Diary?
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2005年08月31日(水) 唯一ネ申

 私が居住しているところは、選挙になると何故か唯一ネ申が降臨される土地なのです。今日の仕事帰り、家のすぐそばであの独特の節回しが爆音で鳴り響いていました。おお風物詩だ、車だけでも見ておくかと思って表通りに出てみたところ、助手席に本人が、いや本神が乗車しておられて大変びっくりしました。そしてやはり節回しに気を取られて、お言葉の意味はさっぱり判らずじまいでした。


2005年08月27日(土) ばかになっている

 まあ、もともとそんなに頭脳明晰なわけでもないし、日常生活でもてきぱきといろんなことをこなしていく方ではないけれども、ここのところ自分がどんどんばかになっているので心配だ。

 ひとつひとつは些細なことなんだけれど、それが続いたり重なったりする度合いがひどくなっている。キーボードのタイプミスが何度やり直しても同じところで間違えたり、フライパンを火にかけて忘れてたり、そもそも四半世紀にわたって自炊しているのに料理の味付けを失敗したり、何年も住んでいる部屋で照明のスイッチの順番を間違えて真っ暗な中でスタンドを探したり。

 もうちょっと、こう、ダンドリ君だったような気がしなくもないのだがなあ。何がいけないのか。食生活はわりと健康的でドコサヘキサエン酸はたっぷりと摂っているはずだし、少しペースは落ちたけどずっと本も読んでいるし。暑さのせいだと思いたいのだが、加齢のせいだといわれると返す言葉はない。この日記が今後アルジャーノンの後半みたいになってきたらどうしよう。

 そういえばドコサヘキサエン酸がドコサヘキサ塩酸だったらなんだか怖いと思っていたけれど、google様によれば「ドコサヘキサ塩酸 の検索結果 約 300 件」だって。ばかになっているのは私だけじゃない。安心した。いいのね、私はありのままの私でいいのねっ。でもドコサヘキサエン酸と聞くたびに頭の中であんたがたどこさが鳴り響き、鞠のつき方が思い出せなくて気持ちが悪いのは嫌だ。アルジャーノンと聞くたびに、どこか中国地方あたりの方言かと思ってしまうのも嫌だ。「おお、よう来たのう、お上がりお上がり。ばあさんや、冷蔵庫に西瓜があるじゃーのん。」みたいな。ああ、もうだめかも。


2005年08月22日(月) miniの誘惑

 ああどうしよう、AppleStoreを見ていたらものすごくmac miniが欲しくなってしまった。キーボードとマウスは今のを使えば、mac miniとモニタ、スピーカーつけても10万以内で何とかなりそうだなあ。ああどうしようどうしよう。cubeを買いそこねて後悔したしなあ。うーんうーん。


2005年08月21日(日) 地麦酒飲み比べ




 実家での「全国地麦酒飲み比べ大会」。順番は飲んだ順です。

・ゴーヤーDRY(ヘリオス酒造)
香りが少しフルーティー。あまり苦くない。もっとゴーヤ苦いのかと思った。暑い日にごくごく飲む感じ。


・名古屋赤味噌ラガー(金しゃちビール)
思いっきり赤だしの色なのでびびる→覚悟を決めて飲む→しっかりしたエールの味。赤味噌?と首をひねる→鼻に抜くと赤だしの香りがして悶絶。


・Heavens Door(浜名湖ブルワリー)
色は黄色っぽいのだが、濃い。苦い。香りが良い。ビターエールみたい。


・なまらにがいビール(蝦夷麦酒)
たしかに苦い。が、Heavens Doorの後なので思ったほどではない。これはペールエールっぽい。


・リアルジンジャーエール(木内酒造)
生姜辛いかと思ったがそんなことはなく、コクがあって旨い。ラベルのキャラクター、生姜君(勝手に命名)が脳みそ出てるみたいで怖い。


・いわて蔵ビール スタウト(世嬉の一酒造)
黒砂糖というかカラメルというか、そんな風味のする、いかにも黒ビールらしい黒ビール。父はこれが一番気に入ったようだ。



 以上6本。これはなかなか面白い。今度はオンライン通販で色々取り寄せて、うちで「地麦酒の夕べ」でも開催しようかしら。つまみは芋とか豆とかで。ちなみに実家での飲み比べの際、六月に近所から頂いたえんどう豆を冷凍してあったので、それをコンソメでさっと煮て出してみた。そしたら父が猛烈に食べていたのできいてみると、「豆とビールがこんなに合うとは知らなんだ」とのこと。でしょー、とパブの話やらエールの話やらしていたら、父が「イギリスにはミードっていう蜂蜜でつくる発泡酒があってな、」などと蘊蓄を語り始め、この本を読めと取り出してきたのが「ドブロクを作ろう」とかいうもの。なんちゅう本を持っているのだ。


2005年08月20日(土) こわれた

 前世紀のiMac、今度はディスプレイがこわれた。たぶんCRTの電源回路がいかれたっぽい。ハードには問題ないみたいなので使えることは使えるのだが。なんかね、画面がとってもサイケなの。赤やら青やらの線が画面中ランダムに出現する、20年くらい前の「テクノ」のイメージ。

 しかしさすがにもう修理はなあ。かといってついこの間パンサー入れたばっかりで、買いかえるのもイヤだし。と思案していたら気がついた。私のiMacは「iMacDV SE」で、G3のiMacではDVシリーズだけが外部モニタに接続できるのだった。もうちょっと様子見て液晶モニタだけ買うか。それともこの画面に慣れるか。後者を選びそうな自分が怖い。


2005年08月19日(金) 携帯旅日記 8/19 再見

 昨日は父が用事で一日中出かけていたので、一人で適当な食事を作って昼からビールで読書という、限りなく普段の暮らしに近い一日を過ごしたのだった。ああ、夏休みらしいぞ。

 打って変わって今日は帰省最後の日、やけに忙しかった。ガレージから出た夥しい量のゴミを処理場に持って行く。父がいきなり携帯を購入していたので家族割の手続きに行く。荷物の発送。洗濯。買い出し。鍋一杯のカレーを煮る。タッパー一杯の薬味ミックスを仕込んでおく。ネギも大量に刻んで冷凍庫へ。ちなみに薬味ミックスとは、大葉、茗荷、生姜をとにかく刻みまくってタッパーに投入し、蓋をしてシェイクしたものである。夏場の必需品。

 そんなこんなであっという間に夜だ。今回は復路も夜行バス。明日の朝には東京にいると思うと、ちょっと不思議。それでは第4次携帯旅日記、これにてごめん。


2005年08月18日(木) 携帯旅日記 8/18 沢蟹





 私は蟹、特に沢蟹については何故か禍禍しい印象を持っている。多分あの造形が苦手なのだ。ギーガーのせいでますます苦手になったのだ。大江健三郎の小説で、神隠しにあった者が山中で沢蟹を生食するというような話を読んだせいかもしれない。甲殻類全般、どうやったって意志の疎通の図れない、わかりあえない感じもするし。

 今朝、台所で洗いものをしていたら、三角コーナーの陰で何か大きな蜘蛛のようなものが動いた。夏の田舎は野生動物や昆虫の宝庫なのであまり驚きもせず父を呼ぶ。

「おっきい蜘蛛がいるよー、取ってー、蟹かと思うくらい大きいんだよー」
「どれどれ、なんぼなんでも蟹ってことはなかろう。どこだー?……あ、これ沢蟹だ」

 何故。どこから。訳が分からなすぎて、とりあえずげらげら笑うしかない。外の草むらに放してやりながら、やっぱりこいつらとはわかりあえないと思った。


2005年08月17日(水) 携帯旅日記 8/17 発掘





 実家ガレージより四半世紀ぶりにシンセ発掘。アンプも一緒に発掘してつないでみたら、ちゃんと音がでた。いやあチープな音で嬉しい。リズムマシーンも見つけたんだけど、電池がないから鳴るかどうかわからない。しかしリズムが8種類しかないのが非常に情けなくて良い。東京に持っていって中華テクノバンドでもやろうっと。
ちなみに、パネルのところにキャバレーボルテールのステッカーが貼ってありました。なんかつくづく暗い高校生だったのねえ。


2005年08月16日(火) 携帯旅日記 8/16 水羊羹





 今日は父の誕生日だが、午前中は寺で法要、午後は父が近所の宴会に出かけてしまったので、特にイベントは無し。

 でもまあ一応、夜にケーキ代わりの水羊羹「蛍舞う」で祝う。吉野のお菓子らしいけど、わりと上品な甘さで、和菓子の苦手な私でも美味しいと思った。


2005年08月15日(月) 携帯旅日記 8/15 ミュージアム三館巡り





 いつかどこかで三館巡りなんて企画をやったなあなどと懐かしく思いつつ、舞鶴ミュージアム巡り。

■エル・マールまいづる
関西電力の企業ミュージアム。港に停泊した船が船とエネルギーの博物館になっていて、プラネタリウムもある。残念ながらプラネタリウムは満席だったので観ず。

■舞鶴引揚記念館
8月15日だしね。岸壁の母の地です。

■赤れんが博物館
煉瓦専門の博物館。建物自体がフランス積みの旧海軍倉庫。展示もなかなかの充実。


 写真は船の甲板とフランス積み、あとスーパーで普通に買った寿司にハモが入ってて感動したので。


2005年08月14日(日) 携帯旅日記 8/14 銃刀法違反

 私の父の得意技といおうか、密かな趣味といおうか、それは刃物を研ぐことなのである。もともとは農業用の鎌やらナタやらを研いでいたのだと思うが、自分で台所に立つようになってからは包丁も研ぐようになり、ふと気がつくと実家の包丁はいつもものすごい切れ味なのだった。

 何日か前に父と電話で話していたら、おまえの包丁も研いでやるから持って来いと言う。ああそれはいい考えかもしれない。うちの包丁は一応ヘンケルなのだが、簡易研ぎ器で時々ガリガリやっているくらいではもうなまくらで切れやしないのだ。

 そんな経緯で、新聞紙にくるんだ刃渡り約20センチの包丁をバッグの底に忍ばせて高速バスに乗ったわけだ。つくづく飛行機じゃなくてよかった。
 これが空港で荷物チェックで見つかってこれは何だねとか問いつめられたら、

「いやこれは実家で研いであのそのいやその、うわーーーっ」

ってうろたえて、つい振り回しちゃったりなんかしてニュースにご出演と相成りそうじゃない?

 まあそんな妄想を膨らませつつ持って帰った包丁は、取り出すやいなや父が嬉嬉として研ぎに行き、まるで私の包丁ではないかのような切れ味となった。いい気になって昼食のトマトを必要以上に薄切りにしてしまい、食べにくいったら。


2005年08月13日(土) Bon Holidays + 携帯旅日記よたび

 さて今日から夏休みだ。今晩の夜行バスに乗って実家に向かう。そう、今回は何年振りかの夜行バスにしてみた。コンスタントに帰っていると、新幹線に飽きてしまった。新幹線が一番速いし楽なのは確かなんだけどね。いろんな交通手段を使って、なんとか旅気分を盛り上げようとしているわけだ。あと考えているのは「上越新幹線で新潟→日本海フェリーで舞鶴」と、「飛行機で大阪→プロペラ機で但馬空港」というコースだ。あまりに酔狂な気もするが、いつか実現したいなあ。

 昨日は休暇前ということでいつもの3倍くらい仕事をして(いつもが3分の1しか働いていないとも言う)、夜はやっぱりエールを注入。エールの前に東急のフードショーの「地麦酒フェア」に突撃し、赤味噌ラガーやゴーヤドライなど何本か詰め合わせにして実家に配送しておいた。父の誕生日プレゼントというのは体の良い言い訳であって、実家での楽しみが増えたわい。同行者は「なまらにがいビール」が入手できて喜んでいたようだ。

 金曜の夜にパブに行くのは初めてだった。明らかに客層が違う。ものすごくわかりやすい「パブ人種」が次から次へとやってくるので客を見てるだけで楽しい。しかしあの、ロックミュージシャンと思しき集団は一体誰だったんだろう。今時ロッド・スチュアートみたいなヘアスタイルで、くそ暑いのに赤い革ジャン着てたりして、絵に描いたような「ロンドンのロック兄ちゃん」たちだった。そういえば今日からサマソニだけど、その辺の人たちだったのだろうか。あとはメットを抱えたこれまた絵に描いたような「モッズ青年」とか。若い頃のポール・ウェラーみたいだったわ。ああ久しぶりにモッズの人を見た。金曜のパブは熱いよ。


 そうやってエールと気力を注入したので、今宵のバス8時間の旅にも機嫌良く臨めそうである。これから一週間、ネット環境皆無なのでここはお休み。また携帯で旅日記書いてあとで転載の予定。それではみなさまごきげんよう。



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■携帯旅日記よたび

 去年から数えて四度めを迎えた携帯旅日記の、その全てが帰省だという事実については触れないで下さい。
ああ旅行に行きたいなあ。海外なんてマレーシア以来行ってないや。

品川バスターミナルにて記す


2005年08月08日(月) 客は10人くらいだった

 で、今週いっぱいでロードショー終わるみたいだし、私も帰省を控えているしってことで、今日の仕事帰りにやっとこさ「姑獲鳥の夏」を観てきたのだった。ネタバレになるから細かい話は書かないことにしよう。阿部ちゃんの榎木津が大人しかったなあと思ったけれど、思い出してみると原作でも「姑獲鳥の夏」ではまだ割と普通の人だった気がする。今後の壊れ方に期待。とりあえず実相寺監督なので、初期のウルトラや怪奇大作戦のニオイがかなりします。原作を読んだ人はそれぞれのイメージがあるだろうけれど、話のネタに観ておいてもいいんじゃないかな。

 汗ベタベタで帰宅して、とにかくシャワー浴びてクーラー入れた部屋で涼んでああさっぱり。お腹減ったしビールも飲みたいからと作ったモノは、タイの激辛焼きそば。またしても汗をだらだらかきながら、自分が馬鹿かと思った。


2005年08月07日(日) とにかく暑いんだよ

 新宿のアイリッシュパブでエール。

--食べたもの--
フィッシュ&チップス
コルキャノン
ソーセージ&マッシュポテト

--飲んだもの--
ギネス
キルケニー
ホブゴブリン(ボトル)
レッドアイ
クランベリージュース
ペリエ

--観たもの--
サッカー東アジア選手権 韓国―日本戦


 新宿で姑獲鳥の夏を観てから行こうと、昼頃に支度をしてドアを開け、マンションの下まで降りたところで挫折。なんか今出かけるのは身体に悪いと思った。ああデジャブ。先週も同じことをした気がするぞ。で、結局昨日から約二日間引きこもった挙げ句、夕方にエールを飲むためだけに外出する。行ったら行ったで、観るつもりもなかった韓国―日本戦をじっくり観戦してしまい、ハーフタイムに「もういいや、帰ろうか」と言いつつだらだらしてたら後半戦が始まって最後までしっかり観ちゃって。

 喋ってたことといえば「いつの間にやらどこでもギネスのドラフトを出すようになったが、ほんとに全部輸入しているのか。中身はAサヒのスタウトなんじゃないのか。」「ここのマッシュポテトはビールがすすむくんだ。パブのマッシュポテトランキングを作成したらどうか。」「イギリスに行ってみたいけれど、カントリーサイドの料理の美味しいB&Bなんかには行くもんか。」「ペリエを飲むなんておまえはフランス人か。」などなど。…ま、夏はこんなもんだよなあ。あ、年中ですか。そうですね、はい。


2005年08月02日(火) ドンドンブラブラ

 昔からカザフスタンの「ドンブラ」という楽器が気になっていて、CDを見つけたので買ってみた。何だろうねこの魂を揺さぶられるような音は。どういう音かというと、ここで試聴できます。ここには動画も。二弦のロングリュートのような楽器らしい。

 私は中学生の頃に初めてクラシックギターを手にして、そりゃまあ禁じられた遊びも弾きましたけれども、おもに高音部のナイロン弦をかき鳴らしては妙なミニマルミュージックのようなものを即興で弾くのに夢中だった。そしてそれは後に耳にするカザフスタンの音楽とそっくりなのであった。いやびっくり。

 以前にも書いたとおり私の母は筋金入りのシルクロード狂いであったのでその影響かとも思ったが、考えてみると当時は民族音楽の音源など無かったし、そもそも母は音楽にはあまり興味がなかった。中国でも東南アジアでもなく、なぜカザフの音楽だったのかも謎だし。

 もしかして前世は草原の民だったのだろうか。そういえば二胡を始めた時も、実は馬頭琴を弾きたかったのだがなかなか機会を見つけるのが難しくて、とりあえず二胡を弾けるようになっておいていつかは馬頭琴を弾きたいという野望を持っていた。ああドンブラも弾いてみたい。ドンブラ教室なんてないだろうなあ。ていうかそういえば楽器自体、実物を見たことがないぞ。どこで売っているんだろう。


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