おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦四月二十八日
西多摩地方だけなのかわかりませんが、今年は通勤の道沿いの山々に自生しているフジがどこでもたくさん咲いていて、フジ街道と呼んでもいいくらい艶やかです。
私の窯場でも入口で咲いてまして、昨年は4・5房(ブドウっぽいので、この数え方で呼んでみましたが違います?)しか咲いてなかったのに、こんなに咲きました。 1年でこんなに増えるものなのかとびっくりです。
手が届くほどの高さなので、初めてまじまじ嗅いでみると、ん〜いい香り。 やわらかい甘い香りなんですね。
自生のフジにも微妙に色が違うのがあって、ここのはすごく薄い紫色です。 遠めでみると白に見えるくらいです。 色の濃い紫より、私的にはこっちの方が好きなので、それがちょうど目の前で自生してくれてるなんてうれしい・・。
今はもう散り始めてまして、桜も他の花もそうですが、散り際ははかないですけど、うつくしいですね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦三月十七日 満月
檜原村で新たに建てた公営住宅の入居者を募集していたのですが、私が入居できることに決まりました。
昨年に地主さんの自宅に移り住んでいた新参者の私なので、とても望みが少なかったのですが、運良く入居することができました。
うれしいことは続くものですね。 ほんとありがたいです。
これでより落ち着いて、炭焼きに専念できそうです。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦三月十三日
先月お参りした塩釜神社で竹炭と竹酢液を奉納させていただいた時に、宮司さんとお話する機会があり、「塩竈桜」などの境内の樹木に撒く炭を探しているというお話を聞いて、新たに初窯の粉炭と灰と竹酢液を奉納させていただくことになり、3日前に発送しました。
これは焼き手の私にとって、なんにも変えがたいほど嬉しいことでした。 ご神域内の樹木の根元に埋められ、その竹炭はこの先ずっと樹木を支え続けてくれるのですから。
初窯の炭は大部分が灰で、残った炭も軟質のものでしたが、いくら軟質でも私の中では特別なものなので、大事に扱いたいと思って販売せずに保管していました。 そんな時にこのお話をいただいたので、とてもタイミングが良かったです。
しかも、樹木にとってはミネラルの溶出が良い軟質の炭の方が良く、灰は特に良く、最適なのです。
すごく励みになり、これからの炭焼きをさらに大事に行っていきたいと思いました。
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