anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2010年04月05日(月)
あまえんぼ。


布団に入り、部屋を真っ暗にすると、まず『うたってよー!』と歌をせがむ。
しばらく歌ってやると、次は『おてつなぐよー!』と手を繋がれる。
しばらくすると、おもむろにぬいぐるみに抱きつき、ぎゅうぎゅうしていたかと思うと、『むかしむかしのおはなししてよー!』とおねだり。
即興の短いお話を、10回ほど語ってやると、次は自分でお話をしだす。

むかーしむかし、あるところに、ママいました。

半月前はこれだけしか言えなかったのに、最近では続きを繋げることが出来るようになってきて、驚いた。

むかーしむかし、あるところに、ママいました。
そして、テクテクあるいて、……テクテク歩いて、りんごがありました。
おしまい。

上手だねー!と褒めると、ニコーッと笑って(ほぼ暗やみなので、少し怖い…)『ニコニコわらってるねー』と自分で言う。
『だっこするよー!』と言われ、寝たまま抱っこをしてあげる。
またしばらくゴロゴロしてから、おやすみなさいを言い合って、あとは放っておく。
すると、満足したのか、10分程で寝付く。
そんな毎晩。

気が強いくせに、あまえんぼな2歳4ヶ月。



ワンワンだね!と犬を指差して言うと、『ワンワンじゃなくて、いぬ!っていうの!』なんて叱ってくるのは、30年前の私と同じなんだとか。

血が、繋がってるなぁ。



ふとした時の、気の抜けた顔は、冬寿に瓜二つ。
仕草や表情は、だんだん私に似てきたりして。
自分たちの、子供なんだよな…って実感する。

でも、やっぱり。
子育てよりも、共同生活って感じのほうが強い。
ありがたいことに、仲良くさせて頂いております。



親子の、変な重苦しさだけは着せたくない。
親子だけど…私は、私。ちびこは、ちびこ。
違う個性。別の人間。
自分を投影したり、思うままに育てようとしたり、それだけはしたくない。
歯向かってくるくらいで、ちょうどいいじゃないか。
歯向かえない子供、親の顔色ばかり伺う子供には、なってほしくないもの。
そんな子供の悲しさは、よく知ってる。
自分でも。周りでも。

私には私の譲れないもの、大事なもの、考え、個性があって。
ちびこにも同じように、それがある。
一緒なわけなんてない。クローンじゃないもの、気持ち悪い!
隠れてコソコソされるよりも、真っ向から歯向かってきてほしいと思う。
出来るなら、私を言い負かせるくらいの、芯の強い子になってくれたら、とも。
言い合いだって、コミュニケーションだよ。きっと。
愛し愛され、ベタベタで甘い関係になんか、なってたまるか!させてたまるか!


でも、ご飯は食べてよね…頼むから…w

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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