五月雨トゥモロー。
いつかちょっとだけ振り返ってみました。

目の前の手すりに雨粒が落ちます。
青葉は瑞々しく、背景は白く、光っています。

終わらない重さは置いておきますか?

水脈からさらさらと綺麗な声が聞こえます。
虹色の王冠が時々現れては消えます。

終わらない痛みは置いておきますか?

まだここはあの日には早いみたいです。
時が満ちるのか、潮時なのか。
振り替えた日から振り返っています。

振り返った先に思いがけず明日が見えました?

ユーズレス投函。
「最近暖かくなって来ましたね。
 皆さんいかがお過ごしですか?」

穏やかな毎日。
貴方は笑顔で休息をしていますか。

貴方には見えない、暗い、暗い場所。
埃だらけになったまま、膝を抱えてる。
動けないまま、無為な時間が流れるだけの、
そんな、人がいます。

「貴方にはわからないでしょう?」

何も知らない貴方が今日も扉越し、覗き込む。
貴方の世界の正義を振りかざし、それを投げ込む。

それでも動けないまま、時間は流れます。
いろいろと、無駄を省きましょう。
それも、これも、省きます。

省きます。

零と壱の綴れ織。
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