海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2003年10月30日(木) 杜氏がやってくる

きのう能登の西尾杜氏から電話があり、11月3日、昼過ぎに蔵入りするとの事でした。

先勝の蔵入りです(杜氏さんは、たいてい日を選びます)。

すでに、仕込蔵や製麹室の掃除がはじまっており、春夏秋と生酒の倉庫として使用してきた酒母室の商品在庫の移動など、小林君と早藤君は大車輪の活躍です。

ほろよいは酒造計画の立案で頭を悩ませています。

9月末で商品在庫をチェックしたところ、レギュラー清酒の在庫が多めで、今年はかなり減らさねばなりません。純米吟醸や吟醸も、商品によっては、少し売れ行きがにぶいので、これも調整しなくてはなりません。

案の定、今年も県産好適米の質が良くなく(収穫後の乾燥時の人為的なミスで胴割れを出すなど、去年の反省がまったく生かされていない)、玉栄は特等が全然なくて主に1等で県内蔵元に供給されるそうですが、注文数量の30%は半ば強制的に2等が割り当てられるそうです。

その割には、仮払価格が1俵で2千円以上も値上がりしているのはどういうわけでしょうか(100俵買ったら去年より20万も多く払わねばならなくなります)。「ユーザーである酒造業者の現在の経営環境をまったく考えず、質が悪いのに、値上げをする」こういう売り手の感覚がよくわかりません。

思い切って在庫整理をするつもりで減産することにしました。ただ、地元農家との契約栽培で収穫したお米でつくったお酒は、今年も新しい展開を考えています。

徳島県山田錦などは、ちゃんとユーザーのことを考え、本年の米の品質も勘案して、よく考えた仮払価格を今年は提示されておられます。

農家の経営状態については理解しているつもりですが、「自分の都合ばかり考えて栽培した」好適米とはいいかねる品質のお米を、地米だからといって積極的に買おうとはどうしても思えないのです。

こんなことをやっていると、酒質勝負の蔵元は、県内外の優良な栽培農家との直接取引きの比率をどんどん増やしていくに違いありません。

酒や米や薬など、これまでお上に管理保護されてきたギョーカイというのは、いつになったら風通しがよくなるのでしょうかねえ。



2003年10月24日(金) どぶろく特区

「どぶろく特区」なるものが巷を賑わせています。

民宿を経営している農家が自家製の「どぶろく」を製造して、宿泊したお客さんに提供したいのだけれども、現行の酒税法では「どぶろく」は「雑酒(清酒ではない)」のカテゴリーに属しており、年間最低6000リットル製造しなければならないので、到底農家の片手間で造ることができない。

酒税法を改正して全国一斉に「どぶろく」の最低製造量の規制をゆるめられないなら、構造改革特区として「どぶろく特区」に指定してもらい、その地域内だけでも最低生産量を少なくできないかというのが「特区」推進派の考え方です。

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これに対する、前財務大臣の塩川さんの見解は以下の通りです
塩川財務大臣閣議後記者会見の概要(平成15年2月21日(金)/財務省ホームページより抜粋)

問)総理が熱心だと思うんですけれども、構造改革特区の関係で「どぶろく」を特区として認めたらどうかというようなことがあるんですが、これについては大臣はどのように思われますか。

答)まあ、これはもう僕は、すぐにですね、開放すると言っとんです。今、あれでしょう、主税局のほうも党のほうと調整して、大体そういう方向になってる。田舎の人の楽しみだからな、1つはな。
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ところが、財務省から出てきた「どぶろく特区」実現のための条件は以下のとおりで、下にほろよいが解説をつけました
 
(1)酒税負担の減免はしない
(解説)1リットルあたり98.6円(アルコール分13%未満)、12%を超え1%増すごとに8.22円が加わります。

(2)どぶろくの毎月の納税申告や製造販売の記帳を確実に行う
(解説)仮に日本酒と同等の記帳を義務付けられるとしたら、1つの仕込みごとに使用した白米の量、水の量、麹の量、出来上がった「どぶろく」の数量とアルコール分を分析して記録します。
 また、「どぶろく」の発酵に使う容器(現実にはポリバケツか梅干に使うカメになるのでしょうが)は、1個ずつ実測検定し、容器の上端から2ミリきざみで、空寸と実容量の対照表をつくらねばならないでしょう。
 できあがった「どぶろく」を何月何日に何リットルお客様に提供し消費されたか記録し、月ごとに集計、翌月に消費リットル数と算出した酒税報告書を所轄税務署に提出、翌々月にその税額を納付することになります。
 もし、万が一雑菌が混ざってどぶろくが呑めなくなったら、所轄税務署に連絡し、廃棄の記録をつけねばなりません。
 もしかしたら、数年に一度は税務署から記帳が完全であるか検査においでになるかもしれません。

(3)酒税納税の確かな担保がある
 ちゃんと酒税がはらえるか、経営状態などのチェックがはいりますが、年間1000リットル造っても(アルコール分13%未満ならば)支払う酒税は98.600円程度なので、これは比較的簡単にクリアできるでしょう。

(4)不適格業者を防ぐため、他の免許の要件を満たしている
 これは「他の免許の用件」がなにを指しているのかわからないので、何のことやらわかりません。きちんと「酒税がはらえる業者」であることを求めているのだと思います。

(5)どぶろくは特区内で消費し、特区の趣旨に合うものにする
 これがくせもので、たとえば民宿で「どぶろく」が気に入って、おみやげにもってかえろうとしても、ビン詰めして持ち帰ることができないということになります。

 ほかにも「自分が農家として生産したお米をつかって自分のところで仕込む(ということは、農家でない民宿はどぶろくが造れない)」「自分の民宿に宿泊したお客様の飲用にのみ提供する(びん詰めして販売できない)」という、所期の目的以外の使用はできない条件がつくでしょうし、なによりもまず雑酒の製造免許をもらうためには、いやになるほど何枚も書類を出さないといけないでしょう。
 所轄税務署も初めてのことですから、おそらく国税局かその上にまで実務上のやりとりがあるでしょうから、そんなにスムーズに実現する話ではないように思います。
 
 民間と政治家の斬新な発想に対する、官のスムーズで柔軟な対応がもとめられています。「日本を活性化させたい」とみんなが思っているのですから、協力しあってよい「どぶろく特区」を造ってもらいたいものです。

 ちなみに、ほろよいは「どぶろく」解禁派です。ちゃんと酒税をはらって美味しい「どぶろく」をつくれば、まずい「パック酒」や「経済酒」は排除されるでしょうから。口の肥えた消費者さんが増えたほうが、地酒屋としてはよい環境だと思っています。
 素人には負けないぞという自負もありますしね。




 



2003年10月21日(火) 特撰金紋のろ過

特撰金紋(特別本醸造)のろ過作業をしました。

3月に加熱処理をして、貯蔵タンクで熟成させていたものをろ過器に通し、オリなどを除去します。

貯蔵がうまくいったのか、アルコール分18.5%の特撰の原酒はは黄金色にかがやいています。

このお酒は、レギュラー酒3種類(銀紋・金紋・特撰金紋)の中で最も上位のグレードのお酒で、意識的に辛口の味わい(日本酒度で+4から+6程度)に商品設計してあります。

金紋の旨みのあるボリュームのある味わいが、少し苦手な方におすすめです。

ろ過終了後、割水し16.5%にアルコール分を落とし、明日びん詰の予定です。年末年始の、ちょっと贅沢なお燗のお酒にいかがでしょうか。



2003年10月17日(金) 全国きき酒選手権 報告

京都発8時半すぎの「のぞみ」で東京に向け出発です。

今年の滋賀県代表の2名は勉強熱心で、添乗のほろよいが星野監督勇退表明とデカデカと書かれたスポーツ紙を読む隣で、筆記テストのための準備に余念がありません。市立図書館で地酒の本もお借りになって持参しておいででした。

正午すぎからのきき酒なので、空腹対策におにぎりを1個、熱海を通過したあたりでお腹にに納めて準備完了!

東京駅丸の内側の正面玄関をでて10分ほどで会場のサンケイプラザに到着です。

もう10何回も全国大会に添乗していますので、ほろよいに緊張感はありませんが、初めてのお二人は若干緊張気味です。

今年は全国から81名の選手が参加され、ほぼ半分の47%が女性の選手で占められました。これまでこの大会で女性の占める割合は30%前後でしたが、今年はじめて半分近くを占めたとのことで、日本酒の市場も女性の存在感がますます大きくなっているようです。

12時より開会式、主催者あいさつ、選手宣誓、優勝杯返還、競技委員長の協議説明と続き、20分の筆記試験がはじまりました。過去の大会では、きき酒では全問的中者が続出してプレイオフを数度くりかえしたこともありますので、苦肉の策で設けられた振り落としのためのテストです。

注目のきき酒競技は4グループに分けられ、滋賀代表は第2グループでの競技でした。今年は7種類のお酒のタイプがはっきりと分けられており、お酒によっては色もありましたので「比較的きき分けしやすかった」というのが選手の方々の感想でした(違いがわかっても、次ののテーブルで同じお酒を見つけられるかというのはまた別の能力ではあるのですが)。

々瓩蠅高く軽快なタイプ
香りが高くコクのあるタイプ
7擴でなめらかなタイプ
ぅ灰のあるタイプ
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Ε▲襯魁璽訶擔瑤猟磴ぅ織ぅ
Г修梁召離織ぅ

さて競技結果の発表です。なんと13人の方がプレイオフに参加です。残念ながら滋賀代表のお二人はプレイオフには呼ばれませんでした。この時点で滋賀代表の入賞の可能性はなくなりました。

今年は、個人の部で優勝と8位を占めた鳥取県が団体優勝の栄冠を勝ち取りました。

競技も精一杯がんばったのだから、あとは懇親会を楽しみましょうということで、選手のお二人と全国各地の地酒とパーティの料理を楽しみ、競技委員長の蓮尾先生(実は、ほろよいがこの業界でかけだしのころ、東京の国税局醸造試験所で醸造講習を受けたときの指導教官が蓮尾先生だったのです)と久しぶりにお話をさせていただきました。

さらに飲み足りない3人は、滋賀県に帰って浜大津の「串屋敷」さんで残念会をして、11時すぎに選手団解散とあいなりました。

はーよく呑んだ。












2003年10月15日(水) 酒造りモードにスイッチ・オン

3日ぶりで会社でおとなしく事務がとれました。

具体的な酒造計画や、米の手配、酒造資金の手当て、蔵人さんの蔵入りする日、設備の修繕、蔵の整理など、酒造りにかかわるすべてのことが急速に具体化していくのがこの時期です。

のんびり屋のほろよいも、いよいよ酒造りモードに突入です。

午後から産直ソフトの業者が来社、現在ウィンドウズ98で運用している産直ソフトを新しいものにバージョンアップする契約をすませました。

ハードはXP搭載のパソコンに更新し、産直ソフトもコンビニ決済対応のものにグレードアップです。11月末くらいの稼動になりそうなので、年末、産直でお酒をかっていただいた方には、もよりのコンビニで24時間対応の代金支払いが可能になります。

午後3時すぎ、昨日きき酒会に参加させていただいた酒販店の仕入れ担当の方からお礼の電話がはいりました。念のいったことで感服いたしました(弊社も見習わなければ)。



2003年10月14日(火) 酒販店さんの気配り

午前5時前、都内のビジネスホテルで起床。

きのうはきき酒会のあとの懇親会でよく飲みました(さすがに初めての参加蔵なので、それなりにおとなしく飲んでいましたので、隼は飛びませんでしたが)。

チェックアウトしようとフロントに行くと、宿泊費は主催した酒販店さんに負担していただいた様子で冷蔵庫の支払いだけですみました。

東京往復の交通費だけでもこたえる零細蔵元なので、こういう配慮をしていただくと非常に助かります。その酒販店さんにとって弊社は、まだ、それほど利益が生まれるほどの取引規模ではないのですが、気をつかっていただきました。深く感謝した次第です。

6時半の新幹線で滋賀にトンボ返りして、娘の進学相談に合流、夕方帰社しました。
さすがに疲れました。



2003年10月13日(月) きき酒の評価 関東vs関西 

東京の酒販店さんが主催される業務店対象のきき酒会に、今回はじめて参加いたしました。

今年の春に、仕入れ責任者の方が当蔵においでになり、いくつか気に入っていただいたお酒もあって、お取引がはじまりました。

今回は「燗酒のすすめ」というテーマで、全国から20の蔵元さんがお見えで、中にはすでに全国区のブランドとして確固たる評価を得ておられる蔵もおられ、ほろよいとしても気合のはいったきき酒会になりました。

12:30から3:00までの2時間半の間に300人を超える業務店のお取引先がお見えになり、無名ブランドの弊社のブースにもたくさんの方がおいでになりました。

今回は「お燗向け」ということで、コスト・アンド・パフォーマンスの高い金紋・本醸造、充分に熟成し辛口でキレのよい常温熟成吟醸原酒・忘憂2001年、甘口でコクのある地元マキノ吟吹雪・純米酒、長期常温熟成純米大吟醸・鬱金1993年の4種類を出品いたしました。

一番評価をいただいたのは「忘憂」で、人肌が少しさめた位の温度で酸の幅が非常にひろがる味わいと、気にならない程度のおちついた熟成香にも好意的な評価がもらえました。

この間のフルネットさんのきき酒会や、今回のきき酒会で感じた関東の方のお酒の評価の仕方は、関西の方とは少し感性がちがうような気がします。

たとえば東京ではブランドの有名無名にかかわらず、自分自身の舌できき酒をして評価し、良いと感じたものは無名のブランドであっても抵抗なく受け入れられる方が比較的多いように、ほろよいは思います。

この点、関西の方は他人の顔をみながらそのブランドの評価をされる傾向があるようで、近くのブースにいた蔵元さんも、他の酒店や業務店が仕入れて、はじめて自分も仕入れてみるといった習癖があるように感じておいでだそうです(若手の酒販店さんほどその習癖はなくなりつつあるともいっておいででしたので、お怒りなきよう)。

ブースにおいでになったお客様ときき酒の意見交換をしていても、なにやら東京のほうが少し居心地がよく感じるのは気のせいでしょうか。

夜には主催された酒販店さんと参加蔵元との懇親会があり、現在全国で活躍しておられる蔵元さんのお話をきくことが出来、今年の酒造に対するエネルギーを頂戴いたしました。

そのおり、東京では非常に人気があり業務店さんの信頼もあつい蔵元さんが、地元の小売店さんの商売意識の低さをこぼされた話がこれまた印象的でした。

配達に往復1時間かかるような小売店さんが、大吟醸バラで2本などという発注を平気でしてこられる。これはただ消費者さんの注文を右から左に取りついだだけで商売とはいえない、販売者であれば少なくともケース単位で仕入れて、在庫を持つリスクが必要ではないのかというお話でした。

似たような事は、ほろよいの蔵でもよくあることで、いずこも自己改革ができず、リスクを負わない酒販店さんがおいでなのだなあと、その蔵元さんと意気投合した次第です。





2003年10月11日(土) きき酒滋賀県代表首をひねる 

10月17日の全国きき酒選手権大会を前に、滋賀県代表選手2名の直前勉強会をさせていただきました。

会場は平成10年の大会で個人準優勝をされた、小川勝義さんが経営する浜大津の料理店「串屋敷」さんです。おりから大津祭りの宵山で、大津の町中は山車が引き出され、太鼓や笛の音でお囃子があちこちから聞こえてきます。

全国大会の雰囲気を知ってもらうために、去年と一昨年のデジカメの記録をノートパソコンのハードディスクに落として持参し、ご覧いただきました。10年あまりも随行していると、大会の雰囲気にのまれて本来の実力を出し切れない人が何人もおられるので、過去の全国大会の様子を画像で眺めるだけでも勉強になるはずです。

きき酒に使うお酒も、全国大会の場合は、精米歩合の高い(おそらく精米歩合60%より白いものばかり)で、吟醸や純米吟醸の若いものや、熟成したもののバリエーションから出題され、お酒の温度も冷やした状態できき酒競技を行ないます(それでも全問的中させる選手が必ず数名はでるのが、この大会のレベルの高さを物語っています)。

少し難しいかもしれませんが、同じ仕込配合の大吟醸の酒造年度の違うものや、半年程度大吟醸や純米吟醸を常温で熟成させたものを、冷やしてきき酒していただきました。

結果は案の定、御両人とも的中数はあまりよくありませんでした(私が真剣にやっても全部あてるのは難しいでしょう)。でも練習で難しいきき酒をやっておれば、全国大会ではとまどうことは少ないように思います。去年の全国大会の酒は、実際もっと味に差がありましたから。

答えあわせをしてから、それぞれのお酒の味わいの微妙な差を、選手の方と意見交換させていただきました。

そのあとは、壮行会をかねて選手の皆さんと大宴会となり、楽しいひとときを過ごすことができました。

いろいろ難しいことは言いましたが、この大会そのものが「日本酒の需要開発の一環として、消費者のみなさんに、お酒の味わいについての理解を深めるため」に行なっているものなのですから、競技半分、好奇心半分くらいで楽しんでもらえればよいとほろよいは思ってます。結果はそのあとからついてくるものなのですから。

御両人様ともごくろうさまでした



2003年10月09日(木) マキノ山田錦の籾摺り

今日は10月5日から3日間かけて収穫し、乾燥が終わったマキノ山田錦の籾摺りです。機械にかけて籾殻を取り除き、ふるいにかけて未熟米や、砕米をとりのぞき、粒のそろった玄米に調整します。

ほろよいは小売酒販組合との打ち合わせにいかねばなりませんので、早藤君に吉原さんのお手伝いをしてもらいました。。

朝8時前より作業がはじまり、夕方までかかって全部の籾摺りを終了しました。

2.0のふるいで選別された花嵐仕込み用の山田錦は54.5俵でした。耕作面積は1.2町なので反収は4.5俵です。やはり夏の天候不順が響いたのでしょうか、去年に続いてかなり少ない収穫量です(反収6俵強を目標にしているのですが)。

4枚の田んぼのうち、知内川に近い2枚は土地が向いていたのでしょうか、けっこう粒が充実し、稲穂はきれいに黄色くなっていました。

他の2枚はあまりよい色をしていなかった上に、ことしも鹿がやってきて穂を食べたあとがあり、こちらの方で収穫を減らしてしまったようです.

ふるいに落ちた玄米を1.9のふるいでもう一度選別し、2番手の玄米が11俵とれました。これは粒はそこそこ揃っているのですが、酒の仕込みには使用せず、食用のお米に混ぜて食べて処分しています。

このふるいにも落ちた玄米は「いりこ」と呼ばれ、家畜の飼料として業者が買い集めにやってきます。

これを安く大量にあつめて、ふるいを何種類も通し、いろんなグレードのお米をつくって、良い物は飯米として販売するような裏技もあるようで、まさにお米の世界は百鬼夜行です。

米穀データバンクのホームページの更新情報欄には、生産地や品種を偽って摘発され処分された会社や農協の名前がいくつもでています。全員がそうではないのでしょうが、このギョーカイ、人が悪くないとやっていけないようです。

とにかく全部で54.5俵もあれば、花嵐はタンク2本仕込めます。今から仕込みが楽しみです。









2003年10月08日(水) バスづくし

滋賀県旅館組合青年部の主催で「料理の鉄人〜ブラックバス」というイベントをされるというので、滋賀県の酒造組合も協賛という形で参加させていただきました。

県内の4つの旅館の御主人たちが鉄人になり、ブラックバスをメインの材料にして新しいメニューを考え、試作するという趣向で、ほろよいはそのバス料理に合った滋賀の地酒を提案させていただきました。

ブラックバスといえばスズキ科の淡白な白身魚で、皮と身の間にバス独特の生臭さがあり、これをどう処理するかがポイントになってくるだろうなあ、と思いながら、お昼過ぎに長浜の会場につきました。

すでに、午前から調理ははじまっていて、4人の鉄人さんはあれこれ工夫しながら大車輪で調理しておられます。

3時前には調理が終了し出来上がった料理は、

ブラックバスの洗い
ブラックバスの棒寿司
ブラックバスのカルパッチョ、クラッシュピーナッツ散らし
塩焼きしたブラックバスのリゾット
ブラックバスの南蛮漬け 香草とイカ墨パスタ盛り合わせ
ブラックバスのオリーブオイル和え 春巻き包みあげ
ブラックバスのファルシー ミネストローネソース
ホワイトソースのパスタ ブラックバスのフレークをのせ
ブラックバスの朴葉味噌焼き

鉄人の皆さん、独特の生臭さを消すために、酢やオリーブオイル、味噌やコッテリしたホワイトソースなどを駆使しておられました。

ほろよいは、やはり食材の持ち味が少しでも出ているものに好感がもて、ブラックバスのカルパッチョに一番よい点をつけました。

鉄人さんが手をつくせば、素材を生かし、それなりにいろんな料理ができるのでしょうが、家庭で使用するとなると、素材の持ち味を生かすことはむつかしく、単なる白身魚としての用途しか考えられないような気がしました。

お酒のほうは、淡白な料理には、大吟醸や辛口の純米酒とあわせ、コッテリソースや味噌味、淡白でも生臭さが若干残っているものには、酸味のしっかりした純米酒をヌル燗で提供させてもらいました。

評判は上々でしたが、今はブラックバスも市場価格が以前より高くなっているそうで、大衆魚とはいかないところがつらいところだそうです。













2003年10月05日(日) 純米酒フェスティバル2003・秋

午前4時すぎ起床、地酒情報の出版物を出版している「フルネット」さんが主催する「純米酒フェスティバル」参加のため、今津5:07分発の始発で、東京に向かいます。

弊社は2002年春、2002年大阪、2003年春と参加し、今回が4回目の参加となります。

地酒の蔵元ですから、醸造したお酒が地元で全部売れれば問題はないのですが、いわゆる上撰、佳撰といったレギュラー酒の消費が、経済酒の台頭と、ほかの酒類との競合で長期低落傾向にあります。

その売上減少に対処するために造った純米酒や純米吟醸、大吟醸といった、より付加価値のついたお酒の市場は、やはり大量消費地である、京阪神や首都圏にある程度求めざるをえません。

シンデレラブランドとまではいきませんが、長い目で見て、弊社のお酒を使ってくれる酒販店様や業務店様が少しでも増えていけばなあ、と思いながら参加を続けています(このイベントがきっかけで実際に数店ではありますがお取引先ができています)。

9時すぎに会場の「椿山荘」に到着、11時から2時間半の昼の部が開場しました。4回目ともなると、出展する蔵元さんにも顔見知りが何人かおいでになり、なじみのお客さんもぼつぼつ弊社のブースにおいでになります。

このイベントは酒販店さん、料飲店さん、一般の消費者さんが、混じっておいでになりますので、お話のレベルもまちまち、けっこう気を使いますが、お話の中でいろいろな東京での地酒の情報が耳にできますし、弊社のお酒についてさまざまな意見が拝聴できます(東京の飲み手は、ブランド志向が強くなく、きき酒して納得すれば、無名でもキチンと評価してくれるのがありがたいところです)。

弊社の純米吟醸や、純米大吟醸は、ごく普通の協会9号酵母や、14号酵母を使っているのでプンプンするほどのハデな香りがないのですが、それが落ち着きとバランスがあってよいとおっしゃる方が、結構おいでになるのはうれしく思いました。

味乗りのよく、甘味と酸味に味わいのポイントをおいた「純米吟醸生・雪花」も評価される方が多く力づけられました。

常温熟成10年の純米大吟醸「鬱金1993年」もその熟成した沈んだ黄金色の美しさ、味わいの濃厚さを、先入観なく素直に評価していただいた方が多くおられました。

滋賀県朽木村ゆかりの方で、和食店を御経営の上品な御婦人とも偶然に出会うことができたのも御縁でしょうか。他にもさまざまな出会いがありました。

午後の部と合わせ5時間立ちんぼで、来場者のべ1300人強という強行軍でしたが、時間があっという間に過ぎ、充実した1日でした。



2003年10月04日(土) 「ひやおろしの会」

「ひやおろしの会」の当日です。
当日キャンセルもなく18名が参加、岐阜県からのお客様も2名おられました。

14BYのお酒各種に、11BY、12BY、13BY、14BYの大吟醸を垂直にのんでもらったり、みぞれ酒や、吟ハイ(吟醸生酒のすだちジュース炭酸割り)をためしてもらったりして、実際に飲む立場の人の意見がいろいろ拝聴できて参考になりました。

宴会がはじまり座がもりあがってくると、このお酒はこうしたらもっとうまいんじゃないかなどと名案(迷案?)があれこれ飛び出し、古酒をお燗したり、アイスクリームに10年古酒をかけたりと、なんとも前衛的な酒の会に発展しました。

あっというまに3時間半余りがすぎ、皆さんおみやげを持って御機嫌でお帰りになりました。

実のところ、自分からお客様にむかって「イベントをやるので蔵にきてください」といったのは、今回がはじめてなのです

蔵見学の受け入れは以前からやってきましたが、外からの働きかけに対して、どちらかといえば受動的に対応してきたといえるでしょう。

10数年間も酒造組合のイベントを企画しながら、自分の会社のイベントはこれまで積極的にやってこなかったのはテレがあるからでしょうか。

大治郎あたりにいわせると「吉田さんが社交性がないなんて信じられん」などというのですが、本当のところは、ほろよいはシャイで気の弱い人間なのです。

さもあらばあれ、好評のうちに終了した「ひやおろしの会」。調子に乗って来年3月くらいに「新酒を楽しむ会」を企画いたしましょうか。

その時分には「酒造りダイエット」ですこしはスマートな専務になっているかもしれません。乞う御期待!














2003年10月03日(金) あすは「ひやおろしを楽しむ会」

さっきまで蔵内を掃除していました。

夏の間、蔵の中にはあんまりはいっていないので、くもの巣やら、ホコリやらでうす汚れています。掃除機を念入りにかけ、モップで水拭きしました。

きのうから、かけこみ参加が何人かおいでになり、18人の参加者となりました。

定員15人のつもりが断りきれないお客様ばかりで、テーブルのセッティングも一苦労。商工会館から会議机とパイプ椅子をお借りし、なんとか準備がととのいました。

10何年も酒造組合の需要開発委員長をさせていただきましたので、イベントの準備だけは手馴れたものです。

あすは20種類のお酒と、みぞれ酒、吟ハイすだち風味を味わっていただくつもりです。乾杯はとっておきの秘密のお酒を準備いたしています。参加の方は乞うご期待!



2003年10月02日(木) 週末はいそがしいぞ

土曜日に当蔵で行なう「ひやおろしの会」と、日曜日に東京の椿山荘で行なわれる「純米酒フェスティバル」の準備に追われたほろよいでした。

必要なものをそろえたり、お酒を発送したり、10月号の蔵便りをつくったり、こまごましたことばかりです。ひとつの作業をしていると、電話がかかってきたり、来客があったりで中断し、能率が悪いったらありゃしません。

おまけに、飛び入りで商談があり、5時すぎから9時すぎまで出かけてきました。これからやっと落ち着いて準備ができます。

おかげさまで「ひやおろしの会」は定員15名満席となりました。
天気に恵まれるとよいのですが。


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