あずきの試写室

2002年10月28日(月) 「ドッグスター」

最初あらすじを読んだ時は、
盲導犬が人間になって、以前の飼い主に会いに行くという
ちょっとファンタジーっぽい設定と
人間に変身した犬の役を豊川悦司が演じているというので
一体どんな演技を!とあれこれ想像。

犬だからといって、人間になったらちゃんと
会話できるんだろうか。一瞬会話は不可能?
なんて思っていたので、普通に話していて
ちょっと拍子抜け(笑)
って話さなかったら映画にならないですよね。。

そんな彼(犬)の前に背後霊のように現れるのが
盲導犬として最後の主人の元プロボクサーの男性。
男性が事故死して、天国に行く前に恩返しに
犬の願いを叶えるのですが(で、人間になったのですが)
せっかく叶えてあげたのに、
人間になったとたん、
ほんとにいい加減な飼い主だった
なんて感じで云われちゃうのは、主人として
哀しすぎるなあ。

亡くなった人が、次々に現れるのはちょっと
「狼男アメリカン」を連想(といってもグロじゃないです)

しかし、設定は面白いのに
脚本が生きていないのはどうしてなんだろう。。
せっかくのとよえつの演技も空回り状態。
(わ。えらそうにすみません。。。)

なんだか話を詰め込みすぎたのかな。
もっとシンプルでも良かった気がするのですが。

シンプルといえば、とよえつは
やっぱりシンプルなかっこが似合うなあ。
「愛していると言ってくれ」を思い出すような
姿はほんと良かった。




2002年10月26日(土) 「スパイダー」

レンタルビデオ店で「スパイダーマン」の隣に並んでいたので
思わず間違えて手に取りそうになりましたが。
いやーある意味スパイダーマンみたいなスーパーマン犯人の
登場で、ぶっとんでしまいました(笑)
いあ。突っ込み所満載。

なんせ、犯人の目的もいまひとつ分らない上
(ロシアの大統領の息子を狙っているのかと思ったり)(笑)
出てくる人を撃ちまくったり、警備されている場所に
どんどんやってくるし(笑)荒っぽいのです。

誘拐されてきた少女の方が
よっぽど冷静で、的確な判断で行動しているような。

思わず、「ボーン・コレクター」の監禁されている姿と
だぶって、ねずみに齧られないよね。
なんて余計な想像までしちゃいました。
って「ボーン・コレクター」は
デンゼル・ワシントン。
こちらはモーガン・フリーガン。
一瞬頭が混乱しました(全然似てないのに)

映像特典のメイキングで
初めて犯人の真の目的が分った私(とろいかしらん)

終盤になっての2転。3転の展開は
圧倒的展開というよりはちょっと
無理が有ったのではなんて
思ってしまいました。

となんだか酷評ですみません。
あ。ひとつ迫力有ったのがメイキングでも語られていた
瞬きしないモニカ・ポッターのピストルさばき。
アンドロイド風の容姿なので、
淡々と銃を撃つ姿は、不気味でした。

それにしても
リンドバーグ子息誘拐事件はアメリカでは
今でも有名な事件なのでしょうか。。
日本にいるといまひとつピンとこなかったのですが。。。







2002年10月24日(木) 「アトランティスの心」

キングファンの私としては、映画館で押さえておかないと
いけないなと思いつつ、先に原作を読んでいて
ちょっと気持ちが静まった(笑)作品。
早速ビデオになったので見てみました。

正直、ビデオで見ても小説で読んだ感じと同じでした。
というのも、どうしてもキング作品で、しかも少年の
成長物語と思うと比較してはいけないといいつつ
「スタンドバイミー」の存在が。
印象としては、ドキドキ感の乏しい「スタンドバイミー」+
悪の抜けた「ゴールデンボーイ」という感じでした。
わ。こういう見方はいけないですね。

映像が奇麗で小説よりもテンポが速い分
映画のほうがすっとその世界に入っていけたのですが、
どうもロウメンの存在が!!!
一体何なのか本来は気にしなくても良いのかもしれないけれど
気になるーーー(原作では、某小説を読んでないといまひとつ
理解できない落ちで、突き放さないでくれえ。キング!
と思ってしまったのですが)

アンソニー・ホプキンスの演技はいつものことながら
良いですね^^この作品でも、抑え目ながら
不思議な力を持つ謎の老人になりきっていました。
(「9デイズ」のドタバタが心配になるほど(笑))

全体的にまとまっていたけれど、
あの昔の勢いのある頃のキングに会いたい人には
ちょっとおとなしめすぎるかもしれません。



2002年10月19日(土) 「誘う女」

1995年の作品ですが、今から7年前
ニコール・キッドマン若いですねー。
正直今だったらこの役引き受けてないかも(笑)
なんて思ってしまったのですが
どうでしょうか。

1991年に実際にあった事件を元に
作られた作品ですが、
再現ドラマ風サスペンス映画と
思って見始めたら、全然違ってました。
どちらかというと
ドキュメンタリー風にしているけれど
リアルという雰囲気とは違うような。

上昇志向の以上に高い女性の役を
キッドマンが徹底してなりきっている所と
彼女にすっかり惚れ込んで
騙されて殺人まで犯してしまう
ホワキン・フェニックスのあきれかえるほどの
ばかさかげんぶりがなんとも言えなかった。
そんな二人をみれて良かったという映画でした。

キッドマンの殺されてしまう夫を
演じているマッド・ディロンよりも
その姉の存在が秀逸。
毒舌を振りまく様は可笑しいです。
(「ダミー」でも主人公の姉を演じていて印象的でした)

ラストの姉のスケートシーンは
なんとも言えず、残酷なキレイさ。

最後まで、どうしてそこまで有名になることに
こだわってしまったのか。
いあ、なぜそうなら結婚してしまったのか
こだわらないことを信条にしている私には
理解不能でした。うん。



2002年10月17日(木) 「エントランス」

お台場で先行ロードショーした時、是非見てみたかった
作品(そういえば「パニックルーム」もお台場が先行だったなあ)

ちょっとした不注意の事故で、恋人を死なせてしまった
主人公の女性が良心の呵責から起こる
様々な出来事が、最初なんだか気のせいなのか
本当に起こっていることなのか
わかりづらいんです。
ちょっとパラレルワールド状態。

しかも、主人公の恋人役のショーンのケイシー・アフレックと
元恋人役(ややっこしい)のマットのウェス・ベントレーが
なんだかぱっと見似ていて、
暗い画面では、どっちが登場したのかわかりづらい(笑)

突き放したまま終わりというわけではなく
最後には落ちがついているのですが
すごい意外な落ちが!
と出演者が言っていましたが(ほんとかぁ。笑)

サスペンス映画にちょっとホラー風味の味付けを
した感じの映画でありました。
あ。主演の女性の名前すら見てなかった。。
神父さんがなかなか良かったです。

映画というと監督を見てしまうことはよくあることですが
今回は、美術監督に注目(といっても見終わった後知りました。だめじゃん)
ラリー・フルトン監督は、「シックス・センス」「アンブレイカブル」
でも美術監督を務めていたそうで、今回の作品でも
内容よりも美術的なことに目がいってしまっていたので
おお。なんて感心してしまいました。

今度は監督は勿論のこと、美術監督も注目してみようかな
なんて思わせてくれた作品でありました。



2002年10月10日(木) 「氣志團現象ー外伝ー「恋人」」

DVDプレイヤー購入記念(笑)第1弾DVD購入。
で、氣志團(笑)
実は、プレステ2でDVDを見ていたのですが
調子が悪くなって、結局ビックカメラポイントでゲット!

氣志團は、最初見た時ダウンタウンブギウギバンド??(ふるっ)
なんて感じで、全く興味がなかったのですが
偶然見た「ワンナイトカーニバル」の
パラパラ振り付けに大受け。
新曲「恋人」も完璧のりのよさにはまってしまったのです。

テレビで流れるビデオクリップは実は、途中で映像が切れているのです。
なんか中途半端と思っていたら、続きがあって
この外伝に流れていない部分が入っています。
まあ続き部分は長くはないのですが、
はしゃぎぶりがなんともいえません。

聖ロドリゲス学園に通う、綾小路翔の似合ってなさ(笑)
お嬢様お坊ちゃま学園ってイメージなんですが。
氣志團はどう見ても「クロマティ学園」
なんて思ってしまうのは偏見じゃないよね。
恋人とよばれるアイドル系の少女を見た瞬間
ワンナイトカーニバルの彼女はどうした!
なんて思わず突っ込みを入れてしまいました。

「恋人」と「変人ダンス講座」「クリップ撮影現場の密着GENBA24時」
綾小路が語る小さな恋の物語「SWEET MEMORIES」が
収録されて1800円。
高いと見るか安いと見るかは人それぞれでありますが
ちょっと時代遅れっぽい氣志團の雰囲気と
今風のポップな雰囲気がみょーにマッチしていて
楽しい仕上がりになってるねっ
と思ったのでした。




2002年10月06日(日) 「世界一醜い女」

タイトルからして怪しいですが
どれほど醜いのかというと
生れた時に、産婦人科の看護婦さんが絶叫した。
仮面舞踏会で、出会った男性に顔を見せた途端
吐かれた(すごいなあ)
で、その姿は最後まで出てきません。

ある整形医師の元で美女に変身した
彼女が目指すのはミススペイン。
うーんミスになる事が美の象徴。
確かにそうなのかもしれないけれど、
もう少し美女になったら
できることはあるだろう
なんてつっこみたくなりますが(笑)

醜い女から絶世の美女に生まれ変わった彼女に
対抗するが如く登場するのが
彼女を追う刑事。
彼もある意味容姿にコンプレックスをもっているのですが
それは見て見て下さいませ。
特にある物が
飛んでいってしまったのには
びっくり(笑)

先日見た「ネイムレス」と同じく
スペイン映画ですが。
こちらの方が、前向きかも(笑)
勿論、かなりずれた前向きさですが。

ハリウッド映画に見慣れていると
なんだか現代映画なのに、古臭く感じてしまうのは
どうしてなのか。
映画の予算がないからなのか、センスがいまいちなのか。
でも、主演の女性が綺麗なので、まあいいか。
と、その程度で許してしまう映画って一体。。



2002年10月04日(金) 「インフェルノ」

未見アルジェント監督作品を見るその2

「インフェルノ」というタイトルは
あんまり映画本編と関係なかったかも(笑)

溜息の母、涙の母、暗黒の母と呼ばれる
「三母神」が登場する書物を読んだ女性にふりかかる災いとは。
80年の作品なので先日見た「歓びの毒牙」より
13年も新しい映画なのですが
続けてみたら同じ年に作られたみたい。

こちらの映画の方が全体に暗く、
3人の母の一人が住むという建物が
なかなか興味深いです。
特に逃げ惑うシーンの中で
連想したのは
「ゼルダでガノンドロフをやっつけた後
逃げる屋敷」(笑)

この作品でも、残酷シーンも登場しますが
回りの道具をアップにすることで
恐怖をあおっている演出は
後のホラー作品に影響を与えているのでは
なんて思えるほどの出来栄え。
といってもやはり時代を感じさせますねー。
現在のCG映像に比べたら、
「ハリーポッター」と「赤頭巾ちゃん」の
違い(って分かり難い例え)

前回猫を食べているおじさんが出ましたが
今度は猫に食べられる女性が。
監督猫好きか!(良い使われ方じゃないけど)

さらにねずみに襲われる男
(「ウィラード」を連想って古すぎ)

80年代のホラー映画としては
いろいろな要素が入っているけれど
ちょっと途中だれてしまったのが残念でした。

今日の夕刊を見ていたら
新作に渡辺篤志とノーマン・リーダス共演の中国映画が
あった。。。謎。。。





2002年10月03日(木) 「ボーンズ」

廃墟の幽霊屋敷を舞台に繰り広げられる
ホラーなのですが
現在と事件があった20年前が交錯して
話が展開していきます。
で、現在よりも20年前の映像の方が
雰囲気が出ていて良かった(笑)

ボーンズとは館の持ち主の名前なのですが
演じるスヌープ・ドッグがシャープで
おしゃれでかっこよいです。
彼女役のパム・グリアーといえば
「ジャッキー・ブラウン」ですが
今回は霊媒師でもある
怪しげな役。
写真に映る若い二人はきまっていました。

実は、最初のタイトル画面に入るまでの
映像があまりにチープで(失礼)
思わずやめようかなあと
思ったのですが、
挫けず見ていたら
思ったよりは面白かったです。

もっと70年代の過去を
描いてくれたら
評価が上がっていたかも(笑)

それにしても、怖いというよりはグロなので
食事中に見るのは辞めた方がいいかもです。
(特に○○○○【虫】が大量に発生するので)
まああんまりホラー見ながら
食事しないですよね。



2002年10月02日(水) 「歓びの毒牙」

タイトルからして、かなり古臭い
雰囲気がありますが。
製作1969年、確かに古いです。
ダリオ・アルジェント監督処女作だけあって
ただ古臭いだけではありません。

アメリカからイタリアに遊びに来ていた青年が
殺人未遂現場を見た事から始まる
悪夢のような出来事。
さすがに時代を感じさせる
レトロさと、いまのような
どぎつさはないのですが、
アルジェント監督らしく
舐めるような殺害シーンや
音楽の使い方が
その後の「サスペリア」を
ちょっと彷彿させます。

出てくる女性はかわいく、
服装もキュート。
男性は普通。
「サスペリア」でも「フェノミナ」でも
女の子を見る映画でもありましたものねー。

でも内容は、はっきり云って
ところどころ破綻(笑)しているかも。

特に猫を食べてる(げえ)
変な画家はなんなのでしょう。
なんせ玄関すらなく
2階の窓からはしごを降ろして
家に入るって。
すごいなあ(笑)

この作品、スカパーあたりで
放送されない限り、
レンタルビデオでも勿論見当たらないし
セルは絶版だと思います。

今回、この作品他3本の今や見る事の出来ない
アルジェント監督作品を貸してくださった
Mさんに大変感謝申しあげます。
いやあ。はまりますねー(笑)


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