anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2011年12月12日(月) 4years
更新を怠っていた間に、ちびこは無事に4歳の誕生日を迎えた。
元気印の爆弾娘、最近何でもヤダヤダと我儘を言うので、私たち夫婦はお疲れ気味。
でも、もうすっかり一人前の自我を持つ姿を見ていると、いいぞもっとやれ!とも思う。

たまに幼稚園に顔を出すと(役員なので多め)、一学期はあれだけ泣いて引き留めていた娘に
『おかあさんは帰っていいよ』
なんて言われる始末、これは嬉しい反面、かなり切ないw
そうそう、いつのまにかママではなく、おかあさんと呼ばれるようになった。
『だってもう赤ちゃんじゃないから!』
とは、ちびこの言。
悪かったな、未だに私は(自分の母を)ママさんと呼んでいるよ!

代わりに、というか。
なぜか、ちびこのクラスメイト…の、主に男の子から大人気の私。
顔を出すなり
『●●ちゃんママだー!ねぇ遊んで!』
とまとわりつかれる。
先日なんて、何十回もコマを回すハメになったぞ…。
よそのお母さんからも、●●ちゃんママが上手だから回してもらいな、なんて振られる始末。

子供なんて大嫌いだった。
うるさいし、気はつかないし、こっちの都合なんてお構いなしで。
だけど今は、疲れるよ!なんて言いながら、とても楽しみにしているくらい。
遊ぶだけなら、保育士行けるんじゃない?と思うし、向いてるなんて言われるくらいに。
無理だけどね、四六時中見てたら腹もたつだろうから!

嫌いなんじゃなくて、出来ないんじゃなくて、知らなかっただけなのかもね…なんて思う。
他のことで、同じように思うこともたくさんある。
第一、結婚して専業主婦になって、子育てしていること自体、10年前ではあり得なかった未来。

なぜか最近、冬寿と喧嘩をしなくなった。
いや、小さな喧嘩はよくあるんだけど、切るか切られるかレベルの喧嘩は、全然していない。
3日に1度は離婚が出る夫婦(ただし仲直りは早い)だったのに…w
いろんなことを悟ったからかもしれない、って思う。

変わらないものなんてないし、相手を変えられるはずもない。
私にはそんな大それた力はない。
相手が変わるのであれば、それは相手の功績で、私はほんの少しのきっかけを作ったにすぎない。
私は弱いし、力はないし、これがこのまま続くわけもない。
気持ちは変わるし、それを変えないように気負う必要もない。
全部流れていく、望もうと望むまいと。
それが当然だし、それを拒まなくなって、流れた先のことはその時に考えよう…と、何ともアバウトになってから、逆に自分の中での人の立ち位置が、強固になった気すらする。

動きがない水なんて、いつか腐っていくのと同じで。
揺れ動くからこそ朽ちないものもあるのかもしれないな、って思う。



そんなわけで。
家族仲良く、ちんまりと小さな平和を築いています。
未来は流動的。
特に震災後、描いていた未来図が消えてなくなったから、余計に。
2年半後、自分がどこに暮らしているかすらわからない。
関東にいるのか、九州にいるのか。他のところにいるのか。
不安定な未来だけど、それでも良いかな。
娘に、少しでも楽しい日々を送らせてあげられたら、それで。

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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