Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年09月29日(月) 室生犀星

15日に金沢で泉鏡花記念館にも寄りました。
土曜日に図書館で借りた東雅夫編『文豪会談傑作選 童子 室生犀星集』(ちくま文庫)を
臥して読んでいました。
最初の4編の並べ方は編集した東雅夫さんの秀逸な視点です。
おれ、室生犀星読むのはじめて。

泉鏡花も室生犀星も金沢。五木寛之も金沢(かみさんをもらう)。
アンサンブル金沢も金沢。

こないだのアンサンブル金沢は、音楽はそれなり、というかやや失望。アンサンブル金沢とクレメルバルティカが一緒になると音量が上がっても響きの軽やかさ優雅さは失われてしまうという事実、足せばいいのではないという厳しい現実、裏がえせばそれだけアンサンブル金沢は一日して成らないことの証明、を、知ったことが収穫。井上さんのベートーベンはどこか弾んでしまう明るさでこれは井上さんの天性だから納得してオッケー。
井上さんが第4楽章を「ちきしょう!」と言いながら振りはじめた男気!(第3楽章が終わった沈黙の数秒に観客のケータイがYou Gatta Mail!と叫んだのだ)、
駐車場に向かうときにクレーメルと女性が会場から逃げ去るように道路を横断してきてぼくたちとすれ違った(ほんの1メートル!)一瞬、
得がたい体験ではありました。

アンサンブル金沢は泉鏡花と室生犀星につながる響きが身上なのではないだろうか。うん。これは、なんというかまさしくという気がする。土地のガイストは音楽にも文学にも通ずる。でもね、五木寛之は保留。

あ、明日の津田ホールは金澤希伊子のラヴェルを聴きに。

「おやじカンタービレ」連載の執筆が滞っている。
あれも書かないと。これも書かないと。
さっき聴いたサーマン〜デジョネットのライブ盤で120字もしなければ。


2008年09月28日(日)

風邪気味で臥せる。

古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』


2008年09月27日(土) 的確な指摘をされる福岡のレコード屋



平井庸一について、こんな的確な指摘をされる福岡のレコード屋があったぞ。>

それに。なかなか売れているではないか。

「トリスターノ派クール・ジャズに傾倒するユニークなギタリスト(1970〜)の初アルバム。編成はsax×2、b×2入りのセクステット。基本は至極真っ当なクール派で、トリスターノ一門のあの美学をしっかりと精妙に?継承したトータル・サウンドのあり様(折り目正しくスインギーな淡麗快演)は、まさにクールげで何ともフレッシュだが、一部、リズム設計ほかアレンジ面には独自の新味ある意匠が凝らされているところもあったり、ソロ・パートでは各自の個性が適宜奔放に揮われもしたりと、結構生々しいスリルやオリジナリティ、或いはヤングな清新の気、にも事欠かず、大いに楽しませる。ギター者の、甘さを排して幾何学的・抽象的な音響美をひたすらクールに探究してゆくような、妥協のない、しかし音色は潤いたっぷりで端正なダイナミック・プレイ、が一貫してダークで渋い魅力を濃厚に放つ他、サックス陣の、小唄っぽい寛ぎ調やフリー系のアブストラクトな真剣アクションなどへもいつの間にか推移していたりする、意外に振り幅の大きな奮戦ぶりも妙味。」


2008年09月26日(金) 橋爪亮督のテナー

昨夜の平井庸一セクステットCDデビュー記念ライブ@新宿ピット・イン夜の部!に感慨と予想を越える感動だ。
平井庸一(G)、増田ひろみ(As)、橋爪亮督(Ts)、カイドーユタカ(B)、蛯子健太郎(B)、井谷享志(Ds)、ゲスト:都築猛(P)。
たまたまCD録音日に欠席したピアノの都築猛はゲスト扱いになるのは実体ではない。つまり、彼らは正確には平井庸一セプテットである。
いやHirai Youichi Lennie Tristano to Gabor Szabo Too Cool Jazz Projectだな。 
で、フロント4にん(テナー・アルト・ピアノ・ギター)+2ベース+タイコ。

それでだなー。いろんな聴きどころあったと思うんじゃが。

・・・フロント4人が同時に奏でてる時間の至福・・・。

こういう時間の持続があったか。今までここまでかっちり魅せて聴かせることはなかった4人同時のインプロ境地。4者4様。四人の菩薩さまが舞うよう。
そんで、橋爪亮督のテナーがとんでもなく素晴らしい境地に達していることにも驚愕した。もちろん平井・増田・都築も見事。
まじ、こいつらすごいグループになっている。

会場には音楽評論家の益子博之さんが来ていた。
益子さんに注目されたらしめたものだと思う。
ゆうべ検索したらこういう記事があった>
益子さんと八田さんのアンテナで現代ジャズ・ジャーナリズムが構成されることを期待しないわけにゆかない。

いやー、元気でた!

ジャズが素晴らしい音楽であることをもっとたくさんのひとに知ってもらいたい、と、夜空を見上げ、そしてじっと手を見た。

今夜は「柴田南雄の遺したこと−没後12年メモリアルコンサート」を東京文化会館(上野)へ聴きに行く。
柴田さんは80年代後半にシュニトケやグバイドゥーリナ、ペルトなどの現代音楽系の新しい才能を記述した評論家でもあった。
また、山下邦彦さんが『楕円とガイコツ』などで示した楽理的なコードの謎を先行して示してもいた存在。
作曲家としての柴田南雄さんをほとんど聴いてこなかったので、とても楽しみだ。

おれは感覚的にマルバツを言えるだけで、楽理的な知識や史的な教養が欠けている。これからも素手でやってゆくつもりであるけど。
そうですね、読者のメールで言われたけど、最近おれ、ミスチルを書かなくなったです。ぜんぜん聴いてないんです。


2008年09月25日(木) Hirai Youichi Lennie Tristano to Gabor Szabo Too Cool Jazz Project ライブ@新宿ピット・イン

いよいよ平井庸一のバンド、の、CDデビュー記念ライブ@新宿ピット・イン夜の部!の朝がやってきた。
おれは黒スーツに金ネクタイといういでたちで聴きに行くので、このサイトを今日お読みの方はこれも機縁だと感受しお越しくださいね。
このセクステットは芽が出たところなんだ。
オレはね、観客が演奏家を育てるって絶対あると思う。
音楽は演奏家と観客が作っている。もちろん対等ではないけど。


セクステットを名乗っているが、オレ的には平井庸一クール・ジャズ、
もとい、Hirai Youichi Lennie Tristano to Gabor Szabo Too Cool Jazz Project、と世界的には名乗らせる予定である。ゆうべオレ、アイヒャーのむすめと一緒になりアイヒャーの二代目を襲名しレイクが録音して所持しているハル・ラッセルとジョー・マネリのセッションをCD化することとかティベッツと再契約したり「This Earth!」をCD化復刻の指示を出していたので、名乗らせると書いていいのである。

今回のCDデビュー盤『レニーズ・ペニーズ』を聴いて、たしかに演奏の密度が集約的であり、サックス陣の好調を聴くだけでも買いである。
しかしなぜかピアノの都築猛、21世紀のトリスターノ、が録音に参加していない。こ、これは彼らの冷徹なる戦略なのか。
次に予定されているライブ盤で何かを提示してしまおうとするのか。


5年前にオレが書いたテキストを再掲載する。
書いたことをすっかり忘れていたが、そうだったよなー、こんな気持ちで彼らを追っかけてたよなー、と、初恋の気持ちがよみがえる。



平井庸一の2003年5月。
 
   こないだはエルメート・パスコアールのライブ体験をしてしまい、そのコーフン気味な力説に、さらなる変拍子スピリットの進化、その変態的な方向への危惧を感じさせていた平井庸一であるが、今月は、パット・マルティーノの系列に属する端正なギター奏者ジョニー・スミスの8枚組CDボックスなぞに耳を奪われ、と、同時に、北朝鮮のポピュラー音楽、異次元の悦楽たるワンジェサン軽音楽団やポチョンボ電子楽団にも耳を奪われる、という、とんでもないことになっている。
 
   そんな彼が、自らのバンド『クール・ジャズ』にひゅるひゅるとオリジナル・ナンバーを書き下ろしたりしている。それに無意味にギターが上手くなってしまっていたり、制御できずに繰り出す共演者も唖然とする旋律の出現、と、ますます目が離せない状況だ。
 
   フロント2管の橋爪亮輔が怪我で今月の公演を休むことになり、増田ひろ美がひとりでサウンドを彩ることになった。これはこれで新たな発見があるだろうと思われる。
 
   なお、当サイト『musicircus』では平井庸一のライブ活動を追いかけてゆくことになった。「変拍子トリスターノ集」を基調にしながら(それだけでもたいへん得難いものだが)、やはり同時代的な空気感が伝わる音を、いずれしっかりと記録に残したい。観客数人のまばらな拍手、しかし50年後には語り継がれてしまう、かな。
 
   ギタリスト平井庸一が、じつはテキトーに付けたというバンド名『平井庸一クール・ジャズ』のふてぶてしさをジャズファンは警戒しなければならない。あれは2001年の10月だったか、アウトゼア誌編集時代に末次編集長が「多田、どこにいる?…そっか。…いいから、今からすぐ新宿ピットインに来い!とにかくすぐ来い!」と呼び出されて、クレイジー・ケン・バンド初体験やマーク・ターナー初来日並みの天地がひっくりかえるような耳の事件に遭遇したのはつい昨日のようだ。「すぐ来い!」と言われる、この親密なるおとこぎ、は懐かしく、自転車乗りまわす小学生高学年のギャングエイジの味がした。その夜わたしは末次さんに「親分、この耳の借りは生涯ものでございやす。(天才・広沢寅造の口調だった)」と涙したものだったが、その衝撃は今も色褪せないでいる。
 
   昭和を彩った日本のジャズ界の大御所たちが(名前挙げたろか?)その黎明期にこぞって世話になった(精神的にも物質的にも)という“ドクター・ジャズ”こと内田修先生(もちろん清水俊彦先生ともまぶダチである)が末次編集長に「彼らのこと、知ってる?」と耳打ちしたのが発端であった。中央線フリージャズの魔窟ライブハウスである高円寺某店マスターも彼らのライブに通っているという。現在の日本ジャズシーンのビックネームの幾人かは彼にトリスターノの譜面を譲ってもらってもいるというほとんど知られていない事実も記しておこう。わかりますかね、彼の注目され具合とか価値のアタリとかは。平井庸一、ギタリスト、33歳。わたしは平井庸一の名をジャズ批評誌で連載されていたマンガ……タイトル失念……ウニヨンやすけこまし大学生やこんどるのマスターやレコード制作会社やジャズ批評社が爆破されてしまうというアブナイ展開を描いて連載の降板を早めたという……の作者として驚いたものであるが。最近は執筆のほうでもギター雑誌にジミー・ヘンドリックスについての分析や、CDレヴューなども手がけているようだ。
 
   彼のバンドの紹介は、こないだ私はこう書いた。
 
   『この日本の地で「トリスターノ+変拍子」「コニッツ〜マーシュ」を旨とする甘美な探求に身を投じている若者たち、何と豪奢で悦楽的であることか、である平井庸一率いるその名もクール・ジャズ(Cool Jazz)、まさにフロント2管の橋爪亮輔と増田ひろ美は21世紀のガルバレクとマーシュである!』
 
   え? なんでヤン・ガルバレクとウォーン・マーシュなのか。
 
   ……橋爪亮輔はバークリーに留学した(マーク・ターナーとも知り合いらしい)俊英であり、彼が名刺代わりに制作した自主制作CD-Rリーダー作を聴かせてもらったことがあるが、これがECMの縮図のような多楽器志向な小アンサンブルを駆使したトータル・アルバムで、ガルバレク好きであることがストレートに聴けるものだったからだ。おそらく初期のガルバレクが持つ硬質で冷たいアグレッシブさへと彼は向かうだろう、その過程で彼の「声」が明確になるだろう。
 
   ……増田ひろ美は甘美でありながら強い芯のあるサックスを聴かせる。それをマーシュにもあった「こだわり」感とも親和性が高いと直感的に断ずる。それは彼女が同じサンリオでありながら“反キティ”を標榜し徹底してケロケロケロッピにこだわるところにも表れている。これはキャラ好きのジム・ブラックや新曲でキキララとのコラボレーションを果たしたトミフェブ川瀬智子などと通ずる現代の表現者ならではの挿話である。
 
   で、わたしはここに縁台を用意して宣誓するように力説したい。彼のバンド「クール・ジャズ」の衝撃は2ベース+1タイコの、わたしが末次編集長に呼び出された編成による、ベースが2台ちがう拍子のラインを刻み、タイコがどちらかにつねにスイッチし続け、そこで2サックスが揺れ惑い、平井のギターが刻印しつづけるサウンドこそが素晴らしい、と。キャッチフレーズはこうだ。
 
   ここには、クールに格闘しながら、失敗も冒険も瞬時に未曾有のサウンドの沸騰状態に置かれてしまうという「発明」があると思う。
 
  (2003年5月13日)

  <追記>
 ついでながら、彼が率いる裏ユニット『ラテン・センチェリー』をちょこっとだけ紹介する。サックスの通称"エテ公"はカッコをつけたいだけのために極めて高額なサックスを所有する者で、まったく完全に練習をしないでスタイリッシュなスーツ姿でステージに現れる。バンドが淡々と演奏するスタンダード曲<枯葉>のサウンドに乗ってマイクに向かってポーズを決め、さあテーマに入るかと思いきや、眉間に皺を寄せたまま渋い顔のままスッと身を引く。この上なく期待が高まる演出だ。そして再度バンドの演奏に乗って、さあテーマ、……突如、追い詰められたかのように<枯葉>の旋律を思いっ切り吹くのである、音の出るタイミングはそうだ、ほんの時折正しい音がハマるがすぐに高音ノイズに逸れてしまう、まさに<枯葉>の旋律の気持ちが込もった"フリーキー・トーン"がえんえんと炸裂してしまう。渋い顔のまま顔を紅潮させたまま、これほどに旋律への希求を鮮烈に聴かせるサックスもない。音楽は技術ではなく魂であるという壮大なテーマか? と思わせる彼の格闘をよそに、バンドは淡々と後テーマに進む、まるで何事もなかったかのように、そこにサックスがいたとも思わないように進む、ジャズのタメを効かせたアドリブをさらっと各楽器が披露しながらエンディングとなる。彼とバンドの距離は物理的には数十センチなのに聴く者には果てしなく隔絶したものに映る。フリーキー・トーンを脱構築しているのかどうかは知らんが、死ぬほど笑える。
   <オリーブの首飾り>では、ノイズが客演する。バンドが軽快なポール・モーリアを練習する風情の中で、中央に座ったノイズマシンが「ガー」「シュルシュル」「ピー」「キー」「ゴー」とこれまた隔絶して鳴るさまは、鼻水がたれるほど笑える。
   というわけで、ギターを手にしている皆さんは、ぜひライブへお出かけください。


2008年09月24日(水) 今月29日にオレゴンが来日するってみなさん知ってました?

古川日出男と牧野信一と司馬遼太郎を読んでいたら
ぐんまのさとうさんからメール。

ビルボードライブ東京(六本木)にオレゴンが来るんだと。

オレゴン
ラルフ・タウナー、ポール・マッキャンドレス、マーク・ウォーカー、グレン・ムーア

「ニューヨークのカーネギー・ホール、ベルリン・フィル・ホールなど数々の名門音楽ホールでプレイしてきた孤高のギタリスト、ラルフ・タウナー。彼が率いる結成30年を越えるユニット「オレゴン」の記念すべき初来日公演!1988年にはアルバム『Ectopia』がDeutscher Schallplattenpreis (ドイツレコード大賞)のベスト・ジャズ賞に輝き、2001年のグラミー賞ではモスクワ・チャイコフスキー交響楽団とレコーディングされた『Oregon In Moscow』が4部門のノミネーションを得るなど、そのインターナショナルな活躍ぶりは音楽性にも反映されている。彼らの音楽の魅力の一つである「即興」を生で体感できる絶好の機会!」
などと、書かれている。ふうううん。オレゴンはそんなグループじゃなかとね。

しかし、『エコトピア』がベストジャズ賞に輝くというドイツという国のジャズ音痴ぶりはなんなんだよ。これがジャズかよ。

ヴァンガード時代のアコースティックなオレゴンがオレゴンだとふつーにファンは思う。
あそこにはインプロヴィゼーションが確かに存在した。誰も到達していなかった美への開拓があった。スピリットがあった。

おれは15日に金沢へ行ってクレーメルに会ってカンチェーリを聴いてきたからゼニがないし今のオレゴンには関心もない。
今夜は東京文化会館へ声楽でロシア五人組の歌曲を愉しみに出かける。
明日の新宿ピットイン夜の部「平井庸一セクステット」へみんな出かけよう!(おれは仕事の都合でびみょーになってきているが・・・)

平井庸一セクステット
「4/4拍子のリズムの上で、奇数拍のメロディ・ラインを同時に進行させるというレニー・トリスターノのアプローチに、キングクリムゾン、ソフト・マシーンといったグループの影響や、70年代のピーター・ インド・グループ等からヒントを得た、2ベース編成での演奏スタイルが加わり独自のアプローチに至る。活動8年目にして、初のアルバムが、マシュマロレコードからリリースされる。」



2008年09月14日(日) ギタリスト平井庸一率いるセクステットいよいよCD発売記念ライブ!(超重要) 



19ヶ月まえおいらが書いたこのテキストを熟読せよ!>

9月25日 新宿ピットイン 夜の部 CD発売記念ライブ 

このたびマシュマロ・レコードより活動歴8年にてデビューCDを作成した彼ら。
お、この社長のコラム、必読だね!>

「名手テッド・ブラウンが絶賛した日本の秘宝グループ、平井庸一セクステットが玉虫色のジャズシーンに一石を投じる。」
というコピーもしぶい!
が、玉虫色のジャズシーンに一石が投じられたと気付く程度の耳の知性を持つジャズ関係者ははっきり言っていない。

国立のノートランクスは村上寛さんのお店だ。

以下が彼らのささやかなCD発売記念ライブのスケジュール。
9/15(月) 20:00過ぎ ディスクユニオン新宿ジャズ館 店内ライブ
9/25(木) 新宿ピットイン(夜の部) 
10/2(木) 桜木町ドルフィー 
10/4(土) 国立ノートランクス 
10/16(木) 吉祥寺メグ 
11/22(土) 新所沢スワン 


2008年09月13日(土) 東京二期会オペラ劇場公演 『エフゲニー・オネーギン』 叙情的情景全3幕 原語上演



現代音楽のフェスティバル「MUSIC TODAY 21」についてジャズトーキョーに投稿しました。まもなくアップされます。

自民党の総裁選、麻生・石破・小池・石原・与謝野、って、ゴレンジャーの演出だったかー!
相手は、小沢、池田、不破、・・・あれ?3にんしかいないのか?
ちがうか。相手は世界同時株安とか竹島とか拉致被害者とか食料貿易問題とか消費税とか、たくさんあるか。

開演前にたこ焼き。休憩時間にバニラソフト。今日は上野へオペラを観に出かけた。

東京二期会オペラ劇場公演 
『エフゲニー・オネーギン』 叙情的情景全3幕 原語上演 
作曲:ピョートル・チャイコフスキー 台本:コンスタンチン・シロフスキー+ピョートル・チャイコフスキー 
2008年9月13日(土) 東京文化会館大ホール 

社交界の遊び人オネーギン。純情な女性タチアーナは彼に一目惚れして恋文を書く。遊び人はそれを皆の前でおもちゃにしてフッてしまう。遊び人の親友に詩人がおり、その詩人はタチアーナの妹と恋仲にあり、遊び人はこの親友の恋人にちょっかいを出し、といっても一緒に踊って口説くだけだが、親友の詩人はナイーブというかバカで、やきもちで激怒し遊び人に決闘を申し込んでしまう。二日酔いで臨んだ決闘で親友を殺してしまった遊び人は、さすがに悲嘆に暮れ放浪の旅に出る。放浪から社交界に戻ってみる(ふつー戻るか?)と、先にフッた純情女性タチアーナは公爵夫人となって社交界の頂点にいた。遊び人はやおら公爵夫人を好きになってしまい(おいおい、遊びすぎ!)、こっそりと情熱的に口説く。苦悩する公爵夫人は「ああ、あなたを愛しているけど、だめ」と断る。そりゃそうだ。おしまい。以上がストーりー。この遊び人オネーギン、おれにはすごくよくわかる。ひとはいつなんどきどのように恋に落ちるかわからないし、人生がぐるぐる予測不能なのはおれはよく知っている。

現代音楽のフェスティバルにも二期会のオペラにも古典芸能鑑賞会@国立能楽堂にも平井庸一新宿ピットインにもオーケストラアンサンブル金沢にも土取利行×石坂亥士@有鄰館煉瓦蔵(桐生)にもボーノのイベントにも崖の下のポニョにも足を運ぶリスナーは日本中におれくらいのものだがまだまだ聴きたい音楽はやまほどある。


2008年09月06日(土) 長女とほぼ2ヶ月ぶりの買い出し

松村禎三の「阿知女(あちめ)」1957年、松村28さいの作品!、の録音で残っている2バージョン、や、
オーケストラのための前奏曲、ピアノ協奏曲第2番、を、聴いて。あまり気にしていなかったことを後悔、後悔。
仕事のある日には聴けない音楽だ。小山薫へのバトンのつながりようも納得できる。


長女とほぼ2ヶ月ぶりの買い出し。
大井町で回転寿司、イトーヨーカ堂でお米やキンカン、メインの池上温泉、蒲田のデニーズでサラダとチョコパフェとドリンクバー。
品川図書館で中井久夫『清陰星雨』(みすず書房・神戸新聞のコラムをまとめたもの)とコーネル・ウールリッチ短編集『非常階段』。
CDは松田聖子の「マイアミ午前5時」が入っているベスト、ポール・ブレイ、矢代秋雄、シフなどをお借りする。


編集CDR『Let My People Go』2008Sep

Gobbledigock / Sigar Ros 2008
崖の上のポニョ
Go Down Moses / Louis Armstrong 『ルイと聖書』は隠れ名盤だっ!
草原の輝き / アグネス・チャン 音楽人生のはじまり2曲目
The Lonely Surfer / Jack Nitzsche
Dancing Queen / ABBA
WHO –’08- / 小谷美紗子 
I Don’t Know What It Is / Rufus Weinwright
殺されたくないなら殺せ
死にぞこないの唄
生きてるって言ってみろ / 友川かずき 
ふたりごと 一生に一度のワープver. / RADWIMPS
I’m Losing You / John Lennon →スタジオデモのヴァージョン
India / John Coltrane Quartet (McCoy Tyner, Jimmy Garrison, and Elvin Jones) with Eric Dolphy 1963

というラインナップの音楽をかけながらドライブ。
友川かずきがすばらしかった!
音楽人生のはじまりの1曲目は「ひなげしの花」であります。


2008年09月05日(金) 解散後のビートルズ4人の作品ベスト

レココレで解散後のビートルズ4人の作品ベストという企画をやっていたのを立ち読み。
ポールの株が低い。
ちょっと思いつくままにおれなりのベストを記しておこう。

フロントパーラー ポール 
ファイン・ライン ポール 
ウィズ・ア・リトル・ラック ポール 
ブリング・オン・ザ・ルーシー ジョン 
ヴィーナス・アンド・マース ポール 
トゥ・メニー・ピープル ポール 
想い出のフォトグラフ リンゴ 
心のラブ・ソング ポール 
二人はアイ・ラブ・ユー ジョージ 
グロウ・オールド・ウィズ・ミー ジョン 
アイム・ルージング・ユー ジョン 
When We Was Fab ジョージ 
ホワット・ユー・ガット ジョン 
・・・

『大決戦!超ウルトラ8兄弟』を観に行きたいぞ!
昭和のウルトラマンと平成のウルトラマンが対決するのか。

「マンとセブンと新マンとエースの4にんが昭和のウルトラマンで出ているんだ」と、長女に告げると、
「なんでウルトラ兄弟の唯一人の実子であるタロウが出ていないのか」とのご指摘を受ける。
「でもさ、タロウって父と母に似てないじゃん」
「言われてみるとそうだねー、突然変異つうか遺伝としてはアリだよ」
「いや、じつはタロウはセブンと母の子なんだよ、タロウの顔はセブンの顔じゃん」
「ええー?」
「セブンは兄弟扱いされてるけど意外とトシくってて、じつは母と通じていた」
「父はわかっているけど言えない!」
「事情がありそうだな、ウルトラ・ファミリー」


2008年09月01日(月) マエストロ井上、オーケストラ・アンサンブル金沢、ギドン・クレーメル、カンチェリと第九

2しゅうかんご。9がつ15にち。こんなコンサートがあっていいのか!
マエストロ井上、オーケストラ・アンサンブル金沢、
オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団&20周年記念合唱団、クレメラータ・バルティカ、
ギドン・クレーメルの出演が急遽決定したというではないか。

この歴史的文脈のひつぜん。
なぜなら演目は日本ツアーの他所ではやらないカンチェリと第九。

S席6せんえん。・・・げっ・・・まだ席があるぅ〜。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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