裁断遺詠マスタリング。

その重さを連ねて来たと言える人とは。
捨て置かれてなお残らない何かを得る。

欠けたとされた日々から消える。

降り注ぐ傍らに放り込むことで熱を帯びる。
流されるものに体の良い算段を担がせる。

零れる無為を反射させ包み込む敷衍とは。
留めた有為の枯葉へと真直ぐに立ち枯れる。

窪む為に余韻を翻す糸に押される。

欠片と濁る様を上滑りしつつ固める。

恙無く一時の加持を欹てる承継の日とは。
飾られない微細な運動をする粒子と遊ぶ。

徒労に上塗りを続けては其の傷を愛でる。

漸近崩落ハッシュアップ。

何れにせよ小才たらんと欲するものかは。
融けてもまた凝るばかりであるから。

背には密やかな憩いを。

生花の蟠りに頬を染める灯火へと繋ぐ。

千路と語る穂には留まる想いの無く。
袂にて擱いた筆から惑う気も漫ろで。

水面の柔さに塞ぐとされる定められた附和に。

只管に深く削いだ癒着も綻び明日を斑に塗れば。

割く紙片に載せた機会と漂えば呑まれて。
囲う空を顕在とする隔意の付帯を。

香るばかりに。

タイムレス再々奇縁。

いつかの根無し草ならばこの手の中に。
移ろうまま身を任せていたならば秘めても忘れて。

ほうほうの体。

然程でもない視野を頼めども世は廃れて。
聾する静寂から得る脆弱とも入り乱れるままで。

揺曳の暇に過ぎ去った不均衡を摘み上げる。
途切れた雑音は意図的であるが故に色を拒む。
違和感とは言えない歪みなど自ら引き裂いて。

煌々と消費を重ねても。

忘却を望んでも過剰な電気的刺激が作用する。
抑制していたのだから偽りも爆ぜよう。

緩く巻きつけたままの紐を見下ろす。
灰の海へと向かうも遅々として沈まない。

二度とは留まらないこの手に別れを告げる。

零と壱の綴れ織。
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