうか。



2001年11月12日(月):理由は
また、紐育に飛行機が墜落したそうだ。
そのニュースを掲示板の書き込みで知ったMILETと
薔薇職人は慌ててテレビをつけた。
詳細は分かっていない。
が。
そのテレビニュースでは何故か「軍事評論家」などという
海のものとも山のものともしれない男が
解説を加えていた。
飛行機は出発が1時間ほど遅れたらしい。
MILETが言うには遅れることは珍しくないそうだ。
しかし、こういう時期にこういうことが起こるとは。
勘ぐりたくもなる。
明日のニュースは、きっとこのこと一色だろう。
そして様々な憶測が飛び交うに違いない。
紐育で国連の会議があるそうだが。
それと今回の事件を関連づける輩も出てくるだろう。
全く。
なんていう世の中だ。



2001年11月11日(日):好天気
久しぶりの良い天気だった。
朝から青空が広がり、実に気分の良い天気である。
俺様も久しぶりに
家中を駆け回ったり、ベランダや屋根の上を散策したりして
体を伸ばした。
おかげで午睡がままならず、
今日は早めに就寝しようと思っている。
午後遅くなってから
MILETの実家へちょっとの間出掛けた。
俺様としてはもう少し向こうの家で
遊んでいたかったのだが。
それはまた次回の機会にとっておこう。
帰ってきてから、
MILETと俺様のツーショット写真を
撮影した。
俺様の写真はMILETが腐るほど撮っているのだが、
よくよく考えてみれば、
MILETと写真に収まったのは数えるほどしかない。
それというのも薔薇職人が
あまりMILETの写真を撮らないからだ。
今日は何故かMILETはフルメイクだった。
どうせ良からぬことを考えているに違いない。
さて。
今日は申し訳ないがこれで休むことにする。
また明日は
なにか面白いことをお伝えできるだろう。



2001年11月10日(土):無駄話
今日はMILETたちに付き添って、
仕事の打ち合わせとやらに同行した。
時間が遅くなってからの出発だった。
いつものことだが、
この時間に出掛ける先は三島という街である。
俺様は目的に到着するとクルマの中に
置き去りにされることが多い。
しかし今日は籠の中だったとはいえ、
一緒に打ち合わせに参加させて貰った。
しかし。
MILETの仕事とは全く関係のない話で、
盛り上がっていた。
途中、俺様はキャリーバッグから外に出た。
退屈を紛らわせようと
その辺を探検しようとしたのである。
しかしその試みは阻止されてしまった。
場所はバイク屋で、まぁ、MILETたちに言わせれば
俺様にとって危険な代物が沢山置いてあるからだ、
というところなのだろう。
おかげで俺様は再びキャリーバッグに入る羽目になった。
それにしても、いったいどの辺が
仕事の話だったのだろうか。



2001年11月09日(金):ベッド
今日も天気は悪かった。
冷たい雨が一日降っていて、
風も吹いているようである。
こういう日は大人しく丸くなっているに限る。
俺様は気に入った寝床をいくつか持っているが、
今日は俺様専用のクッションよりも、
MILETの布団を選んでみた。
もっと気温が低ければ、
布団の中に潜り込むのであるが、
今日ぐらいだったらそれには及ばない。
MILETは冷え性なので足下の方に
ハーフサイズのブランケットを布団の上に
掛けてある。
その上で、俺様はくつろいだ。
MILETが寝ているときもしばしばその場所を利用するが、
MILETが寝返りを打つたびに
寝る場所を変えねばならないので、
あまり寝心地は良くない。
夜はやはり自分専用のクッションか、
籐籠のベッドか、あるいは通称「カマクラ」と呼ばれている
ドーム型のベッドに
寝る方がよい。
真冬はMILETの布団に潜り込むことにしているが。
他にもダイニングには俺様用の座布団、
MILETの仕事場には出窓に俺様専用スペースが
設けられている。
眠りたいときに眠りたいところで、
快適に過ごせるようにいくつか寝床は用意しておくべきだろう。
さて。
今夜はどこでやすむことにしようか。



2001年11月08日(木):禁入室
陋屋で俺様が自由に出入りできない部屋がいくつかある。
一つはトイレであるが、
まぁ、これはいたしかたあるまい。
俺様も別に一緒に入るというような
奇矯な趣味は持ち合わせていないので、問題はない。
他の部屋の話をしよう。
まず一つ。
普段は物置部屋と化している和室である。
ここは俺様の興味を誘うものが、しこたま詰め込まれている。
MILETが発表会で着たシフォンのドレスや、
レフ板代わりに使っていた、薄い紙の貼ってある板。
それから入り込んで冒険するのにもってこいの押入などである。
だが、普段そこは締め切られており、
時折何かを取り出すために、固く閉ざされた襖が開けられるのだ。
その瞬間を見逃さずに中に走り込み、
MILETと追い駆けっこなどに興じることもある。
基本的には俺様だけが立入禁止になっているので、
その反感を込めての嫌がらせであるが。
もう一つ。
これは風呂場である。
ここは条件付きで俺様が入ることが出来る。
その条件というのは、昼間で風呂桶に湯が張られておらず、
タイルの床も乾いている、というものだ。
そういった条件に適えば
俺様も風呂場にはいることが出来る。
しかし俺様が入りたいのは、そういうときではない。
もうもうと湯煙に煙った、そういった風呂場に入ってみたいのだ。
今日はMILETが風呂から上がってすぐに、
風呂場に侵入を試みた。
残念なことに、湯を沸かした形跡はなく、
風呂場は寒いだけだった。
通りでMILETがすんなり俺様を通したわけだ。
しかし、風呂桶に水は張ってあった。
俺様は興味を引かれて覗き込んだ。
その際に、腹の毛を少々水で濡らしてしまったが、
そういうときはバスタオル代わりがいるから
そいつに任せることにする。
…ここで言うバスタオル代わりというのは
薔薇職人のことだ。
なんだか悪態をついていたが、俺様の知ったことではない。



2001年11月07日(水):外付け
先日新しいMacを購入したのだが、
その時一緒に外付けのCR-RWなる物も購入した。
ところがそれが動かない。
最初にMILETのG4に取り付けたのだが、
読み込みはすんなり、だが肝心の書き込みが出来ない。
どうやら付属のソフトでは能力が足りないらしく、
バージョンupしないとならなかったらしい。
それに気がついたまでは良かったのだが、
今度は新しい方のMacへ繋いで試していた。
無論、ダメに決まっている。
愚か者どもだ。
結局、なんとかバージョンupも出来、
今朝になってようやく
CD-RWの真価が問えるようになったというわけである。
しかし、肝心のMac本体は薔薇職人が職場へ持っていってしまった。
なんだかんだと言い訳を口にしていたが、
アレは絶対に自慢するためだ。
MILETも内心そう思っている。
本当に困ったヤツらである。



2001年11月06日(火):無分別
今日の題名だが、なんのことかというと。
ゴミのことである。
俺様の住むこの地域にも分別回収なるものが
存在している。
2週間に一度の再生ゴミ(この言葉もおかしな言葉だが)
同じく2週間に一度の燃やせないゴミの日が存在する。
しかし人間は我々猫と違って
やたらとゴミを出す。
いや、ゴミを出すために生活しているようなものだ。
毎日ペットボトルの清涼飲料水を飲み、
缶に入った加工食品を食している。
最近、キャットフードやドッグフードも「少ゴミ化」とか
「ゴミ少量化」とかを売りにしているパッケージが
やたらと目に付くようになったようだ。
テレビのコマーシャルではそのことが
まるで猫の味覚を満足させるよりも
大事なことのように宣伝している業者さえある。
本末転倒である。
しかしこの分別。
分別のない人間どもがきちんと出来るわけがない。
俺様が見聞きしたところによれば、
高速道路のパーキングエリアのゴミ箱や、
コンビニエンスストアのゴミ箱に、
家庭ゴミを突っ込んでいく輩がいるそうである。
人間の分別なぞ、そんなものなのだろう。
実に嘆かわしいではないか。
ちなみに拙宅では分別はMILETの担当で、
実際にゴミ収集場へゴミを運ぶのは薔薇職人の仕事のようである。



2001年11月05日(月):寂しさ
今日は一日なんだか寒かった。
夜になってから雨が降り出している。
朝は天気が良かったのだが。
俺様は時々、ひどく寂寥感に苛む。
MILETが俺様の言葉を理解していないと感じるときだ。
俺様はMILETの言葉を100パーセント理解している。
いや、言葉だけではない。
心に思ったこと、今、感じたこと。
それらも俺様は分かるのだ。
MILETが何を思い、何をしたいのか。
俺様には理解できる。
だが、MILETはそうではない。
分かるのは俺様が腹を空かせている、
今は眠い、そんなところだろう。
俺様ともう四年以上も一緒に暮らしているのに、である。
情けないやら、寂しいやらだ。
今日みたいにはっきりしない天気の日は、
ことさら憂鬱になってしまうものだ。
人間は言葉をやたらと喋る。
その所為だろう。
人にものを伝えたかったら、言葉を使う。
考えも思いも、言葉を使う。
それが誤解やら争いやらの元だと思うのだが。
人間は自分が賢く、正しいと思っている。
言葉を使って自分に嘘をついているようなのが
どうして賢いのだろうか。
俺様には分からない。

今日は天気の所為か、憂鬱で仕方がない。



2001年11月04日(日):新入り
日曜日だというのにMILETは仕事三昧だった。
良い天気だというのに、
薔薇職人が独りで遊びにいってしまって、
拗ねていたのだろう。
夜になってから薔薇職人が帰ってくると、
二人して例のごとく出掛けていった。
帰ってきた二人は大荷物を抱えている。
なんと、新しいPCを「お持ち帰り」してきたのだ。
今度のはノート型の真っ白いPCで、
蓋の部分に半透明な林檎のマークが入っている。
電源を入れると、そのマークが白く光るのだ。
これが噂に聞く新しいi-bookなのだろう。
俺様は興味津々に
初期設定をするMILETの手元を見つめていた。
確か箱から出してだれでも十五分で
インターネットが楽しめるという売り文句だったと思う。
MILETは手慣れたもので、ものの五分もしないうちに
インターネットに接続してしまった。
そして、なんとPCから音楽が流れてきたのである。
今までのMacからも音楽は流れていたが、
断然音がよい。
俺様はしばらく聞き惚れてしまった。
さて。
増えたのは本体ばかりではない。
CD-RWとやらを買ってきたのだ。
それをG4に繋ぐ。
ちょっと前はそういった設定は全て薔薇職人だったのだが…
線は繋いだが、初期設定は結局MILETがやっていた。
まぁ、一日長い時で十六時間もMacに触っているのである。
自ずと詳しくもなるだろう。
i-bookは薔薇職人のビデオ編集券MILETのモバイル機になるそうだ。
俺様に使いやすい大きさでもあるし…
蓋を開けるコツさえ飲み込めれば、
俺様も使ってみようと思う。



2001年11月03日(土):五周年
今日はMILETとMILETの相方こと薔薇職人の
結婚記念日だそうだ。
今年で五周年…
俺様が1月で五歳になるから、結婚してすぐに
俺様の支配下に治められたと言うことか。
昨夜二人が話しているのを聞いてみると、
十年も顔をつきあわせていた仲らしい。
よくもまぁ、お互い飽きなかったものだ。
いつまでもベタベタしているが…
ああいうのを世間では
「万年新婚」
と侮蔑を込めて呼ぶのだろう。
そんなわけで、今日の俺様は留守番決定だ。
全く。
誰のおかげで夫婦間に波風が立たなかったと思っているんだか。
俺様がいたからこそ、
二人の気持ちがささくれずにすんでいるのに。
まぁ…いい。
目出度いらしいから、お小言はこれぐらいにしておこう。



2001年11月02日(金):闘病記
俺様はお陰様で至極健康体である。
胃弱を除けば、であるが。
世の中には病と闘っている同朋が数多く存在している。
身近な処ではみょう嬢と暮らすごん王、
猫又氏の愛猫として名高いゴン殿。
2匹とも長寿猫であるし、名前も一緒と言うところが
運命的でさえある。
もっともゴン殿は病と言っても本猫、いたって元気であるのだが。
俺様は生まれてこの方、病院の世話になったのは
予防接種と毛球症の診察だけだった。
今日、テレビで動物病院の番組をやっていた。
こういう番組をやっている場合、
俺様はMILETのそばから離れることにしている。
必至に病に打ち勝とうとする医者や患者達。
その真摯な姿にMILETは過剰に反応してしまうのだ。
簡単に言えば涙もろいのである。
ただ泣くだけならいいのだが、
テレビに向かってやれ「痛いでしょう」「辛いわね」等と
話しかける。
その上、俺様を力一杯抱きしめて
「陛下が病気になったら私も病気になっちゃうわ」
と来るのだ。
愛情溢れることこの上ないのだが、
あまりにも強く抱きしめるため、こちらは呼吸困難だ。
そんな時に病気になったら、間違いなくMILETの所為である。
そんなわけで、最近はそういった番組が始まると、
MILETの死角をついて寝室に上がることにしている。
俺様だって同朋が傷ついている姿を見るに忍びない。
それが人間どもの虐待による傷だと言われたら、
怒りが湧き起こってくる。
MILETは言う。
「こんなにも可愛らしくてか弱い存在を傷つけるなんて」
…まぁ、俺様達は案外か弱くはないのだが…
無邪気に人になつく仔猫をわざと痛めつける人間。
その存在を許している人間界。
俺様は憤りを感じずにはいられない。



2001年11月01日(木):独り食
今日はMILETが出掛けて留守だった。
おかげで一日、気ままに過ごすことが出来た。
天気は上々、庭の薔薇はそよ風に揺れている。
今咲いているのは「桜貝」と言う名前の薔薇だそうだ。
ちょっと変わった花の形のバラである。
桜色の花弁がほぼ一重咲になっている。
フロリバンダという種類の木の形で
その特徴として花が房咲きになるのだ。
だから風が吹くと桜色の花がゆらゆらと揺れる。
それを眺めるのが俺様は大好きである。
俺様はこう見えても慎み深い質である。
食事は与えられた分を一気に食べるのではなく、
量によってはきちんと2回分、3回分にわけて食べるようにしている。
俺様に食べすぎという言葉は無縁だ。
そんなわけで、MILETも俺様に留守宅を任せる場合、
2食分ないし3食分を一皿に盛りつけて出掛けるのだ。
夕食は家族揃って食べるのが良いと思っている俺様は、
今日も食事を採らないでMILETが帰るのを待った。
しかし、帰ってきたのは夜遅くなってからのことだ。
それ程遅くなるなら出掛けるときに言って貰いたいものだ。
そうすれば俺様だって、俺様の習慣に合わせた時間に
夕食を摂ったのだ。
全く。マナーがなってない。
もっと厳しく躾ねばならないようだ。







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