りゃんりゃん堂ときたま日誌
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| 2001年01月22日(月) |
コウモリ君ふたたび。 |
先日の「新春のお客様事件」もなんとなく忘れかけてきた今日、 にいちゃんが「ねぇねぇ、会社にもコウモリ出たんだよ〜」 と言いだした。
彼は自動車のディーラーで、サービスを担当している。 そのコウモリ君は営業所に隣接している工場内をへらへらと飛び 回ったらしい。
わたし 「で、それからどうしたの?逃がしてあげたの?」
にいちゃん 「今寒いんで閉めきってるから、まだ中にいるん じゃないかな?」
わたし 「・・・・・(なんですと?)」
にいちゃんがいつかそのコウモリ君を連れて帰ってきそうで 心配なヨメであった。
仕事へ行くにいちゃんを送り出してから掃除を終え、作業部屋を 暖めるまでの空き時間にブルース・ハープを出してみた。 買ってからしばらく経つが、夜とにいちゃんのいるときは吹か ないようにしているので、吹くのはまだ3回目だ。
何も考えずに吹くといくつもの音が一緒に出てしまうので、 とりあえず意識して単音で吹く。 吹くことに集中していると、ついつい「小学校で習ったハーモ ニカの持ち方」になる。 思い通りに行かない身体が不思議で笑ってしまう。
そして「そんな簡単にできるわけないよなぁ」と思いつつ、 ベンディングの練習。ものの本には
"吹いている途中で舌を上の方に押し上げるようにし、さらに 息の通り道を極端に狭くして吹きましょう"
と書いているが、感覚がつかめない。 「よくわかんない・・・」と思いながら吹き続けていると、 音が急激に下がった。 なんか今のって、それっぽかったような気がする。
嬉しくなって吹きまくったらできるようになった。 今日の夜ににいちゃんに報告しよう。
普段使わない筋肉をたくさん動かしたせいか、エラがだるい。 頑張って吹いたら、顔が引き締まるかも。
北国で育ったせいか、青い海と白い砂浜のある暖かい島には人一倍 憧れが強い。 故郷にも綺麗な海はたくさんあり、わたしは10代の終わりまで 毎日その海を見て育ったのだが、北海道の海は夏以外ほとんど 暗青色をしていて、どうも「津軽海峡冬景色」的なイメージが ついてまわってしまう。 その点、暖かいところの海はどこまでも青く明るく、わたしたちの 心を癒してくれる。そんな海を見て育った人たちには悪い人はいな いような感じがするし、実際どうかはわからないが、そこでは時間 すらゆっくりと流れているような気がする。 南の島は常にわたしのイメージする楽園の姿である。
街で唯一「全国共通百貨店商品券」が使える百貨店でいま 【沖縄・奄美物産展】が開かれている。 会社の同僚に「一人だと試食しづらいから、一緒に行かない?」と 誘われ、試食要員として同行した。 (これが言いたいばかりに大仰な前説をぶちかましてみた)
2人連れである強みで、ここぞとばかり試食に精を出す。 ★チョコ餅・・・米粉とチョコレートをこねて蒸したもの。 蒸しパンみたい。 ★ミミガー・・・「沖縄」と聞くと真っ先に思いつく豚の耳。 初めて食べたが、キクラゲのようで 不思議な食感だった。
★豚角煮・・・・・文句なしに美味しい一品。スパイスがきいてる〜
★豚の顔・・・・・見た目に驚くが、ゼラチン質で美味しい。 肌によさそう。
★ソーキ・・・・・豚のあばらを煮込んだもの。ソーキそばが有名。 軟骨もぷるぷるで食べられる。
★黒糖・・・・・・知らない人はいない特産品。 ミネラルが豊富で体に良し。
★ソフトクリーム・・・・・ これはお買いあげ。定番の紅イモの他にマンゴーも あり、わたしはマンゴーを注文。 なんともトロピカルな香り♪
★黒糖焼酎・・・ソフトクリームで冷えた身体を温めるために試飲。 (↑計画的犯行とでも言っておこうかね) 20度もあるのに飲みやすい。でもさすが20度も あるだけあって、スプーン1杯ほどで足が温まる 効き具合。 さすが酒豪天国だわ。
思う存分名物を堪能し、さて帰ろうかと言うときにふと目に留まった のが漢方薬店のコーナーにあった冬虫夏草。 虫のさなぎに生える謎のキノコである。 10cmくらいのミミズをまっすぐにして乾かしたような不気味な 姿につい見入ってしまった。 そんなわたしたちに気がついた店の「先生」に半分捕まったような 形で、漢方薬の話を有り難く拝聴することとなり、帰宅が大幅に遅れ ることに。 彼はわたしたちの関係を「母娘」とみたようで、 同行の彼女を「お母さん」わたしを「お嬢さん」と呼ぶ。 わたしたちはそれが可笑しくてたまらず、ずっとニヤニヤしていた からだろうか、先生に気に入られてしまったようだ。 「先生」は漢方薬の他に心理学の先生でもあるそうで、さすがに話が とても上手い。 流れるような話術の合間に袋に次から次と色々詰めて、気前よく プレゼントしてくれた。 フロアを出てから彼女に
「あーゆー時は独身って言っておいた方がいいよ。 きっともう少しいろいろもらえたと思うの」
とアドバイスされ、一つお利口になった。
家に帰って「ソーキうどん」を食べながら、教えてもらったことを そのままにいちゃんに伝えると、彼もその気になってもらったお茶 を飲んでいた。 「うーん、美味しくないけどなんか効きそうな気がする〜」 だそうだ。
なかなか面白い経験だった。 今度別の物産展があったら、また彼女と一緒に行ってみようと思う。 「まだ独身なんですぅ〜」なんちゃって・・・。
帰りに店舗に納品するため、昨日は会社に新作を携えて出社した。
会社にはわたしの作品を楽しみにしている同僚がたくさんいて 意見や感想を述べてくれるのでとても参考になる。 時にはオーダーを頂いたり、手持ち品のリメイクを頼まれたりもする。 独りよがりに走りがちなわたしを姉となり母となって導いてくれる、 有り難い存在なのだ。
今回の新作も当然のようにお披露目し、感想を聞いた。 評判は上々。このぶんなら好成績が期待できるかもしれない。
納品先で久々にオーナーとお話ができた。 諸事情で今まで納品していなかった熊谷店での販売について、再度 お話を頂戴した。 「春物ができ次第納品します」と言うことで決定。 引き続き当分慌ただしくなりそうな気配。
今日は最近気になっていたものをついに買って しまった。 それは「ブルースハープ」である。
事の発端は2ヶ月ほど前、にいちゃんが突然 ギターの練習を始めたことにある。 そのせいでTVやラジオで流れるアコースティック ギターの音に前より耳を傾けるようになり、 そのうち好きなアーティストもできたりして 彼がギターを演奏しながら吹くハープを自分も やってみたいと思い始めた。 しかしながら楽器演奏について全くと言って いいほど才能がなく、おまけに3日坊主女王で あることを自覚しているわたしはなかなか踏み 切れなかった。 2年半も続けて全然上手くならなかったジャズ ピアノの事を考えると、ふんぎりがつかないのも 当然。楽譜を読むことすらもうおぼつかないだろう。
そういうわけで自粛していたのだが、どういう訳か 衝動買いしてしまった。 まあ人前で吹くことを目指しているわけではないので、 ビーズワークの合間に気分転換としてやるには いいかもしれない。
つい最近まで知らなかったのだが、ハープは コード別になっていて、曲のコードに合わせて 使い分けるものらしい。 ものの本によると、初心者は"C"か"G"を最初に買う べしとの事だったので"C"を探したが売り切れており、 仕方なく"G"を買った。 これまた知らなかったのだが、「ブルース・ハープ」 というのは商品名で、本当は「10ホールズ・ハープ」 と言うらしい。 それがホーナー社のハープが有名になりすぎたために、 現在ではその種類のものをまとめて「ブルースハープ」 と言っているんだそうだ。 フライング・ディスクというおもちゃをみんな 「フリスビー」というのと同じなのだ。 もちろんわたしはホーナー社の「ブルース・ハープ」 を買った。 形から入ると気分も乗りやすい。
買ったらもう早く吹きたくてうずうずしたが、まさか バス停で吹くわけにもいかず、家に帰るまで我慢した。 我ながら大人になったものだ。 帰ってさっそく吹こうとしたらケースが開かない。 悪戦苦闘の末無理矢理開けたが、これに慣れるまで にもしばらく時間がかかりそうだ・・・前途多難・・・。 でも吹いたらやけに楽しかったので、少なくとも "ベンディング"という音を急激に下げるテクニックを マスターするまでは頑張ってみようと思う。
会社での昼休みに、この間家に出た 「謎の黒い生き物」の話をしたら 「それはコウモリだと思うよ」と言われ、少々びびる。 コウモリはドラキュラ屋敷と洞窟にしかいないものだ と思っていたが、どうやら群馬県にもいるらしい。
家に帰ってその話をし、にいちゃんをもびびらす。
今年初めて仕事に行った。 本当は4日からのところを、帰省を理由に休みを もらっていたので「ひとり仕事始め」である。 休みに入る前にみんなに約束していた「白い恋人」 を持ってバスに遅れないように慌てて走った。
ところが。 3年ぶりに積もった雪のせいで、待っても待っても バスが来ないのである。 初日から遅刻なんて (しかも「ひとり仕事始め」だというのに) とんでもないと内心焦っていたが、来ないものは しょうがない。 結局30分の大遅刻をやらかし、引き継いだばかりの 仕事にもあたふたし、かなりしんどい午前中を 過ごした。
「白い恋人」は相変わらず好評だった。 ラングドシャにホワイトチョコがはさんである ものが定番だが、枚数の多いパッケージになると ミルクチョコサンドも入っている。 わたしのまわりの北海道人はみんなこれを 「黒い恋人」と呼んでいたが「黒い恋人」って なかなかヤな響きだな、と今更ながら思う午後である。 顔が黒かったり腹が黒かったりする恋人は好みではない。
帰りは会社の人と「だるま市」を見に行った。 これは達磨の一大産地、高崎市から順に前橋市、 伊勢崎市・・・と群馬県を一巡するこの時期の催し物 で、町の中心に市が立ち達磨を売るものらしい。 ここに住む人たちは達磨をここで買って1年間家に 飾り、翌年のどんと焼きに去年の達磨を持っていって 供養し、また市で新しい達磨を買うのだそうだ。 高さ5cmほどの小さな達磨に心惹かれ、買って帰ろう かと一瞬思ったりもした。(結局買わなかったけど)
夕食は炊き込みご飯。ちょっと味が薄かった。
今日はお里から自宅へ帰る日。 羽田行きの始発便に乗り、羽田から浅草橋へ直行して ビーズを買った。 残り少ないお小遣いはもう新幹線代しか残っていない。
半ばぐったりしながらも新しいビーズを買った嬉しさ で少々うきうきしながら自宅へ戻ると、 羽田でごきげんようしたにいちゃんがこたつで「がー」 と寝ており、わたしの帰宅にも気づいていなかった。 それをいいことに荷物を放り投げてメールチェックを すると、ネット関連の知人友人から数十通のメールが 届いていた。 一度にこんなにたくさんのメールをもらったのは 初めてだったのでとても嬉しい。 皆さんエエ人ばかりです、大感謝です。
夕食は簡単に済ませ、さすがに疲れてきたので あとはダラダラする。 もう寝ようと洗面所で顔を洗っていると、リビングから 人の転ぶようなものすごい音がした。 慌てて行ってみると、にいちゃんが足下を指さし 「なんかヘンなのが落ちてる!」とおびえていた。 ・・・確かになんかヘンなのが落ちてる。
それは黒い小さな生き物のなれの果てだった。 大きさは7,8センチ、ネズミのような顔をしている がしっぽはない。 米粒一つ握るのが精一杯のように見える小さな小さな 手だけがピンク色をしている。 それはまさに長い指のついた「手」だった。 その手には長い骨のようなものがつながっているように 見えるが、それが何かはわからない。
「アンタだれ?」 「何処から来たの?」 「どうしてここで死んじゃったの?」 と聞きたいことは山ほどあったが、相手はもう この世にいないのでどうにもならない。 このままにしてもおけないので、とりあえずチラシと ビニール袋でおそるおそるその場から拾い上げた。
家の隣を流れる小川を彼の墓地と決めた。 翌朝様子を見に行ったら、もうそこに彼はいなかった。
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