ラフィング残存廃炉。

堰を切る上昇は進むだけか否か。
背負い込む錘はいや増しても。

ひび割れた傲慢は指先で微笑む。

綻ぶ先駆けならば過ぎ去った嵐も忘れる。
留まることを許さぬ主人に忘れられた空虚とは。

伸びた先に待つ不安の健やかなることを願う。

叶えられた想いと呼ばれたものは既に消え果てて。

流れ出した名残りに汚されても移ろいはせず。

爪先から枯れて。

原則フィリア。

一昔飛び越えて一人。
明日もまた変わらずに。

爪を噛むには早すぎた朝。

足元の不変を信じても背負えない空。
伸びきらぬ指先に滲むのは知らない色。

人と自認できるならば。

左右の重みは既に均衡を崩して久しいけれど。
交した日々は胸に苦く。

過去へ吹く風に流す。

零と壱の綴れ織。
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