山崎ナオコーラのツイッター
『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

(仕事のご依頼をくださる場合、あるいは作品や仕事についてご質問をいただく際は、書籍を出版している出版社さん宛てにお願い致します。
私に転送してもらえますので……)。

加賀まり子
2003年09月28日(日)

会社のパソコンのシステムが新しくなるので、その試しとやらで出勤しなければならなかった。でも2時で開放されたので渋谷に行った。

Bunkamuraでルトゥーテという人のバラの絵をみた。
ボタニカルアートなんだけど、このロマンティシズムが私は鼻に付く。
マリー・アントワネットの頃の人で、宮廷画家だった人だ。
でも何で花って人を惹きつけるのかな。不思議。
よく見るとエロな気もする。


それから中平康という監督の「月曜日のユカ」って映画を見た。
加賀まり子がぐっと可愛かった頃の映画だ。
ストーリーがくだらなくわけわかんない。これがおしゃれといわれればそうなんだろうけども。
加賀まり子と中尾彬のあまりの可愛さとあまりのかっこよさに笑っちゃう。


ところで、私は「自信を持っていいんだよ」だの「失敗してもいいんだよ」だのという言葉が大きらい。何できらいなのかわかんないけど、虫唾が走る。
最近そういう本も多い。正方形のハードカバーでちっちゃいような本。
恋がなんたらかんたら、とか。
「大きなお世話」って思っちゃうのかな。
ああいう科白ってみんなわかってることなのにいちいち本で読むのもよくわかんないし。
自分に都合のいいことばっか書いてあるような本を読んで、自信をつけるとか、そういうところに甘えを感じちゃうのかも。

あれ。なんだか私辛口になってきました。



水、そして黒田三郎
2003年09月27日(土)

お風呂というのはいいものである。
たいへんさっぱりする。
みなさんもむしゃくしゃしたときはお風呂に入ったらよいと思われる。

またもう一つみなさんに勧めたいものがある。
それは私の水健康法である。
それは水をがむしゃらに飲むというものである。
そのおかげで、新陳代謝の活性化により体の調子がよくなり、脳の伝達もスムーズになるから気分がよくなり、ダイエット効果もある。
この効果は半分くらいは想像である。
私と食事経験のある人はご存知と思うが私は食事中も水を何杯も飲む。
またかばんの中には常にペットボトルが入っている。
ばかにする人もあると思うが、是非試してみて欲しい。






フリーダ・カーロ
2003年09月23日(火)

上野の森美術館で「ピカソ・クラシック」を見てきた。これはとくに何も感じなかった。
私が鈍いだけなのか。
ただ、これはピカソの古典派時代の絵なので、他のピカソの絵だったら何か思うかもしれないな、と思う。
とりあえず、絵への執念や努力、自分のことが好きそうなのは感じられた。

それから渋谷のBunkamuraで「フリーダ」という映画を見た。
これは素晴らしかった。
半分くらいの時間、見ながらひとりで泣いていた。
メキシコの女性画家の話なのだけど、女優さんも音楽も絵画との組み合わせも素晴らしい。
そして泣いてしまう。
18歳でバスの事故に遭い、全身の大怪我。
共産主義。
それから画家との結婚。
そしてこのだんなさんがどうしても浮気してしまう人で、
絵のモデルとはもちろん、とうとうフリーダの妹とも寝てしまう。
これは見ていても気持ち悪くなる、目の前が真っ暗になる出来事だ。
フリーダは髪を自分で切って男装したりする。
まあ、その後もいろいろある。

全身の痛み、妹と夫の浮気など、自分は経験したことのないことなのだけど、なんとなくそれがわかる。
自分のような平凡に生きてきた身でもわかるのだから、おそらく世界中の大人がこういうことは分かることなのだと思う。

孤独であること、痛み、それから優しさ、愛しさ、そんなことが。

それから恋というのはおそらく、生きていて何十回と味わうほどのことだろうと思うけれど、愛情を感じるのは一生でひとりくらいなのかもなあ、とぼんやり思った。

ともかくもこの映画はおすすめです。



オーブリー・ビアズリー
2003年09月22日(月)

生まれ変わるなら19世紀末がいい。

世紀末を嘗め尽くしたい。

オーブリー・ビアズリーという画家、おそらく
「黒の線が強烈な悪魔的な絵」
といえば、見たことがあるような、そんな画家だと思う。
画家というよりもイラストレーターといった感じもするけど。黒の圧迫感、繊細な線にひきこまれちゃう。

この人、えーと、いくつだっけ、20代なかばで夭折してしまった人なのだけれども、私は夢中。

子供のころ、こういう絵が怖かったなあ、と思い出す、でも今が、ぐいっとひきつけられる。



19世紀末では、クリムト、そしてエゴン・シーレという画家がいるけれど、どちらもぐいっとひきこむものがある。
クリムトはロマンティックな感じ。エロティックなのもある。
エゴン・シーレは独特の歪んだ線が強烈な絵だ。ご存知ないという人でも、見ればわかると思う、それが上手く説明できないけれど。

エゴン・シーレは、本人の写真を、むかし部屋に飾っていた。なんか美少年だ。
たぶん好きな人は多いんじゃないかな、と思う。

人の魅力って、歪み、だけじゃないかなあ、と思う。

だって、いろんな考え、いろんなセンスがあったりしても、正統派みたいなのはそんなにひかれないでしょう?学級委員みたいのはそれほどでもないでしょう?

歪んでるとこにぐいっとひきこまれてるんだろうなあ、と思う。


それで、ビアズリーにしても、あの歪んだ感じの、大人になった私はひかれるんでしょうなあ、と思う。
図書館の本なんかで見たりしてるだけなのだけど、いつか本物が見れたらなあ、と思う。



大阪のつづき
2003年09月21日(日)

昨日の日記に続いて大阪の話を書きたいと思うのだが、全部書くと無駄な長さになってしまうと思うので割愛して書きたい。

まず、大阪城について。私はこれはぼられたなと思う。600円だけど。
黄緑のお城なんだけど、まあ作り直したお城。登っても景観もそこまでいいってわけじゃないし、私はよくある変な映像みたいのが嫌い。
何が一番いやって、ようするに戦争の話でしょ、ってとこだと思う。
昔の話だからって戦争を美化する理由がわからないし、真田幸村だの、武将がヒーローになる理由も理解できない。

大阪城の公園にはやはりビニールの家がたくさんあった。


それから大阪環状線の桃谷という駅で降りて散歩した。在日コリアンの人が多いらしくて、キムチなどを扱ったお店の多い商店街もある。

あとなんばをてくてく歩いたけれど、道がわかりにくくてすぐ迷った。
大阪の街は「キタ」と「ミナミ」と呼ばれる地域に分かれていて、キタはJR大阪駅、地下鉄梅田駅のあたりで東京とまったく同じ雰囲気がする。
ミナミはなんばを中心とした道頓堀、千日前、の辺りでなんばグランド花月なんかもある。ミナミの方がごちゃごちゃした感じがして面白い。
ここはかなり歩いた。

それから環状線芦原橋駅のところも歩いた。そしてリバティおおさかというところに行った。人権博物館というところ。
私はこれはかなり面白かった。
500円だったけど、もっと高くてもいい。
最初、ミニ映画みたいのを見た。ストーリー性のないものなんだけど、すごくがーん、と思う。
次に展示物を見るのだけど、引退した年くらいの男の人が何人かいてすぐ説明してくれる。ボランティアの人だろうか。
同和問題のこと女性問題のこと、在日の人や沖縄やアイヌの人たちのことなどの展示がある。
それから、色々な人のコメント(映像入り)を聴けるところがあって、私はここで色々な人の話を1時間半くらい聴いた。
住井すえという人の「橋のない川」という長い小説があって、大学のころ、長い話が読みたいという理由で私は読み始めたのだけど、はまったことがある。同和問題の話で、この映画化されたものの上映を大学の歴史学研究会がしたので見に行って、話し合いに参加してやたら発言してしばらくマンドリンと兼部して歴研に入っていたくらいである。
で、その住井すえの話が聴けたのでとても面白かった。
それから狭山事件の人の話と部落の人の話と在日3世の人の話を聴いてものすごく考えさせられた。
あと、字がかけなかった人が「識字」(そういう会があるのか)に通って字が書けるようになって作文を書いたものがたくさんあって、それを読んだ。
すっごくせつなくなる話がいっぱい載っている。
中でも家族の借金のかたとして体を売っていた人の話がぐっときた。
なんだかぜんぜん知らない話がいっぱいある。日本にもまだまだたくさんの問題があるんだ、と当たり前のことを思った。
それに、私は大学を出ているけど、どうも、それで頭が良くなったとか、そんなことはぜんぜんないみたいだ、と思う。
字がかけないような人だってものすごくたくさんのことを考えているし、年をとってからでも勉強するとたくさんの思いが出てくる。
うまくいえないけど、私にも思い上がりのようなものや、差別の心のようなものがあるような気がする。
そして私もまた誰かから差別されていたりするんだと思う。
同和問題、というとそこだけの話の話しみたいに感じられちゃうけど、そうじゃなくて、私の問題なんだ、と思った。
普段の生活の中にもそういうものはあるし、思い込みとか思い上がりとか、そういうのはものすごく気をつけたい。
私も私の権利は主張したい。


それから帰って来た。

あと、夜行バスを降りて、電車乗ったら、東京ディズニーランドの社員の人と一緒になって(バスから一緒だったらしい)なぜかずっと喋ってきた。「今の企業は」とかいう話で難しくてよくわからなかったけどうなずいていた。でもいいおじさんだった。

大阪はガイドブックに載ってない部分が一番面白かった。
最初はぜんぜん分からなかったけど、ちょっとずつ、なんとなくわかってきた。



大阪から帰って来ました。
2003年09月20日(土)

夜行バスで大阪に行きました。
5000円くらいでいけます。
神経質な私はほとんど眠らず考え事をしていたので、朝、到着したときつらかったです。

まず、大阪環状線を1周した。山手線の半分くらいの時間、40分くらいでひとまわり。でもこのときは、どこがどういう地域なのかまったくわからなかったので、全部同じように見えた。

そして、新今宮駅で降りて、お寺などをまわって散歩。
四天王寺も見る。聖徳太子の建立した寺なので「日出づる処の天子」(マンガ)のことを思い出しながら見た。
それから通天閣にものぼった。なんてことなかった。

一番興味をひかれたのは、ベニヤ板で作った家がずっと並んでいたこと。どの家も凝っている。出窓がついていたり、鍵がついていたり。たいていはブルーのビニールシートで覆っているのだけど、錘をつけて飛ばないようにしたりしている。小鳥や犬を飼っている人もいる。
そんな家の並んでいるとおりに、露天というか、リサイクル品や、手作りのお手玉などを道端に並べている人がいる。
そしてカラオケ店が多い。やはりベニヤやトタンの店なのだけれど、100円で1曲歌えるような仕組みらしくで、おじさんおばさんが楽しそうに歌っている。
ここの人たちは、都会のホームレスの人とは違って、何もかもあきらめているという感じには見えなかった。
それなりに人間関係もあって、色々考えたりもしているように見える。
道を聞いたら親切に教えてくれた。
それから、詩や「戦争反対」などのビラを貼り付けている家もあった。
私はそこで詩の本を買った。(500円)山頭火に似た俳句を作ってあって、そして野宿についての話や巡礼の話が書いてあった。
なんだかものすごく考えさせられた。
彼らに100%同意できるわけでもなくて、「甘い」ということも感じてしまう。
でも私だって立派な生活をしてるわけじゃない。
私だって甘い。
そしてきっとものすごい理由がそれぞれにあるはずだ。
それから現に彼らはそこにいるのに、いない方がいいように感じているような気がする。
人間はみんな汚いし私も汚いのにそれを認めていないような気がする。
私だっていつ家をなくすかわからない。
家をなくした人たちだってきっとものすごく色々考えていて、苦しんでいるはずだ。
すごくごちゃごちゃした混乱した気持ちになった。

そして今度は南海線に乗って岸和田に行った。
この日は15日で、ちょうど岸和田だんじり祭りの日だった。
駅前の通りでまっていると、間隔を置いてだんじりがくる。それぞれ「上町」「南町」だのという文字が背中に入ったハッピを着ている。襟(でいいのか)のところには「子供会」「青年団」「若頭」「世話役」などと書いてある。子供から大人までいる。女の子は、流行っているのか編み込んだりねじり上げたりしてポニーテールにする凝った髪型をみんなしている。そしてだんじりの一番上には20代後半から30代くらいの男の人が乗っていて、この人が音頭をとっていて、ぱっと踊りのようなことをする。なんともかっこいい。そして曲がり角のところでためて、そして太鼓が鳴って、わーっと進む時のなんともいえない高揚感が気持ちいい。

しばらく見て気が済んだのでまた新今宮に戻った。すると「あいりん地区職業安定所」のところにホームレスの人の長蛇の列があった。6、70人ぐらいはいたと思う。何の列かとても気になったけれど、見には行けなかった。

次になんばに行った。様子がおかしい。警官は出ているし、ヘリコプター飛んでいる。
しばらくしてわかった。阪神優勝である。
仮装のようなことをしている人たちもたくさんいる。
道頓堀まで出たので、橋を渡ると、そこのもうひとつ隣の橋からビシャ、ビシャと何かが落ちて波紋が広がるのが見える、ああ、人が飛び込んだんだな、と皆見ていた。泳いできた人を見ると、海パンと水中メガネをしていた。
となりの戎橋まで行こうとしてみたらものすごい人で押されて前にも後にも行けなくなって、倒れたら死ぬな、と感じた。それでなんとか引き上げた。ラムちゃんの格好をした男の人なんかがポールによじ登っていた。女の子もよじ登ったりしていた。みなで阪神タイガースの歌を歌っていた。通りすがりの人が手を叩こうとするのでなんとなく手を叩いてしまった。
面白いと思って見ていたけれど、後で死者が出たと聞いてビックリしてしまった。マスコミも飛び込む映像は自粛したらしい。

夜それから長居という駅のユースホステルに泊まった。私は会員証を忘れてしまったので、そう言うと、家からFAXで保険証を送ってもらえないかというのでそうした。オーストラリアのやたら可愛い女の子たちと相部屋だった。

この日は私の誕生日だったのだが、近年稀にみる充実したいい日だったと思う。
思えば誕生日にひとりというのが初めてだったのだが、ひとりというのが決してさびしいものではないと実感した。



大阪
2003年09月14日(日)

今日の夜、夜行バスに乗って、大阪に行こうと考えています。
夏休みが18日までとれたので、また夜行バスに乗って木曜の朝に帰ってくるつもりです。

ひとりたびも久しぶりで、それに15日はちょうど私の誕生日なので、いろいろ考えようと思います。
きれいなところよりごちゃごちゃしたところを歩くのが楽しいなと思ったので大阪にしました。
でも例のごとくあまり計画を立てていません。

また帰ってきたら日記を書いたりします。
みなさんもよい敬老の日をお過ごしください。

ではまた。




2003年09月11日(木)

空が高い。





2003年09月10日(水)

上から優しくされるくらいなら嫌われる方がましだ、と思う。


干しアンズ/手を振る
2003年09月07日(日)

旅行にしようと思っているので、ユースホステルの会員の更新をして、夜行バスの切符を買った。
青春18切符で行こうと考えていたのだけれども、9月10までが利用期間らしく、残念だが使えない。それ以外では夜行バスが一番安いらしいのだ。

バスで思い出すことがある。
ミャンマーにいったとき、首都ヤンゴンからマンダレーという観光都市へ移動しようと長距離バスの切符を2日前に買った。
その後、サギのような男の子にずっとつきまとわれてしまって、「一緒にマンダレーに行く」と言われて断わって、でも「行く」というのでほとほと困ってしまった。私はマンダレー行きの切符を捨ててしまった。
そして急遽「ピイ」という小さな地方都市に行くことにした。

ヤンゴンからピイまではバスで半日かかる。朝の11時に出発して夕方の6時についた。
日本の冷房付きのバスの中古だけど、もちろん、冷房は付かない。
窓全開で、適当な運転で進む。
その間、私は20歳前後の女の子の隣りに座っていた。
ピンクのパフスリーブのブラウスとスカートを来ている、地元の可愛い女の子だった。
地元の女の子は概して恥ずかしがりやで親切だ。
女の子は私に干しアンズのようなものをくれた。
私は一口にぽいっとくちに入れてしまって、びっくりした。甘いかと思っていたらものすごく酸っぱいのだ。女の子を見るとちびちび食べている。
どうやら、暑いこの国であるので、ちょっとずつ食べて清涼感を楽しむものであるらしい。
女の子は、私がすぐに食べてしまったのでもっと欲しいのかと思ったのか、そのあと3つくらいくれた。私は難儀しながらそのアンズをちびちび食べた。

昼過ぎの2時くらいに、バスは止まった。女の子を見るとうなずくので、どうやら休憩らしい。バスを降りて、レストランのようなところにはいった。
日本で小学4,5年くらいに見える、10歳すぎくらいの女の子たちが5人くらい働いている。外国人がめずらしいのだろう、私をちらちらと見る。
ひとりの女の子がそばに来てくれたのだけど、言葉がわからないので困ってお互いじっとみつめあった。すると女の子はぱっと離れて、今度は男の人を連れてきた。英語入りのメニューをくれたので炒飯とコーラを頼んで食べた。
出発らしいのでバスに戻った。窓から外を見ると、レストランの女の子達が外に出て来て、並んでじっとこちらを見ていた。
私は手を振ってみた。
ひとりの女の子が恥ずかしそうに振り返してくれた。
バスが出発すると、他の女子たちもみんなで振ってくれた。外国人が手を振るのがおもしろいのかな。
私もなんだか嬉しくていつまでも手を振っていた。



神保町
2003年09月06日(土)

会社でいつもファックスを配ってくれる人は、脚本を書いたりもしていて、本がすきな人で、とてもいい人だ。
私が谷崎潤一郎と金子光晴がすきだ、ということを話したので、「ユリイカで谷崎の特集やってたよ」「中公文庫が金子光晴の新刊出したみたいだよ」と教えてくれる。
私は、本はほとんど図書館で借りてよんでいて、実は金子光晴の本もほとんど持ってない。最近買った本といえば南Q太の「トラや」(名著。マンガだけど)だけだ。
そしたら「本にお金を惜しんじゃいけない」というので、そうかなあ、と思って神保町に古本を探しに行くことにした。

金子光晴は80近くまで生きた人で、著作も多いのだけど、ほとんど絶版になってるみたいだ。

神保町の古本屋さんをちらちら覗いたけれど、なれないのであまりみつからない。
でも何冊かあった。
欲しい、と思ったけど、2000だの4000円だの、あげくボロボロなのに7000円だので、こんなにするのかあ、と元に戻した。
私は所有欲があまりないので、本でも何でもあんまり欲しくない。指輪とか車もわかんないし、おいしいもの食べる方がすきで、本も読めれば別に自分のじゃなくてもいい気がするなあ、と思った。でもやっぱり買った本は違うのかな。

それからさぼうるに行ってコーヒーを飲んだ。
あー、ひとりで喫茶店に入るのは楽しいなあ。

もう行かない。図書館の方がいいと思った。

本当はみんな金子光晴がすきなのかな。



甘い醤油
2003年09月03日(水)

きょうは版画を彫った。

金曜日に初めてひとりで吉野屋で牛丼を食べた。
緊張した。

それから、小沢くんのなんとかがあるというので行く。大変面白い。
表参道であった。
大学の先輩たちに会ったけど、やっぱり変わってなかった。楽しい。
戸川昌子が来ていて、歌ってものすごくかっこよかった。
朝5時に終わった。
ちょっと寝てからまた仕事に行った。



軽犯罪か
2003年09月02日(火)

日曜に後輩に差し入れを送った。
夏合宿中のはずなので。
ちゃんと届いたかな。
わりといいパイだ。

だから許せという訳ではないが、私は大学のマンドリンサークルのメトロノームをパクッている。

これは最初は、ちょっと家で練習しようと借りていったものなのだが、返さなかったのは忘れていたというよりは「私がこれを持っていてもサークルは怒らないだろう」と思ったからだ。

私はこれ以外にもう一つ人のものを盗んだ記憶がある。
それはゲームボーイをひょいっとバッグから抜いてやったこと。
ちっとも良心が痛まなかった。
私はもっとこいつから失礼なことされてるぞ、と思ったからだった。

それともう一つ。この前まで通っていた専門学校のようなものをやめるときに、ロビーの雑誌を根こそぎとって来てやったこと。

こういうのは「欲しい」と思ってやってるのじゃなくて、ちょっとあまりにも自分がばかみたいなのでちょっと反逆してやろう、などと考えた、ちっちゃいいたずらのようなものだった。

知らない人の傘や自転車を盗むよりずっと可愛いと思うのだけど、どうだろう。

ひとのものをとった、という記憶はこの三つだけで、こういうことに至った経緯も自分ではかなりの理由があるのだけど、書くと長くなってしまう。


もしかしたら、かなり反感を持たれるかもしれない。


ただどうしても私が言いたいのが、
自分のことを大事にしてくれていない団体や個人に忠義立てしても何もいいことはない、
ということだ。


忠義立てするのが美徳のように思われることもあるだろう。忍ぶことや、波風立てないのが優しさと捉えられることもあるだろう。
戦時下の日本のように。
でもそれは短い期間のことだ。

車と自転車がぶつかるように、
車に対しては、ちょっとぐらいのいたずらをしてもいいのじゃないのかと思う。

勿論自分が車に乗っているときは注意しなくてはいけない。

でも自分が自転車のように感じられるとき、
不満をちいちゃく折り紙のようにたたんで発酵させるよりは、
ちっちゃいいたずらをして自分なりに笑って思い出にしちゃいたい。

誰かを困らせたくはないし、
いじわるもしたくない。

でも、ちょこっと何かやってやりたい。

私はばかで恥ずかしい人間だ。
それだけは確かだ。

こんなことみんなに言う必要のないこともわかってる。

いつかメトロノームを返しに行こう。





甘い醤油
2003年09月01日(月)

きょうは版画を彫った。

金曜日に初めてひとりで吉野屋で牛丼を食べた。
緊張した。

それから、小沢くんのなんとかがあるというので行く。大変面白い。
表参道であった。
大学の先輩たちに会ったけど、やっぱり変わってなかった。楽しい。
戸川昌子が来ていて、歌ってものすごくかっこよかった。
朝5時に終わった。
ちょっと寝てからまた仕事に行った。

あと、きのう、1年ぐらい、もっとか、つきあっている男の人とケンカのようになった。これからどうなるかわからない。
きっとこういうことを公の場で書くことをよく思わないだろう。
でも媚びを売るために書いているわけじゃないので、書く。
その人はとてもいい人で、こうなったのは私が意地が悪く卑屈だからだ。

この年(24歳)になってくると、人生も恋愛のような人付き合いも、若いときのような目では見ていない。
パワーもないし。


ただ、こういうことがあると足元が揺らぐような気持ちになる。

それにやっぱり一緒にいるときは楽しいなあ。

どうなるかなあ。

それから人生。
人生だけは本当に私だけのもので、どんなに恥ずかしくなっても、なにがあっても私がかぶるもの。
本当に他人には関係のないもの。

どうなるかなあ。

私の言っていることは矛盾だらけだ。
旅に出る、犬を飼う。
家を出たい、出ない。
仕事つらい、そんなことなすきでやってる。
やることがある。

前からこの9月に人生を決めようと思っていたので、人生のだいたいの方針を9月末までに決めようと思う。
この先考えるのも面倒だから、今決めて、その通りにやればいいや。


醤油をめちゃくちゃにこぼしたらむせ返るように甘い匂い。
タオルで拭いて、あらったらまた甘い匂い。
この汚くむせかえるくらいの甘さがここちいい。


最近は本当に汚いものが好きだ。

排水溝、コップの茶渋、お風呂の水垢。
気が付くとじっと見詰めている。

水まわりは汚い。水は汚い。

水が好きな人は多いと思うけど、それはきっときれいだからじゃなくて汚いからだ。

雑菌の宝庫、すぐ虫の湧く、水。


汚いと感じるこの感じはなんだろう。
病気に対する拒否反応?

やばいやばいと思うから惹かれるんだろうなあ。





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