世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2001年04月30日(月):ダンス
今日はMILETの実家へ行った。
久しぶりに母親と会い、しばしじゃれる。
あいにくの天気で、俺様は少々眠かった。
だが、あの家に行くといつも変わったことと
遭遇できるので、眠ることは出来ない。
今日はMILETが家から持っていった
ゲームを楽しんでいたようだ。
テレビに映るアニメーションと音楽に合わせて
足をばたばたさせるゲームである。
MILETはなかなか巧みに、やってみせた。
しかし…
MILETの母親は…実に…
…下手だった。
それでも楽しんでいたようだ。
負けず嫌いの彼女は、練習して上手くなると
宣言したが…果たしてどうなる事やら。
怪我でもしなければよいが。
俺様も是非、ゲームに参加しようと思ったが、
あいにくとコントローラーが
俺様には少々大きすぎるようだった。
仕方なく、観賞するに留めた。
MILETの相方も、なかなかの腕前でゲームを
楽しんだ。
「これは痩せる」
と言いながら、頬を紅潮させて
MILETたちは実に楽しそうだ。
俺様もそんな彼らを見て、リラックス出来た。




2001年04月29日(日):於閑日
休暇というのは
暇なので休みという意味だと
俺様は思っている。
今日、MILETは暇そうだった。
もっとも、MILETの場合一年365日休暇だが。
先日来俺様は不覚にも体調を崩し、
今日も一日ゴロゴロしていた。
道を挟んだ隣家に縞模様の同朋が、引っ越してきた。
俺様はその同朋と
今日は少々会話を交わしてみた。
向こうの家人は旅行だそうだ。
縞猫君は留守宅を預かっているのだという。
俺様は旅行には必ずついていく。
俺様が行けないところには、MILET達は行かない。
そう躾たのだから、当然である。
まぁ、他人の家の理に首を突っ込む気には
なれなかったので、話を聞くに留めた。
話をすると言っても、アイコンタクトだけだったが。
明日は、久しぶりにMILETの実家へ行く。
この連休、出かけると言えばそれぐらいだろうか。



2001年04月28日(土):夏日だ
暑い。
暑すぎる。
俺様は、暑いのは嫌いである。
毛衣を着込み、その上黒い。
当然、熱の吸収率は良い。
従って、天気がよく気温の高い日はばてる。
今日は体調も思わしくなかった。
午前中は良かったのだが…
日が高くなるにつれて、気温も上がり、
そして俺様は暑くてだるくなった。
明日は雨になるそうだ。
今日より、過ごしやすいだろうか。



2001年04月27日(金):快方へ
俺様の体調を気遣ってくれた方々。
御礼申し上げる。
おかげで、かなり良くなった。
まだ、本調子ではないのだが
こうしてまた日記を綴れるほどには
快復している。
明日には、すっかり良くなっているだろう。
連休にもなることであるし、
MILETの相方が俺様のために
食事にも工夫をしてくれるだろう。
今日一日は、大人しくしていようと思う。



2001年04月26日(木):休養中
本日、陛下はお具合が思わしくないため
休載いたします。
楽しみにされていた方々。
申し訳ありません。
陛下のお具合が快復次第、
日記を再開いたします。

MILET拝



2001年04月25日(水):衣替え
今、俺様は毛の抜け替わる時期だ。
どうも体中が、むずむずして
ともすれば苛々する。
人間どもは「衣替え」といって、
着る物を季節ごとに変えるが
猫族や他の動物の大半は
冬毛から夏毛に変えて気温の変化に対応する。
MILETが昨日からしょっちゅう
俺様の体をブラッシングしてくれれている。
この時期以外、俺様はブラッシングが嫌いだ。
俺様は皮下脂肪が少ない体質なので、
ブラシの毛が痛いのである。
豚や馬の毛のブラシに変えて貰いたいものだ。
普段痛いと思う刺激だが、
この時期だけは心地よい。
いくらでも
ブラッシングしていて貰いたい程である。
毛が大量に抜け落ちるのが面白いらしく、
MILETも喜んでいるようだ。
俺様は胃が弱いので、今の季節は特に
MILETは抜け毛に過敏になっているのだろう。
俺様の体に抜けた毛を発見するやいなや、
ブラシを取り出して、ブラッシングする。
今、使っているのはグローブ型のブラシだ。
これは、櫛の歯が粗く、比較的柔らかい。
いくらか強めにブラッシングされても
痛くない。
今日も大量の毛を梳き取り、
MILETはご満悦だった。



2001年04月24日(火):新総裁
今週に入ってからというもの
MILETはネットよりも
ピアノに割く時間が増えたようだ。
気紛れなのは天下一品のMILETのことだ。
いつまでこの熱心さが続くことやら。
ピアノで弾く音楽は大体いつも
3曲から4曲ほどである。
どれもいわゆる「練習曲」ではない。
基礎をおざなりにしているのは
どうかと思うが…
まぁ、プロになれるわけでもなし。
気ままに弾くのが楽しいのだろう。
MILETがピアノに向かうようになってから
テレビでは連日「総裁選」の
ニュースで賑わっている。
総裁といっても、俺様のように
志が高い「総裁」とはとうてい思えないが、
なんでも日本の最大与党の総裁を
選出することになったそうだ。
最大与党、って何のことだろうか。
与党と野党しかないと俺様は思っていたが、
どうも日本はそうではないらしい。
「二大政党政治にならないとダメだよなぁ」
「先進国じゃないよねー。なんなの?連立って」
MILETたちはよくテレビのニュースを見ながら
政治批判をしている。
そのことと関係があるのだろうか。
くっついただの離れただの…
目まぐるしく変わる与党だそうだ。
それで、「最大与党」とやらの総裁が
日本のTOPに立つそうである。
本当の意味でのTOPとはかけ離れている気が
しなくもないが。
俺様が世界征服を成し遂げた暁には
訳の分からない傀儡どもは、みんなクビにする。
そう、いまから決めているのだが…
日本などという小さな国の頭になっても
ちっとも嬉しくないがな…俺様は。



2001年04月23日(月):ランゲ
今日、MILETはまたMacに殆ど触れなかった。
洗濯したり、テレビで時代劇を見たり、
本を読んだりして一日過ごしていた。
俺様もそんなMILETのペースに合わせて
のんびりとした一日を過ごした。
夕方になって、MILETがピアノを弾き始めた。
俺様が好きなのはショパンである。
特にワルツが好きだ。
もっとも、MILETの数少ないレパートリーで
という話であるが。
MILETはランゲの「花の歌」の奏法を
色々と試していた。
「うーむ…こうじゃ無いなぁ」
独り言を言っては、また違う弾き方を試す。
俺様はもっとショパンを聴きたかったので、
MILETにそう伝えた。
「ショパン、聞きたいの?」
そういうと、ショパンを弾く。
不味い演奏だが、やはり生の音は良い。
MIDIでこの曲を聴いても、
さっぱり感性を感じないのだが…
電子の音に変換されると俺様の耳には
音楽として捉えることが難しくなる。
おそらく演奏者はMILETより数十倍も達者だ。
それでもアコースティックには敵わない。
ワルツを弾き終わり、またMILETはランゲに
戻ってしまった。
何故こうも、ランゲにこだわるのだろうか。
独り言の内容から判断するに、
おそらくは小説のネタを考えているのだろう。
ランゲが生きていたら、嘆くだろう。
この演奏者のあまりにも酷い奏法と、解釈に。



2001年04月22日(日):レース
MILET家では四月から
テレビを点けっぱなしにしていることが
大変多くなる。
理由の一つはセントラル・リーグの開幕だ。
前にも述べたが、MILETは大の横浜ファンなのだ。
それから、レース。
二輪のレースが始まるのが大体、四月である。
勿論、F1などの四輪レースも開幕するが。
MILET家では二輪レースが四輪よりも
人気があるようだ。
今日も南アフリカGPなるものを
観戦していた。
観戦というか、殆ど解説なのだが。
MILETの相方はのめり込むように観ているようだ。
MILETはそれ程熱心には観ていない。
興味なさそうに、画面を眺めている事が多い。
「マッコイって、他の人とラインが違う」
「こいつはブレーキングに自信があるんだよ」
「でも、馬鹿だねぇ…」
「うん。同じところで仕掛けるなってのなぁ」
「あ。パスされたよ」
「こいつ、シュワンツみたいな感じだな」
「えー。シュワンツはもっと格好良かったって」
等という会話が、テレビの前で繰り広げられる。
会話のネタになっている本人たちには
聞かせられないような内容だろう。
もっとも、どんなに良いアドバイスであっても
本人の耳には届かないが。



2001年04月21日(土):季節外
昨日はあれほど暑かったのに。
今日は冬に逆戻りだ。
目まぐるしく変わる気温に、
ついていけないものもいるだろう。
拙宅では、慌てて灯油を買いに行っていた。
そんな中、横浜までドライブした。
海岸線を江ノ島、鎌倉方面へ走り、
横浜八景島へ向かう。
快適な車内ではあったが、
海岸線はずっと渋滞だった。
MILETは渋滞の中、のべつまくなく
しゃべりまくる。
俺様はMILETの膝でゆっくりとくつろいだ。
八景島では買い物をしていたらしい。
俺様は車内で留守番の時は
サークルに入れられてしまう。
まぁ、それはいい。
しかし…
もう少し広いサークルにして貰いたいものだ。
今のサークルは、少々手狭である。
寒い中、クルマの中に置いて行かれて
俺様は少々メランコリックになった。
戻ってきたMILETたちに
甘えた声を出し、憐れみを誘った。
これで今度から少しは工夫を凝らすだろう。
それにしても、今日は寒かった。
明日も冷え込むそうだ。
体調を崩さぬように、気をつけねばなるまい。



2001年04月20日(金):虫追い
春は瞬く間に過ぎて
既に初夏の気配だ。
陋屋付近にも、虫どもが
騒ぎ出す季節となった。
今日は部屋の中にまで入ってきた。
俺様はちょうど良い運動になると
虫を追いかける。
羽の生えている相手だ。
そう、易々と捕まらない。
それが楽しいのである。
自棄になって追い回していると、
家の中であることを忘れることもある。
壁に激突しそうになったり、
階段から転げ落ちそうになる。
無我夢中になると
仔猫時代を思い出すものだ。
俺様がこの家に来て
はや四年である。
四年。
短かったような気もする。
四年前にも、俺様は夜中に虫を
追い回していた。
虫を追いかけながら
今日はそんなことを思い出した。



2001年04月19日(木):映画化
MILETが映画好きであるのは
おそらく前にも述べたように思う。
そんなMILETは時々、あらぬ夢想に
励むことがある。
「もし、私が映画を作るなら」
と、いったものだ。
なんでも
「スター・ウォーズもかくやと思われる
凄いSFを作るんだ」
そうである。
そういいながらも、読んでいる本は
殆どがSFとはかけ離れているものだ。
一体、どんな話を映画にしたいのだろうか。
時々、MILETが小説らしきものを
したためているのを目にすることがある。
その小説というか、駄文がSFなのだろうか。
だが、俺様が読んだ範囲では
SFというよりも怪奇といった方が
近いようなモノばかりだ。
ということは怪奇ものをベースに
SFにでも仕立て上げるのだろうか。
それはそれで、面白いかも知れないが。
まぁ、MILETの原作では
B級特撮映画が良いところであろう。
俺様なら、俺様が世界征服をするまでを
実録映画のようにして作る。
もっとも、そんな暇など俺様にはないが。



2001年04月18日(水):雨の夜
久しぶりに、雨が降っている。
最近天気がよい日が続き
空気が乾燥していた。
おかげで、俺様は静電気に悩んでいた。
それも、この雨で少しは解消されるだろう。
今日、MILETは久しぶりに
真面目にイラストを描いていた。
仕事以外のイラストで
キリ番プレゼントとやら以外のものは
本当に久しぶりではないだろうか。
なんでも、好きな小説家の原作で
映画製作が始まったとか何とか。
それを記念してイラストを描くとか。
何でも良いが…
そのイラストをどうするつもりなのだろうか。

雨の夜は
思索に向くようだ。
俺様は新しく電話機の使い方を
試みたりした。
そのうち使えるようになりそうだ。



2001年04月17日(火):倦む風
いい天気が続いている。
春というより、初夏の気候だ。
風は薫り、空は突き抜けている。
MILETは昨夜から熱を出している。
知恵熱だと本人はいっているが…
まぁ、そんなところだろう。

永遠の命を手に入れる方法を
MILETが俺様に説いてくれた。
その1。
子孫を繁栄させ、己の遺伝子を後世に残す。
その2。
偉業を成し遂げ、記録に残る。
その3。
誰かの記憶に残る。

俺様はその2に該当すするだろうか。

MILETのなかで先日亡くなった従姉妹は
永遠に失われてしまった。
彼女はMILETの記憶に残らなかったからだ。
思い出そうと努力してみたらしいが、その努力は
報われなかったらしい。



2001年04月16日(月):イトコ
MILETの従姉妹が
亡くなったらしい。
電話口では、涙をこぼすわけでもなく
声を震わせるわけでもなく
冷静そのものだったが…
電話を切った途端に
涙を流していた。
「何で泣いてるんでしょうねぇ」
自分でも驚いているようだ。
俺様の知らない「従姉妹」と
どんな思い出があったのだろう。
別れの挨拶へ行くには
彼女はあまりにも離れている。
今日、そんなわけで
我がサイトは喪中である。



2001年04月15日(日):風薫る
今日は静岡県の山奥へ行った。
MILETの相方の仕事に
ついていったのだ。
MILETも一緒である。
で、MILETは何をしていたかというと
花の写真を撮ったり、
空の色を眺めたり、風の匂いを嗅いだり
していた。
ようは、遊んでいたのであろう。
俺様もMILETではないが、
花を愛で、空の色を眺めつつ、
風の匂いを嗅いでみた。
普段は人影も少ない山奥に、
今日ばかりはバイクの爆音が響いている。
若芽の香りがする風に、
ときおり、エンジンオイルの臭いが
混じったりもしていた。
天気が良く、風も心地よい。
俺様は、ついついうとうとしてしまった。
気がつけば、MILETは爆睡だった。
本当に、何しに来たんだろうか。



2001年04月14日(土):マニア
マニアックであることは
果たして良いことなのか?

MILETはいつも悩んでいるようだ。

つまり、MILETはマニアックである。
スタートレックなるSFドラマや
スターウォーズなるSF映画や
はたまた、各種の小説に至るまで、
その「マニア」ぶりは凄まじいばかりだ。
マニアというのは、
ある一つの物象に対して
狭く深く興味を持つものだと
俺様は理解しているのだが…。
MILETに関して言えば
「広く浅く」のマニアらしい。
よくわからんヤツだ。
「でも、一番をあげるとしたら」
MILETは俺様を抱き上げると、頬ずりする。
「TITAN2マニアかな」
そんなモノがあってたまるか。

今日、MILETにとって嬉しいことがあった。
一つは某所にて専用アイコンを頂いたそうだ。
MILETに成り代わり、深く御礼申し上げる。
すずめ画伯。
俺様をモデルにしてくれたそうだが、
いたみいる。
第二に、WBCAに新規入会員が2名来たことだ。
どうも、かなり強引に勧誘したらしいが…
入会していただき、感謝する。
水牛殿、ならびに我が朋友Gershwin。
共に、世界征服を成し遂げよう。

明日は遠くへ出かけるらしい。
MILETはあまり気乗りしていないようだ。



2001年04月13日(金):自尊心
どんな生き物にも
それなりのプライドというものはある。
例えばMILETにも
生意気にもプライドがある。
しかも、分不相応に
べらぼうに高いプライドだ。
俺様も自尊心は持っているが、
MILETほどではない。
MILETに言わせると
「プライドだけで生きてるからね」
とのことだ。
無駄に高くて困る物の一つに、
プライドがあると知らないのだろう。
俺様もプライドが高いと言われる。
だが、俺様の場合は裏付けのあるものだ。
MILETのは裏付けのない自尊心である。
迷惑この上ない。
そのプライドが邪災いして、
勝手に落ち込んだり、
怒ったりするのだから始末に負えない。
最近も、自分が作ったものが受け入れられない
とかなんとかいって
勝手に落ち込んでいた。
受け入れて貰えないと言うよりも、
自分のレベルをあげる方が先決だろうに。
人間全般を俺様は愚かしいと思うが、
MILETは特別に愚かなようだ。



2001年04月12日(木):海の風
今日も風が強かった。
ベランダに出て、
風の匂いを嗅いでみた。
夏の匂いが少ししてきている。
海の匂いだと
MILETは言った。
潮の香りが風に乗ってきているのだ。
陋屋のある町は
海が近い。
冬の間は寂れていて、
いかにも田舎びた風情である。
だが、ひとたび夏となれば
近郷の人間どもが
海を求めて集まってくるのだ。
その時ばかりは、ひなびた街道も
活気を取り戻すのである。
そんな季節が
もう、目前に迫っているのか。
まだ桜が散ったばかりだというのに。
風の匂いは、初夏のものだった。
俺様は多少とまどいつつも
己の毛衣が生え替わっていくのと併せて
夏への準備を始めようと思う。
まずは、冬の間閉ざされていた
クローゼットを開けさせよう。
あの中には涼むのにちょうど良い、
格好の隠れ場所があるのだ。
MILETにそれとなく
催促してみることにしよう。



2001年04月11日(水):嘘と真
MILETは思っている。
俺様が「世界で一番カワイコチャン」だと。
冗談ではない。
仔猫や牝を見て
「カワイコチャン」というのなら良い。
だが、俺様をつかまえてそれはないだろう。
常日頃、抗議しているのだが
全く改善されない。
挙げ句には俺様を抱き上げては鏡に映し
「ほーら。このカワイコチャンは誰でちゅかぁ」
などと抜かす始末だ。
全く、イタイヤツだ。
鏡は嫌いではないが…
赤ん坊扱いの上、あの口調。
冗談ではない。
俺様のことをなんだと思っているのだが。
だが、俺様もたまにはMILETの機嫌を
とろうと思うことがある。
前にも言ったと思うが、
MILETは時々気鬱の病になるのだ。
そんなとき、逆らおうものなら
一週間は陰鬱な空気を吸わねばならないのだ。
そこでMILETに「カワイコチャン」といわれたら
喉を鳴らしてやる。
喉を鳴らすのは
機嫌がよい証拠だと人間どもは理解している。
そうでもないのが現状なのだが…
まあ、そう思わせておく方が、何かと便利だ。
そんなわけで、
俺様はわざと喉を鳴らすことがある。
本当に
自然に
何の躊躇もなく
喉を鳴らしてしまうときがある。
幸福で優しくて暖かくて…
なんだか、どうして良いか分からないほど
嬉しくなることがあるのだ。
俺様だって、そう言うときは
盛大に喉を鳴らす。
そんなときと、そうでないときの区別は
MILETには一生かかっても
つかないに違いない。



2001年04月10日(火):眠り猫
MILETの友人の弟君が
順調に快復に向かっているそうである。
俺様も心に引っかかっていたのだが
本当に喜ばしい限りだ。
さてと。
MILETは最近躍起になっていることがある。
それは、俺様の寝姿を
写真に納めようとすることだ。
俺様が丸くなったり、長くなっているところを
カメラに納めたいらしい。
そんなことは、俺様は許していない。
大体、寝ているところを邪魔するなど
もってのほかである。
まったく。油断も隙もあったものではない。
だいたい、自分だって眠っている顔を
人に見られたくないクセに。
俺様の寝顔を撮ってどうするつもりなんだか。
「まん丸猫に投稿しようと思ったのに!」
…ネットで流すつもりだったのか。
これからも熟睡するのは、MILETが
仕事に打ち込んでいるときか、MILET本人が
熟睡しているときだけにしよう。
しかし…
とんでもないことを考えるものだ。



2001年04月09日(月):忙殺す
今日はMILETがやたらと忙しそうだ。
朝は夜中の1時から起きだし、
7時頃まで仕事に励んでいた。
寝たのは確か、8時頃である。
昼の2時に起き出すと、
再びMacに向かった。
何に懸命になっているのだろうか。
好奇心に駆られて、モニターを
覗いてみた。
どうやら、サイトページを作っているようだ。
自分のサイトのリニューアルを
夜中に済ましたらしいが、
今度は「仕事」で作っているのだろう。
最近、春になったということで
サイトのリニューアルをする輩が
増えているらしい。
稼ぎ時といったところか。
今日はベランダに少し出てみた。
春の風が心地よかった。
気温はちょっと高すぎの感があったが…
明日はもっと、気温が上がるらしい。
天気が良くなれば、明日もベランダに出ようと思う。



2001年04月08日(日):昼と夜
昨日はよく眠った。
その所為か、夜中に目が覚めてしまった。
眠るとき、確かに一緒にいたはずの
MILETの姿がない。
どうやら、隣室でMacに向かっているようだ。
「もー、何で急に…」
ぶつぶつ文句を言いながら
サイト構築なることをやっていた。
どうも、MOの容量がいっぱいになり、
サイトの更新が出来なくなってしまったらしい。
Mac本体のハードディスクも
容量がかなり重くなっている。
そのために、作業中何度か止まってしまった。
仕方なく、MILETはバックアップをとると
Macのハードディスクを軽くしていた。
こんな作業プラス、サイト構築。
昼間にやればいいのに、何故夜やるのだろう。
やはり、吸血鬼だからか?
そういえば、昨日も
「夜中まで騒いでいたから眠いんじゃないのよ」
とかほざいていたな。
「昼間に長時間の移動をしたから、疲れたわ」
…お前、本当に吸血鬼なんだろ?



2001年04月07日(土):眠れる
MILETは寝ていた。
ひたすら、寝ていた。
昼を過ぎても
寝ていた。
よく寝るものだ。
俺様も人のことを言えないが。
そんなに体力を使い果たすほどに、
力の限り遊んできたのだろうか。
いい歳をして、まるでガキだ。
MILETの友人の一人から、
昨夜、メールが来た。
弟君が事故に遭われたという。
怪我が早く良くなるよう、
俺様も祈っている。



2001年04月06日(金):ご帰還
MILETが帰ってきた。
素っ気ない態度で、出迎えた。
俺様は平気だったんだと言うことを
アピールするためである。
MILETから他の猫のニオイが
していた所為もあるのだが…
そのニオイを確認しようと思っていたら
MILETはさっさと着替えてしまった。
その上、風呂に入り
ニオイを洗い流してしまったのである。
あえなく、追跡は中断された。
そう言う点で、ヤツはいつでも
抜け目がない。
いつもは抜けているクセに…
MILETが泊まっていた先は
友人宅だったはずだ。
その友人とやらが、猫と住んでいることは
ほぼ間違いないだろう。
しかも、その猫は複数である。
そう言えば、去年の夏に
MILETの友人が泊まりがけで
遊びに来たことがあった。
彼女から、今日MILETが持ち帰ったのと
同じニオイがしていたな。
さては、彼女の家にお世話になっていたのだな。

MILETが留守にしている間、
俺様とMILETの相棒は気ままに過ごしていた。
ま、こんな夜があってもいいだろう。
たまには、な。



2001年04月05日(木):窓外を
今日も良い天気だ。
抜けるような青空と、
うららかな日差し。
風は強く、時折電線を揺らす。
隣家のベランダに干された
布団がはためいている。
実に、良い天気である。
こういう日には、我らが同朋が
道を闊歩しているだろう。
或いは、小道の日溜まりに丸くなり、
大志の夢に身を任せている筈だ。
春休みとやらが終わったので、
子供らの嬌声もない。
うららかだ。
実に、平和である。
雀どもが無邪気に空を切り、
俺様の鼻先を掠めて飛んでいく。
俺様が窓の内にいると知っているからだ。
外へ出て走り回るのも、気持ちよいだろう。
だが、今日は我慢せざるを得ない。
MILETが出かけてしまうからだ。
監視していないと、
勝手に俺様をおいて出かけてしまうだろう。
まぁ、居なくても良いのだが、
俺様を無視して出かけるのは
許すまじき行為だ。
そういうことで
今日はいつもより早めに日記をしたためた。




2001年04月04日(水):夏時間
四月から欧米では時間が変わるそうだ。
よく分からないが…
夏時間という時間になるらしい。
夏時間があるということは
冬時間があるのだろう。
それにしても、おおざっぱな時間割だ。
夏と冬しか存在しないのだろうか。
日本の良いところは
四季があるということだ。
だが、四季によって
時間が変わるわけではないらしい。
人間どもの生活では、だが。
はたして、俺様たちはといえば
春なら春の時間がある。
春に冬の時間割は通用しない。
また、夏も然りである。
夏は冬よりも一日が長いのだ。
だからといって、
人間どものペースが
変わるわけではないだろう。
それなのに、時間割だけ変えたところで
どうしようもない気がするが…
違うのだろうか。
気分だけでも、夏になれるのか?
まだ四月だというのに。
その辺が、人間の愚かなところだ。

話は変わるが、
明日の夜から明後日の夜まで
MILETは留守にする。
MILETの相方と、男同士ゆっくり
夜を過ごすのも、たまには悪くないか。



2001年04月03日(火):昨夜は
俺様も日記を書くのを忘れていた。
MILETの具合が
余りよくなさそうだったからだ。
友人から電話を貰って
少し、元気になったらしい。



2001年04月02日(月):ライカ
MILETが熱発した。
いつものことだが…
普段、丈夫な分体調を崩すと
相当堪えるらしい。
情けないヤツだ。
大体、自分の体調ぐらい管理しろ。
午前中はだらだら過ごし
「なんか、頭が熱いなぁ」
とかほざきながら体温を測った。
その途端
「…寝る」
…おい。
さて。間抜けは放っておこう。
昨日、MILETは新しいライカを持って
JILLに会いに行っていたのだが、
その写真が出来上がってきたらしい。
MILETのライカだと言ってはいるが、
写真の殆どはMILETの相方が撮ったものだ。
ライカといっても
いわゆるポケットカメラである。
オートフォーカスで
フラッシュも自動でついたり消えたりする
タイプのものである。
フラッシュとシャッタースピードは
自分で設定できるらしいが…
MILETの腕では必要のない機能だ。
その出来映えは、といえば…
なかなかのものだったらしい。
もっとも、俺様の写真が一枚もないので
どうでもいいのだが。
JILLとMILETがツーショットで写っている
写真が二枚あった。
じっくりと拝顔したぞ、JILL。





2001年04月01日(日):禁入場
今日から四月だ。
昨日までの雨はすっかりなくなり
うららかな春の日であった。
休日だというのに、MILETが早起きした。
これは何かある、と思ったら案の定。
いそいそと出かける支度を始めたのである。
「TITANも行くんだよ」
そういうと、MILETは俺様の準備も
進めていく。
果たして、午前八時過ぎ。
俺様を伴ってMILETたちは車に乗り込んだ。
途中、コンビニに寄るとMILETが携帯の
メールを打ち始める。
「JILLさん、忙しいかなぁ」
「大丈夫だろ。まだ」
「そうかな」
そう言えば、昨夜MILETがこう言っていた。
「JILLさんに会いに行くよ」
俺様を抱きかかえると更に、こう言った。
「TITANに会いたいんだって」
そうか。
今日はJILLに会いに行くのか。
JILLは修善寺のサイクルスポーツセンター
とか言うところに、いるらしい。
修善寺と拙宅はクルマで2時間の距離である。
途中、渋滞もなくすんなり目的地に着いた。
さて。
着いてからが問題だった。
チケットを購入し、いざ入場しようとすると
「申し訳ありません。ペットの入場は…」
と、スーツ姿の男が言った。
ペット?誰がだ?よもや、俺様ではあるまい?
「お預かりします」
俺様の入ったキャリーを男は持つと、
事務室なるところへ連れ込んだ。
事務室に入る前に横目で確認したのだが…
哀れな犬たちが寒風に吹きさらしになっている。
おい。
俺様も、あそこに入れるのではないだろうな。
その心配はいらなかった。
充分暖房の効いた部屋で、俺様はしばし
「留守番」状態になった。
待つこと三十分。
MILETたちが帰ってきて、俺様を駐車場に
連れて行く。
その道すがら
「JILLさん、残念がってたよ」
「陛下に会いたかったって」
そうだろうな。
お前らは、所詮俺様の「付き添い」だ。
その付き添いが会ってどうするというのだ。
俺様をないがしろにした罪は、償って貰うぞ。
「可愛い人だったな」
MILETの相方が、鼻の下を伸ばしていた。
「そうだねぇ」
…ゆるさん。サイクルスポーツセンターめ。







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