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Wonder Boys
2004年08月08日(日)

マイケル・ダグラス主演の
「ワンダー・ボーイズ」がテレビでやっていたので見ました。
無論トビー・マグワイアを見る目的で。
やっと「スパイダーマン」以外のトビーを見られました。
やはりトビーは本来こういう世界の住人だったんですね。
「スパイダー…」の方が異色だったんだな、と思いました。
正体不明で飄々とした人物がハマり過ぎるほどハマってます。

「ワンダー…」は、スランプに陥った
作家兼大学教授(マイケル・ダグラス)が体験した
厄介で奇妙な週末を描いた映画です。
あまり前知識もなく見たわたしは最初
「麻薬とか不倫とか同性愛などをテーマにした
 ちょっとダークな映画なのかな」
と思ったらまったく違う展開になり
「あ、そうか。ミステリーかな?」
と思ったらそれも違い、その次には
「…コメディ?」と思い、結局見終わった今
なんだかうまく分類しにくいけど
見た目よりかなり普通…というか
なんというか…マイルドなお話だと思いました。
仕事帰りの週末、小さな映画館で1人で見たい映画です。

ある週末、妻に逃げられ、
暗い気分で週末を迎えた
トリップ教授(マイケル・ダクラス)は
その晩密かな不倫相手である
女学長・サラの屋敷のパーティーに招かれます。
そこには彼の教え子・ジェームズ
(トビー・マグワイア)もやってきていました。

ジェームズは自閉気味な変人で
その晩も不安定な様子で学長の庭を徘徊していました。
それを見とがめた教授は、
彼を放っておくことが出来ず
引き留めて、学長の夫君がコレクションしている
ジョー・ディマジオとマリリン・モンローの
遺品コレクションを内緒で見せてやります。
ジェームズが、映画をこよなく愛していたからでした。
遺品コレクションは、
学長の屋敷の寝室の金庫にあり
中を見られるのは学長の愛人であるから
こそ出来る秘密の特権でした。

しかし、タイミングの悪いことに
学長の夫君の番犬・ポーが現れ
犬はうなり声を上げると教授の足に噛みついたのでした。

そこまでは、危うかったけれど
たいして大事ではありませんでした。

しかし、噛みついた犬をジェームズが
ピルトルで撃ち殺してしまったことから
このとんでもない厄介ごとが始まるのです。
「なんてことだ、彼はおもちゃのピストル
 を持ってるだけだと言っていたのに…!」
教授は死んだ犬を車のトランクに隠し
ジェームズを連れて、素知らぬ顔で
そのまま大学の講演会に行き飲み会に出席します。
夜も更け、飲んだくれて正体をなくしたジェームズのために
教授が彼の忘れ物のリュックを取りに戻ると
なんとリュックの中には、学長の夫君の金庫にあった
マリリン・モンローの遺品が入っているではありませんか。

その晩、教授は仕方なく
死んだ犬と、マリリンの遺品と
意識のないジェームズとを家に連れ帰りました。

翌朝目覚めたジェームズは、ほとんど裸でソファにいました。
しかも、教授付の編集者で、ゲイのクラブツリーが
「おはよう、ジミー」と意味ありげに呼びかけます。
頼りの教授はといえば、マリファナの発作で意識不明。
ジェームズは、教授を揺り起こし
「僕…ぼく…昨晩なにか、いけないことをしましたか?」
と尋ねます。
「―――――ああ、したよ。君は学長の犬を射殺し
 学長の夫君のマリリンモンローコレクションを盗んだんだ」
と教授。
それについてジェームズは特に反省の色を見せませんでした。

教授は、ジェームズといる時間が
長ければ長いほど問題は増えるばかりで
彼と話せば話すほど、彼の言っていることが
嘘ばかりであることに気づき始めていました。

やがて学長の屋敷で起きた盗難事件を巡り
教授の家に警察がやってきますが
教授はなぜかどうもジェームズを見放すことができず
といって教授自身の厄介ごとの始末をつける必要にも駆られ
再びジェームズ(と死んだ犬とマリリンの遺品)を乗せて
逃げた妻と愛人サラの家へ車を走らせるのでした。

果たしてお屋敷の盗難事件は、教授の不倫はどんな結末を迎えるのか。
ジェームズは一体何者なのか、彼の未来はどうなるのか―――――

というおはなしです。
ちなみに「ワンダーボーイ」とは「神童」という意味だそうです。
マイケル・ダグラスが、あの濃ゆい個性を全く見せずに
くたびれた初老の男を上手に演じているのが新鮮でした。
トビーにはなんともいえない可笑味があり
終始静かで控えめな演技なのに確固たる存在感があります。
自殺願望のある陰気で繊細な部分と
平気で嘘を付き飄々としている確信犯的な部分
ピュア…そしてダーク。ミステリアスでしたたか。
この二面性ってトビーの持ち味の中で
最も魅力的な部分ではないかと思います。
面白かったです。もっとこういう役が見たい〜〜。
できたら次は「サイダーハウス・ルール」を見ることにしよう。



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