あ い の う た 。



2004年11月28日(日)  野菊の墓

あたしは本を買って、

箪笥の肥やしならぬ「本棚の肥やし」にしてしまう事が稀にあります。

今日も模擬試験で問題文になっていた小説は、

偶然にも本棚の肥やしになってしまった本からのものでした。




伊藤左千夫の「野菊の墓」を買ったのは中学3年の時だったような、高校生になってからだったような、

それすら覚えていない。

百ページにも満たない物語なのに、

数ページ読んで止めてしまった。




問題文に抜粋されていたのは、

淡い恋心のはじまりを描いた部分。

でもあたしは結末を知っていた。




『民子』は死んでしまう。




あたしははじまりと結末しか知らない。

けれど確かに『民子』は死んでしまう。




家に帰って、本棚をひっくり返して「野菊の墓」を探した。

やっと見つけたその薄い文庫本。

リボンが挟んであったのは、『野菊の墓』の最後のページ。




民子は余儀なき結婚をして遂にこの世を去り、
僕は余儀なき結婚をして長らえている。
民子は僕の写真と僕の手紙とを胸を離さずに持って居よう。










この下りだけは覚えていた。




お父さん。

お父さんも、こんな気持ちですか。

幽明遙けく隔つとも 僕の心は一日も...




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2004年11月26日(金)  爆風と爆音

あたしはもしかしたら大きな思い違いをしていたのかもしれない



熱を奪われて

心は無機質に音を立てた

発せられた声は

自分の耳にだけ響いた



麻痺を導く爆音



沢山の嘘の中を探しても

誰も居なかった

真実の中には

入ることが出来なかった

手枷も足枷も

慣れ過ぎて

あたしの一部になった



今日がまた 雨の中で燃えてゆく





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2004年11月25日(木)  流転の海

お母さんの趣味で本棚に並んだ宮本輝の文庫本を読み始めて4冊目になる。

高校生だった頃は見向きもしなかったけど

(…というか1度読んでみたら退屈だったので半分も読まずに止めてしまったけど)

今は 電車の中でも

カフェでも

家に帰っても

ひたすら読んでます。



王道の『螢川』だけは机の本棚に並べてみたけど、

まだ開いてない。

『流転の海』三部作を読み終えたら読んでみようかな。

今はやっと第一部を読み終えて『地の星』を読み始めたところ。







好きな作品はたくさんあっても、

好きな作家はなかなか見つからないものだから

なんだか嬉しいのです♪



…でも、最近去年と似た状況になってきてる気がするから、

読書に耽るのは電車の中と眠る前だけにしよう。



今あたしが開くべき本は予備校のテキストと問題集です。

分ってます。

センターまであと何日なのか…

今週に入って予備校のエレベーターのところに張られた数字を見ていない。




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2004年11月23日(火)  たまには受験生らしく…

今日は朝から模試を受けてきた。

模試のあと

高校の時の友達と晩ごはんを食べて

久しぶりに和んで

帰りの電車の中で珍しく現実的なことを考えた。

あたしには一応夢があって

それを叶えるためにどうすればいいのか

ずっと前から分かってたはずなのに、

今までずっと目先の欲望に打ち負かされて失敗してきたから

やっと地に足が着いた気がした。

なんでも欲しいものが手に入るなんて

人生そんな都合のいいものじゃないから

すべてが手に入らなくても

1番欲しいものだけは絶対手に入れようと思った。





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2004年11月21日(日)  君が好き

君が好き

僕が生きる上で

これ以上の意味は

なくたっていい




久しぶりに聞いて

やっぱり凄い歌詞だと思った。



あたしは答えを捻り出すまでもなく

ただ



誰にも踏み込まれたくない領域は

かたく閉ざされて

消えない気がしてる



君が好き

君が好き

煮え切らない

メロディーに沿って

想いを焦がして






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2004年11月20日(土)  パズル

今日は朝から朗報がふたつ舞い込んだ。



明日のことはわからないから、

いい予感のする日は最大限に心を躍らせよう。



窓を開ければ

ミントとココアとキャスターの香りが

くるくる廻って 薄くなって 消えてゆく







あたしは きっと

難解なパズルを解きながら

一喜一憂してる



記号と数字のこのパズルは、

いくら難解でも 必ず答えが出るから

あなたを想うより

ずっと易しいと思うんだ




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2004年11月18日(木)  掌

手の中に温かなものが満ちているとき

目に映るすべてのものが光を放つけど

それさえ霞むような新たな光を見つけられるのは

手の中がからっぽになったとき









それを繰り返して繰り返して

気が付けば

目が眩むくらいのあったかい光が

この掌には溢れてるはず



だから

満たされない両手を持て余しながら

波の中を駆け抜けた




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2004年11月16日(火)  なまえ

あたしの名前を聞いてかわいいと言ってくれたその人から

とても温かな気持ちを貰ったのに

あたしはその人の名前を知らない



自分の名前なんて

好きでも嫌いでもなかったし

むしろ古くさい気がしてたから

呼び名の方が好きだったりしたけど

少し好きになれた



こうゆうのが

しあわせなのかもしれないな

あの人には貰ったことのないような

柔らかい感情だ



だけどあの人の声が

もう一度あたしの名前を呼んでくれるのを

こっそり待っていたりする



その先に続く言葉は何でもいいから





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2004年11月12日(金)  instinct.

駅のホームから雲の裂け目が見えた。

答えの出ないようなことを

ただ考えていた。





だけど

もう疑問なんてないのかも









甘い音色になって

煌めく煙に溶けて

あの人のところへ行くの





その途中いい場所を見つけたら

そこで吸い込まれてもいいな





今夜はそんな夢を見よう。




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2004年11月11日(木)  DESPERADO

いちばん

違和感なく心に流れてきた





失望は それを望んだ人のところにしかやってこないから

見えないなら

思うままに

描こう





だけど沈黙は守ってね

そしてあたしに

沈黙は願わないでね





深く考えずに放たれた言葉ほど

あたしに希望を与えたりしたから





それはあなたの失敗であって

あたしに非はないの





ふたつの解釈があるとしたら

たとえ真意はひとつでも

どちらを選んだって

間違いではないでしょう





わからず屋だって思ってもいいよ



**********************************



DESPERADO

Desperado, why don't you come to your senses?
You been out ridin' fences for so long now
Oh, you're a hard one
I know that you got your reasons
These things that are pleasin' you
Can hurt you somehow

Don' you draw the queen of diamonds, boy
She'll beat you if she's able
You know the queen of heats is always your best bet

Now it seems to me, some fine things
Have been laid upon your table
But you only want the ones that you can't get

Desperado, oh, you ain't gettin' no youger
Your pain and your hunger, they're drivin' you home

And freedom, oh freedom well, that's just some people talkin'
Your prison is walking through this world all alone

Don't your feet get cold in the winter time?
The sky won't snow and the sun won't shine
It's hard to tell the night time from the day
You're loosin' all your highs and lows
Ain't it funny how the feeling goes away?

Desperado, why don't you come to your senses?
Come down from your fences, open the gate
It may be rainin', but there's a rainbow above you
You better let somebody love you, before it's too late




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2004年11月09日(火)  11月9日

タイムカードを通したら

少し遠くへ行ってきます


**********************************


海は見えなかった

波は聞こえなかった

何も見たくなかった

何も聞きたくなかった

何も見えなかった

何も聞こえなかった







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2004年11月08日(月)  ROSA.

花火のあと

あたしがあげるって言ったピンクのライターを

煙草を吸わなくなったあなたは まだ持ってるのかな。

残った線香花火は もう捨てたよね



ピンクのライターに手を掛ける度

そんなことをおもう。



あれから色んなものを

好きになったり 嫌いになったりした。

大好きだった歌を もう聞きたくなくなったり

聞かなかった歌を 聞くようになったり

上辺だけ見ていたものを

少し深く見るようになったり、した。



ピンク色は

今でも一番すきな色だけど

いちばん かなしい色です









明日はどこか

遠くへ行ってみよう

なんて

そんな時間 ないんだろうけど。




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2004年11月07日(日)  言霊

突然訪れた第3波に 軽く呑まれてみた

言葉にすると

やっぱりだめで

言っちゃいけないと思うと

苦しくて

でも 波に呑まれて感じるせつなさより

抑えつける苦さの方が

幾分ましでした、

と 思ったところでもう遅いけど

一旦呑まれると

今度抜け出すのは いつになるんだろ


寝不足のはずなのに

眠れそうにない


馬鹿だ馬鹿だと言いながら

馬鹿をなおす気になれないあたしは

もっと苦しんだら

少しは賢くなるのかな







沈黙はやめて

せめて馬鹿なあたしにも分かる突き放し方をして

あたし 涙腺は堅いけど

それでも泣けるくらいに辛いことを言ってくれたら

思いっきり泣いて 忘れるよ


って これじゃ あの人が悪いみたい


ごめんなさい

あなたの日常に影を射したいわけじゃないのに

でもあたしの光があなたを照らすこともないし

あなたが光を照らしてくれることもないって

分かってるよ


十分に納得してるし

後悔も消えた


消えないのは 気持ちだけです。


日記を数ヶ月読み返すと

矛盾だらけで

本気で情けない


あの人には今日も笑っていて欲しいんじゃなかったけ。


そう

そのはずなんだけどな

でも コスモスが枯れたら

一周して

戻ってきてしまったみたい




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2004年11月05日(金)  ぱくったんをぱくったった!!!笑

パクりというか。
お題はパクってないのであくまでもパクりです。笑
俳句じゃなくて短歌になっちゃったし…




01:一安心
くっつけて 離さなければ きっとほら
           変えられるはず ハートの半分
 
                       (Tへ ひとまずおめでとう。)



02:お願い
少しだけ あなたを嫌いに なりかけました。笑
           あたしの恋人 泣かさないでね
 
                       (M氏へ 友人代表より)



03:ひまわり
昼休み あなたがいると なんとなく
           自然に笑えて ほっとするんだ

                       (Yちゃんへ いつもありがとう。)



04:ラブレター
やっぱりね 考えずには いられない
           誰かのものに なってしまう日

                       (タクへ どうせあたしは馬鹿ですから。笑)



05:青空
あいのうた 口ずさみつつ 歩いてく
           あなたを探して 未来を目指して

                       (あたしへ ちょっとかっこつけすぎ?笑)











字あまりしまくり…

でも1時間かかっちゃった。

いつの間にか午前5時前です。汗

俳句とか短歌とか、読む方が好きだったけど詠むのも楽しいな♪

満足したのでさっさと寝ます。笑

おやすみなさい。




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2004年11月03日(水)  とおせんぼ。

誰なんだろ、正体は。





タイムカード

とおせんぼ

朝の笑顔





あなた ですか?





まぁ 誰でもいいや

って なんて余裕な発言。





でも

たまにはいいでしょ。笑





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2004年11月02日(火)  Beautiful Day

財布を車に忘れた

車のキーをお店に忘れた





汗をかいたと苦笑いして

手を離した









あなたのかいた絵の中に入っていって
ぐるぐるかきまわすわ
だいなしにしてしまうのよ



ないているのよ。
あたしをどうか 黒くぬってください…お願いよ



彼女は鏡を手にとって
「大きな光る実がないの」
彼が育てた木をたたいた



あなたのペンは誰を想ってかくのか
知っているわ
追いかけてよもつと 青い影
知っているわ
私をみて 存在の色



彼の心よ どいて どいて



ないているのよ。
あたしをどうか 黒くぬって下さい



あなたと笑う




あなたと笑う。

誰と笑おう。




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