切れ端。

2005年06月19日(日) 父の日。

祈り果て迎えた最後の日も

最後に看取った静かな夜も

父が僕に何を期待してたのだろうか

何となくわかるようで 実は何もわかってない

父親の定年退職の記念に旅行をプレゼントしようとか

そんな希望も かつては存在した

時が経ち 深くなった痛みと喪失感

少しだけ哀しい振りをして なんとか毎日を過ごして

少しだけ明るい振りをして なんとか毎日を数えて

小さな幸せを拾って集めて なんとか毎日を作って

それでもどこを探しても「お父さん」と呼べる人はいない


遠い背中 声 姿 形 願い

知らずと似てくる癖 性格 顔つき 

死ねば魂も天国も地獄も 何も無いと思ってはいるけど

今日は父の日だから

せめて感謝の言葉を 風に乗せて夜を越える


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shinsuke [MAIL]