きまぐれがき
目次pastwill


2003年03月28日(金) あっ!あっ!

前回の日記ではDVDのことでショックのあまり、あらぬ妄想にはしって
しまったが、これについてはあれよあれよと言うまに解決した。
インターネットってほんとに便利!
リージョンの異なるDVDを変換する方法があると教えてくださった方、
ほんとに有難う!




↑この植木、ユキヤナギに見えるかなぁ?
柳って言うぐらいだもの、枝はしなやかに伸びているはず......が、
植木屋さんは、ツツジのようにきれいサッパリ刈り込んでしまった。

うちの庭は、ユキヤナギが満開になった時に春が来る。
今まさに花開こうとしているその時に、坊主にされてしまった.....
あっちのユキヤナギもこっちのユキヤナギもだ。

一面に白い小さな花をつけた枝が、風に揺れるを見るのが好きだった。
夕暮れ時のユキヤナギは幻想的で美しくて、すっかり暗くなるまで
見惚れていることもたびたびだった。それが......

職人気質の植木屋さんの機嫌をそこねてはと、植木バサミがチョキチョキ
入るたびに『あっ!あっ!』と思いながらも、なんにも言えなかったのだ。
なんだか最近ぼやいてばかりいる、私。


2003年03月25日(火) レイフ・ファインズの大統領?

少し前までのいそいそした気分は吹っ飛んだ〜
わぁ〜〜ん、再生できなかったよぉーーーーーー!

私に唯一恋心を抱かせる男、レイフ・ファインズが大統領候補を
演じるロマンチック・コメディ『メイド・イン・マンハッタン』
のアメリカ版DVD。 見られなくて泣きそう。

そうか、リージョンとやらが我が国とは違うので駄目なんだ。
この時まで、私はPCのDVDドライブなら、どこの国のDVD
でも見られるものだとばかり思っていた。
今まで見てきた海外版のDVDは、偶然日本のリージョンと同じ
だったということなの?

そういえば、3年ぐらい前にリージョンだとかパル方式だとか
ややこしくて、とても私には理解できないだろと言いながらも
親切なY子ちゃんはこんこんと説明をし、表までつくってくれた
記憶がある。
やっぱり私、この時にしっかり覚えなかったのだわ。というより
理解できていなかったのね。


それにしてもレイフの大統領候補だなんて、選挙運動中に女性問題が
浮上して大統領への道は閉ざされてしまいそう。
それでも何故か女性からの圧倒的支持で持ち直し、めでたくホワイト
ハウス入りするのだわ。
日本では深夜となる、大統領就任式の生中継を私は見るのね。
その式典に招待されなくてもべつにいいの。
スピーチライターなどに頼らない、レイフ自ら練った就任演説は、
それはそれは格調が高く、私は感動で打ち震えるのだわ〜

ところがまたまた女性問題が...今度は釈明会見、
ほんとに懲りない人ね。

注:これは『メイド・イン・マンハッタン』のストーリーとは、
  まったく関係ありません。ふぅ〜




2003年03月23日(日) イラクの自由作戦?

ブッシュとネオ・コンサヴァティヴといわれている人たちを戦争に
かりたてるものは何なのかが、はっきりと見えてこないうちに強行に
始まってしまったイラクへの武力行使。

ニュース番組で姜尚中氏は、この戦争を一言であらわすとしたら
ブツシュが抱いた妄想による戦争だと言っていた。
キリスト教的妄想、イラクや周辺諸国の民主化への妄想、テロに
襲われることへの妄想。

その妄想のために多くの尊い命が失われる。
市街戦での死傷者はさらに増えつづけるだろう。

「ブッシュと一緒に妄想などみちゃいられない!」と言えなかった日本。
長期戦になった場合、各国の世論は許さないだろうし、アメリカをはじめ
とする同盟国、そして日本に対する反発がさらに強まることは必至だ。

戦争が終結した後には復興に貢献すると言っても、流された血の跡を
歴史から消す事はできない。


2003年03月17日(月) タマちゃ〜ん

『タマちゃんを見守る会』『タマちゃんを想う会』そして行政側、
三つ巴のバトルを朝起きぬけのボンヤリした頭で見ていた。

ある日突然『タマちゃんを想う会』の市民団体が、タマちゃんを
アザラシが生息する北の海に帰すと、捕獲しに現れたことに端を
発する騒動はややこしいのだ。

すると突然『タマちゃんにあやまれ!』との声が訊こえてきて、
バシッ!と目が覚める。

捕獲の失態でタマちゃんを驚かすことになり不安にしたじゃないかと
『見守る会』が『想う会』(あ〜ややこしい)に詰め寄ったのだ。
この捕獲騒動で、タマちゃんは一時姿を消してしまった。
が、数日後には、スイスイと気持ちよさそうに泳いだり日向ぼっこを
している姿が認められた。

そしてついこの間には、帆立貝をタマちゃんに与えたいと、次々川に
投げ込む『想う会』のメンバーたちと、その帆立貝をゴミにみなすと
言い張る行政側、周りで騒ぐ市民たちでひと騒動があった。

そんな中で『タマちゃんに帷子川に戻っていただきまして、
ほっとしています』と、心から安堵した様子でインタビューに答えていた
行政側の人は、とうとうタマちゃんに敬語を使ってしまっていた。

野性動物が生きて行くには、どんな場所でだって危険は沢山あるだろう。
生息地が北の海だからといって、そこに帰すのが万全だとは思えない。
案外タマちゃん自身は、あちこちの川を流離っているのが快適だと
思っているのかもしれない。



2003年03月13日(木) 悪夢

『あ〜 血糖値がずいぶん高いですね。日本1です!♪〜』
と、医師らしき人物が嬉しそうに指し示す検査表を覗いた
私が、『ギャーー!!』と叫んだところで目が覚めて、
夢だとわかった。
この叫び声は、隣のそのまた隣の部屋で眠っていた小マメの
耳にも響いたらしい。

あれだなあれだ。思い当たることがあった。
寝る前にふらふらとキッチンに行ったところ、テーブルの
上にある「うさぎや」のどら焼きの箱に目が留まったのだ。
上野広小路にあるここのドラ焼きが大好きな私は、ついつい
食べ過ぎてしまう。
この時も、今日はすでに2つも食べているではないかと、
伸ばした手を引っ込めたものの、『私を食べて♪』と甘く
ささやいてくるようなドラちゃんの誘惑に負けてしまったの
だった。

読みかけの通販のカタログを見ながら、とうとう1つ食べて
しまった。
ポットは既に切ってあったので、わざわざお湯を沸かして
お茶まで飲んでしまった。

その後は、お決まりの反省。
加齢とともに代謝量が減ってきているらしいというのに、
運動不足のうえに頭もまったくつかわない昨今、これでは
カロリーの摂り過ぎだ。
気をつけなければ、と。
こうしてなまじ反省などするから自己嫌悪にもおそわれる。
これの繰り返し。
そして夢にまでみてしまうというわけね。

それにしても『日本いち!♪〜』って、あのねドクター!
そんなに喜ばないでおくれ。私の血糖値は正常よ!


2003年03月09日(日) 哀悼...黒岩重吾

作家の黒岩重吾氏が亡くなられた。

氏の作品では古代史をあつかったものが好きだった。
歴史の授業で退屈きまわりなかった古代史の世界が、氏の著書
『天の川の太陽』『天翔る白日』『落日の王子・蘇我入鹿』などに
よってぐんと身近に感じることができた。

ハムレットのように文武にすぐれた見目麗しい王子が古代日本に
もいた。
その王子が悲劇的な死を遂げたとあっては、王子さまが大好きな
私としては読まずにいられるかと、最初に手にしたのが『天翔る
白日』だった。

陰謀渦巻く古代宮廷で、謀反の罪によって持統天皇に処刑された
大津皇子の物語だ。
濡れ衣であったにもかかわらず潔く散った薄幸の皇子と、氏や
歴史家たちは伝える。


 ニ人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君が独り越ゆらむ

と詠んだ大伯皇女の歌は、弟大津皇子との最後の別れを歌ったもの
だと知られているけれど、こんなふうに短い生涯を閉じた弟への哀歌
なのだと、はじめてひめみこの心情が切々と胸に迫ってきたものだ。

ところが、「まぐわう」という言葉には途惑った。困ってしまった。
なんだか可笑しいのだ。
時は古代だもの、適切な言葉だと言われれば、そりゃあそうなんだけど。

奈良盆地から眺める夕陽は、大津皇子が眠る二上山に沈む。
美しい落陽の光の彼方に逝かれた黒岩氏に合掌。



2003年03月06日(木) F君

中学時代のクラスメートだったF君が、富士山の裾野にある
「種豚センター」というようなところで働いていると訊いたのは、
中学を卒業してから7・8年が経った頃のクラス会でだった。

種豚センターとは、消費者に安全で上質な豚肉を提供すべく、
品種の改良などを行なう所らしいが詳しくは知らない。
F君はそこで生まれた豚が、食肉になるために売られて行くまでの
世話をしているのだという。

豚が、どんなに可愛いかという話をし、別れの時はそりゃぁ辛い、
豚も自分の運命を察するんだ、と言った。

親のように成長を見守り、立派に大きく育て上げたところで手放すのだ。
それに豚の行き先は、未来を望めない屠殺場だ。
限りある短い命の傍での日々は、仕事とはいえどんなに心痛むことだろう。

スポーツマンで、いつも明るく爽やかで、休み時間にはちょこんと机に
腰掛け、面白い話をしては取り巻く女の子たちを笑わせていたF君は
おばあちゃんとの二人暮しだった。
そのおばあちゃんは高校の時に亡くなり、F君は天涯孤独になったと
やはりクラスメートの一人から訊いていた。

誰かの『ドナドナドナの世界だね』と言う声に、F君は相変わらず
爽やかに笑った。
そんなF君の笑顔を見ていたら、中学時代ダイナミックなテニスの
プレーで他校の女生徒までも熱狂させた勇姿と、富士山を背景に、
遠くに去って行く豚を見送るF君の姿とが、目の前を交互に浮かんでは
消えて行った。
その途端、どうしたのだろう。私の心は、涙の雨でザァザァ降りと
なってしまったのだ。

そしてこの日から、豚肉を食べることができなくなった。



2003年03月03日(月) 怖〜いお雛さま

雛祭りの時期に祖母の家に行くと、手を繋いでまず連れて
行かれるのが、普段はあまり行ったことのない奥の座敷だった。
『見て欲しいの』と祖母がおごそかに襖をひくと、ぼんぼりの
薄明かりの中に浮かんで見えるのは、だんだん飾りで息を潜め
ているお雛さまたちだった。

戦争でどれも焼けてしまって、これだけが残ったというその
雛飾りは、祖母の祖母が子供の頃から大切にしていたものなので、
疎開先に預けていた為に、戦災に遭わずにすんだのだという。

祖母の祖母とは、いったい私からみたら何代さかのぼるのだ?
その人はいつの時代に生きていた人なのか?
明治か?大雑把に計算すると江戸末期かもしれない。
それにお雛さまを疎開?とは、どういうことだ?
祖母は、大空襲で焼け野原となった東京の空の下で、この戦争は
勝つはずがないと確信した、という話をよくしてくれた。
人間はB29が投下する焼夷弾から逃げまどっていたというのに、
雛は優雅に疎開先にいたのか?

『ねっ』と、うなずくように祖母が見渡す雛壇を見ると、確かに
時代を感じる色焼けした装束に身を包んだ、髪の毛の抜け落ちた官女、
顔の剥げた家来たちがこちらを見て笑っている。
そして、もうすぐ天井についてしまうようなてっぺんのお内裏さまの
女雛には、なんとなんと顔がなかったのだ。
疎開先から戻った時には、こうなってしまっていたらしい。
『この古いお雛さまに、現代風のお顔をつけてあげても、合わないから』
そのままなのだという。

家に帰って母に話すと『そうよ、小さい頃あのお雛さまを見て、あなた
怖がって泣いてヒキツケを起こしたのよ』と言った。


2003年03月01日(土) アイライン

コンタクトレンズが今日で終るので眼科へ買いに行く。
使用しているのは1dayの使い捨て。
3ヶ月分ごとに購入しているのだが、残り少なくなってもつい面倒で
グズグズしているのだ。

やっぱり眼科の受け付けの人は、職業柄人の目元が気になるのでは
ないだろうか、ふと余計なことを考えてしまったのがいけなかった。

気合いを入れてアイラインをひいたのだ。
リキッドタイプ、ボールペンのように先端を押すと1回分が毛先に
滲み出てくるようになっている。
右目完了。今度は左眼。ところが液が毛先に出てこない!
買ったばかりで、液はたっぷりあるはずなのに。
振ってみても、カチカチとポッチを押さえても頑として出てこない。
分解してみたが、辺りに液が飛び散っただけで改善できない。
無駄な時間が過ぎただけだ。
こんなことに手間取ってしまい、ひいてしまった片方のラインを
落としている時間もなくなった。

仕方ない右は見事に引き締まった目元、左はうすらボケた情けない目元の
まま出かけてしまいましたわよ〜ん。



ギブリ |HomePage