やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


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やがて楽しき
2000年09月16日(土) 帰ってこいよ井原満


本多劇場でナイロン100℃『ナイス・エイジ』。
3時間半の超大作。膝が痛むんだよね〜。狭い座席だと。
隣の男の落ち着きの無さもイヤイヤ!
なにが嫌いって、落ち着きの無い男ってキライ。
体は辛かったけど、芝居はなかなか良かった。
20世紀への感傷と、記憶を持つことの悲しさ。

で、『フードファイト』は最終回と相成りました。
事前のCMでネタバレしたんだけど、九ちゃんの声は木村くんだったのでした。
言われてみれば、台詞まわしに聞き覚えがあるんだけどね。
よく、隠しとおせたよなぁ、終盤まで。

芝居的には、前回があまりに感動的だったので、
ちょっと物足りなさもありました。
ラストファイトの相手、宮園会長=佐野史郎氏の怪演ぶりが凄くて、
ちょっと食われてしまった感じもあったかな。
でも、かなり表情が大人っぽくて満足。

胃に巨大な潰瘍を抱え、ついに敗北を覚悟する満。
でも、すべてを知った麻奈美ちゃんの声が心に響き(ニュータイプ状態^^;)、勝利するのでした。
冴香さんに愛を告げた宮園会長は亡くなり、彼女がグループを継承。

でね、ラストで、みんなの前から姿を消した満は、なんと松屋にいるのでした。
彼の前には、少し口をつけただけの牛丼が…
「お客さん、もう下げちゃっていいですか?」という店員の言葉に無反応な満。
その手から箸がこぼれ落ち、ゆっくりテーブルに倒れこむ…で、タイトルロール。
おいおいおい、「高校教師」か?「眠れる森」か?カンベンしてよ〜
…と思いきや、
タイトルロールが終わって、CMが入って、CMクレジットが入って、
その後、誰もいない松屋のテーブルには、きちんと揃えた箸がのった空の丼が…
おーい、これは見逃した人も多いだろうに…^^;
でも、なかなか洒落っ気のある、今後に期待が持てる終わり方でした。

感情移入して考えるとね、満の状況ってすごく可哀想なのよ。
麻奈美ちゃんとも裕太とも、喧嘩別れ(自分でわざと仕向けて)したまま、
九太郎ともサッパリとした別れで離れたまま。
園長先生や麻奈美ちゃんにフードファイトのことがバレて、
みんなが満のことを理解して、帰りを待っているのも知らないまま。
飢餓感を抱えたままなわけよ。
なんとかしてあげなきゃ、不憫じゃぁないですか。

しかし、土9枠、しかも野島ドラマ…と、不安だけが先にたってた このドラマ。
最初の3話頃までは、どうにもついていけず、頭を抱えた夜もありました。
(本人もだいぶ戸惑ってたみたいだしね。)
それが最後に、こんなに好きなドラマになってしまうとは、おそるべし。



やがて楽しき
2000年09月09日(土) 泣きながら寿司を食らう


ル・テアトル銀座へ、『玉三郎 舞踏と三曲』を鑑賞に。
一幕目が武原はんの「雪」。
いつもながら、この世の者とは思えぬ美しさ。
加えて、もどかしいほどの緩い動きの中に すぅっと一本通る筋が崇高。
でも、ニ幕目は寝てしまった^^;
三曲の演奏は眠気を誘いますってば。
最後の「藤娘」は、言う事なしですね。
これぞ玉三郎!

夜は『フードファイト』。いよいよプレ最終回です。
これがさぁ、泣けた。どうしようかと思うほど、泣けた。
身近な幸せをとるか、勝負師としての孤独をとるか、
その瀬戸際で孤独を選び、泣きながら回転寿司を食べつづける満。
こうやって文字にしちゃうと陳腐なんだけど、
役者・クサナギ、いいんだわ、これが。
なぜか、感情移入しちゃうんだわ、フードファイター満に。
で、一人の部屋(いや、九太郎と二人か^^;)で口ずさむ
「道化師のソネット」(さださんがゲストだったんで)が、
これまた悲しいのよ(音程はハズレてるんだけど)。
「いつか本当に笑いながら、話せる日がくるから」と歌って、
ビールを飲み干す満の瞳から、すーっと零れる涙。
小さく「えへっ」って泣き笑う表情でタイトルロールへ。
うーん、名シーン。





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