今年花似去年好
WIPER! 泡茶日記



 オルガン・コンサート

 敬愛する音楽家、J.S.バッハ。私は聴くのも弾く(ピアノ)もバッハが大好き! いつの時代に聴いてもぜんぜん色褪せないスゴさがある。今夜はそんなバッハのオルガンを聴きに行った。
 奏者はマリー=クレール・アラン。実は彼女のコンサートは昨年の今頃予定されていたが、事故で負傷し、コンサートが中止になっており、年輩の彼女のこと、もしかしたら、もう聴けなくなってしまうのではと心配していたら、回復して元気に活動再開。再び日本に来てくれた。
 今回は実は、忙しさのためチケットの前売りを買わずじまいだったのだが、夕方ふと、「もしかしたら今日、マリー=クレール・アランの日だったかも…」と思い出し、隣のコンサートホールの当日券売り場に行ってみた。
 会社が入ってるビルは大きなコンサートホールに隣接していて、演奏会を聴きにゆくのにとても便利。そして幸運にも、当日券でS席を手に入れることができた。
 すっかり忘れていたし、日時もチラシでちらっと見ただけの記憶だったので今日だなんてスゴイ幸運。これはやはり大バッハのお導きだろうか?
 さて、オルガン、というのはホールに作り付けの大きなパイプ・オルガンのことで、マリー=クレール・アランはバッハの音楽とオルンガンの研究者でもある。バッハの音楽をこのパイプ・オルガンで聴くのはとてもスリリングな体験だ。ホール全体が楽器と化す感覚もパイプオルガンならではの醍醐味。すっぽり、楽器のおなかのなかで、バッハの宇宙に浸る。こればかりは絶対、CDとかではなく生で体験してもらいたい。
 プログラムは、いくつかのコラールと大好きな“フーガの技法”。この“フーガの技法”は、バッハが最後まで書ききれず、途中で終わってしまう未完の大曲。その終わりの直前に出てくるフレーズは、シ♭-ラ-ド-シという音なのだが、これをドイツ語の音名で書くとB-A-C-H(B=シ♭、A=ラ、C=ド、H=シ)。この4つの音B-A-C-Hをドイツ語で読むと、なんとBACH(バッハ)、彼の名前になる! バッハはこの“フーガの技法”という大曲の中で、自分の名前を署名しているのだ。そしてこのB-A-C-Hフレーズが出てきてから、この曲の行方は緊張感とともに、絶筆へと向う。
 この“フーガの技法”、マリー=クレールのオルガンで聴くとまさに宇宙の中にいるみたいな感じがする。今回は残念ながら“フーガの技法”全曲ではなく抜粋だった。数年前にマリー=クレール・アランの来日演奏で全曲やってくれたが、もう一回、彼女が元気なうちに彼女のフーガの技法全曲を聴きたいものだ。
正面で輝いているのがパイプオルガン。
ドイツの教会ではパイプオルガンのコンサートをよくやっている。
一度聴きに行きたいな…。
結局、コンサートの後も仕事に戻って残業…。
でもなんか、気持が軽くなっていた。


2004年09月29日(水)



 中秋(蜜蘭香)

 今朝もまた早起きして実家から出社。二日続けて実家から出勤するのはやはりキツイ。昨夜、レポートを添削していて寝たのが3時過ぎ、3時間くらいしか寝ていない。上手に書けていたが、やるなら絶対合格!をめざす私の気持が、T君のレポートに赤を入れさせた。今朝、いつもの駅で彼に渡すと、それなりにショックを受けていた…。いつもの仕事で、上がってきたカタログのレイアウトやコピーに赤字を入れる調子で赤字を入れてしまったが、高校生の少年にはちとキツかったか? なんとなく一日シンパイな気分…。ついつい元・コピーライター魂が働いてしまった…。
 今夜は久々の自宅。が、残業して遅く帰宅。今夜は中秋。ほんとは、会社を出て花(とダンゴ)でも買って帰りたかったのだけど、結局月も見ぬまま…。深夜、T君に資料として提供するビデオなどを探して編集したりの作業をする。鳳凰單ソウ蜜蘭香の最後の一回分。これでこの茶葉終わり…。また買い出しに行かなくちゃ〜。

我が家の蜜蘭香、最後の一回分!
ガラスの外碗で入れる
いつものことだけど、茶杯(小さなお茶碗)が二つあるからって、
二人分なわけではなく、一人で飲んでる
淋しい独り者

●鳳凰單叢 蜜蘭香
中国茶の6つの分類で“青茶”に属す。中国広東省の鳳凰山産。水仙種。單木叢(たんそう)とは、一株の株から製茶されたものを指す。鳳凰山附近で栽培される鳳凰單叢は何種類もあり、その一つが蜜蘭香。甘く華やかさがある香りで好きなお茶の一つです

2004年09月28日(火)



 いてもたっても…

 今夜も獅子舞の練習。10月7日8日の例大祭までに、10日あまり。この短い日程で、どこまで練習できるのだろう? 本当は、昨年の祭が終わって以降、練習を、たとえ、ふた月にいっぺんでもやってくるべきだったのだ。奏楽の練習は私のほうの采配でなんとでもなるけど、舞の練習は私の担当外なので、お願いし続けたが、なかなか実現できず、せっぱつまった今頃になってしまった。本当は、とうに、夏休み頃から練習を始めて、そろそろ仕上げ、の計算だったのに…。
 おかげで、私は10月の1日、2日、3日の三日間で行くはずだった台北行きをキャンセルすることになってしまった。が、いまからの練習では、この日抜けてしまってはガタガタになってしまう…。泣く泣く、キャンセル、ご一緒するはずだった香港からやってくるTさんEさんに申し訳なかった。7日8日の祭りの直前、とは言え、本来ならもっとカタチになっていて、私が練習休んでも、だいじょうぶだったはずなのだが。それから大学受験生のレポートなどのことも気にかかっていた。もろもろ重なり、台北行きは断念。Jay Chowのコンサートが目的だったのだけど…。ほんとにごめんね、TさんEさん。いろいろ手配してもらってたのに…。
 さてそんなわけで、月曜日の今朝は地元から出勤、いつもなら、土曜日まで帰らないけど、今夜の練習のために再び、地元に舞い戻る!
 会社できょうはめずらしく午後の会議の予定が無かったので、明日やらなくてはいけない仕事を持ち帰る事にしてフレックス・タイムを利用して会社を出た。練習会場に7時過ぎに顔を出すと、こどもたちはみな「あー先生、仕事さぼってきたの〜!?!?」と叫ぶ。「そうだよ、みんなが心配でサボッてきたよ〜」。たしかに、いてもたってもいられない状況なのである。
 練習2日めの今夜は、なんとか昨年やった演目がカタチになり、新しい演目の触りをやってみるところまで行った。
 高校生のT君は、なんと、レポートをフルに仕上げて持ってきてくれた。今夜は実は、持ち帰ってきた仕事もあったけど、彼のレポートをチェックすることに費やし、夜中までかかる。明日はまた早く起きて出社しなければならないのだけれど…。




2004年09月27日(月)



 秋の調べは

 なんだか怒濤の一日だった! 夕方から奏楽の少年部の練習2時間。そのあと、続けて本日からようやく始まった秋の例大祭に奉納する獅子舞の練習2時間。その途中を抜け出して、来月末の演奏会の打ち合わせを奏楽のグループ各支部の代表のみなさんと会議。
 少年部の練習では、篠笛の新しい曲を学びたいという子供たちの気持が意外に強くてうれしかった。面白いのだ。確かに。音楽はどんどんいろんな曲をやりたくなるのだ。だいじょうぶ、私たちの地元に伝わる奏楽は篠笛で100曲近くもあるのだから。
  一方、獅子舞の練習は、こちらは舞が主体だが、篠笛の伴奏曲なくしては、一切踊れない。成り立たない。舞の一挙手一挙手が篠笛のメロディと共にあるのだ。こちらは、大学受験生の高校生T君も少年部の練習から引き続き篠笛で参加。私も奏楽の練習ではこどもたちとずっと一緒に演奏する、なんてことは無いのだが、この鎌倉時代から伝わる無形文化財の獅子舞だけは、別。一年の芸能演奏、後継者育成活動ができたことを感謝しながら、自ら芸能を奉納する。ほんとに感謝する。何百年も続いて来たこの調べを絶やすことなく今年も続けてこれたことを…。
 この夏、ドイツの世界体操祭のステージの上で幕の内側で少年たちと楽器やマイクセッティングを行い、いつでも演奏できる状態、少年たちも配置について、幕が開く、その直前、私一人だけが、その場を立ち去らなければならなかった瞬間、突然私を襲った一抹の淋しさ。その場に一緒に立てないこと…。これっていままでずっとそうだったし、少年部にまざって自分が一緒に舞台で演奏、なんて夢にも考えてないしありえないけど、あのドイツでの淋しい感覚って、最初で最後かな…。しかし、この一年に一度の秋の例大祭の時は、私も演奏当事者となる。そして、今年は、小学生の頃から見てきた教え子と一緒に篠笛を吹く、という楽しみが加わった。
 舞い手も、少年部の中1たち。彼らは昨年から初めたばかり。いま元気にやってくださっている年配の方お二人が、元気でやっていられるうちに、舞の継承もきちんとしていかなければならない。この10年、何人の獅子舞のお年寄が亡くなったことか…。これも、今後の課題である。

2004年09月26日(日)



 着流しで休日

 二日仕事をして、再び休日。本日はウイークデイの中の祝日なので、ようやく、ほんとになーんにもない休日が来た!!前回やすめたのはいつだっけ?もう記憶に無い。ウイークデイの途中の祝日と、会社を休んで海外(と言っても主に香港)に行ってしまう時だけが、純粋な休日となる。あっ、5月の連休明けに香港に行ったのがいちばん最近の休日だわ…。7月のドイツは海外だけど、これはまったく仕事、しかも朝から晩まで、各ホストファミリーに分散した子供たちの心配したり、夜中まで世界体操祭の主催者側と交渉したりで、ふだんの仕事以上のしんどさだった。そんな日々も過ぎて、いまは、秋のさまざまなイベントに向かっての準備、秋は祭りや発表の場が多いのだ。それに加えて、大学受験生の心配も。
 結局、まるごと自分のために使えるはずだった本日、予定では、ひさびさの大掃除だったけど、結局、ビデオ編集やら、民俗芸能レポのことやらで、一日Macに向かっていた。
 せっかく休みなんだからと、気分を変えて、浅草で買った男物の着物・着流しを着て、仕事。自宅では既に何度も着ている。男着物は帯締めるのも腰でキリッと巻いて、後ろで適当に結んでるだけなので意外に楽。私はお茶碗洗ったりするときは、パッと長めの細い革ひもでたすきがけして手ぬぐいを前掛け代わりに帯に挟む。これでちゃちゃっと料理したり茶碗洗ったり、お茶入れたり。これもまた楽しい。実際、今年のあまりに暑い夏、仕事から帰宅してTシャツ着て下に短パンとかはいて、なんていうのが面倒で、これならパッと浴衣でも1枚着ちゃったほうが楽、なんて思ったのが、始まりだった。
 男着物、来月の秋の例大祭では、黒い紋付の着流しに袴、裃をつけて鎌倉時代から伝わる芸能を奉納。その芸能の練習もようやく、今週末から始まる予定だ。

光っちゃってよくわかんないけど男着物です


2004年09月23日(木)



 期待…(祁門茶)

 昨日月曜日が敬老の日で祝日だったから、きょう出社。今朝、地元の駅でT君が昨日の課題であるレポートのあらすじを原稿用紙2枚にさっそく書いて持って来て私に手渡してくれる。エライぞ!!そして、彼が地元民俗芸能に関してどういうポイントで書きたいか、それを今度はふくらませる作業になる。今朝、もう一人の高校生メンバーのI君も一緒に笛の話とかしながら途中駅まで行く。仕事前の朝、彼らと話すのもまた楽し。
 さて、仕事から帰って、自宅では祁門茶(キーモン)を飲む。中国茶6つの分類で紅茶に属す(紅茶・中国安徽省)。世界三大紅茶のひとつ。れっきとした中国茶で、6つの分類で“紅茶”。中国茶ファンではなくても、ダージリンなどと並ぶ紅茶の銘茶としてご存知だと思う。渋みがあり独特のスモーキーなテイスト。私はやはり英国風に牛乳を入れてミルクティーにするほうが好きかなあこのお茶は。きょうはストレートで飲み、コンビニで買った小さなチーズケーキ風味のスフレと一緒にいただくとぴったりでした。
 お茶を飲みながら、今朝の高校生のレポートのテーマを見ながら、これをふくらます作業にかかる。と言っても、もちろん私が書くわけではなく、彼に提供できる資料や彼が書こうとしている方向に対してまたレクチャーできるような資料を作ってみることにする。それにしても、こういう民俗芸能の背景や伝承について興味をもってくれることは、ほんとに嬉しい。彼はまとめる力もあるので、がんばってもらいたい…。

キーモン茶、今夜は中国茶風にストレート、
透明なガラスの蓋碗で入れて飲む


2004年09月21日(火)



 がんばれ受験生!(佛手)

 奏楽の少年部の高校3年生メンバーのTくんが、午後ウチに呼んだ。彼が、大学受験のために提出するレポートを手伝うためだ。彼の第一志望校の一次がこのレポートなのだ。
 彼は、ドイツ帰国以来、僕は後継者育成ができるようになりまたい、と言っていたが、この大学受験も、なんと民俗学ほ方面を狙っている。そして、そのためのレポートのテーマに地元の民俗芸能をとりあげるのだと言う。そこで私に相談してきたわけだ。イイゾ! 後継者になるのだ!!
 私は、地元の芸能の簡単なあらましなどを講義してあげて、そこから彼が自分でテーマをチョイスしてゆく、という行程を経る事にした。
 本日の3時間弱の時間に彼の頭の中にイメージされたものが、レポートのテーマにどのような形になるのか、とりあえず簡単にまとめて書いておく、ということにして、本日のレクチャーは終わりとした。
 果たして、彼は、地元民俗芸能の歴史、価値、謎、など、どのようにとらえただろうか? あらすじをもってきてくれるのが楽しみだ!


 本日は祝日で仕事は休み。土日月と三日間の連休。私も今回は、土曜の体育祭以外、この週末民俗芸能の練習は休みとしたので、ひさびさに時間があり、民俗芸能関係の本や資料などを引っぱりだして読み捲った。

 本日の読書の友に飲んだお茶は、佛手。福建省永春県の産で、高血圧にもいいとか、漢方的な効果もあるらしい。初めて飲んだけど、特に個性は感じられなかった。中国茶6つの分類で青茶に属す。『永春佛手』なんて言うと初め私はお茶ではなく、中国武術の詠春拳の一手かと思っちゃった!


2004年09月20日(月)



 柿の木

 母の実家の地元で祭りがあるので、私は母を車で送って行った。母は嫁に来てからも、この祭りのときだけは毎年のように実家に帰っていた。古い神社で、畑の中にぽつんとある風情は時代が変わっても、時間は止まったままのようなのだろうと思う。母を送り届けても、私は神社のほうには行かずに帰ってしまうので、ただ想像するだけだが。
母を送り届けた帰りに見つけた柿の木
もう実がこんなにたくさんついている



2004年09月19日(日)



 体育祭!

 本日は地元中学校の体育祭!私の教え子たち奏楽の少年部の大半が中学生だけど、この体育祭では、少年部1期生の頃から、体育祭のエンディングに大きな輪になって踊る地元の民謡のためにお囃子を演奏している。
 そんなわけで、少年部の子たちも走って跳んで、さいごは、お囃子演奏!

いつもの演奏なら、ビシッとハッピ姿もりりしいが、
きょうはどろんこ体操服のまま演奏。
これもまた青春ってカンジ(?)
中学の体育祭だから、高校生の少年部メンバーは参加しないが、今年はなんと、高校生みんながドイツの時のおそろいのTシャツを来て、楽器の搬入とかセッティングを手伝ってくれた!!! 例年は、大人の会員の人を頼んで準備するのだが、ドイツ帰国以来の高校生たちの熱は冷めやらず、自分たちが中心になってがんばるゾ、的な空気で、なんと自分たちからスタッフ役を買って出てくれた! なんかうれしい。涙が出ちゃうくらいうれしい。
 去年と今年、中学生メンバーに女子がいないため、地元の民謡の唄をふだんは太鼓や笛をやっている男子がにわか作りで歌う。それもなかなか、おもしろかった。
 自分の子供じゃないけど、彼らがみな小学校4年生の頃から見てきたから、演奏前のリレーなどの競技を応援するのもとても楽しかった。なんだか自分も中学生にもどった気分で、少年部のコたちが走ってると“○○くんがんばって〜”などと、叫んでしまった!


2004年09月18日(土)



 お礼がまだです(獅峰龍井)

 ドイツへのお礼状がまだ出せてない。あせる!! 本日やっと子供たちが泊まった各ホストファリーへの写真も焼き増しでき、先週からみんなで書いたA3サイズの寄せ書きもできあがった。あとはこれにお手紙を添えて。
 ドイツから帰国してもう2カ月経つがまだまだ私のドイツは終わらない!!
 仕事から帰ると、中国茶の6つの分類で緑茶に属す、というか緑茶を代表する獅峰龍井を飲む。まろやかな口当たり、おだやかでいて、茶葉の青々しい香りがする。良いお茶だわ。

●朝の駅(獅峰龍井)



2004年09月13日(月)



 唄と篠笛(烏トン白葉)

 9月に入って、ふと気づいた。いつのまにか、すすきが穂を広げている。そうか、今年も中秋節の季節なのね…。“十三夜花(じゅうさんやばな)”も、つぼみをいっぱいつけて花開く準備ができている。毎年中秋の十五夜には十三夜花は間に合わず、十五夜の後の十三夜の時に花開いているが、今年の中秋は30日あたりのようで、十三夜花も十五夜に間に合いそうだ。
 ことしは我が家のアケビも初めて実をつけた。まだ青々した固い実だが、これが来週あたりは紫色になっているのだろうか?

 今夜は奏楽の少年部の練習だが、その前に夕方、中3の男子生徒が、地元の民謡の唄を習いに我が家に来た。少年部では唄の担当の女子がいるが、彼女は高校生。実は来週の土曜日の中学の体育祭で、その民謡を少年部の中学生たちが演奏するのだけど、歌い手が中学生にはいない。そこで普段は大太鼓や篠笛を担当している中3男子がにわかづくりで唄い手に。恥ずかしがったりするコもいるけど、彼はマジメに私のレッスンを受けて声を出す。よしよし。発声から節回しから、細かに教えたが、いかんせん時間が無い。最近の子供たちは言葉をはっきり発生しない。つまり母音の区別があいまい、子音の無気音・有気音があいまい。それが歌にも反映されてしまう。しかし、言葉をはっきり発声することが、唄が上手く聴かせることにもなり、短時間でも発声をきちんと教えるとあっという間に上手くなる。まあ、あとは、中学最後の体育祭で思いっきり元気に歌って、同級生たちに冷やかされていい思い出になってくれればいいや。
 そのまま唄のレッスンの延長で、彼を連れて少年部の練習会場に行く。今回は、後半は篠笛集中講座を行う。日本の伝統楽器・篠笛の構造、音律、音階、奏法、当地の芸能独特の奏法などを一通り講義する。この中の一人でも二人でも、将来、同じように子供たちに教えられるよう育ってくれれば、と願いながら…。
 レッスンの合間に飲んだのは、鳳凰單叢(ほうおうたんそう)の烏トン白葉(うーとんばいいぇー)。中国茶6つの分類で青茶に属す。烏龍茶の仲間だが、鳳凰單叢全般、ほんのりと甘く華やかな香りがお気に入り。

●年花似去年好(烏トン白葉)
●少しずつ準備整う!?(烏とん白葉)

2004年09月12日(日)



 昼顔(ハイビスカス&ローズヒップ)

 また土曜日がやってきた。実家に着くと、玄関の脇に昼顔がきれいな紫色で咲いていたのでケイタイのカメラでぱちり。これって夏の花ではないの? 今時分の花は、桔梗もりんどうもこんな清々しい紫色。
 お昼を食べてから本日も小学校へ。郷土芸能クラブの子供たちと、私を手伝ってくれる高校生たちと過ごす午後。小学生に教えながら、同時に高校生たちに教えかたを教えるのも神経使う。彼らがポイントをつかんでくれていることを願う。目下、このクラブの目標は、10月24日のPTA主催のフェスト。ここで、小学生たちは古典芸能曲とわらべ唄などを発表する予定。


 きょうは中国茶はお休みして、ローズヒップとハイビスカスをブレンドして飲む。甘酸っぱいハーブティーで、体の中がすっきり。

2004年09月11日(土)



 またまた浅草ツアー(普[シ耳]茶)

 仕事を早めに切り上げて、今日は待ちに待った浅草ツアー! 先月、篠笛を買いに行ったばかりだけど、きょうは会社のSさんと浅草ちいさな旅。
 先日篠笛を買いに行ったときに見つけた箱やさんを覗いたり、仏具を見たり、お香を買ったり、楽しい!
 観音さまをお参りしてから、商店街で帯専門のお店で、私は祭礼のときに身につける帯を買ったのだが、そこの若旦那がまた素敵。和服で腰できりっと帯閉めて、帳簿つけ(?)をしていて接客をしてくれたのはもっぱら若旦那の母上らしきおかみさんだったが。
 私が買ったのは、来月の秋の例大祭で裃・袴の下に着る着流しを締める帯だ。扱いやすそうなので祭半纏を着る時に締めるような細い帯にした。そのほか、今回は男着物専門のお店を偶然見つけ、そこで普段に着る着流しを購入。ウイークデイ、仕事から帰ったら家で着る着物が欲しかったので、念願叶い嬉しい。
 それから花やしきの近くにある老舗の牛鍋屋でお夕飯。そこは戦前の東京にタイムスリップしたようなお店で、十年来のお気に入り。その界隈もほんとに寅さんが出てきそうな感じの佇まい。食後ぶらぶら歩きながら散策。もう店は閉まっていたけど、かなり気になる手ぬぐい屋さんなどを見つけ、次回の楽しみに。最後は、戦前からこの地でコーヒー屋を営む喫茶店で、懐かしい“ウインナー・コーヒー”を飲む。うーんまた行きたい浅草〜!! 
 帰宅後は、今日は久々の肉食だったので、ぽうれい茶を飲む。浅草で買った香立てにお香を立てて焚いた。


ライトアップそれて美しく輝く浅草寺の五重塔


●ベトナムの茶器で(50年大葉普[シ耳]の記事)
●冷房対策!(50年大葉普[シ耳])


2004年09月10日(金)



 憂鬱(君山銀針)

 憂鬱。何が憂鬱、って、来月から英語を習わなきゃならないからだ。英語嫌いが高じてドイツ語に、そして中国語に走ったのに、わけあって英語習うハメに。外資の会社だからしかたないんだけど、日々、英語の書類もメールもすっとばしてきたツケがまわってきた。で、来月からのレッスンに備えてこここ数日、好きになろう興味を持とうという努力をしているんだけど、全くその気にならない。単語見ていてもつまらない。中学高校と、人並みに英語は勉強して来たから、語彙力はドイツ語よりはるかに豊富なはずだが、まったく愛せない。ドイツ語や広東語の単語は覚えるのもとても楽しいのに、英語ってなんだかぜんぜん食指が動かない。ドイツ語の発音とかとても楽しいし、興味深いし、中国語全般だって、発音むずかしいけどおもしろい。だけど英語は私にてってさっぱり魅力がない。こんな風にとことん興味を持てないものを学ばなきゃならないって苦痛、というより時間の浪費、って感じがするけど…。果たして来月からいったいどうなるやら。結局ドイツ語もまた中途半端でやめなきゃならないかもなぁ…。君山銀針(くんさんぎんしん)

●君山銀針の記事

2004年09月09日(木)



 暴風波浪!(獅峰龍井)

 夜になって、台風の影響で、ものすごい風が吹き捲くっている。夕方、会社の総務のかたが、私たちのセクションにやってきて、本日の台風のピークが早まっていて強風で電車が停まるかもしれないから今夜は早く帰るように、と警告して行った。台風の余波がこのあたりにやってくるのは夜11時頃、という予定が、どんどん接近しているらしい。とはいえ本日もウチの部は残業率が高い。昨日の体調不良(昨日に始まったことではないけど)もきょうは大分良くなっているみたい。それにしても風がすごい。ビュービューと唸り声が聞こえる。雨が降っていないのが救いだ。明日になってもこの風で、しかも雨が降っていたら、もうずっとおうちのベッドから離れたくないかも。今夜も獅峰龍井をいただきました。

2004年09月07日(火)



 早朝の駅(獅峰龍井)

 本日も朝早い電車に乗り、実家から出社。月曜はとにかくいつもより早起き、寝不足、のため、一日が辛い。本日も忙しかったのに、眠気が…。
 先週の月曜は夏休みでひっそりとしていた地元の早朝の駅も、今朝は高校生たちで賑やか。奏楽の少年部の子も何人かいて、篠笛のことなどおしゃべりしながら電車を待つ。普段の出勤時と比べてなんとのどかな気分だろう。少年たちとおしゃべりして朝から気分も晴れる。
 が、その後1時間半ほど電車の中で爆睡して、都内のターミナル駅に着いた時には、ぼーっとした頭のまま電車を降りる。人ごみに流されるまま、電車を乗り継いで出社。それからは高校生たちに囲まれた早朝の駅での清々しさもどこへやら、仕事に追い立てられつつ重い頭と体をひきずって一日過ごす。
 帰宅して、iBookも一度も開かぬまま、獅峰龍井を蓋碗(がいわん)で入れて飲んで一息。ひさびさに飲んだ獅峰龍井は、中国茶の6つの分類で“緑茶”に属す。というか、中国茶の緑茶の代表選手が、龍井茶。中でも浙江省杭州の西湖で採られる西湖龍井は有名だ。杭州は上海からの観光コースにもなっている。一度お茶ツアーとして行ってみたい土地だ。
 龍井(ろんじん)という名の由来は、龍井茶のふるさと杭州の龍井村という村の名から。山奥のその村の寺の脇にあった井戸が龍井と呼ばれたそうだ。獅峰とは、その龍井で最高の畑と言われる一帯のことだとか。ちなみに西湖は獅峰に隣接するらしい。確かにこの最高の畑で採れた獅峰龍井は、まろやかな甘みがして、何度もお湯を注ぎ足して飲んでも渋みが出ない。
 ちなみに中国緑茶イコール龍井、というイメージが強いし、龍井以外の中国緑茶はまだ飲んだことがない。幸い私の手元に、龍井以外の緑茶、開化龍頂普陀佛茶がある。いずれも今年の5月に香港の茶芸店でいただいたもの。そのうち試してみようと思う。
香港・上環で5月に買った蓋碗で龍井をいただく
青い葡萄の葉が描かれていてお気に入り

●獅峰明前龍井

2004年09月06日(月)



 紫式部(高山茶)

 いちはやく秋の訪れを教えてくれるのが、庭のムラサキシキブ。夏の終わりに咲く花は地味だが、花のあとのちいさな実が美しい紫色で、大好きな植物の一つだ。その上品な佇まいのためか、紫式部の名を持つ。
 朝からはっきりしない天気で、雨が降ったりやんだりの今日だったが、午後まだ少し小雨が降るなか、庭に出てムラサキシキブをな眺めた。隣に無造作に植えられたままのアケビのツルがムラサキシキブの木に絡んでいるのを無理矢理ほどいてた(というか切った)。
 お気に入りの草木はたいてい我が家の庭の生態系の中では弱者で、中には絶えてしまったものもある。私があまり気にかけてない植物ほど、なんだか繁殖力が強い。毎年増え放題の熊笹とか、鳥の糞にでも混ざっていたのか、植えた覚えが無いのに今やこんもりと茂っている白萩とか。それから芝も。これらは、毎年勢力拡大しているが、大切にしている鈴蘭の群生とか、玉あじさいとか、白いシャクヤクとかは、年々弱々しくなっている。ムラサキシキブも、その隣で野生化してるとしか思えないアケビに負けている。
 私は庭の手入れは、芝でもツゲでも刈るだけ、草が生えればむしるだけ、で、育てる術を知らない。一度植木職人に憧れて古本で入門書を買ったことがあるけれど…。よって、ウチの庭の植木のみなさまは好き勝手に生きていて弱肉強食の世界になっている。
 それでも〈切ったりむしったりするだけの〉庭いじりは、週末の気分転換なので、こんなはっきりしない天気の週末はちょっとがっかり…。

 上品なムラサキシキブ
 母を車で連れて行った近所のスーパーで“味の●”Cook doシリーズの“タピオカ ココナッツミルク”を発見して買って来て、ミルクを加えて作ってみた。ただミルクを加えて混ぜて冷やすだけ。とても簡単。私は缶詰のミックスフルーツ(小さめにカットされている)を加えてみた。タピオカがちょっと“グミ”っぽかったけど、インスタントでこれなら充分! 台湾の青茶、高山茶を入れてタピオカ&フルーツ・ココナッミルクと一緒にいただいた。
 夕方、野球部員の中学生K君がピアノに来る。以前、トルコマーチをノリノリで弾いてくれた彼はいま、“アルプスの夕映え”という曲を弾いている。雄大なアルプスに沈む夕日の輝き、みたいなのをゆったりと弾いてくれる。この曲って、“夏休み”のイメージなのよね。
 その後は奏楽の少年部の練習会場へ。ドイツ以来、出席率も上々!



2004年09月05日(日)



 数字は芸術!(文山包種茶)

 9月に入ったところで、気温は相変わらず真夏。でも時折吹く風が涼しかったりして、ゆーっくりゆっくりと季節は移ろいで行こうとしているのだろうな。
 昨夜、残業して今年度かかったクリエイティブ・コストの計算をしていたら、なんかものすごく予算が余ってるという数字が出て驚いた。が、いい加減頭のまわっていない夜なので、半信半疑のまま帰宅。今朝再度計算し直したら、案の定、大間違い!
 計算には強い(はず)だが、計算の方法に問題があったのだと思う。数字の結果を出すための過程、数字をとらえる感覚がまずかった。カタログなどを制作する仕事でデザインやコピーに使う頭と細かい数字を出してゆく頭とでは、根本的に違うように思えるが、実はそうとも言い切れない。数字を生かすも殺すも、やはり個人の感性、センスがもの言うと思う。数字を活かすセンス。数字は、実はとてもおもしろい。きっと数学者や経理のベテランはこの醍醐味を知り尽くしていると思うが。
 例えば、音楽も数字なのだ。音符の長さから、音階から、音楽も数字の芸術とも言える。バッハの音楽を数学的にとらえよう、なんていう人もいる。一拍を5等分するメロディと同じ時間に一拍を4等分するメロディを重ねて弾く、一拍を13等分するメロディと8等分するメロディを同時に弾く、なんて日常茶飯事のショパンのピアノ曲も、その音符を譜面の上で数値だけでとらえようとしたら、頭がこんがらがりそうになるが、その数値を美しく響かせよう、歌わせようとする感性でとらえるから、素晴らしい音楽となる。そんな調子で、コスト管理もできたらいいんだけどね…。
 いまこれを書いている真夜中、家の外で虫が鳴いてるのが聞こえる。今夜は台湾のお茶、文山包種茶を入れた。部屋にこのお茶の香りが広がってゆったりとした気分になる。これから、お茶の香りもゆったりと楽しめる季節になる。


●文山包種茶についての記事

2004年09月03日(金)
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