あずきの試写室

2003年05月29日(木) 「MON−ZEN」

日本の禅寺で、悟りを開きたい!と切なる願いで
1年前から計画していたドイツ人兄弟の
(弟が計画したのに、兄がとある事情で急遽便乗)
都市から禅寺までのロードムービー風+修業風景を
描いたコメディ映画なんですが、
そのタイトルの禅寺に行くまでが
実は長いんです(笑)

最初から禅寺で修業中!と
思って見ていると肩透かしを食らいますが(笑)
なんだか修業よりも、前半部分の方が
ありえそうで笑えます(おいおい)

東京の街をうろつく兄弟は、焦らなくちゃいけない
状態であっても、なんだかぶつぶついいながらも
受け入れちゃっているような。
あ。すでに悟ってる???(笑)

禅寺でのシーンは、
日本人でありながら、いろいろしきたりが
あるんだなあと、驚きの世界。
食事ひとつするのにも
器の並べ方から、箸の出し方まで
決まりがあったのですね。

デジタルカメラで撮影された画面は、
なんだか映画というよりも
テレビドラマみたいな雰囲気で、
兄弟が身近に感じられたのでした。

てっきり、二人のうちのどちらかが
監督をしているのかなあ
なんて思ったら
全然違っていてドリス・デリエ監督
(女性)でした。
女性の目からみた、禅寺の生活が
私も未知なる世界だったので、より新鮮に。
なかなかお坊さんもかっこいいかも(ふふふ)
あ、兄弟が悟りを開く前に
私の煩悩の扉が開いちゃった。。。。まずい(爆)



2003年05月28日(水) 「ごめん」

大阪に住む小学六年生セイの成長純情恋物語。
コピーにはなにわの小さな恋物語とありましたが、
この恋は、甘酸っぱいぞー(笑)

とにかく主人公セイ演じる久野雅弘くんが
とってもいい味だしてます。
演技している!って感じじゃなくて
自然なところがすごい。

出て来る人はほぼ子供ばっかり(笑)
大人はほとんど出てこないので
子供の世界が、垣間見えて
まだまだ子供じゃーん
なんて侮ってはいけないと実感。ふむ。

やっぱり男子より女子の方が
ずっと大人っぽいですねー。
考え方とか雰囲気とか。
男子は、まだまだかわいいものだなあと。
同じ六年生なのに
なんでなのかなあ。

大好きな中学生の少女ナオちゃんの住む
京都の街が、なんだかとってもいいです。
勿論背景に映る程度なのですが
趣があって、グッド!

初恋って甘酸っぱくも、いいものだなあと
思い起こすには年取っちゃってる私。
一番感情移入出来たのはセイのお母さんかも(涙)
でもいいんだい(開き直り)

見ていてちょっぴり恥かしいような
ちょっと切ないような
小学生時代を遥かに過ぎてしまった人にも是非。
学生さんにはもっと身近に感じられていいかもです。うん。



2003年05月24日(土) 「Mr.ディーズ」

1936年ゲーリー・クーパー主演の「オペラ・ハット」の
リメイク版じゃないようなリメイク版。
ゲーリー・クーパーがアダム・サンドラー。
あまり考えないようにしましょう(笑)

400億円をいきなり相続するようになった
アダムならぬディーズ氏のどたばたと
ウィノナ・ライダーとの恋愛が絡まる
ハートフルコメディということですが
あまり笑えません。むむ。
決して嫌いというわけではないのですが
結構演技がワンパターンに思ってしまう
アダム・サンドラー(失礼)

主演よりもこの作品で目がいっちゃったのが
給仕のエミリオ演じるジョン・タトゥーロ。いいです。
いきなり現れたり消えたり忍者のごとく。
無表情で真面目に演じれば演じるほどいいです。うん。

ところどころ有名人(アダムの友情出演か)が
登場するのですが、何回も見てみても
印象に残らないと覚えていない私には
よくわかりませんでした。だめじゃん。
マッケンローは最初からマッケンローと
云ってくれたのでわかりましたが(笑)
いまだに乱暴物って印象なんですね。
三つ子の魂百まで(違います)

気に入ったのは、ディーズがニューヨークに
旅発つシーン。
町の皆さんが見送りにくるのは
いかにもオーバーながら
人気者なんだなあって。わかりやすくてほんわか^^

「オペラ・ハット」はアカデミー監督賞を受賞したそうですが
比較せず、ちょっと疲れたとき、
お気楽に見てみるといいかも。
それにしても、アメリカで人気者らしいのですが
日本ではいまひとつの知名度のアダム。
今回も結局ビデオで見てしまいましたが。
「リトルニッキー」も。
はっ「ウォーターボーイ」(男子シンクロじゃなくて)は
映画館で見たんだった(何を思って)(笑)



2003年05月20日(火) 「記憶のはばたき」

最初何故か記憶のささやきと思い込んでいましたが、
そのタイトルでも大丈夫かも(わ。無理かしらん)

15歳の少年時代の前半部分と20年後の成人した後半部分に別れて、
がらっと雰囲気の変わる映画です。
とにかく全体的にまるで絵画のような、会話も極力少なく、
流れるような音楽と幻想的な雰囲気が独特です。

15歳の少年時代の重要なカギを握る少女との日々は
まるでキングの少年時代を描いた物語のようで
あわく切ないですのですが、
まるで漂うような雰囲気から、いきなりどーんと
変わってしまうのにはびっくり。

少女の父の手伝いで少年が仔牛の出産に立ち会い
なまなましさに具合が悪くなるシーンで
「そのうちに人生に立ち向かう魂の
羽ばたく音も聞こえなくなるぞ」と父の言葉。
確かに、年をとるごとに鈍感になっていることを
実感している私には胸にズシーンとくる言葉でした。
あ。今思ったのですが、ここからはばたきってつけたのかなあ。
違いますかね。。

で、35歳になった時を演じるのがガイ・ピアーズ。
ちょっと15歳時代の少年が成人したのと
だいぶ雰囲気が違うので戸惑いましたが
(別人なのだから当たり前ですが。。。。)
後半部分も、これまた幻想的で。
樹に蛍(と思っちゃったんですが時期が違う気も。。。)の
ような虫が多数飛び去るシーンは、うなってしまいました。

見方によっては、なんのこっちゃらと思えるような
ところがなきにしもあらずですが(失礼)
これがなかなかどうして
油断ならないぞ作品でした。
私など、裏読みしすぎるほどしちゃて完璧自爆状態。ふぇっ。

マイケル・ペトローニ監督が脚本も書いていますが
その後「イノセント・ボーイズ」の共同脚本も書いたとのこと。
前半部分を見ていると納得の、仕上がりでありました。



2003年05月16日(金) 「メルシィ!人生」

このところすっかりエマニュエル・ベアールの
妖気にあてられてしまったような気が
していたところで(笑)
奇しくも本日の作品、パートナーのダニエル・オートゥイユ主演と
なりました。これぞメルシィ!違うって。

「奇人たちの晩餐会」がユニークな作品だったので
フランシス・ヴェベール監督なら
今後チェックを入れようと思っていた所の新作です。

ゴム会社が舞台なのですが、
みなさんとっても暇(失礼)というか仲良し(というのか)
社内のこじんまりした人間関係が
なんとも言えません。
ちょっとの噂話が、あっという間に社内全員に
知れ渡ってしまう。
しかも、それがホモ疑惑とは(笑)

主演のダニエル以上の目立ち具合のドパルデューが
とにかく情け無いです。
でも、よく大嫌いは好きに一番近いといいますが
嫌い嫌いって意識していると
かえって好きになってしまう発想はフランスでも
一緒なんですね。あやしい(笑)

ホモ疑惑から、すったもんだの
物語展開は、くすくす笑いもあるものの
全体的はこじんまりしすぎて
見終わった後、ほのぼのするものの
印象に残りにくい感じがしちゃったのでした。

でも、子猫はかわいかったなー。
あ。子猫の飼い主のおじさんは、印象に残るかも。
特に最初の押し売りのような雰囲気は(笑)



2003年05月15日(木) 番外編「ミレー3大名画展」

ミレーの3大名画「落穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」が
一堂に会するBunkamuraザ・ミュージアム
「ミレー3大名画展」に行ってきました。
「晩鐘」の保存状態の理由から、このように3大名画が
揃った展示は日本では最初で最後ということもあって
平日の午前中というのに、会場は沢山の方が見えていました。

「落穂拾い」始め、教科書等で何度も見た事がある作品が
目の前にあるのは、不思議な気がするほど。
さらに、絵と観覧者の間の距離が短く
じっくり見る事が出来ました。
いつも感じる事ながら、近くで見ると
まるでただしゅっしゅっ(どういうたとえか。。)と
絵筆で描いているようなのに、
距離をおいて見ると、実にリアルなことに本当に驚きます。
わ。なんだか小学生並の感想で
お恥かしいですが。。

特にミレーの作品で感じたのは、
空が実に息づいているかのように、雲の切れ間からのぞく日差しは
暖かみすら感じます。
また少女の顔は本当にかわいらしく、
150年も前の絵なのに、まるで最近描かれたかのように
鮮やかです。

会場では、その他に19世紀ヨーロッパ自然主義の流れをくむ
画家達の作品が展示されていて。
こちらも、それぞれ力強く訴えかけてくるような作品が多く、
思わずこちらを見ているような人物像の眼差しに
脚がすくむようでした。
絵じゃなく写真のような。

私が気に入ったのは、ジュール・バスティアン=ルパージュの
「眠りこけた小さな行商人」
犬と一緒に眠りこけている少年の表情が
見ていると心和むのです。

展示された73点のうち51点が日本初公開とのことですが
日本では私の大好きな幕末時代に
ヨーロッパでは落葉を拾っていたのか(笑)
なんて日本とつい比較してみたりして。
なかなか興味深かったです。



2003年05月13日(火) 「彼女たちの時間」

見た感じ、二人の女性の心の葛藤を
描いているんだけれど、
いまひとつ、つかみ所が無かった気が。。。

ナタリーとルイ―ズは幼馴染で
ともに女優を目指していたものの
方や女優として成功し
方や歯科技工士として働く主婦。
そんな二人が成長して
再会したことから始まるのだけれど、
とにかく主婦のルイ―ズが
ナタリーに対して
友情なのか愛情なのか嫉妬なのか
はたまたストーカーなのか。
全部の要素が
ごちゃごちゃと入ってしまって。
いまひとつわかりにくかった。

勿論誰の心もこれだけというわけにはいかないけれど
でも、もう少しシンプルであっても
いいのになー。

女優として成功するナタリー役を
エマニュエル・ベアールが演じていますが、
勿論役なんだけれど
実際のベアールもこんな生活を送っているのでは??
なんて錯覚を起こしてしまいそう(あ。失礼ですね)
それだけ演技が上手いということでもあるのかな。
逆に訳わかんない主婦ではあるのですが
ルイ―ズ役のパスカル・ブシェールが
不安な雰囲気を鬱陶しいながらも
下品にはならず、さらっと(鬱陶しいけどさらっと・・・難しい)
演じています。

主演二人も女性、監督も女性。
で、女性二人の友情の奥底のいやあな感じを
どろどろぎりぎりのさらっとさで見せくれます。
(自分の説明の方がよっぽど訳わかんない。。。すみません)

先日の「8人の女たち」のメイド役(あ。この映画にちょっとだぶります)
といい、昔の天使の役がとっても懐かしくなったなあ。ちょっとしんみり(笑)



2003年05月11日(日) 「8人の女たち」

とにかく8人の女性以外
誰も出てこない徹底ぶり。
ちらっと殺される男性1名がいますが、顔すら映りません。
8人の女性の誰もが怪しく、疑心暗鬼に捕らわれる皆さん。
さて、犯人は誰なのでしょう?
という謎解きもさる事ながら
とにかくベテラン女優で固めた女性たちが
本当に豪華です。
フランソワ・オゾン監督が1950年代ハリウッド名作の
ヒロインのイメージを重ねて作ったということだけあって、
服装から、イメージから、丁寧に作られた映像が
まるで目の前の舞台で繰り広げられているようです。
とにかく服装がおしゃれー。
50年以上前の設定なのに
レトロだけれど、全然古臭くないのがグッド!

8人其々が、個性的ですが。
殺される主の妻のカトリーヌ・ドヌーブと
主の妹ファニー・アルダン
そしてメイドのエマニュエル・ベアールが、
独特の雰囲気で、印象的でした。
ベアールが髪を振り乱して踊るシーンは、
一番のお気に入り。妖艶!!

一番年下でコミックの主人公みたいな容姿の
リュディヴィーヌ・サニエは、
ベテラン女優と演じて
成長していくのだなーなんて思ってしまった(母親かい)

ただ全体的に話が詰め込みすぎのような
そんな気がしてしまったのですが。。。
一家のみなさんにそんないろんな要素があったのか!と
驚きはあるけれど、いや。それは無理だろうー
なんて余計な心配してしまった。むむ。

でも、そんな事を気にせず
8人の女たちの豪華な共演に、しばし現実を
忘れてみるのもいいかもしれないね。







2003年05月09日(金) 「至福のとき」

チャン・イーモウ監督しあわせ3部作の
第3部目となる作品です。
(なんかすごいネーミングですねーしあわせ3部作)

「あの子を探して」「初恋の来た道」と
すっかりチャン監督作品にめろめろ(古っ)に
なった私ですが、さっき見終わって
前2作品とはだいぶ路線が違っていました。
が、チャン監督
さすが物語のツボを押さえていて
見始めたら、その世界に入り込んでしまいました。

主人公を演じるチャオ・ベンシャンを始め
なんだか恰幅の良い方々に囲まれて
新人ドン・ジエちゃんが
ただでさえ、ほっそりしているのに
よりか細く見えて、思わず
支えてあげたーい(何者?)
でも頼りない手なら、握らないぞと
構えてしまいそうなほどの眼差しや
見開いた見えない瞳から
ぽろぽろ流れる涙は
胸にきりきりきます。

台本にこだわらず、読み合わせの後
台詞を役者で取捨選択したという
方法が功を奏して
工場の同僚の
みなさんとのシーンは
ほんと仲良くて、
失業中の身の上なのに
深刻な状態を笑って飛ばせそうな雰囲気。いいぞ。

最初盲目の少女と失業者の男性という
シチュエーションから、
笑える映画というイメージが全くなかったのですが、
前半のドタバタは
まるで吉本興行の舞台劇のようで
かなり笑えました。

正直ラストシーンについては
私としてはちょっと欲求不満。
でもただ笑えるだけの
映画にしたくなかったのかな。

ドン・ジエちゃんの次の作品は
聾唖者の役との事ですが、
チャン・ツィイーちゃんに続いて
人気女優の道を進めるといいですね。




2003年05月07日(水) 「OUT」

人生のがけっぷちにたった女性4人が
アウトした現実の世界とは。。。
オープニングのお弁当工場のシーンで
外に出た4人が呼び止められて振り向くシーンは
原作の雰囲気が出ていて、画面がピシッと
決まっていてかっこよかったです。

5日に見た「魔界転生」の平山監督作品なので
2本続けて見たわけですが、
どちらの主人公魔界転生の天草四郎もOUTの雅子も
心の中はふつふつと沸き立っているのに、
あくまで冷静で淡々としている
人物を描くのが得意ですな<監督

先に原作を読んでいたので
ついその通りのストーリーを自分の中で
なぞっていってしまったのですが
後半の中盤からは、原作とは全然違ってきてしまって
原作好きの私としては、ちょっとむむむ。

女性4人がそれぞれ抱えているものは
現在の社会では、作り事じゃないリアルさがあるものの
映画の中、そこに至った描き方がいまひとつ弱かったような。

原作の雅子の強くさばけた性格が気に入っていたのですが、
映画で雅子演じる原田美枝子さんも
とっても奇麗で、かっこよかった。
でも、どうしても深夜のお弁当を作る姿が(笑)

誰に感情移入するかで、話が違って見えてくるかも
しれないです。
くれぐれも解体シーンでアウトしないように。。。







2003年05月05日(月) 「魔界転生」

山田風太郎さんの作品は、もともと好きでしたが
特にこの作品は、天草四郎が魔界から甦っちゃうという
設定だけでくらくら(笑)。
好きなんです。天草四郎。
土方歳三も。って歴史上人物ミーハーでしょうか。。

CMで流れている時から
口を大きく開けて
わはははははって狂ったような窪塚くんの
天草四郎を期待していたのですが、
思ったより100倍ぐらい大人しい役柄で、がっかり。
まあ、ハイテンションの天草四郎も想像できないですが。。
最初のまだ転生前の方がよかった(ちょっとじゃん)

22年前の深作監督作品から
平山秀幸作品として甦った作品ですが、
どちらがいい悪いというよりも
CGを駆使したがために
なんだかリアルというよりも
ゲームに近づいてしまったような。

見ていて、転生繋がりではありませんが
「女神転生」を連想してしまいました。
ルシファーもいるし(違います)

最初の原之城攻略シーンの
撮影場所となった和田山の竹田城跡が
とっても印象に残ったので
是非行ってみたい!

それにしても1638年
たったの17歳で島原の乱を率いた
天草四郎のカリスマ性たるや。。。
300年近くたつ現在の人々にも
訴えてくるものがあるって
実際転生しているのと同じかもなあ。

と、真面目に考える映画じゃないですね。
(古田新太さんがどんなに真面目に演じても
みったーんと聞こえてしまう。。笑)





2003年05月04日(日) 「チョムスキー 9・11」

ノーム・チョムスキー教授の講義へようこそ!

マサチューセッツ工科大学教授として研究を続ける
言語学者チョムスキー氏の各地での
講演模様と同時多発テロについて
インタビューに答えた
ドキュメンタリーです。

ほんといつものことながら
自分の知識がいかにないかということを
映画日記をつけ始めてから
より情け無く実感することになりましたが、
チョムスキー教授のことも
実は知りませんでした。。ほんととほほなやつ。

とにかくこのドキュメンタリーを見て
チョムスキー教授の博学さは
驚異ということを通り越して
表現するのが難しいほど。
で、さらにすごいのがその博学から
語られる言葉が、決して小難しくないこと。

自分の知識が豊富故に
講義として語る場合に
難しい言葉や比喩を用いて
聴講者に、いまひとつ理解できないという事が
往々にしてあるのですが。
チョムスキー教授の語る言葉は
すんなり耳に入ってくることに驚異。
ただ語られていることは、かなり過激(笑)ですが。

私のように超初心者向けに
教授本人のことも、もっとドキュメンタリーとして
織り込んで欲しかったなあ。
講演以上に、本人の素顔に
触れてみたかったです。
ちょっとウッディ・アレンに似てるなあ
なんて思ったらいけないでしょうか。。
今回初めて教授を知った私に
思う資格なし。。とほほ。



2003年05月03日(土) 「スズメバチ」

蜂。。苦手なんです。
なんかそばを飛んでいるだけで
刺されそうで。
で、映画の冒頭に登場する教育テレビ的場面の蜂が
とっても怖い。怖い。

4分で12000発というド派手銃撃シーンが
話題のスズメバチですが。
これって蜂の巣というイメージで
とったタイトルなのかな。ちょっと謎。

マフィアのボスを護送している特殊部隊と
窃盗グループが時間軸で登場してくる
前半部分が、正直いまひとつ分かり難く
とっつきはいまいちだったのですが、
途中からはそんなこと気にならないほど
単純な話になってくるのでご安心を。うむ。

特殊部隊の女性中尉と窃盗団の女性が
目立って、ちょっと男性陣がんばれ!
なんて思いましたが。

今までのフランス映画のイメージとは
だいぶ違って、すかっとするほど
アクション映画に徹している
姿勢には拍手。

でも、12000発の打ち合いより
やっぱり最初の蜂がずっと怖かった。
ぶるぶる。



2003年05月01日(木) 「イナフ」

暴力夫対か弱そうで実は強い妻&娘。
といった感じの映画。
って2行で終りじゃ
あまりにもでありますが。。

暴力夫演じるビリー・キャンベルが
あまり怖くない。
勿論憎たらしい役なんだけれど
いまひとつ迫力がないんだなあ。
娘の前では思いっきりいいお父さんに
なってしまうところは御愛敬か。

ジェニファー・ロペスファンが見たら
ファッションもヘアーもどんどん
変わっていくので
一種のファッションショーみたいで
見ごたえがあるかもです。。

私が面白いと思ったのは
なんだか金持ちそうなんだけど
いまひとつ何をしているのか解らない
ジェニファーの父(笑)

アメリカのあちこちを移動するのですが
それがちょっと観光コース風
で、以前サンフランシスコに行った事が
懐かしくなりました。遠い目。。。

最後の落ちが、衝撃的だと宣伝では
あったのですが。
いやあ。あの落ちは、サスペンス物を
何作か見ていると衝撃とは思えないんだけどなあ。
ああ。刺激に麻痺しちゃってる自分が怖い。。
ハリーポッターでちょっと児童の心を
取り戻したと思ったのに(無理だって)

マイケル・アプラッド監督の
前作が「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」
イナフ!!ジェームズ・ボンドに
ボンドガールが暴力を振るわれる
なんて想像をしてしまいました。。。。むむむ。。


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