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■ オルガン・コンサート
敬愛する音楽家、J.S.バッハ。私は聴くのも弾く(ピアノ)もバッハが大好き! いつの時代に聴いてもぜんぜん色褪せないスゴさがある。今夜はそんなバッハのオルガンを聴きに行った。 奏者はマリー=クレール・アラン。実は彼女のコンサートは昨年の今頃予定されていたが、事故で負傷し、コンサートが中止になっており、年輩の彼女のこと、もしかしたら、もう聴けなくなってしまうのではと心配していたら、回復して元気に活動再開。再び日本に来てくれた。 今回は実は、忙しさのためチケットの前売りを買わずじまいだったのだが、夕方ふと、「もしかしたら今日、マリー=クレール・アランの日だったかも…」と思い出し、隣のコンサートホールの当日券売り場に行ってみた。 会社が入ってるビルは大きなコンサートホールに隣接していて、演奏会を聴きにゆくのにとても便利。そして幸運にも、当日券でS席を手に入れることができた。 すっかり忘れていたし、日時もチラシでちらっと見ただけの記憶だったので今日だなんてスゴイ幸運。これはやはり大バッハのお導きだろうか? さて、オルガン、というのはホールに作り付けの大きなパイプ・オルガンのことで、マリー=クレール・アランはバッハの音楽とオルンガンの研究者でもある。バッハの音楽をこのパイプ・オルガンで聴くのはとてもスリリングな体験だ。ホール全体が楽器と化す感覚もパイプオルガンならではの醍醐味。すっぽり、楽器のおなかのなかで、バッハの宇宙に浸る。こればかりは絶対、CDとかではなく生で体験してもらいたい。 プログラムは、いくつかのコラールと大好きな“フーガの技法”。この“フーガの技法”は、バッハが最後まで書ききれず、途中で終わってしまう未完の大曲。その終わりの直前に出てくるフレーズは、シ♭-ラ-ド-シという音なのだが、これをドイツ語の音名で書くとB-A-C-H(B=シ♭、A=ラ、C=ド、H=シ)。この4つの音B-A-C-Hをドイツ語で読むと、なんとBACH(バッハ)、彼の名前になる! バッハはこの“フーガの技法”という大曲の中で、自分の名前を署名しているのだ。そしてこのB-A-C-Hフレーズが出てきてから、この曲の行方は緊張感とともに、絶筆へと向う。 この“フーガの技法”、マリー=クレールのオルガンで聴くとまさに宇宙の中にいるみたいな感じがする。今回は残念ながら“フーガの技法”全曲ではなく抜粋だった。数年前にマリー=クレール・アランの来日演奏で全曲やってくれたが、もう一回、彼女が元気なうちに彼女のフーガの技法全曲を聴きたいものだ。
正面で輝いているのがパイプオルガン。 ドイツの教会ではパイプオルガンのコンサートをよくやっている。 一度聴きに行きたいな…。 結局、コンサートの後も仕事に戻って残業…。 でもなんか、気持が軽くなっていた。
2004年09月29日(水)
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