++kakerara++

遠のく雨


雨に小首を傾げ


誰かとの間


存在した暗号など


眺めるようで


視線は


近くから遠くへ





2003年06月24日(火)

証明メール



もう充分に冗談さえ言い合える僕らは



友達の部分だけ引き継いで





すこしずるい、ね





2003年06月23日(月)

らじお

高速バス空席情報を
雨の降った夜に
流しておいたら

すこしだけ係わりのあった
もう係わりのない土地の
天気予報が

それに続いた
2003年06月20日(金)

夜中に目を覚ます

何処かから灯りが洩れている


さっきまで見ていた夢が頭の片隅に


確か、何処かの大統領が代わった
国民も恥じていたんだと


ああいい夢だとぼんやりと


何処かから洩れてくる灯りに
もう一度安心して

2003年06月16日(月)

レントゲン



それを言わないという強さだか


それを言えないという弱さだか




冷たい木の台の上で昭和の匂いを感じる余裕




そのまま動かないでくださいね、なんて


頭蓋骨なんて写真に撮られてる間


膝を曲げて右手は向こう






2003年06月13日(金)

ひさしぶりの雨の夜に



雨の音に


手のひらをさしだす


さながら
衣をひらり


脱ぎさったように




なにか不必要ななにか


脱ぎ捨てたあとで


2003年06月12日(木)





言い忘れてるけど、キミのこと とても好きだ





2003年06月10日(火)

甘え


今夜はこっち側から褒めてくれないかな





2003年06月09日(月)

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