2002年08月24日(土) letters


夏休みに入ってすぐ、後輩に手紙を出した。
1学期の終わりごろから登校拒否になっていると聞いて、
心配になったからだ。
余計なことかもしれない、
私の安直な言葉なんかではどうにもならないかもしれない、
そう思いながらも、何もせずにはいられずに出した手紙。

その返事が返ってきた。
私が合宿に出ると顧問から聞いて、楽しみにしてくれていたとか、
私の「力になりたい」という言葉で心強くなってくれたとか、
私の手紙で感動して泣いてくれたとか、
手紙を出した私まで嬉しくなるようなことばかりが書いてあった。
このHPや手紙のように、自分の書くもので
幸せな気持ちになってくれたり勇気づいてくれたりするのが
こんなに嬉しいことだとは思わなかった。

力になりたい。

簡単にそう考えてしまう私自体が安直なのかもしれないけれど、
それでも、だれかが本当に元気になってくれるなら
そう思うことは無駄じゃないんだ。


2002年08月22日(木) お手玉



クレーンゲームの景品のドラミちゃんのお手玉。
おばあちゃんに見せてみたら、
どれどれ貸してごらんという感じで、回して見せてくれた。
「ばあばが小さいころよくやったんだよ」と得意げに言ったのに、
すぐにバラバラと床に落ちてしまった。
「あらら、しばらくぶりだからかなぁ。
第一、このお手玉の形が悪いよ」
と言って少し照れているおばあちゃんが可愛かった。
お手玉をしているときのおばあちゃんの目はキラキラ輝いていて、
どこか子供に戻ったみたいに見えた。


2002年08月19日(月) 家事手伝い


両親に専門学校に行きたいという意思表示をしました。
両親は私が厳しい課題や出席率に
着いて行けるかがとても心配なようです。
実は、自分でも不安要素はたくさんあるのです。
けじめがない、というのが最大の不安要素。
そんな私にお母さんは言いました。
「明日から、家事やってちょうだい。洗濯と、夕食の後片付け。」

そんなわけで、今日から家事手伝いをしています。
朝食に間に合う時間にきっちり起きて、食べ終わったらすぐに洗濯。
夜は夕食の後片付けと、お米とぎ。
これからは、自分のことは自分でできるようにならなくちゃいけない。
そう感じているのは私だけではありません。
たぶん、いちばん心配してくれているのはお母さん。
だらしない私、けじめのない私。
そういうのをずっと見てきているからこそ、
今回家事をやらせようと思ったに違いありません。

お母さんが厳しくするのは、私のためを思って。
ならば、私はそれに応えようと思います。
もう、二度と、
「あーぁ、自分の娘がこんなだなんて思わなかったよ!」
なんて言わせたくないし、言われたくないから。

少しずつだけれど、頑張ってみるから。


2002年08月17日(土) ティーン


夏休み。
私は受験生だとは思えないほど、夏休みを満喫している。
旅行、合宿、花火、海、デート、ショッピング、映画、読書…
夏休みは学生の特権。
その特権も、きっと今年でおしまい。
やっぱり、ティーンという時期は特別だと思うから。
その中でも、高校のハイティーンは特別。
大人でもなく、子供でもなく。
19、20歳になると、もう大人という感じがする。
ものごとを考えたり、感じたりするのには、
その"時期"というものが密接に関わってくると思う。
今しか感じられない何か、というものは絶対に存在すると思う。

今しか感じられない何か、を、最大限に感じていたい。


2002年08月11日(日) やねせん


問:「やねせん」とはなんでしょう。
答:谷中・根津・千駄木という3つの東京の下町のことです。

近くて遠いのが「やねせん」。
毎日利用している日暮里駅のすぐ裏にあるから、近い。
裏は裏でも階段やら坂やらを通らねばならないので、遠い。
そんな理由から今まで行ったことがなかった「やねせん」。
炎天下の中、母と一緒に自転車をチリンチリンと走らせて、
「やねせん」に出向いてみました。

鶯谷駅の近くの坂をふうふう言いながら登り、
上野公園の木陰の下を抜けて向かったのは、
根津のフランス料理屋「マヌビッシュ」。
着いてみれば拍子抜けするほど分かりやすい場所にあるのに、
方向オンチの母のおかげで、
お店の近くをぐるぐると迷うはめに。
ようやくたどり着いたお店は、
拍子抜けするほど分かりやすい場所にありました。
扉を開けて出迎えてくれたのは、眼鏡のギャルソン。
フランス料理店とひとくちに言っても、
店内は「町の洋食屋さん」といった雰囲気で、
気取らずに入れる感じです。
つけ合わせのパンがとてもおいしくて、
毎日パンを買いに来る外国人の常連さんもいるみたい。
もちろん、メインディッシュも大満足で、
わざわざ出向いたかいがあったというものです。

マヌビッシュのある住宅街から不忍通りに出て、
母が自転車を留めたのは「真南風-MAFueKAji-」の前。
そこはタイのカゴや琉球ガラスをはじめとした
アジアン雑貨のお店でした。
しずく型をした薄いガラスのつり下げ花瓶にだいぶ惹かれたけれど、
自分はマメに花を活ける人間ではないと思い、買いとどまりました。
雑草でもちょこんと活けてあればかわいらしいよなぁ。
やっぱり買っておけばよかったかなぁ。

そこから千駄木方面に少し進んで立ち寄ったポイントは、
一見なんてことない町の本屋さんの「往来堂」。
どうしてこんな普通の本屋さんに寄るのかしらと
不思議に思いながら店内に入ると…
なるほど、普通の本屋さんではありませんでした。
本の品揃えが、棚の並べ方が、普通ではないのです。
新潮文庫よりちくま文庫の方が多い本屋を知っていますか?
沼田元氣やみうらじゅんの本が豊富にある本屋を知っていますか?
文庫本やハードカバーより漫画本が多い最近の本屋の中、
店主やスタッフが目利きをして本を並べる往来堂は
私の心をガッチリとつかみました。

素敵な写真やイラストが満載の「peep paper vol.2」を手に、
うきうき気分で往来堂を後にした私たちは、いよいよ帰り足に。
有名な和紙のお店「いせ辰」をひやかして、
すぐ近くにある「Irias」 というお店に入ります。
古今東西雑貨屋と歌っているだけあり、
デッドストックもの、アンティークアクセ、アーティスト作品、
などなどの品物がところせましと並べてありました。
かがんだり背伸びしたりして、見れば見るほど素敵なお店です。
悩んだあげく、ポロシャツについているワンポイントを購入。
野球少年の姿形をしたかわいいものです。
無地のTシャツに縫いつけてみるのはどうかしら。

さてさて、本日のやねせん散策はいよいよおしまいです。
陽も落ちかけてきた谷中墓地の前の
並木道を通り抜けると、そこは日暮里駅。
やねせんはこじゃれた(または粋な)下町でした。
すぐ近くなのに行ったことのない場所、けっこうありませんか?
出向いてみると、とっても素敵なところかも知れません。
少し足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
私なら、カメラを片手に、出向くかなぁ。
みなさんも自分のお気に入りのなにかを持って、
出かけてみてください。


2002年08月06日(火) 合宿


1日から5日まで、部活の合宿で長野県野尻湖まで行ってきました。
中1から高3まで6年間フル出場した部員は
私がはじめてだったので、顧問の先生はかなり嬉しそうでした。

来年からはOB・OGとして参加はできるものの、
現役部員としては最後の合宿だったので、
いろいろな思いがありました。
何をしていいのか分からずおろおろしている中学生を見て、
私もああだったんだよなぁと思い出したり。
自分から動くということを少しずつ覚えてきた後輩を見て、
自分たち高3がいなくなっても大丈夫だと確信したり。

何より、合宿中ずっと考えていたのは、
「もうすぐこの部活を去らなくてはいけないんだ」ということ。
さびしい、さびしい。
最後の夜のミーティングでしゃべっているとき、
思わず泣いてしまいました。
先生が、自分でも覚えていないようなささいなことまで
覚えていてくれたことが、すごく嬉しかった。
「ナベちゃんはね、入ったきたばかりのころは
もっとボーイッシュな感じの子でね、
でも、そんな中にも女性らしい優しい部分があって、
バンダナを首に巻いたり頭に巻いたりして、
アクセサリーをつけて、おしゃれをしていたんだよね」
「中1のころのナベちゃんは、今のような声とは違って、
もっとガラガラ声だったんだよね」
自分の昔のことを話されるのは恥ずかしいけれど、
先生がそんなことまで覚えててくれたのだと思うと、
嬉しくて嬉しくて。
泣きながら話す私を見て、
一緒に泣いてくれる後輩たちも嬉しかった。
私の話に感動したのか、高3がいなくなるので寂しくなったのか、
どちらだかは分からないけれど、
自分が部活に存在した意味が
あったんだということを確認しました。

引退まではあと少し。
その短い間で、みんなにいろんなことを
伝えて行きたいなぁと思っています。
グリー部に入って本当によかった!



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