++kakerara++

8月の月夜

なにもかも

うわのそらで

ふわふわと


ビルの屋上で

月が

てまねき



あそこに昇りたい

2001年08月31日(金)

あなたがもし



あなたがもし
わたしに絵はがきを書いてくれることがあったら


最初の1枚は青空の下で

2枚目は星空の下で

3枚目は
「もうすぐ君の街だよ」と


そして
書き出しはいつも



わたしの名前を呼びかけて欲しいの


2001年08月30日(木)

大好きなもの

大好きなものがあるとしたら


それは小さく呼ぶあなたの名前だったり
あなたがわたしに教えてくれた本だったり


あなたといつか見る景色だったり


そして


まだ二人が交わしていない、ある約束






2001年08月28日(火)

ただいま

わたしは
まっさきにあなたへ

ただいまと言うために
帰ってくるの

だけどそれはなかなか
素直に届けられなくて


いやになっちゃう
2001年08月27日(月)

不思議


そんな不思議は

あなたにも

わたしにも

起こるね


とてもいいタイミングで

気づかないほど静かに


だから気づかなきゃ

2001年08月24日(金)

視線

ときどき空に昇って眺めたくなるの

わたしとあなたが
どのくらい離れているか
どのくらい近づいているか

わたしとあなたが
<どこ>を
見てるか
2001年08月23日(木)

シーン

待ち合わせの場所に
たどり着くのは
きっとあなたが先

あなたは
KAWASAKIに腰かけて
よおっ
と照れた笑みを作る

わたしは
あなたが知ってるより
少し伸びた髪を
風になびかせて
ドアを開ける

そして
走ってきた
別々の道の
素敵さを
伝えあい

今の
一緒の素敵さに
抱かれるのよ
2001年08月22日(水)

まずは

まずは
わたしのくだらない今日を
聞いてくれる ?


あなたは
くだらなさが楽しいよ

きっと笑うわ

あるいは
くだらなさに隠れた素敵

きっとみつける
2001年08月21日(火)

未来

そんなふうに

わたしはあなたに

思い出してもらえるのね



不思議な気分よ

2001年08月20日(月)

影響

わたしは
あなたのことを
じいっと考えてみた
そして
あなたのことで
わたしをいっぱいにしてみた
まだけっして多くない
わたしの知るあなたのことを
じいっと探すようにみつめてみた

そして
あなたにわたしが名前をつけるとしたら
なんとつけるだろう。と、ふと思った


2001年08月17日(金)

心の奥で



わたしはわたしだけで

みつめる

その言葉にできぬ想い


2001年08月15日(水)

僕ら

僕ら、もっともっと早く

出会えたらよかったのに


だけど

僕ら、もっともっと

出会えたことに感謝すべきだよね


今更だけどそう思うよ





2001年08月14日(火)

立入禁止


立入禁止の領域に
私はじっと
設置されて

おそらく
明日は
逃げ出すつもり

設置の理由は
何故だっただろう

あるかもしれない
ないかもしれない

だけどここから
星が
月が
きれいに見える



2001年08月13日(月)



ひんやりした夜に

目覚めても

目覚めたら

カーテンを開け

目覚めているモノを

探すのです

雲が厚い夜も

探すのです


名前もなにもいらない時間です






2001年08月12日(日)

時計

ぜんまい仕掛けなんだから
心は時々回してね

回し忘れると

止っちゃうよ

好き

嫌い


止っちゃうよ


2001年08月08日(水)

カチッ

ボールペンの芯
カチッ
カチッ

無意識の中に
逃げ込む筈が

カチッ
カチッ


スイッチ
ON
OFF

会いたい
スイッチ
繰り返し



2001年08月07日(火)

視線



視線で壊されるわたしってどんな風に崩れるの

わたしはいつも目を閉じていて

見えないの


教えて





2001年08月06日(月)

スリット

スリットを

5センチ

10センチ

あたしは

手で裂いて



素足に夢を見させる




2001年08月05日(日)

傘花

赤い花になりたくて
赤い傘をひらいたら

どこから見える ?
どこから見えない ?

赤い傘の花になる

雨降りの街で
咲いてみた

2001年08月01日(水)

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