あずきの試写室

2002年12月30日(月) 「バーバー」

コーエン兄弟の新作ですが
新作なのに、カラー映画ではなく
なんだか古い雰囲気。
でも、映像といい内容といい
相変わらず斬新ですね。

主人公エドを取り巻く人物達は
どの人達もなんだか
一癖も二癖もあって、
ちょっと油断ならない。
奥さんの勤めるデパートの上司婦人の
目つきは怖いぞ(笑)

でもなんといっても
一番油断ならなかったのは主人公エド。
一度間違った方に転がった人生
どんどん雪達磨式に
悪い事が降りかかってくるのに
見かけはいたって冷静。
心の中は、どんなものなのか想像すると
痛いです。

エド演じるビリー・ボブ・ソートンは
まるで本人の出来事なのでは?
なんて思えるほど適役で印象的でした。

ほんとコーエン兄弟の視線は
冷静だなあ。どんな時でも。。
でもあの落ちは好きじゃないかも。。。

またビリーと組んで映画作ってもらいたいものです。
期待!



2002年12月29日(日) 「スリープレス」

年忘れホラー映画大会という訳では
決してないのですが、
このところホラー映画を連続見ている私。

今日は、ダリオ・アルジェント監督の新作
「スリープレス」がビデオ化されたので
早速借りてきました。
アルジェント監督、90年代に入って
作品数が減っているようですが
2000年に撮られたこの作品。
私の中では、先週も70年代に撮られた作品を
見ていたので、久し振りの新作と思えず(笑)
気分としては「サスペリア」の次に撮られたと言っても
いいぐらい(それは言い過ぎでは。。。)

で、2000年の作品にもかかわらず
昔の作品と雰囲気が、全く変わっていないことに感動!
いやあ、一般の人から見たら
単なる古臭い雰囲気かもしれないのですが
アルジェント監督はやはりこうじゃなくちゃ
なんてイメージを持っていると
もうこれでいいのだあ(ほとんどバカボンのパパ状態)

正直、話は荒っぽくある意味破綻してるし(笑)
殺害シーンは力が入っている割に
どことなくチープな雰囲気。
一応推理していく面もあるのですが
プロット等はあまり伏線は張られていず。
って全く誉めてませんね。
でも、映画界の常識に媚びていないところが
良いのです。
もう飽くまで監督の路線を貫いて欲しい!という気持で。
純粋に応援してあげたい。
(といっても、映画の出来が素晴らしいとは。。。。)

アルジェント+ゴブリンミュージックがまたいいんだ。
うんうん。

映画の中に出てくる、子守り歌の作詞は
監督の愛娘アーシアの作詞とのことなので
もしご覧になる方がいたらチェックして見て下さいね。
ってこの日記を読んで
見ようと思ってくれた人が果たしているのだろうか。。。



2002年12月23日(月) 「セッション9」

洋館を見るのが好きな私の裏趣味(というのか)で
廃虚好きでもあるのですが、
この作品に実際にある巨大廃虚ダンバース精神病院
すごいの一言です。
とにかく規模が違う。
日本の廃虚も味のある建物が多々ありますが
このダンバースの規模にかなうものは
ないのではないでしょうか。

この廃虚のアスベスト除去作業員の5人が
段々廃虚の中で精神が崩壊していく
姿を描いているのですが、
グロというよりも
見ているこちらにも
精神的にじわじわ、怖がらせる手法。
といっても、
ちょっとつかみどころがないので
ぼーっと見ていると
途中何かわからなくなりそうな。

セッション(治療)の9番目に
出てくるということで
この中に隠されている意味が
最後に明かされるのですが。
精神病院だったら
いろいろあるだろうなあと
想像して、想像世界が怖かった。

いつものことながら
変なこと(細かい事??)が気になる私は
早く仕上げなければいけない仕事なのですが
なんか皆さん食事したり、談話したりと
違う事に使っている時間が長い様な
気がしたのですが。。
ってそれは精神をじわじわ崩壊していっているんだから
しょうがないんですよね。
でも気になる(おいっ!)

廃虚の中はやはり日本もアメリカも一緒で
スプレー落書きがあるんですね。
落書きしたくなる心境は万国共通なのでしょうか。

もっともっと詳しく建物が見たかったぞ!
なんて注文してしまいますが
実際に見に行くのは怖いのでいやだな。
(廃虚好きと云えるのか。。。)



2002年12月18日(水) 「鬼が来た!」

監督脚本主演とチアン・ウエンが3役をこなしている
作品ですが、この映画お正月に見るのは
止めたほうがいいかも
なんて思ってしまうほど、見終わった後も
ずしーんと暗さが襲ってくるような映画でした。

第二次大戦が集結間近の中国の小さな
田舎町を舞台に繰り広げられる
日本軍と捕虜と村人の
悲劇的な出来事が、
前半はわりとユーモラスに
後半はとことん暗く
描かれていきます。

前半のユーモラス(勿論ブラック風味たっぷり)に
描かれた部分の
日本人捕虜と通訳の中国人の
やりとりは笑えます。

この映画を見ると
ほんともうボキャブラリの貧困さ
(表現力の乏しさ??)を実感しますが
戦争の空しさをひしひしと感じます。

同じ日本人ながら
この捕虜になった男性の生き方は
いやだあああ。
演じる香川照之が、上手なんだけど
なんかオーバー過ぎちゃって(笑)
途中で竹中直人を連想してしまった。

監督は、リアルに演じる為に
農民役には、農村に半年住み込んでもらったそうですが、
全体に渡って丁寧に作られているだけに本当に悲惨。

村人の立場になったら
同じ行動に出てしまっていただろうなあと
思って、より怖かった。




2002年12月14日(土) 「呪いの館」

イタリアンホラーを確立したとされる
巨匠マリオ・バーバ監督作品です。
実は、この映画DVDをお借りするまで
知らなかったのですが、
なんでもアルジェント監督も影響を
受けた方だということで期待大!

製作が1966年という事で
かなり古臭いイメージでしたが、
実際古臭いものの
なかなかそれなりに味があって良い雰囲気。

最初のシーンなどは
後のホラー作品に影響を与えたであろうなあとしみじみ。
少女の霊が出てくるのですが
かわいい少女でありながら
やはり暗い場所からぬっと登場すると怖いですね。

特にかわいいはずの笑い声や小さな
手のひらが、逆に怖く感じさせる演出は
基本的でありながら、上手いです。

でも、内容としてはうーん。
うなってしまう(笑)
ちょっとどころか、かなり無理ありすぎなのです。
それでもイタリアホラーの出だしであるということを
考えれば、あんまりハードルを高くしては
いけませんね。

パッケージの後ろに、出演者とそれぞれの
代表作品が載っているのですが
1本も知らなかった。。(あずき無知)

それにしても本日、ビデオを借りにいって
レジまで3本持って満足していたら
「期限切れなので、更新していただかないといけないのですが
身分証明できるものはお持ちですか?」
「ないです」即答。
「なら貸せません!」
うう。いつも借りているのにー融通きかなすぎ
というべきか、信用無さ過ぎというべきか。とほほ。



2002年12月09日(月) 「ローズレッド」

アメリカのABCテレビで三夜連続で
放映されたドラマ「スティーブン・キングのローズレッド」が
やっと日本でもDVD化されたので
借りてきましたー。

いやあ。三夜連続放映を朝から一日で
ぶっ続けで見たので、疲れました(笑)
特典映像を入れて約6時間(長っ)

シアトルの町に悠然と佇む廃虚ローズレッドは
町でも有名な幽霊屋敷だったのですが
その謎を探るべく訪れた超能力者と大学教授。
よくある幽霊屋敷物と
ちょっと一線引くのは、建物「ローズレッド」
自体が活きているというもの。
人を犠牲にする事によって
自らの力で増殖していく建物という
着目はなかなか面白いです。
アメリカに実際にあるウィンチェスター館を
意識していますよね。

キングのオリジナルシナリオで
勿論本人もちょこっと登場。
ピザの宅配人の役ですが、似合ってない(笑)

テレビドラマだけあって、作りはマイルドで
ホラー作品でありながら
あまり怖くないです。

特に超能力者が集まっている割には
その能力云々という場面はほとんどなく
近所の物好きな皆さんが集まっちゃいました
なんて感じもしないでもない。
それでも、6時間あきさせずに
見させるのは、キングファンの私だけ
ってことはないですよね。

DVD化を待ちきれず先に
「ローズレッド エレン・リンバウアーの日記」を
読んでしまったのですが。
こちらは、幽霊屋敷になっていく過程を
屋敷の女主人エレンが日記に綴っていた物が
近年発見されたというもの。
単独の作品として読んでもなかなか面白かったです。

この作品を見る前に読んでいたから
分かりやすかったというのも多々あったので、
先に読む事をオススメします。
はっきりいってそこまでしてって思う人は
特典映像の日記を先に見る事を
オススメします。
まあどちらにしても、
ドラマっぽい作品なので、
映画のような期待をしないのが
一番なのでした。




2002年12月07日(土) 「世界のCMフェスティバル」

オールナイト上映で、今年も東京・大阪で
開催されている「世界のCMフェスティバル」
一度見てみたい!と思っていました。が
このたびDVDで発売されて
早速ゲットしてきました。

約20年前フランスで始まったこのイベント
元はCMコレクター、ジャン・クリスチャン・ブーヴィエ氏が
所有する46万本のフィルムの中から
選ばれた作品を字幕なしで
オールナイトで上映するというもの。

DVDの方でも字幕がないのですが
一体何のCMかな?と推理しながら
見るのはなかなかおつなものでした。
世界各国のCMなので、珍しい作品もあったり
笑える作品もあったり。
106編あるので、時間も1時間25分と
映画並みのボリュームです。

でも、正直とっても期待したわりに
印象に残るようなCMって
ちょっとなんですよねー。
うーん。

得に、ブーヴィエ氏の趣味が入っているのかなあ。
滅多に見れない貴重なフィルムという
昔の作品が最後の方、どどどっと収録されているのですが
確かに珍しいけれど面白くない(失礼)

面白かったのは動物ネタ。
ちょっと角田さんのクマと共演の漬け物のCMを
連想しましたが、
サーモンの缶詰会社のCM(字幕がないので多分。おい)
川で、サーモンを獲ったクマの後ろから
横取りしようとする人間。
気付いたクマがまわしげりで反撃するのですが。
これは笑えました。
って一つしか笑えるのがなかったのかと
思われてしまいそうですが、まあ少なかったんです。

DVDは第一部発売で、順次出るようなのですが
第二部は、レンタルであったら借りようかな。。。

正直オールナイトで見に行ったら、途中寝ていたかも。
だめじゃん。




2002年12月05日(木) 「ドメスティック フィアー」

離婚した妻が、再婚したはたから見たら
申し分のない男性が、実はとんでもない男で
その元に人質のように取られてしまった息子がいたら。。。

実際、結婚する時って相手のことを
どの程度知っているのかと思うのですが
釣った魚には餌はやらないというたとえ(意味が違いますね)が
あるけれど、いきなり豹変したら
それはそれは嫌ですよねー。

この作品の男性は、とんでもない男性ではあるけれど
妻のことは大切にしているので
息子がいくら危ないやつだ!と訴えても
信じてくれないところがちょっとみそ。

息子が母親の再婚を反対して
嘘をつきまくっていたので、肝心の時に
信じてもらえない、狼がきたぞーという少年状態。
嘘はいけないっていう映画ですね(違います)

監督は、最初のオープニングから音楽から
カメラアングル、そして感情移入できるような
町の雰囲気を大切に作られたらしいのですが。
話がどうも昔からある感じで
見終わった後も、新作を見た感じがしなく
そこからつい全体のイメージを自分で古臭いと
解釈してしまい、監督の狙っていたことを
見落としてしまうという悪循環になってしまったのが
残念でなりません。

それにしても最初トラボルタが危ない男かと
思い込んでいました(おい)。


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