あずきの試写室

2004年01月28日(水) 「シークレット・ルーム」

実は、パッケージでかなり引いたのですが、
見てみたら、びっくり。
このパッケージ、マイナス効果なような。。
しかも、コピーがあおるあおる。
見たら、確かにコピーの場面もあるけれど、
ジャロを呼びそうですが(笑)

凶悪犯罪者を数々診てきた精神科医が
訪れた別荘地での出来事。
最初、思い出に浸る精神科医の姿に
一瞬ホラーであることを忘れてしまいましたが、
やってきた凶悪犯により
状況は一変。

知能的凶悪犯対犯罪に詳しい女性精神科医の
対決は、心理戦を駆使して
B級ホラーとはいえ
あなどりがたし。

どこがシークレット・ルームなんだ
なんて油断していたら
出てきたルーム。
いあとんでもないです。

一体この家ってどうなってるの!
なんてびっくり。
「2LDK」同様
またまた間取りが気になってしまった。
しかも、
別荘地なのですが
すごいところにあるんです。
こんなところに
こんな家が!

本来のホラーよりも別のことが
気になっちゃいました。
さすがシークレット・ルーム(違うような)

ドイツホラーって珍しいですが
結構掘り出し物でありました。
凶悪犯役の俳優いいかも(笑)



2004年01月27日(火) 「よい子と遊ぼう」

アーバンホラーのコピーに
一体どんなホラー??
なんて思いましたが
こういうホラーだったのですね。
うーん、
途中から出てくる
バットを持って追いかけてくる
覆面男(都市伝説風)
ということからかあ(勝手に推理)

進学塾仲間5人の息抜きは万引き。
とてもよい子じゃないですが(笑)
この5人
演技しているというより
素のような、感じです。

「学校の階段」シリーズの平山秀幸監督だけあって
子供を撮るのが、上手ですねー。
作品としては
民間放送連盟優秀賞を受賞したそうなんですが。。

見た感想としては。むむむむ。。。
怖くもなければ、
何を言いたいのかもいまひとつわからないまま。
見ていて置いてきぼりにされたまま
え。もう終わりですかああ
という感じだったのです。

万引き少年対覆面バット男の対決!
それは、暴力というより
遊びという次元だったのでしょうか。
アーバンホラーという
中途半端な位置づけが良くなかった気が。。。失礼



2004年01月24日(土) 「2LDK」

タイトルから、映画の内容は絶対(言い切ってよいのか)
わからないだろうなあというようなホラーテイスト。

2LDKの社宅の一室で、映画の主演の座を明日発表される
売れない女優とB級グラビアアイドルの
ふたりが過ごす悪夢の一夜。
何しろ出てくるのは、野波真帆さんと小池栄子さんの
ふたりだけ。
その他の出演者は、電話の音声で登場するだけ。
1時間ちょいの作品なので
いかに二人の演技力と物語りにかかっています。

心の声がなかなかおかしく
あっという間に見終わってしまった感じでした。

同じ女性ながら、いやーこのふたり怖い怖い。
とくに対照的な二人の雰囲気が
なんともありそうで、ぞくぞく。

だんだん壊れていく様子が、本来なら怖いはずなんだけれど
見ていて、細かく自分のものに名前を書いていく
小池さんの姿が不気味だったり、
いきなり踊り狂う野波さんの姿が気味悪かったり。

日常からちょっとずれていく姿を見るだけで
案外嫌だったりするものだなあと実感。
むしろ、エスカレートした後の姿は
リアルというよりも
ホラー映画テイスト全開で、あんまり怖くなかった。
気持ちよくはないけどね(笑)

間取リストの私としては、
あの2LDKの間取りがとっても気になって、
思わずチェックしてしまったのでした。
うーん部屋の真ん中に噴水みたいなコーナーがあるんだーふむふむ。

上映された時は、「荒神」と2本立てで、
こちらも男性二人の共演で、「2LDK」と
作品同士で争われている(笑)いるようなので
「荒神」も要チェックですね。



2004年01月21日(水) 番外編「マリアの心臓展」

恋月姫さんのお人形は
いつも見るたびに
惚れ惚れとしてしまうのですが、
本当に高嶺の花!(高値の華じゃないですね)
という感じで、
勿論見るだけで触れることができないお嬢様のよう。

そんな私の片思い心を刺激するような
「マリアの心臓展」
渋谷公園通りのビルにある
展示会に行ってまいりました。

以前は、秋葉原から大江戸線に乗り換えて
ひとつめの新御徒町から徒歩で
5分ほどのビルの地下ガレージを
改装した展示場でしたが。
今回からは、渋谷の公園通りのビルの地下に移転。
前の独特の雰囲気をちょこっと継承しつつ
以前より狭いながらも明るく
より近くでお人形さんを見ることができて
良かった良かった。

いやあ。いつものことながら
静かに眠っている姿は
見ているだけでうっとり。
ビスクドールなので
材質的にはきっと硬いのだろうけれど、
見ている分には
触ったら、頬など弾力があるような気がするほど。
ふっくら小さな唇とか
あああ。かわいいいい。って危ない人になりそうですが。
いくら見ていても飽きないなあ。

特に今回は、初めて天草四郎のお人形も見れて良かった。
木のイスに座る姿は、本当に天草四郎が
甦ったら、このような感じかも!と思わせてしまう。
(「魔界転生」の窪塚くんもかすむぞ)

展示されたお人形は、去年のプレビューの際に販売され、
完売したそうなのですが。
展示が終わると、購入された方の元に行ってしまうので
見れないのですねー。
ああ。そう思うと自分も所有したいものです。

今回は、天野可淡さんのお人形も展示されていたのですが、
可淡さんの作品もまた違った
ひきつけられるものがありますねー。
まるで、言葉を発しそうな眼差しと口が印象的でした。

帰りに本体は無理だけれど、
写真集を購入して
うっとりした気分で家路について
「あああ。欲しい欲しい!!」と連呼(爆)していたら
「物置にダンボールに入れたまま(引越し時に)
ほったらかしにしている、ぬいぐるみを見たら
ぜーーーったいに買ってやらない」と
冷たく言われてしまいました。しくしく。
すまん、ほったらかしにしているぬいぐるみのみなさん。
決して忘れていたわけではないのですが。。
(忘れていた以外どんな訳があるのか)




2004年01月11日(日) 「新選組!」 (好き勝手長文)

今日から大河ドラマ
「新選組!」始まりましたねー。
実は、かれこれ
10年来の新選組ファン(といってもまだまだひよっこです)で、
最初の頃は、大河ドラマで取り上げられる日が
くるとは思っても見ませんでした。
個人的には、舟橋元さんの近藤さん、島田さんの沖田さん
そしてなんといっても栗塚さんの土方さんが
一番似合っている!なんて思い入れもあったりして。

で、いきなり香取くんが近藤さん(笑)
三谷監督の当時の年齢に合わせたら
やはり若い人じゃないと。
確かにそうなんだけど、今の28歳と当時の28歳と
年齢は同じでも、かなり違うのではないか。
なんて細かい突っ込みはなしにしても、
やっぱり井上源さんがおじさんになってしまうのは涙。
ひどいときはおじいさんだもんな−。

初回の本日は、いきなり池田屋から
始まりましたが。。。。おーい、池田屋ってあんなに
ひろかったか(笑)
途中から川原で戦ってるし。
なんて、つい余計なことまで思ってしまうのは
いけないですね。
それにしても、今まで池田屋が
新選組を描くときにメインになっておりましたが、
そのメインが、かなりチープで(笑)

その後、江戸での話は、
桂小五郎がからんだり、坂本竜馬が出たりで
史実はさておき、かなり
斬新な発想。

他にドラマを見た人の感想を聞いてみたいっ。

家では、内容云々より
山本土方さんが「かっちゃんは、まっすぐだなあ」という
怪しく(笑)にやりと笑っていうセリフが
すっかりツボにはまって大笑い。
しばらく、まねして笑い転げてました←ばか

途中まで見ていた家の人が
「なんだかキャストが芸人だったり、トリビアだったり。
来年あたり平井堅がでてもおかしくないかも」
「それって役はザビエルとか」
ってかなり好き勝手言ってます。
ザビエルってねえ。。。

と、だんだん話が新選組から離れていきそうながら、
山本土方さんの話し方を見るだけで
来週も見てしまうのでした。



2004年01月10日(土) 「人生は、ときどき晴れ」

サウス・ロンドンの集合住宅に暮らす
タクシードライバーの父と
スーパーで働く母。
そして、老人ホームで清掃の仕事をする娘と
無職の息子。
4人家族の日常を描いていくのですが、
これが結構リアルなんだけど
あんまり見つめていると
自分の人生まで
思わず振り返ってしまいそうに。

タイトルからもう察しがついて
しまいそうになりますが、
それぞれの人生においても、
雨のような日もあれば
からっと晴れる日もある。
だから
それこそ明けない夜は無いものね。
人生案外すてたもんじゃないよ。
と思うのですが、
この一家を見ていると。
やっぱりなんだか。。。
大笑いするという状況が
一日のうちにあるのかなと思えてしまう。

さらに同じ集合住宅に住む
二家族の日常も出てくるのですが。
こちらも、後から後から出来事が。
ストーカーすら出てきます。うーん。

マイク・リー監督独特の脚本を作らず
半年間のリハーサルとディスカッションで作られた世界は、
見ていてうなってしまうほどリアルです。

主演のタクシードライバーフィル父さんの
ティモシー・スポール。
あまりにぼそぼそした話し方としょぼくれた存在感で、
もっとしっかりしろ!!なんて気合を入れたくなりましたが。
「ラストサムライ」のカメラマンとは
最後まで気がつきませんでした。
これぞリアルなお父さんです。脱帽です。



2004年01月04日(日) 「浮き雲」

アキ・カウリスマキ監督作品
「過去のない男」同様
カウリスマキ監督節が随所に感じられてイイネェ(笑)

カウリスマキ組といってよい
カティ・オウティネンさんの演技も
いつもながらの
無表情ながら、味がとってもあって、いいなあ。

物語は、夫婦して失業。
職を探すもなかなか良いものがなく、
家の中のものまで差し押さえ。
そんなふたりにもあるチャンスが。

いあ。正月早々。
不況の風が吹きまくるような
見ていて、外気ばかりでなく
心まで寒くなるような感じかと思いきや。

解雇されても、騒ぐでもなく
淡々と事実を受け入れて
過ごしていく人々。
普通
「どうするのよぉぉぉ!!」
なんて状態であっても、
無表情(笑)

ある状況から妻が怒って家出。
その先にやってくる夫に
「決して許さないから」と
声を荒げるでもなく言う妻が。
夫に
「帰ろう」と
素直に一緒に帰っていくところがほんわかですねー。
普通
「絶対に帰りません!」なんて
叩きあいになっても不思議じゃないのに(笑)

でも、決していじけているわけでも
人生に後ろ向きなわけでもない。
まるでタイトルの浮き雲のように
漂うように流れていく。
そんな人々を見てると
ああ。私もマイペースで
がんばっていくか!と
逆にエールを送ってもらえるような
気がしてくるから不思議不思議。
カウリスマキマジックに
すでにかかっているのかもしれないですね。



2004年01月01日(木) 「ブルース・オールマイティ」

困ったときの神頼み。
つい神様お願い!なんて両手を合わせて
しまうときってあるけれど(ほんとほんと)
そんな神様になってしまったらどうするだろう。
で、ブルースはこういう行動をしてみました。

ハイテンションのジム・キャリー演じる
ブルースはテレビレポーターなのだけれど
正直自分勝手で好感が持てない。
恋人のグレースも振り回されっぱなし。

そんな自分勝手なブルースが
神になったらそれはもう
勝手し放題(笑)

ちょこちょことした
エピソードにくすくすしたり。
それでも
ギャグ映画ではあるんだけれど、
ベースはなんといっても
恋愛映画なんですね。

愛こそすべてではありませんが。
やっぱり愛が地球を救うのでありましょうか。
なんて(笑)
神になるなんていう壮大なテーマというより、
ごくごく身近な世界を大事にしましょうー。
ということですね。うん!
と勝手に納得する新年なのでした。


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