NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 対岸の夏休み

 ノルウェイで港湾管理をしているノルウェイ人のお友達と話していて。

kiyo「ところで、夏休みの間にノルウェイに行ったら船とか見せてくれたり、湊に入れてくれたりする?」
ノルウェイ人「もちろんだよ。UE諸国の全ての港湾にはいることができるカードを持ってるからね」
kiyo「いいなー。ところで貴方の夏休みは長いの?」
ノルウェイ人「そうだね。ノルウェイは他のEUに比べると、やっぱり冬が厳しい分短いかもね。私もそろそろノルウェイに戻るし」
kiyo「ちなみに、どれくらい?」
ノルウェイ「たった3.5週間だけだよ」
kiyo「!!」

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 聞きました??
「たった」ですって!


 参ったね。お盆だのゴールデンウィークだと喜んでいる場合じゃないですよ。

 ちなみに調べてみました。

【世界各国の会社の夏休み】
オーストラリア・・・1ヵ月半
スペイン・・・1ヶ月
スウェーデン・・・年齢に応じて25日から32日
オーストリア・・・35日
フランス・・・5週間+労働時間が半分になる日が2週間
ポーランド・・・46日 ※10年以上働いてる人は+10日
ドイツ・・・最低33日・最大37日
イタリア・・・最低32日・最大42日
ノルウェー・・・平日だけで25日
日本・・・5日

 もう、卒業したらヨーロッパの会社に就職探そうかしら。無理かなー。


 それでいて域内統合が進んでここ20年延々と好景気でしょう?(イタリア以外)しかも、生産性やサービス業への移転がスムーズに進んで未来は明るいときたもんだ。  無礼な隣国に悩まされることもなく、旅行に行きたければ格安でかの美しいギリシャ・ルーマニアなど東欧諸国がある。トルコ人移民だって三国人ほど民度が低い訳じゃないし。街は綺麗だし・・・。


 それでも、来る夏休みどうか、精一杯ご堪能下さい。私もそろそろ日本に一時的ですが帰ります。どうかよろしく。


2007年07月26日(木)



 色々初体験

 イサカにいるんだか、NYCにいるんだか、東京にいるんだか、ソウルにいるんだか、私自身もよくわかっておりません。ネットがあれば、もう私自身が何処にいても困ることがない、というのは何処でも書かれていることでしょう。さて、そうして便利になった分、つまり節約されたコストを活かしているかというと、どうなんでしょうね。ネット出現の前後と比べて便利になったが、その分多くのものを生み出しているかどうかは再考の余地があるんでしょう。

 今日はそんな話じゃなくて、初体験の話。
 
 なんで、私こんな所にいるんだろう。韓国はソウルからバスで5時間。サムチョックという漁村にいました。やってることはまんまウルルン滞在記。ほったて小屋にしか思えない、岸壁から数メートルの家に泊まり、朝から釣りをしたり、漁船にのってみたり・・・。意味が分からない。

初体験1) NINTENDO DS 
 瑠さんが持っていたのをみたことがありますが、実際に数時間プレイするのははじめてでした。マリオで燃える。っていうか一晩でクリアしておく。買おうか迷うが、ますますイサカにいても意味が無くなるので控えると思う。


初体験2) 釣り
 そういえば、10年ちょっと前に、修学旅行じみた旅行で壱岐・対馬に高校二年生のときにいったんですよ。そのときに、旅館を早朝に抜け出して釣りを自力でしただけでした。
 実際にやってみると難しいのね!投げるのとか!
 漁民の優しいお父さんが、えさから何から用意してくれたので、私はもっぱら針を海に投げ込むだけでしたが・・・。投げちゃ、魚にえさだけ食われ、もう一度、「えさつけて下さい」とお願いし(ミミズとか怖くてさわれない時点で釣りをする資格などないよね?)また投げ込む。延々とそれを繰り返す。


 正直暇ね。
 隣のお父さん(も、また、私の友達であるその娘も、その娘の弟も)は、韓国語しかしゃべれないので、待ってる間結構辛いし。ま、みんな超優しいので良かったよ。

 それでも、飽きて、岸壁にいる小さい蟹釣りをしたほうがよっぽど楽しかったのは、私に釣りは向いていない事の証左だと思います。なんせ、釣る相手は見えるし、すぐ食いついてくれるし。



初体験3) イカ釣り船に乗る
 漁船にのったよ。漁船に。
 結構面白いね。いろいろ道具があって。これを大体一人で操船から、管理から、漁具の操作までするんだから大変よね。海上自衛隊も見習ったらどうだろうか?機関科員がCICにあがってきて、イージスレーダー操作をしたり。水雷科が暇つぶしに近接火器防空システムの操作をしてみたり。医務員がシーホークヘリコプターを操縦したり。うん。無理だから。


 お国柄、「これが不審船の兄弟か」としか思えませんでしたけどね。


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2007年07月19日(木)



 フロンティアの先にあるもの

 食べ物でも、仕事でも、勉強でも、フロンティアの先にはやっぱりフロンティアしかない。
 それまで豚しゃぶしゃぶこそ、豚を一番うまく食べる方法かと思っていたが、韓国でサンギョプサルを食べたときは、これは豚しゃぶしゃぶを超えるかも、と思った。50兆の郵貯を狙って国内の機関投資家は争奪戦を繰り広げているというが、海外では一社で70兆を超す資金を運用している。50年前と現在では医学部において吸収すべき知識は8000倍だという。

 何にしても果てがない。景気対策のための公共事業を鮮やかに説明したケインズは天才的だと高校や大学低学年の頃は信じて疑わなかった。が、実は50年以上前に理論的に破綻していることが証明されていた、と分かったときは、びっくりした。天才が一生かけて考えても、やっぱり果てがない。

 大切なことはなんだろう?

「もう、ここらでよか」という諦めかもしれない。特に、金儲けについていえる。本来、貨幣は交換を媒介する「手段」として生まれたから、手段をおいつめても、目的には到達しない。車をチューンナップし続けるだけでは、河口湖に着かないのと一緒だ。目的は手段じゃない。
 その上で、目的をはっきりさせよう。私たちの目的は、好きなときに寿司が食べられる生活だったかもしれないし、今の彼女を一生幸せにさせることだったかもしれないし、はたまた、「もう、ここらでよか」と力尽きて言うことだったかもしれない。

 ところで、諦めるのは良いが、周りの人が走り続けるのを邪魔するのは止めよう。私たちが走るのを止めても良いと思うが、その先にフロンティアが存在したり、他の人が走ろうとしたりするのを否定知るのは止めよう。最近死んだ宮沢喜一は90年代に入ってもケインズを信じ続け、誤った経済政策により不況を拡大させ日本人の富の15%を奪い、世界経済をリードする役目を消滅させた。彼が60年前にフロンティア探しを止めたのは構わないが、その先に無限に広がるフロンティアの先にあるものまで否定したせいで、多くの人が首をつったわけだ。

 この世の中には、サンギョプサルや豚しゃぶしゃぶより豚を美味しく食べる方法があるかもしれない。有力候補はスペインの生ハムや、ポーランドのソーセージだ。でも、なんか飛行機に乗るのが疲れてしまった私は偶に銀座(美味しい豚しゃぶの店がある)や韓国に行って食べるくらいで良いんじゃないか、と思ってきた。連れの子には「これが豚をまぁまぁ美味しく食べる方法だと思うんだよね」と謙虚に紹介しておこう。一緒に食べたい人いますか?


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2007年07月10日(火)
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