切れ端。

2005年04月29日(金) 429.

何年前の今日は少し雨が降り
一つの傘に影が二つ並んだら

全てが許されたように
ただ傲慢に言葉を並べ
見下しては毒を吐いて
近い君さえ霞めて
孤独な言葉の始まりを見る

冷たい海の上に 
少しの強がりと 
少しの希望を浮かべたら
地平線の向こうに 遠い君が見える

何年後の今日は少し曇り空
僕は独り部屋で眠ったら

全て認めた振りをして
ただ今でも怯えながら
言葉の羅列を繰り返し
遠い君へ届いたら…
孤独な言葉の意味も癒える

冷たい雲の上に
少しの優しさと 
少しの希望を浮かべたら
太陽に照らされて 遠い君が見えた



2005年04月17日(日) LS。

君の前で語った夢と
目前にただ浮かぶ夢

何かが変わり 何かを忘れてしまっただけで

君は今も僕のどこにいるの?
眠りの中で交わした 何かの羅列
君に預けたままの 僕の心は疼いたままで

手にしてみたら
酷く退屈で手放した

足枷の様に絡む 極度の自由は扱い難くて

君は今も僕のどこにいるの?
忘れたはずの感情と 失くした感情
君に犯されたまま 僕の心は遥か遠く 夢は夢のままで…



2005年04月16日(土) 雑に記す。

綺麗な花言葉は直ぐに忘れてしまうのに

忘れたい言葉はいつまでも覚えていて

溢れた光を掴むことも出来ずに

目を逸らしたい事ばかり起こるのが現実

目を背けても何一つ変わりはしない

溢れるほどの闇ならいつでも

眠れない夜に 浮かぶ記憶

眠れない夜に 戯言を綴れ

眠れない夜を 忘れてしまえるなら



2005年04月15日(金)

いったい幾つの言葉が この夜を飛び交うのか

僕の言葉は誰に届くのか

そのうち幾つの言葉が 届かず闇に落ちるのか

僕の言葉は闇に届くのか

言葉は何を照らすのか

優しい言葉とは 誰の言葉か

優しい言葉とは 何か

傷つける言葉とは 誰の言葉か

傷つける言葉とは 何か

誰の言葉を 今 僕は必要としているのか



2005年04月11日(月) 歌。

冷めた嘘と吐かれる溜息
優しい嘘と自己憐憫の涙

交わす会話の虚しさと 真夜中過ぎの風

君は笑いながら次の歌を歌い
僕はまだ昨日の歌を聞いていた

明日 心が無ければ 少し楽になれる
明日 言葉が無ければ 少し楽になれる

微睡は 昨日の影
憧れは 昨日の歌

君は笑いながら昔の歌を歌い
僕はまだ君の歌を聞いていた

明日 心を捨てて 少し楽になる
明日 言葉を捨てて 少し楽になるよ



2005年04月06日(水) 帰り道。

昔と変わった帰り道
路地に咲く花さえ見えない

予定調和で会いましょう 軽く遠い夢

明け暮れた絶望とは
いつのまにかさよならを

いつか求めていた答えは どこにもない

夢の世界は無音で
木の葉も揺れ落ちない

巡る季節の早さに比べ 遅く鈍い夢

廻る 廻る 作り物の感情
巡る 辿る 誰かの遠い足跡
もう 時間 遠い家に帰ろう



2005年04月02日(土) 薙。

おめでとう。

墓場まで頼む。


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shinsuke [MAIL]