我 何処に 在り也 2004年09月24日(金)
とてもとても 悲しいことがありました
自分独りでは癒せないような 悲しいことでした

とてもとても 辛いことがありました
自分独りでは背負いきれないような 辛いことでした

とてもとても 許せないことがありました
自分独りでは抑えるとこが出来ない 怒りでした


流す己の血と 確かな痛みにのみ 許しを
己以外を断絶した静寂の闇にのみ 安らぎを
白く霞む虚ろな頭と視界にのみ 己という存在を

何度も確かめる 他に術がないから

音はなく 光もなく 温度もない 
痛みはなく 迷いはなく 己もない
そんな世界を 誠に望みしか

  否

沈みゆく中で 閉ざされゆく中で
それでも

とてもとても嬉しいことがありました
とてもとても泣きたいことがありました
とてもとても感謝したいことがありました
自分独りでは到底 得られぬほど
自分独りでは絶対 持ちきれぬほど
・・・幸せなことでした


悲しみも、苦しみも、怒りも、嘆きも
まだ私の中に 息吹き、根付き、拍動しているけれど
まだ癒えず、抑えられず、鮮血を流しているけれど

今 此処に 他の何処でもない この場所に
在られることへの感謝を
溢れんばかりの、厳粛なる感謝を