unsteady diary
riko



 丸4年という歳月に

年次だけが上がっていく。
昇格…という名ばかりの、重荷が圧し掛かる。
「おめでとう」なんて言われても、困ってしまうだけ。
そんなこんなで来月から社会人5年目です。



学生時代、5年以上前にお会いした女性が、確かそのくらいの年齢で。
すごく“おとな”に見えた。
イバラの道を、はだしで歩いていた。
短い時間のなかで。
あこがれるとか、共鳴するとか、反発するとか、思いつく限りの影響を受けたと思う。
そのひとの言葉で、文章で、泣いて、笑って、嬉しくて、かなしくて。
きれいなひとだった。
すてきなひとだった。
うっとうしいくらい、たぶん“人”として好きだったんだろうと思う。
それだけに、自分が勝手に傷ついてしまうことが怖かったくらいで。


たぶん。
私にとってなれたらいいなと思っていた“おとな”の女性だった。
いろんな枷を感じていて、それを恥じずに生きられるひと。
少なくとも私の目にはそう映った。


社会人暦としては、実は過去のそのひとを超えてしまうところへ行こうとしている。
そのことが恐ろしい。
私だって、なにも変わっていないとは言わないけれども。
それなりにがんばってきたけれども。
同じイバラの道でも、わたしは足に合わない靴を履いて歩いてきた気がする。
それはそれで痛かったけれども。


あのころあこがれた“あのひと”に少しでも近づけているだろうか。

2006年03月31日(金)



 なぜかフィギュア日記に…

フィギュア世界選手権、トリノに負けず感動の連続。
地上波民放で見られる日が来るなんて。
これも真央ちゃんと荒川選手のおかげでしょうか。

それでもアイスダンスはまったく放送されなかったけれども。
エキシビションで無事2位となったデュブレイユ・ローゾン組の元気な姿とこぼれるような笑顔が見られた見られただけで幸せ。
期待されていたトリノで、リフトから転落して途中棄権となってしまい、非常に心配していたので。
今シーズン限りで引退する彼ら、最後に素晴らしい演技を見せてくれて、本当にありがとう。
でもエキシビションでは、願わくば彼らの素晴らしい氷上タップが見られる“雨に唄えば”をやってほしかったけど。

そしてそして。
プロからアマチュアへ帰ってきたドロビアズコ・ヴァナガス組!
“オペラ座の怪人”も素晴らしいプログラムだったのだけれど、エキシビションの“パイレーツ・オブ・カリビアン”に魅せられました。
氷上は大海原と化し、そこには海賊船が浮かび、妖しげな笑みのジャック・スパロウ(女性が扮する)と、正統派好青年のウィル・ターナーが激しく剣を交える。息を呑む緊張感。
後半では女性が早変わりしてエリザベスとなって現れ、ウィルとエリザベスという恋人同士が切なく踊る、その情熱的な表現力。
4分という時間の制限を忘れるほど、濃密な演技。
結果として4位に終わった彼らですが、会場の地響きのようなスタンディングオベーションこそが、彼らのメダルだと思います。

嗚呼。
言葉で何を語っても、演技には敵わない。
機会があればぜひ、ドロビアズコ・ヴァナガス組にご注目ください。
ちなみに、かなりの美男美女です。(笑)


そして男子シングルで2位となったジュベール(仏)。
こちらも個人的には美青年だと思うのですが。
同意してくれる人が少ないのは何故…。
ソルトレークでアイスダンス金メダルとなったアニシナ・ペーゼラ組といい、フランスのフィギュア選手はどうしてあんなに素敵なのか。
不思議だわ。


ジュベールだけ書いて、金メダリストを書かないのも不公平かしらん。
ということで、ステファン・ランビエールは今回も素敵でした。
最初に今回は彼の曲ではなかった“You Are Beautiful”(今シーズンはこの曲でエキシビションを滑っていた)がかかってしまって、本人も苦笑いでしたが、動じることなくファンの拍手に答えるあたり、王者の余裕でしたね。
曲に合わせて、黒いカットソーとデニムスタイル。ちょっとパンクでニヒルな一面が見られて嬉しかった。
演技に磨きがかかるとともに自信が表情にあらわれて、見るたびに素敵になってゆくので、ちょっと困ります。(笑)


おかげさまで、深夜残業の疲れも吹っ飛びました。
やっぱり好きなものの力って偉大だ…。

2006年03月28日(火)



 

JAMES BLUNTの声が心地よい。
フィギュアスケートの男子シングル銀メダリストであるランビエール選手がエキシビションで滑ったプログラム“You Are Beautiful”。
彼の軽やかなバレエジャンプや超絶技巧スピンが、表彰台での涙と一緒に思い浮かぶ。
歌詞の重さも含めて、名曲だと思う。


それにしても、どこかで聴いた曲だなあと思っていたら、
トルコ旅行で、滞在先のホテルでプロモを見ていたのだった。
向こうは音楽系チャンネルが多くて、プロモも非常に凝っていたので、友人と適当な感想を言い合いながら見ていたのだけど。
雪の降る海辺で、一枚一枚服を脱ぎ捨て、靴まできれいに揃えて、
最後は冬の海へ飛び込んでゆく。
なんとも寒々しく、痛々しく、それでいて印象的な映像と歌声だったわけで。
なぜ気づかなかったのだろう。


トリノのフィギュアスケートエキシビションは、眠気も吹き飛ぶ内容だった。
今もビデオを繰り返し見ている。
ジョニー・ウィアー選手の「My Way」が美しすぎて、泣きそうになったり。
バトルも好きだけど、彼は「アヴェ・マリア」の方が個人的には好きだなあと思ったり。
ようやく4年間の苦しみから解放されたねプルシェンコ、と素直に感動してみたり。

トリノだけでは飽き足らず、ソルトレークの名演技や長野の思い出まで引っ張り出した。
過去の演技を今も見られるインターネットの威力をしみじみ実感。
長野でキャンデローロに狂喜し、ソルトレークでヤグディンに悶え、今はプルに平伏し、ウィアーとバトルにうっとりしまくり。

ああ、わかりやすいな、私って。


ただ、今回はスルツカヤ選手が…。
その為に、どうしても女子を見返す気になれない。
エキシビションの練習時間は、リンクに立たず、フェンスに腰掛けて泣いていたという彼女。
それだけにエキシビションの笑顔が胸に沁みた。
“So Many Things”という曲の意味。
それが人生というもの、だなんて。
解説の五十嵐さんのコメント「金メダルは本当に欲しかったと思いますけれど…長い間トップスケーターでいられた、メダルに手の届く位置にいた、その並々ならぬ努力に対して、心から尊敬します」というあたたかい言葉に、思わず涙が出た。
難病を患いながら、文字通り命を削って滑ってきた彼女。
どんな結果も受け止めて、微笑む彼女。
これほど凛として美しい生き方をするスケーターを、他に知らない。



そんなトリノの余韻を残しつつ。



とりあえず、春を迎える。
環境の変化が多少ある。
支社長がとうとう異動になるだとか、
仕事を人に押し付ける、要領ばかりがよかった営業の同期が異動だとか、
昨年4人目の派遣さんが、半年たってもどうにもならず、辞めてもらうだとか。
別れといっても、送り出すことに心は動かず。
四半期〆の忙しい時期に、多少の出費と「送別会」という名の時間の浪費。
そんなものだと、一人つぶやく。

そうだね、そんなもの。
支社長も、住まい探しに頭がいっぱい。
もともと仕事より家庭の人だけど、
もはやこっちの支社の仕事はどうでもいいみたい。
こういう時にこそ生きる姿勢が出るね、としみじみ学ばせてもらっている。


ようやく事務社員が採用される。
なんともお嬢さんっぽい、マイペースな性格と思われる人だった。
“お嬢さん”という表現を、自分がする側になるなんて。
そういう年になった、というより、そういう立場になったんだろう。
それでも私よりまたしても年上の人なんだけど。
ほわんとしているというか、あまり人と接触するような仕事をしたことがないそうなので、
どこまで忍耐力とコミュニケーション能力があるのか、非常に気になるところ。
それとも第一印象は裏切られるのかしらん。


2006年03月19日(日)
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