| 言葉は静かな武器だ...ＵＧＪｏｈ |
不思議 ■2001年10月29日(月)■
一番楽しかったときのことを考えると
涙が出るの
どうして？
なんちゃって釣り人 ■2001年10月27日(土)■
アタリをつけたところに腰を下ろす
魚影の群を見つけて ニヤリと微笑む
撒き餌をして 煙草を一服
おもむろに仰々しく
使い慣れた風でタックルを振り回し
他人の注目を浴びてみる
明らかに魚影が近づいてくるのに
一向に竿はしならない
ギャラリーに茶化されたら照れ笑いする
大きく溜息を１つ
「一匹も釣れないの」
「運が悪いのよね」
「ひょっとして腕が悪いのかしら」
大げさに嘆いてみたり
「両方じゃないの？」
「ああ やっぱりそうなのかぁ・・」
悪意なく 笑われて わたしも笑う
餌も撒き尽くして あっさりと納竿
「また懲りずに頑張れよ」
知らない人に励まされたりして
「うん 次こそでかいのを一発！」
明るく答えて 心は虚しい
ホントはね
最初から 針なんかつけてない
釣る気で釣れないことほど悲しいことはない
そして何より
もし釣れてしまったら
その後どうしていいかわからない
毒にも薬にも ■2001年10月23日(火)■
「どうぞご自由に」
「勝手にしやがれ」
ほぼ同じ意味です
そして ふたつとも
気持ちの入れようで
愛にも憎しみにも
用いることが出来ます
活字のみで用いるときには
細心の注意をお払いください
リクエストにお応えして ■2001年10月18日(木)■
何度もこらえて 思いとどまった
力が尽きて手を離すのは不本意だったから
君に何度も念を押し
自分の意志で手を離す
・・・・・・・・
君のリクエストは
見て見ない振り
聞いて聞かない振り
覚えていても忘れた振り
君はわかっていないけど
両手の空いたわたしは
なんの躊躇もなく
感情温度をマイナスに下げて
やすやすと そのリクエストにお応えできる
反則 ■2001年10月17日(水)■
自分が傷つかないために
自分を正当化するために
自分の中で すべての過去を否定することは
誉められはしないけど
悪いことでもないと思う
しかし だからといって
恋人だった相手に面と向かって
「君といて楽しいことは１つもなかった」
それは反則です
責任転嫁 ■2001年10月14日(日)■
最初から
存在したのか しなかったのか
今となっては判らない
愛していることを認めるのが苦しかったように
愛していないことを認めるのはもっと苦しい
「愛なんか無かったよ」
自分以外の誰かが そう言ってくれると
他人のせいにしてしまって
とてもラクになれる気がする
恋愛のセオリー ■2001年10月11日(木)■
わたしが忘れられないことに限って
相手は忘れたがっている
ここだけの秘密 ■2001年10月10日(水)■
数少ない読者の皆様
全然違うハンドルネームで
仕事日記を始めました
もちろんエンピツで
一応フィクションですよ（￣ー￣）
てか 仕事の日記って すごく少ないから
すぐ見つかっちゃうね(笑)
あと ＫＡＴＥ という日記も始めました
これはノンジャンルで
心に残ったコトバの『とりあえず箱』みたいなものです
不条理 ■2001年10月04日(木)■
自分が飽きて捨てようと決めた 草臥れている人形
それなりに思い出もあるから
捨てる前に 髪をとかして
一番好きな洋服を着せて
ゴミ置き場の一番上にそうっと置いて
ごめんね・・と少し涙ぐむ
前々から気に入らない近所の娘がすぐ拾って
センスの悪い洋服など着せかえて
妙なリボンなど付けて
大切に抱いて話しかけているのを見て 血が上る
娘の前へずかずかと行って
無言で人形を取り上げて
手足や首をバラバラにして投げ捨てれば
誰が見たって 悪いのはわたしだけれど
そんな気持ちを あなたは解ってくれるでしょう？
思い出の写真 ■2001年10月03日(水)■
「全然 違うよ」
「そうかな そっくりそのものだと思うんだけど」
「全然嬉しくないよ(笑)」
月日が経って 眺め直してみると
ホントに全然似ていないね
わたしと写るこの写真のこの人に
わたしは何を見ていたんだろう
・・・多分わたしに 都合のいいものだけが
わたしの目には映っていたのかな
|
KATE ささやかでもない一日
マイエンピツに追加