Christmas Seed
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2002年12月27日(金) フェアウェル、2002

今年のクリスマスはいかがでしたか?
もうすぐ、2002年が去ってゆきます。

このクリ通も、マイペースではありましたが、
なんとか2002年を終えることができました。
いっしょに楽しんでくださった皆さま、
ありがとうございました。

来年また、ここでお会いできますように。

クリ通も新しい年の種を蒔き、
一年かけて、クリスマスを楽しむゆとりを育てます。

See you, next happy Christmas!


2002年12月26日(木) 結晶ツリー

クリスマスの種、おまけの工作です。

子ども向け教育雑誌のふろくについていた
「結晶ツリー」と、輸入雑貨の「結晶ツリー」。
尿素の結晶、と書いてあります。
結晶といえば、中学で作った塩の結晶は、
ぜんぜんうまくできませんでした。

これも、簡単そうに書いてあるけど、
ほんとうに写真どおりにできるのか?
だとしたら、・・・

できた!!!



こちらが、ふろくの結晶ツリー。結晶液を
プラスティック製の本体にかけておくと、
なんとも豪華で繊細なツリーが生えました(笑)。
ほぼ一晩で、こんなに。
(右にあるのはキャンドルです)

そしてこちらが、



小さい結晶ツリー。
芯になっている茶色の部分は、紙製です。
結晶が、袋のなかでかなり固まってしまってて、
量が半分くらいしか取れなかったので、
ちょっとひかえめなツリーになりました。

でも、出来には大満足。

(マーズ&シィアル)


2002年12月25日(水) ロード・オブ・ザ・リース


ひとつの指輪はすべてを統べ、
ひとつの指輪はすべてを見つけ、
ひとつの指輪はすべてを捕えて、
くらやみのなかにつなぎとめる。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作
「指輪物語」の主題となる「ひとつの指輪」は
持主に世界を支配する力を与え、
その一方で持主の身を滅ぼす破滅の指輪です。
そのモデルはワーグナーのオペラで有名な「ニーベルンゲン・リング」。
手にした者に、地上の権力の全てと、死を与える指輪。

以前NHKで、北ヨーロッパに伝わる
「力の指輪」のイメージを辿る番組を放映していました。
番組では、ドイツ民話のニーベルンゲン・リングは
北欧神話の大神オーディンの持つ「環」に由来するとして、
生と死を司るオーディンへ捧げる生贄の儀式などを紹介した後、
ノルウェーの村の教会で信仰されている「リング」に辿り着きました。

キリスト教がようやく北の地に到達した時代の教会の壁に、
治癒力を持つと言うドアノッカーのような
木製の環が取り付けてありました。
これって、「リング」というよりは。
「リース」じゃないですか。

そうか。クリスマス・リースは循環する生と死、
光を待ち焦がれる北国で復活する冬至の太陽なんですね。
だからリースは人々の頭上にかかげられるんだ。
(ヨーロッパのアドベント・リースは天井からつるす)

すべてをくらやみのなかにつなぎとめた「環」は、
12月25日頃を過ぎると、ふたたびすべてを

ひかりのなかにときはなつ。

(ナルシア)


2002年12月24日(火) Merrrry,Happppy Xmas!

クリスマス・イヴ。



猫の森では、猫たちがあつまって、
ツリーをかこみます。

メリー・クリスマス。
来年もまた、ここで会えますように。


2002年12月23日(月) オレンジ・ツリー。

一度つくってみたかった、ドライオレンジの
オーナメントにトライしました。



ドライオレンジの作り方はいろいろあるようですが、
私たちが試みたシンプルな方法は。。。

1. オレンジを5ミリにスライス。

2. キッチンペーパーを敷いてお皿に並べ、レンジでチンする。
  時間は、2分くらいを2回しました。

3. 新聞紙の上に並べて室内で陰干し。写真は約3週間です。

一ヶ月くらいかけると、かなりカリカリに仕上るでしょう。
写真では金色のヒモを使って吊るしています。
テグスなどもよいですね。
大きなツリーに、これをたくさん吊るすと、迫力ありそう。
(マーズ)


2002年12月22日(日) 冬至まつりと、とこしえの樹。

クリスマスという、西洋のわくわくする行事から、
私たちが長年のあいだに選び取ったトップシンボルは?

私たちのクリスマスから、たったひとつのシンボルを
あえて選ぶとすれば、それは?

それはやはり、一年じゅういきいきと枝をひろげ、
だれにも親しめる「木」なのだと思います。
そう、クリスマス・ツリー。
サンタさんよりも、プレゼントよりも、
クリスマスケーキよりも、
赤と緑よりも、
聖なる象徴よりも。

それはただ一本の、みどりの樹。
これはきっと、偶然じゃありませんよね。

日本に暮らす私たちにとって、
クリスマスのシンボルは、かつての冬至まつりを連想させる、
常緑樹のツリー。
もみの木でなくてもいいんですよね。
杉の木でも鉢植えのコニファーでもいい。

一年でいちばん夜の長い日が終わり、
太陽が復活をはじめるころ。

私たちはなぜ、毎年毎年、あの緑の樹をかこんで、
さらにオーナメントや電飾で美しくかざりつけ、
とこしえの生命をたたえて飽きないのでしょう。

秋に葉を燃え上がらせ、冬を枯れ姿で過ごす落葉樹のなかにも
生命はとぎれずに宿っているのだと、
冬にも夏と同じ緑をしげらせる常緑樹をたたえながら
思い出すことが必要なのでしょうか。

私たちは、見えるものを信じこみ、
見えないものを簡単に忘れます。
外にあらわれなければ、ないものと考えます。

きらびやかなツリーは、
おおいなる生命の力を思い出し、
たたえるためのシンボル・・世界の中心にあるといわれる
とこしえの生命の樹を映した鏡なのかもしれません。

そう考えると、やはり、マイツリーのない
私のクリスマスは何かが欠けているのかも(笑)
(マーズ)


2002年12月21日(土) 天使のおくすり

あたしは、天使。
ひとりで飛んでいるの。
ほとんどまったく、さみしくなんかないの。

でも、クリスマスイブの夜なんかに、
ひょっとしたひょうしに、
なかまのみんなに会いたくなったら、
このおくすりを飲むことにしてる。

そうすると、あたしのまわりにいるみんなに、
あたしのことが、ちゃんと見えて話せるようになるの。
映画みたいにね。



このおくすりは、どこでみつけたとおもう?
これ、「なみだ」でできたドロップなの。
天使は泣かないんだけど、
人間のあかちゃんがね、
はじめて、うれしくて泣いたとき
ちょうどそばにいあわせたら、
ひとつだけ、
あたしたち天使が、もらってよいことになってるの。

あったかい
なみだつぶを。

(お話と写真:マーズ)


2002年12月20日(金) ガーデンシクラメン

わが家の小さな庭の木の多くは常緑樹です。
毎年クリスマスツリーにしている針葉樹、ヒイラギ、
宣教師が北欧の異教の木として切り倒したオークの仲間、
生け垣も常緑のコニファーで、真冬でも窓の外はエバーグリーン。

あと深紅が加わればもうそのままでクリスマスカラー。
とはいえクリスマス頃にガーデンで目を引く花といえば
ほとんどがパンジーとビオラ、
真冬に庭植えできる深紅の花ってないもんですね。

と長年思っていたら、ついに登場です。
このごろ評判の、庭植えできるシクラメン!
温室栽培の大振りなシクラメンはあまり好きではなかったのですが、
低温に強いミニシクラメン、「ガーデンシクラメン」は
花が小振りでシンプルで、とても可憐です。
しかも花色は紅、薄紅、白、紫、それぞれの中間色など割合豊富で、
庭植えや寄せ植えにするときりっとした色彩が風景を引き締めます。

根元に固まった暗緑のハート型の葉に白い模様が浮き出して、
ガーデンシクラメン単独でもなかなか良い姿です。
霜にあてても枯れはしませんが折角の花がいたむようなので、
壁際や植え込みの下等におくと安心です。

冬枯れの庭に目を遣った時、暗い緑の樹の中に
救世主の血の印の、深紅の花がクリスマスを祝います。

(ナルシア)


2002年12月19日(木) 雪の女王のおくりもの。

寒い夜があけたある朝、
窓辺にこんなおくりものがとどいていました。
雪をあわだてて、お砂糖をからめ、
あのひとの息をふきかけると、
ちょうどこんなお菓子になるのだと
聞いたことがあります。



ガラスの宮殿にひとりすんでいる、
あのひとの名前は、誰もしりません。
ただ、こんな寒い12月の夜には、
気まぐれなおくりものが届くことが
あるのだそうです。
そしてそれは、すぐに食べないと、朝日にとけて
消えてしまうのだと。

(お話と写真:マーズ)


2002年12月18日(水) サンタさんの休日。

サンタさん、おかえりなさい。
猫がうれしそうに出てきて、あいさつしました。
サンタさんは、シルクロードのバスソルトが
お気に入りです。



なかなか、よいお湯です。
子どもたち、明日の朝が楽しみだろうな。
サンタさんは、うっとり、お湯のなか。

(※このサンタさんは、キャンドルです。ネコはまた
後日にも登場します。有名食玩)


2002年12月17日(火) サンタさんの憂愁。

あたりは、見わたす限りの雪の原。

サンタさんは、ちょっとひと息つきながら、
クリスマスのもみの木と話をしています。

おや、もう夕陽がさしてきました。
サンタさんは、クリスマスイブまでに仕事を
終えねば、世界中の子どもたちが許してくれません。



さあ、真夜中までに、
もうひと働き。

今年のプレゼントが最後の一個までぜんぶ、
子どもの部屋にとどくまで。



2002年12月16日(月) ノーベル賞の聖ルシア

ノーベル賞受賞式前後にはいろいろと伝統的な催しがあるという事で、
今回の受賞者コンビが事前にいろいろな噂をしている場面をTVで見ました。
「女の子がロウソクを持って受賞者達の間を回るらしいですよ」
「女の子?」

キャンドルを頭にかかげた白いドレスの少女達が歌を歌う、
それは「光」という名を持つ聖女、聖ルシアのお祭です。
(クリスマスのあれこれ・14 参照)

常時濁った明るさの中に暮らす日本人の眼からすれば、
由緒ある市庁舎での受賞式でも、華麗なディナーの場面でも、
受賞者達が移動する際にちらりと映るストックホルムの街でも、
一日に5時間程しか昼間のない冬至の時期の北欧は
常に一種透き通った色合いの闇が支配しているように見えました。
その闇の中に効果的に配された花と灯は、
このうえなく貴重で、心魅かれるものに思えます。

あふれるほどの陽光に恵まれた当地でも、
せめて夜は白々とした照明は抑えて、
闇に映えるキャンドルと豆球のイルミネーションを点し、
太陽の恩恵を称えたいと思います。

(ナルシア)




2002年12月13日(金) クリスマスローズ・その3

神の御子が誕生した時。
貧しい羊飼いの少女はみどり子イエスに
贈る物が何もありませんでした。
一面の雪の中で少女が途方に暮れていると、
天使が現れ、雪の中に純白の花が咲出ました。
一重のバラの形をした白い花を摘んで、
少女はみどり子に捧げました。


ヘレボラス・ニゲルはヨーロッパ高地が原産の植物で、
ベツレヘムに咲いていたのかというと疑問です。
けれど中東で生まれたキリストの教えが長い年月をかけて北上し、
北欧の再生する生命を祝う冬至祭と融合して生まれたのがクリスマス。
ヘレニズム文化の魔術的薬草の黒い根の植物が
清浄と救済の純白の花に生まれ変わったのには
キリスト教文化の光のイメージが伺えて感慨深いものがあります。

高温多湿に弱いクリスマスローズですが、
日本でも夏は木陰になって冬は葉が落ちて陽のあたる
広葉樹の下などに植えておくと具合良く育ちます。
雪がほとんど降る事のない南国のわが家でも
盛り土をして水はけの良い植え込みの陰で夏越しをして、
信仰薄き東方の一暇人の庭にも
みどり子に捧げるごとく真冬に白いクリスマスローズが咲きます。

(ナルシア)


2002年12月12日(木) クリスマスローズ・その2

朝、窓を開けると一面の霜。
わが家のヘレボラス・ニゲルは
白い庭で白い蕾を開く時を待っています。

去年花が咲いた時、「なんでこんなところに陶器のかけらが?」と
一瞬不思議に思ってしまいました。
落ち葉が厚く積った地面から10センチ足らずのところに
純白の花が冬の光を放っていたのです。

クリスマスローズ。
厳冬に花開く一重の薔薇の形の花。
強い毒を持つ黒い根を地中に潜め、
純白の花弁を顕わす奇跡の花。

驚いた事に、一度開いた花弁は、そのまま閉じる事なく
色を白から緑に変えて、種が実るまで留まり続けます。
花弁と見えたのは萼だったのです。
私が薬用植物園で初めて見た地味なクリスマスローズは、
開花から日数が経って白から紫褐色に
変わりかけていたものだったのでしょう。
種がこぼれると、翌冬小さな芽が出て楽しみが増えます。

輝く真冬のクリスマスローズの花が緑色にくすみ、
寒さがゆるみはじめる頃、
うつむいた紅や桃色や色変わりの花弁がシックな園芸品種、
復活祭前のレントの時期に咲くレンテンローズ、
ヘレボラス・オリエンタリスが花開き始めます。

(ナルシア)


2002年12月11日(水) クリスマスローズ・その1

庭の植え込みの下の地面から、
クリスマスローズの真っ白いつぼみが頭を覗かせています。

この花を初めて見たのははるか昔、大学の薬用植物園。
寒々と枯れた園内にぽつぽつと地べたに咲く花を見て、
華麗な名の割に地味だな、というのが第一印象でした。

その地味なクリスマス・ローズがずっと気になっていたのは
古代ギリシャでは有名な「毒草」だと知ったからでしょうか。
学名 helleborus niger、
helein「死に到らしめる」bore「食べ物」。
nigerは「黒」。
その黒い根には強心作用がある、という事は
用量次第で心臓を止める事ができる。
だから薬用植物園にあったのですね。


最近人気のピンクや紅色、混色の美しい園芸用クリスマスローズは
ヘレボラス・オリエンタリス、
「春咲きクリスマスローズ」「レンテンローズ」
などと呼ばれる春咲き種です。
真冬に咲くクリスマスローズは上記のヘレボラス・ニゲル、
折からのクリスマスロ−ズ人気でオリエンタリスほどではないにしろ、
ここ数年で身近な園芸店でも入手できるようになったので、
半日陰になる庭木の下にひっそりと植えてあるのです。

一度植えたら掘り返す時は空にワシが飛んでいないか
気を付けなければなりません。
『鷲がヘレボラスを掘っているところを見ると
その人に死をもたらすのである』(ディオスコリデス/ギリシャの医薬学者)

(ナルシア)


2002年12月09日(月) 初雪葛のトピアリー

園芸店でちょっと洒落たツリーを見つけました。
ツリ−形のアイアンに生きた蔓を巻き付けた
小型のトピアリーなんですが、
蔓植物自体に金属光沢のある暗い緑と赤銅色の葉が混じって、
そのままで大人っぽいクリスマス・カラーになっています。

あれ、この蔓はもしかして。
新芽がクリームがかった白と柔らかいピンク色になる
この頃大人気の「ハツユキカズラ」じゃないですか。
そういえば、ハツユキカズラは冷たい風にあたると
暗い赤に紅葉するのでした。

なるほど、暖かい時期はパステルカラーを楽しんで、
寒くなったらシックな色彩を楽しめるわけか。
お宅に寄せ植えなどに使った後伸びっぱなしで
色が変わってしまったハツユキカズラや
類縁のゴシキテイカカズラがあれば、
何も飾りをつけなくても洒落てるツリーが作れるかもしれませんね。

赤と緑の蔓トピアリーは
一人のおばさまが手にしたところ、
お連れの二人も「それ素敵!」と手を伸ばして、
またたく間に売り切れてしまいました。

(ナルシア)


2002年12月05日(木) スヌーピー・リターンズ!

12月に入って、あちこちの家の植木が、
にわかにキラキラし始めました。
やる気を感じて、うれしくなってしまいます。
通りすがりの家に住んでいる人たちの、
メッセージが伝わってくるイルミネーション。

私はイルミネーションフェチなので、
自分の庭にそんなのが飾れたら、
ぼーっとしゃがんで見つめていることでしょう。
やっぱ、点滅する灯りは最高です。

もし、ダイヤモンドが点滅発光するのなら、
何をおいても買うでしょうね(笑)

さてさて、
去年、田舎町の師走の宵をウィットいっぱいに照らしてくれた
スヌーピーのサンタクロースライト。
今年は、まだかな。
どうかな。いるかな。

うぁ!

いました!!

しかも、周りに電飾をひっさげて、
パワーアップして帰ってきました!!!
門の中の植木たちも、明るい光の帯で結ばれています。

数奇屋風の門構えにひっそりと
たたずむ姿も良かったけど、
にぎやかにメリークリスマスしているスヌーピーも
やっぱり、すてきです。

お家の人たちに、祝福あれ!
(マーズ)


2002年12月01日(日) 12月は銀色の月

冬でも雪や氷にはほとんどお目にかかれない当地ですが、
空が晴れて空気が澄んでいるので、朝は都会や雪国よりも冷え込みます。
クリスマスの頃あたりからは朝のほんの短い間だけ、大地が銀色になる事も。

一つ一つよく見ると、霜は植物の輪郭を綺麗になぞって、
ロココ調の華麗なオブジェを数限り無く大地に並べています。

それに気付いてから、私は枯れた草花や
冬眠している植物の地上部を
全部刈り捨てるのをやめました。
見方を変えれば枯れた植物も美しいし、
思いがけない銀白色の彫刻のプレゼントも楽しみですし、
ふんわり暖かい枯れ草が載っていると
地中で春を待っている植物達も嬉しいだろうし。

寒さの厳しい英国などでは、
冬の枯れ姿も楽しめる植物や
小枝のシルエットの美しい落葉樹などが冬の庭を飾ります。

(ナルシア)


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