anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2007年12月21日(金) 17日目。
いろいろ、辛かったり、きつかったりしつつも
私はなんとか、元気です、たぶん

いや、体調崩したりはしてますし
精神的にも不安定だったりしますが!

それでも、元気です、と言えるのは

絶対に死にたくなくなったから、だと思います
今は、不慮の事故なんかであっても
死んでたまるか!と思っています

人間、変われば変わるものだなぁ、なんて
何度も未遂したくせに、何言ってるんだかw

でも、本音


私のお腹の中から飛びだして独立した
目の前の小さな小さなイキモノは
今日もすやすやと寝息をたてています

空腹と、不快と、寒暖と、寂しさと
それだけを全力で泣いて表現して
満たされると健やかな寝息をたてる

何のしがらみもなくて
マイペースで
我がもの顔に生きて

どれだけ振り回されても
くたくたに疲れさせられても
この寝顔を見れば、全部報われるなぁ

本気でそう思います


足をばたばた動かして暴れたり
少し伸びた爪で引っ掻いてきたり
たまに可愛らしい声を出したり
オッサンばりのくしゃみをしたり
大人顔負けのオナラをしたり

最近、大分太ってきた、愛娘のちびこです
ほっぺた、落ちそうです
顎、見事に二段顎です
手のひらも足も、ひとまわり大きくなったかな?

抱っこをする腕が疲れますw
でも、体勢はかなり様になってきました
自分で言うのも変だけど!

さて
ちびこがミルクの合間で寝ている隙に
私も仮眠をとらなきゃいけません

10分15分の、超細切れ睡眠ですが
積み重ねが大事ですw

寝ないと、疲れはとれないしね!

おやすみなさい

まぁ18時前にはまた
ぐずるちびこに叩き起こされそうですがv

2007年12月13日(木) 9days
ちびこ、誕生から丸9日が経過

たった10日前は、この、小さなイキモノは
私のお腹の中にいたんだなって

不思議だ、とんでもなく


入院していたときよりもずっと落ち着いて見えます
だいぶんお母さんらしい顔になりましたね

カウンセラーと精神科医に言われた

ここ10年で、こんなに安定して見えるのは初めてです

カウンセリングの場で、実母に言われた

自分では見えないから
自分ではわからないから

きちんと『お母さん』を出来ているのか
まだ、まだ、不安や戸惑いばかりで

手探りでいろんなことにぶつかっている毎日


こんなに泣いてばかりの日々も初めてで
でもそれは、マイナスの涙ではなくて
優しかったり、切なかったり、熱かったり
そういう暖かい涙がほとんどで

だから戸惑う、のかもしれない

毎日昼夜なく叩き起こされ
1日8回の授乳と
1日10数回のオムツ替えと
1日数時間の抱っこタイムと
腕が笑ってしまう沐浴

自分の食事時間がなくて
髪は無造作に束ねただけで
外出なんかもちろん出来ず
くたびれたTシャツを汚して

でもそれすら愛しい毎日
大変な分だけ暖かい毎日

そんな綺麗事でまとめられない日も来る
…とは、冬寿の言だけど

忘れたくない毎日



ついでにっ
産後9日目にして、9キロ痩せました
…8キロ増えてたから、まぁ元通りなだけ、ですが
養分取られてるのかしらw

2007年12月07日(金)
昼夜問わず、3時間おきに、1日8回の授乳

もちろん、長い睡眠なんかとれなくて
1回の授乳には30〜45分はかかっちゃって
寝不足なんてレベルじゃなくて

だけど
寝るのがこわい、んだよ
生きてるかな?ってこわくなるんだよ

本当はずっと同じ部屋にいたい、けど
丸一日、私の熱が引かないから
病室と新生児室に離れ離れになっているんだ

同じフロアだし、20メートルくらいの距離だけど
昼間でも、深夜でも
ときどきガラス越しに様子を見に行くんだ

パニックになりかけていても
微かに動く口元を見つめていると
不思議にすぅっと気持ちが落ち着くんだ

生きてる、って
涙が出たりもする

産んだ、とか、育ててる、とかいう気持ちよりも
ずっとずっと強い
生まれた、育ってる
産ませてもらった、育てさせてもらってる

誰かが守ってあげないと死んでしまう
まだまだ小さくてはかない存在だけど
もう、こうやって私を守ってくれている
ありがとうばっかり言ってる

細い指に小さな爪が生えている
かぼそい手の全部を使って
差し出した私の人差し指を、ぎゅっと握ってくる

きっと
すがられているんじゃなくて
繋ぎ止めていてくれるんだね

2007年12月06日(木) ごあいさつ。
2007.12.04 19:37
49.0cm・3068gの女の子は
無事に世界にご挨拶が出来ました
最初の一声は、まるで猫みたいな声、でした

出産経過にかなり問題があって
文字通り死にかけた娘と
それで精神的に逝きかけた母親でしたが
最後の最後で、全ての状況やあらゆる予測を引っ繰り返し
医者すら驚き騒ぐようなタイミングで
産み、生まれてきました

とてもマイペースな父親・冬寿と
『予想通り』が嫌いな天の邪鬼な母親の私と
間違いなくふたりの間の娘だな、と思いました

顔や手足の特徴なんて
生まれたてから、笑っちゃうくらい、冬寿にそっくりで
…冗談でも、変な疑いをかけられずに済みそうですw

大きくてはっきりした、二重の瞳と
新生児とは思えないと評判のしっかり生えた眉と
もうこれは明らかに冬寿の家系の高い鼻と
すらりと伸びた指を持つ、大きな足と

遺伝子って、ここまで再現するんですね、と
ある意味感心にも似た思いを抱きました

たった24時間のうちにも
表情も、動きも、何もかもがしっかりしてきて

目をぱっちり開いたり
盛んに手足を動かしたり
小さな声をあげたり
思い切り泣いて自己主張をしたり
たまにニヤッとしてみたり
大きなオナラを4回もしたり

小さくて、頼りなくて、でも少し重くて
すべすべでプニプニの、暖かい生き物

こんなに小さいのに
まだ24時間少ししか経っていないのに
めまぐるしい早さで、小さな成長を繰り返し
もう、個性の片鱗を覗かせてすらいる

不思議な、生き物です
不思議な、新しい仲間です


週末、土曜には退院です
それに合わせて休暇をとり、冬寿も駆け付けます
さんにんのカタチが始まります

どんなカタチになっていくのかは、自分たち次第
堅苦しくなく、ひとつに捉われることなく
やわらかくて暖かいカタチを作っていきましょう


世界に挨拶しただけじゃなくて、ね
世界も、君に挨拶をしているんだよ



いろんな人を、気持ちを結ぶことのできる
健やかでやわらかな存在でありますように

ありがとう
あなたのおかげで、私は今日も元気です

2007年12月04日(火) たぶん、二度とない
陣痛室から更新する日記。

☆月曜日☆
あまりの体調の悪さに辟易して、病院に駆け込んだ。
母体が保たない可能性を示唆され、誘発分娩になりそうだと言われる。
前駆陣痛(本陣痛の予行演習)はあるものの、まだまだ生まれそうにないらしい。

夕方、痛みが増してくる中、友人ヒバナちゃんより電話。
ヒバナちゃんが臨月の時に食事をし、その日の内に妊娠が発覚したという逸話がある。
その時のヒバナちゃんのお腹にいた子供、つぅちゃんから電波(?)を受け取る。
子供同士で呼び合うのかもね、なんて笑い話をする。

夜。食事中に箸が止まるくらいに痛みが強い。
でも間隔はまだ長いし、ごろごろしながら過ごす。
製作中だったブーティ(ベビー靴)を仕上げる。


☆火曜日☆
予定日当日。
まだまだと言われた割に、張りと痛みが規則正しくなってくる。
ちょうど日付が変わるくらいから、10分間隔に。
前駆だろうと思い、様子を見ること3時間。
一応病院に連絡、入院グッズを持って4時くらいに家を出る。
検査した結果、どうも陣痛っぽい…ちょうど予定日だし、ということで入院が決まる。
長々と検査し、5時半くらいに病室(個室)に移動。
でも、陣痛が既に7分間隔なので、そのまま陣痛室に向かう。


で、今。
真っ暗な陣痛室で、日記を書いている。
ちなみに携帯は自由に使えるので、暇は潰せる。
6分間隔になった陣痛に耐えつつ、日記を書く…しかも院内で、なんて、二度とないだろうな。


お昼くらいには
子供の声が聞けるのかな?

2007年12月03日(月)
煙草を吸っていた
今は他人の煙にすらむせてしまう

歩くのが嫌いだった
すぐに熱を出してしまうから、全然歩けなかった
今では毎日散歩に出ないと落ち着かない

裁縫が苦手だった
ボタン付けくらいしかしないほど苦手で下手で
今では毎日ベビーグッズを作っている

他にもいろいろ

あまり良くはなかったことを、すっとやめることが出来たり
あまり好きではなかったことを、嬉々としてやるようになったり

お腹の子供は、まだ、生まれてすらいないのに
いろんなものを与えてくれているんだな、と思う
刺激、興味、健康、夢、いろんなもの

不思議だ
まだ、一個人として存在してはいない、小さな生き物
私から酸素と栄養を受け取り、私と繋がっている、小さな生き物は
その姿さえ、まだ見せてくれてはいないのに
もう、私にこんなに大きな影響を振るっているんだ

いろんなことを知る
いろんな思いに気付く
いろんな興味が花開く

いろんな世界を教えてくれる

まだ世に出てはいない、小さな小さな生き物が
なぜ、こんなにいろんな世界を教えてくれるんだろう

この、小さな小さな生き物が
この世界に生まれ落ち、祝福され、ひとりの人間として認められたら
今度は、私が教えてあげたいと思う、いろんなことを

それは
親だから子に教えてあげたいという気持ちじゃなく
大切なものを見せてくれた友達に対して
お返しに自分も何かを見せてあげるような
そんな小さな友情のような気持ち

産まれてくる命は、きっと
私と冬寿の血を承けた『子』であると同時に
私と冬寿にとって、新しい、小さな友達

いろんなことを教え合ったり
いろんなことで笑い合ったり
一緒に暮らして、支え合っていく

小さくて、一番大事な、新しい友達

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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