NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
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 恐怖の軽井沢

 明治の初期から、後続や外国人の別荘地として延々と開発された、日本の伝統的リゾート地、軽井沢。その昔、もう20年以上前のことらしいですが、私も数ヶ月住んだことがあるとか。夏真っ盛りであっても、高原であるこの地は、常に涼しい風が吹きすさぶ、森の楽園。
 
 数多くの別荘地が立ち並び、今も目抜き通りには、避暑や、週末を別宅でのんびり過ごす人が絶え間なく散歩を楽しんでいる。夏はテニス・スキー・散策、冬はスキーと、レジャーにも事欠かない。そのうえ、その伝統から裏打ちされた歴史からは、軽井沢ならではの気候から名産も生まれる。レタスなどの農産物だけでなく、数多く産する白樺の木などを生かして薫製なども名物になっている。

 と、そんな、関東の人間からしてみれば、リゾートなイメージ以外無い軽井沢ですが、私もその日まで、例に漏れず、軽井沢=夏の楽園、のような印象を持っていました。その日までは。はい。その日までは。

 行ってきました。ちょっとジョギングが楽しくなったのが高じて、「北軽井沢マラソン大会」に参加してきたんですよ。結論から言えば、大変でした。

 会場に着いてみると、みんな本気な格好でびっくりしました。シューズもきちんとしたジョギングシューズだし、ウエアもメッシュ地の本格的。いや、まぁ市民マラソン大会がこれほど盛況だとは思っていませんでした。私なんてバッシュ(バスケットシューズ)にティシャツですよ。盛況な会場で準備運動を終えて、いざスタート。

 これが自転車かバイクだったらこれほど気持ちの良いコースは世界でも類を見ないのではないか、と思うほど素敵なコースでした。背のそれほど高くない木々の森を抜けると、見渡す限りの畑。そして今度は深い森の中。目の前に広がる光景はこれ以上もないほど素晴らしいのに、私の心肺機能と足は、疲労と、空腹と喉の渇きで、もう大変でした。東京で練習しているだけでは、こんな急な坂道なんかありえんし!牛の臭いが気分を悪くするし!給水所で給水なんてしたことないし!

 帰宅時は膝が痛かった。でも、もうしない。引退です。今度はゴルフか、ラケットボールに復帰します。(夜に善福寺側沿いを走るのは良いけど、21キロ以上も走れません。もう歳です。)

 この日から私にとっては、軽井沢=辛かった所、としか思えなくなったのです。

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2006年07月24日(月)



 魅惑のチャイニーズ

 久しぶりに、食べ物ネタ。(リクエストは多いが、誤解を生むことも多いので、最近控えている)

 多分、最も頻繁に訪れるホテルで食事を。もう10年以上前からここで食べる、蟹チャーハンは私の大好物でした。ところが、改装した後に行ったところ、あんまり美味しくなかったので足が遠のいていました。ところが、最近機会があって行ったのですよ。

 注文ラインナップはいつも通り。きっと20年前から変わらない。私は、オーソドックスなチャイニーズが好きで、芝エビの唐揚げだとか、チャーハン、春巻き、シューマイ、といったものが好物です。蟹チャーハンはもっと好き〜(゚∀゚)

 そうした私の好きな中華料理の中で、蟹チャーハンに並んで好きなものがあります。それは、フカヒレ・蟹卵スープ。オレンジ色に輝くスープ。フカヒレの食感に、蟹卵のコク、上品な喉越し!と、死ぬ前に食べておきたい究極のメニューの一つです。一口飲めば、

 ヽ(゚∀゚ )ノ

 と、頭の中で、こんな顔が小躍りし出します。


 そして、久しぶりの蟹チャーハン。美味しい味が戻っていた。至極の幸せ。一人で一人前食べたような気がするぞ。それくらい美味しい。チャーハンの王様ですね。蟹チャーハン。(そういえばギャラリーフェイクのフジタの好物も蟹チャーハンだと聞いたときはライバル視をしたものですw)

 このあと、数日して、ちょっとインサイダー情報によると、この中華のシェフが変わったのだとか。シェフが変わるだけでこれほどレストランの味が左右されるとは、驚きですね。

 ところで、私、死ぬ前に食べておきたい料理が多すぎて余命3ヶ月位前に宣告されたんじゃ、間に合わないかもしれない、なんて思ってしまった。

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2006年07月21日(金)



 トリビアな日々

『トリビアの泉』を見るまでもなく、結構世の中、小さな発見が一杯。(実は、wikipediaを一晩中眺めているのが趣味だから、というのも理由の一つです)

 そして、昨日の発見。なんで月曜日は、休みだったんだろう?と思っていたらどうやら「海の日」らしい。なんのこっちゃ、と思っていたら、結構ある意味の分からない祝日たち。建国記念日、みどりの日、春分の日。祝日を作ることが目的として先にあり、あとから、理由をつけた感じが否めないな、と思っていたら、あながち嘘じゃないみたい。
 ほとんどの祭日は「〜の日」という名称になっている。例外は、「元日」「憲法記念日」「天皇誕生日」。史実に関係なく、それを記念する日を適当に決めて祝日とした、という場合に「の」が入るらしい。へーへーへー。
 たとえば、「建国記念の日」は、かつては「紀元節」という祝日で、この日から日本という国が始まったとされていたが、戦後一度廃止され、1966年にまた復活したものである。「建国記念日」と言う人もいるが、これは正しくはない。「建国記念の日」と「の」が入っているのは、史実に基づいた日ではない、という意味だ。

 いずれにしても、祝日はあって困ることはないので、どうでもいい。

 この他にも、石油メジャーのシェル石油の「シェル(貝殻)」は実は日本の貝殻だとか(シェル石油は明治時代に日本との貿易で財をなした)、北条早雲が岡山出身だとか、立方体を断面が6角形になるようにできる、だとか、結構トリビアにあふれる日々を送っている。

 ちなみに、写真は、先日お友達の家に招待されたときに、食べた夕食。私が作った。

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2006年07月19日(水)



 またふらりと。

 慢性的な不眠な私にとって、夜中にふらりと散歩したりドライブしたりすることはよくあること。でも、最近はもう若くないためか、友達たちがどんどん忙しくなっているせいか、距離も短くなったり、一人で出かけることが多くなりました。

 ところが、最近、どうしたことか、私と彼は、ふらりとどこかにいっている。それも頻繁に。
 
 その夜は、東名高速道路を飛ばし、小田原方面へ。箱根登山鉄道沿いに車を飛ばし、夜明けの芦ノ湖を眺め、十石峠を疾走。熱海の方に山を下り、湯河原・小田原へ戻ってくるコースでした。楽しかった。非常に楽しかった。霧がうっすらとたちこめる湖の向こうには富士山が見える。十石峠では朝焼けでオレンジ色に輝く雲、それに照らされる山々達を眺めることができました。

 もう、絶対に行くことはない、と思ってたのに、小田原も行ってしまった。国府津、早川、大磯、酒匂川、江の浦・・・とてもとても懐かしい地名が過ぎていく。ずっとずっと前、もう何年も前になるけど私はここでよく遊んでいた。何故か、ここにくるときは流れ星が多い日で。そんな思い出が路地一本一本を見る度に思い返される。
 この街に住んでるあの人は今頃幸せだろうか?また、どこかで会える偶然を切に願い続けてもうずいぶん経つ自分に気づかされる。

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2006年07月17日(月)



 突然の釜飯

 なんとなく、あまりに暑いので、かき氷が食べたいと思ったんですよ。あー誰に電話しようかなー、と思っていると、数多くの社会不適格者の群れである携帯電話番号を覗いていると、きっと彼なら来てくれる♪と思ったんですよ。
 
 そう、るっぱさん。(私は、ここ数年「るっぱ」と読んでいない気がするが。もっぱら「瑠さん」だねー)

 そしたら、電話にでない。(´ロ`;) 数時間後電話がかかる。どうやら、彼の小学校の友人宅にいたそうです。(現在人妻、子持ち。私は記憶に名前以外無い)厚木にいたところを新宿で合流。二人で歩き出すと、ハルヒコなる人を瑠さんが見かけるが、私は全く記憶にない。今度は名前すら記憶にない。全く誰だか分からない小学校の同級生、私は何人いるのでしょう?記憶にないからカウントすらできない。饗場君は知ってる。(うん、意味不明だね。)

 軽く食べようとしていたのですが、新宿高島屋にあったはずの「つばめグリル」がない。確か5年前くらいはあったんだけどな。(ルミネにはまだある)「三田屋」でステーキ定食でも食べようかと言ったのですが、5千円くらいかかると、これはもう「軽く」じゃないね、ということになり変更。隣の隣の隣の隣にある、水炊き屋へ。ところが、どう考えても釜飯以外ない。釜飯屋じゃないのかな・・・。

 釜飯を食べることに。私は「鮭・いくら釜飯」、彼は「地鶏釜飯」結構待つ。それなりに美味しかった。焼鳥屋で食べるより美味しい。最後に「お焦げ」をお茶漬けにするのだけど、こういうときに例外なくお茶漬けの出汁は、お茶じゃないね、ということで合意。そして、この場合名前はなんだ?ということに。なんだろうね。お茶じゃないお茶漬け。韓国料理で「ヌルンジップタン」という、お焦げに「お茶」漬けがある。私の好きな料理の一つだ。ヌルンジップタン。それを思い出すが、今日の料理は全く違う。お茶漬けだ。

 いずれにしても美味しかったよ。釜飯とお茶漬け。
 そして、瑠さんに、その日買った数枚のCDのうち、一枚をプレゼントされる。彼に優しくされるのは5年に一度くらい。あとは虐げられる。友達ランキング的には最下位。

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2006年07月12日(水)



 真夜中の愚者達

今どこにいる?
「あー談合坂」

(注:談合坂とは、東京より中央高速道路で約80キロの所にある、首都圏と地方との境のような所の地名。多くの場合、「談合坂」とは、高速道路のサービスエリアを指す。)

 そんな会話を何度したことでしょう?私の記憶が正しければ、3回電話すれば必ず一度は、「談合坂」、「河口湖」、「大月」などの答えが返ってくる。(いずれも山梨県か、それにほど近い地方)

 そんな彼に、プリントアウトを頼んでいたのですが、優しい彼は、私の自宅に持ってきてもらえることに。それが夜中の二時。

 きっと、オープンカーで来ているんだろうと思い、彼を玄関前より連れ出し、じゃ、飲み物買うだけでも、数分だけでも、ちょっとくらいなら、と思って乗り込んでみたのです。はい、薬物も、彼の車も一緒。ちょっとと思ったのが運の尽き。

 なんかさー、このまま富士山麓のあたりの森を走り抜けたら気持ちいいんだろうね?

「うん。相当気持ちいいよ。俺よく行くし」

 じゃ、行こうか?

「おいおい、待て。私今、大月(山梨県)行って帰ってきたところなんだよ?しかも、今午前二時半だぜ?」

 そうだよね。ま、また今度でも。

 っておい?君。どこに行く?ここはもう杉並区ですらないぞ?何故私たちは東八道路を調布方面に向かっているのかね?飲み物を買うのに、もう5キロも走っていませんか?どうした?

「え!?行くんだろ?富士山に。まったくもぉ・・・」

「まったくもぉ・・・」といいつつ、何故か薄ら笑いを浮かべる彼。携帯電話も財布も、靴も靴下もはかず、短パンにポロシャツだけで出てきた私。

 なんて、愚かな。君は、その前の日には、河口湖にいたんだよね?私に会う直前は、大月にいたんだよね?長いつきあいになるが、考えてみれば、彼の人生自体が(これでも来年30才だって!信じられる?)常軌じゃなかった。

 こんな普通人生、普通性格な私を連れてどこへ。

 ところが、オープンカーの助手席でほほえむ私は、中央道に乗ったあたりで「おいおい、巡航130キロ?おかしくないか?150キロ以上で」なんてことを言っている。あー朱に染まる私。

 富士山の麓に到着した私たちは、林道を5合目まで疾走。真っ暗な森の中、高速で、蛇行した道を上っていく。すれ違う車もほとんどいない。途中何度か、ウサギが通りすぎる。ウサギさんたちもさぞかし迷惑なんでしょう。

 富士山、5合目に到着。見上げれば満天の星空。(曇り気味だったけど)そして、富士山頂のほうへは、登山道の街灯が点在。なかなか良い夜だ。なにより静かだ。

 そして、また、下り。横Gに耐えながら、スピードを楽しむ。途中、今度は舗装すらされていない林道に突入。

「今度一緒にラリーやりたいもんだな」

 なんて会話と共に、上下に揺れる車体と、滑るタイヤのスリルを堪能。素晴らしい。林道を抜け、さらに私たちは、富士山麓周辺を右往左往する。 

 少し山麓をかけあがると、夜が明けてくる。眼下に広がる雲海と、ピンク色に染まる空。まだ黒い山の稜線に、くっきりと映える空の色。空に浮かぶ島に来た気分。互いに言葉もない。

 そうか、この風景を見るために、私は今週はつまらなく過ごしていたのかもしれない。

 そう思ってもあまりある朝の誰も知らない山の風景でした。

 少し休憩をした私たちは、今度は未体験の道を進むことに。途中まではきっかり舗装されていたのに、突然、道路が未舗装に。再び土の上を疾走し出すシルバーの車。

「ね?この後引き返す?」

 はぁ( ゚Д゚) 道なんて、私たちには関係ないだろ。

「だよな」

 と一瞬で合意に達するあたりが、非常識学校成蹊学園出身者ゆえだろうか?

 ま、すこし、地図などを確認していると、鹿さんがこっちを見ている。ウサギさんに続き、今度は鹿さんですよ。しかも、あきらかにこちらを凝視している。分かっている。「こんな朝早くからお前ら馬鹿か?」と、本家「鹿」に言われている。

 一応写真撮影をさせてもらう。(ちなみにやっぱりNIKON D70はいいですね。色の多さと映えがコンパクトデジカメには
越えられない壁があります)

 その後も数人の鹿さんたちに遭遇。いずれも馬鹿にされている。

 誰もいない地域を二人で笑い飛ばしながら走った後は、眠気と戦いながら、再び中央道を東京方面へ。ここで温泉入ったら速攻寝るよな?当然だ。やめておこう。なんて会話をしながら私たちは帰ったのでした。当然時速180キロで。セリカの出すスピードじゃないよね。

 帰りの高速道路で、二人で食べたBlack Blackガムのまずさは、恐らく生涯、kawakitaの味として記憶されることでしょう。30才手前の二人の愚行と共に。
 
 心地よい疲労の中、週末のマラソン大会出場に憂鬱になりながら、そして、疲れているのにもかかわらず、二人でまた、ドライブを楽しんでくれた愚かな友人に多少なりとも感謝しつつ、ベッドに潜りこむわけでした。

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2006年07月10日(月)



  魂が見える左手

 ちょっと友達が左手で書いた絵というのを見ました。じっくり見ると非常に興味深い。なんか右手で書いたものよりも味わい深くはありませんか?

 なんだか、右手で書くと、技巧が入るので、書いた人の個性が逆に隠されてしまう感じがしませんか?化粧が上手な人の顔の素顔は分からない、みたいなものでしょうか?左手で書くと、技巧を入れる余地はありませんから、とにかく絵が完成することのみに集中する。すると、そこから生み出される作品はなかなか感慨深いものになるんですよ。

 あなたも書いてみませんか?あなたの「魂」が紙の上に現れるはずです。ちなみに、写真の絵は私の友達の絵です。私?私の魂は紙には宿りません。神ですから。

 すいません・・・。昨日・一昨日と非常に疲れておりまして、思考がストップしています・・・OTL

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2006年07月03日(月)
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