読書の日記 --- READING DIARY
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 絵本

How The Animals Got Tails/Anne English
A Name For Nettie/Lynda Britnell
The Three Billy Goats Graff/Vivian French
The Strange Egg/Margaret Mahy
Crocodile Tears/Sue Inman
Woof's Worst Day/Patricia Cleveland-Peck
The Tinderbox/Hans Christian Andersen retold by Lucy Coats
The Magic Scissors/Loes Spaander
One Night I'm Going To Catch You!/Joy Haney
How The Rabbit Got His Hop/Michael Lawrence
Miranda The Castaway/James Mayhew
Felix And The Dragon/Angela McAllister
The Two Giants/Michael Foreman

2001年08月10日(金)
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 Morning, Noon & Night/Sidney Sheldon

先日洋書バーゲンで、エンターテインメントものを大量に買い込んだ。その中のひとつ。久々のシェルダンである。相変わらず、冒頭から引きずり込まれる。シェルダンの場合、内容がいいとか、ストーリーが素晴らしいとかということ以前に、話が二転三転するので、次はどうなるのか?という好奇心でどんどん読み進む。読者を楽しませるエンターテインメントとしては、さすがシェルダンであると認めねばならないだろう。

さて内容は、大金持ちで非情なハリー・スタンフォードが海に落ちて死に、その遺産をめぐる相続人たちの人間模様を赤裸々に描いていくというもの。欲に取りつかれた者はそれなりの報いを受け、欲のない者は幸せになるという、まるで仏教の教えのような教訓に満ちた、ありがたい話なのである。

しかし、このスタンフォード氏は生前から子ども達にも冷たく、周囲の皆に嫌な思いをさせてきた男なのである。死んでからの仕打ちも最悪。父親がどうやって金持ちになったのかを考えれば、富豪の家に生まれたからといって、安心してはいられない。途中、どうなってしまうんだろう?とまるで予想もつかない展開を見せていたが、最後は、まとまるべきところにまとまったという感じ。


2001年08月09日(木)
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 R・P・G/宮部みゆき

私にしてはものすごく珍しい、最近の日本の作家のもの。旅行中、持って行った本を読み終えてしまい、移動の電車内で読むものがなくなってしまったので、駅のKIOSKで買った。

この小説は内容については絶対にしゃべってはダメ、ということなので、内容に関しては何も言えない。作品の特徴を、あとがきより抜粋すると「R・P・Gとはもちろん、ロール・プレイング・ゲームのことだ。ただしこの小説の中に、そのゲームは出てこない。この小説自体が、ロール・プレイング・ゲームのように作られています、ということなのである。プレーヤーはいろんなキャラに出会いながら、その予想外の展開をただただ楽しめばよい、ということであろう」

そういうわけなので、犯人は誰?という古典的な興味ひとつで、何も考えずに一気読み。ネットの上での人間関係と、現実の社会での人間関係のギャップなど、ネットが身近なだけに面白かった。しかし、久々に日本の小説を読んだら、漢字の名前がごちゃ混ぜになり、だれがだれだっけ?という感覚だった。これは日本の小説しか読まない人が外国文学を読んで、名前がちんぷんかんぷんだというのと同じことだろう。

でも、やっぱり日本の小説は、なんとなく暗い。特に警察が真面目すぎる。もちろん警察は真面目でなくては困るが、アメリカの刑事ものならジョークのひとつもありそうなところでも、まったく真面目一辺倒だ。そこが暗いと感じる所以か、はたまた漢字の名前が暗いのか。。。<冗談です。


2001年08月08日(水)
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 夜の姉妹団─とびきりの現代英米小説14篇/柴田元幸編・訳

今をときめく超多忙な翻訳家である柴田氏の好みを、目いっぱい反映した英米の現代小説短編集である。ここに収められた14の短編は、英語圏で書かれた現代小説であるということと、400字換算で45枚程度までということ以外、何の統一性もないそうだ。知っている作家もあるが、ほとんどが未読の作家ばかり。そういった点では、この中から気に入った作家の別の作品を読もうという気持ちに発展していったものも数多い。優れたアンソロジーには、そういった楽しみがある。

もちろん柴田氏と私の好みは同じではないから、これはちょっと…と思うものもあるが、だいたい80%くらいは面白く読めたし、なるほど柴田氏ならではと納得させられる作品も多かった。ちなみに私が気に入った作品をいくつか挙げてみると、まず表題作のスティーヴン・ミルハウザー「夜の姉妹団」、スチュアート・ダイベック「僕たちはしなかった」、ジョン・クロウリー「古代の遺物」、ドナルド・バーセルミ「アート・オブ・ベースボール」、アンジェラ・カーター「ジョン・フォードの『あわれ彼女は娼婦』」、ルイ・ド・ベルニエール「ラベル」といったところか。それぞれの作品の頭に、柴田氏の解説がついているのも親切だし、取り上げられた作家の作品リストも今後の参考になる。

少し前まで、短編に対する偏見があり、短編はサマセット・モーム以外は認めないなどという頑なな態度を取っていたのだが、最近、T・コラゲッサン・ボイルやメリッサ・バンクなどのすばらしい短編集に巡り会ったり、フランシス・コッポラが刊行した『ゾエトロープ』などの斬新な短編集を読むうちに、その考えもだいぶ変わってきた。短編集という形が苦手だったのではなく、文章の巧みな作家の作品であれば、どんな短編でも面白いということに気づいた。つまり、これまでそういう作家はモームしか出会っていなかったというわけだ。

短編の書ける作家は、だいたい長編もそつなくこなせると思うが、長編作家が面白い短編を書けるとは限らない。そんなわけで、作家の質やタイプを見分けるのに、短編集は案外便利かもしれない。数人の作家の作品を集めたアンソロジーでは、その中にひとつ、気に入った作品があればいいとも思っている。そういう意味では、この短編集はアタリだったと言えるだろう。

目 次
夜の姉妹団(スティーヴン・ミルハウザー)
結婚の悦び(レベッカ・ブラウン)
境界線の向こう側(ミハイル・ヨッセル)
僕たちはしなかった(スチュアート・ダイベック)
古代の遺物(ジョン・クロウリー)
シャボン玉の幾何学と叶わぬ恋(レベッカ・ゴールドスタイン)
アート・オブ・ベースボール(ドナルド・バーセルミ)
ドナルド・バーセルミの美味しいホームメード・スープ(ドナルド・バーセルミ)
コーネル(ドナルド・バーセルミ)
いつかそのうち(ジェームズ・パーディ)
ジョン・フォードの『あわれ彼女は娼婦』(アンジェラ・カーター)
匕首をもった男(ラッセル・ホーバン)
ラベル(ルイ・ド・ベルニエール)
北ロンドン死者の書(ウィル・セラフ)



2001年08月07日(火)
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 娘たちのための狩りと釣りの手引き/メリッサ・バンク

5つの作品が収められた短編集。
表題作は、BOOK PLUSの『ゾエトロープ[pop]』に入っており、それを読んで気に入って買った。しかしその表題作が恋愛物だったので、これもまた、昨今流行のブリジット・ジョーンズばりの話かと思っていたら、とんでもない間違いだった。この誤解は、ジェーン・グリーンの『ジェマイマ・J』のように期待を裏切った形ではなく、驚きと感動を味わうというものに変わった。短編集とはいうものの、主人公のジェーンはどの話にも登場し(隣の女の子といったようなちょっとした脇役というのもあるが)、全く違う話が5つというわけでもない。

私が特に感動したのは、父親の死と夫婦のあり方といった、自分でも経験のある事柄を扱った部分。その部分で、オースターの『孤独の発明』以来、久々にたくさん涙を流してしまった。自分の体験を思い出したのもあるだろうが、同じ体験が書いてあっても、全然感動しないものもあるし、そういう意味では、この作品は、自分の心を揺さぶったと言ってもいいだろうと思う。ひとつひとつのエピソードが胸にしみる。

そして、表題作の恋愛物にしても、主人公はブリジットやジェマイマと同じように、自己啓発本を鵜呑みにするのだが、ブリジットやジェマイマと違うのは、そんな本は全く必要なかったというところだ。むしろ、そういった自己啓発本が邪魔して、愛を逃しそうになる。そして自分に正直になった時、やっと報われるというもの。自己啓発本の悪口を書いているわけではないが、そんなところが他の話とは違うということを言いたかった。

主人公ジェーンは、うわついてもいないし、自分をしっかり見つめている。男に惑わされず、自分の道をしっかり歩いている。ごまかしてもいない。そんなちょっと醒めたようなところが魅力的だ。ブリジット・ジョーンズの一生懸命さもかわいいが、ジェーンのクールさもカッコいい!本自体、カバーを外した装丁もいいし、お薦めの1冊。

目 次
初心者上級クラス
フローティング・ハウス
わたしの恋人
できるだけ優しい光を
郊外に住む女の子にとって想像し得る最悪の事態
"あなた"の話
娘たちのための狩りと釣りの手引き


2001年08月06日(月)
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 セレブリティを追っかけろ/ヘレン・フィールディング

『ブリジット・ジョーンズの日記』が面白かったので、続けて同じ作者の本を読んでみた。しかしこれは、「B・J」と同じような面白さを期待して読んではいけないものだった。確かにユーモラスな部分はブリジット的だが、あとの部分は非常にシリアスで、真面目に読まなきゃいけない話だったんだ!と唖然とさせられる。

物語は、主人公のローズィー・リチャードソンが、セレブリティ(有名人)の一人であるオリヴァー・マーチャントと知り合い、挫折してアフリカの難民キャンプで働くようになり、最初は逃避のためもあったが、最後には、そのオリヴァーを含むセレブたちを利用して、難民キャンプを救うというもの。

セレブたちをはじめ登場人物それぞれの性格描写が、多少デフォルメされてはいるものの、明確に描かれていて分かりやすい。しかし、アフリカの場面はかなりシリアスで、最後は感動とも言える思いがした。恋人オリヴァーに、気持ちを持ち上げられ、そして突然どん底に落されるローズィーの苦悩も切ないが、結局名声や人気といったものではない、真の人間の姿に気付いて、アフリカで難民のために身を粉にして働く医師、オロークに惹かれていくローズィーに、ほっと安堵した。個人的にもオロークは素晴らしい人間だと思えた。


2001年08月05日(日)
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 ジェマイマ・J(BOOKPLUS)/ジェーン・グリーン

100キロ近い巨体のジェマイマが、約45キロもの減量に成功し、見違えるほど美人になって、意中の男性を射止める話。思わず、無理だあー!と叫びたくなってしまうような、短期間のダイエット。こんなことしたら絶対体に悪い!痩せてるってそんなにいいことなの?と悲しくなってしまう。

いや、ダイエットが悪いというのではないけれど、この話、やっぱり太ってる君のほうが好きだと言われるオチならともかく、痩せてきれいになった途端に、目の色を変えて「愛してる」なんて言う男が信じられない。もちろん、その前から性格は気に入られていたようだけど、もし太ったままだったら、ハッピーエンドはなかったのだろうか?

登場する男は皆、美人にしか目がいかないし、ジェマイマのように性格がよくても太っていると、身の置き場がないなんて、そんな世の中どうかしてる。ジェマイマの痩せたい気持ちもよーくわかるけど、ハンサムでカッコいい男ばかりが、いい男というわけじゃないし、ありのままの自分を受け入れてくれる人だっているはず。むしろそういう男のほうが、絶対に信用できるんじゃないだろうか?

なんとも悲壮感が漂ってしまって、読んでいて辛くなる。翻訳のせいかもしれないけれど、『ブリジット・ジョーンズの日記』のようなユーモアもなく、評判とはうらはらに、私的にはあまり楽しい話ではなかった。

心を許せる女友達、恋愛のハウツー本、キャリア、ダイエット、うるさい母親など、ほとんど『ブリジット・ジョーンズの日記』と同様のテーマが揃ってはいるものの、それら全てが、なんだか悲しい。付け加えて、途中にはさまれているアメリカ男とのエピソードもかなり変だ。これは、作者のアメリカ人に対する偏見(憧れ?)ともとれる。ロスの住人の描写などは、まるで日本人はまだチョンマゲをしているという認識と同じくらいに、誤解しているんじゃないだろうか?ロスに住んでいたって、みんながみんな、ハリウッドスターじゃないって!


2001年08月04日(土)
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 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 秋冬篇/ヘレン・フィールディング

内容(「MARC」データベースより)
楽観主義は健在だけど、やはり内面の安定ははかれない。(とほほ)。恋や仕事の悩みを笑い飛ばすブリジット症候群ただいま急増中。春夏篇に次ぐ下巻。


超!嫌な女、レベッカにボーイフレンドをとられてしまったブリジットは、友達のシャロンとタイに旅行に行ったはいいが、麻薬所持の疑い(無実の罪!)で、刑務所に入れられてしまう。それを助けてくれたのが、レベッカになびいてしまったマーク・ダーシーだ。

結局丸くおさまり、周囲の友達もみんな幸せになり、ハッピーエンド。むむむ。ブリジットには幸せになってもらいたいけど、人の不幸は密の味、みんながハッピーエンドになってしまうのって、ちょっと不満。どこかでずっこけてほしいというのが本音。

それにしても世の中には、なんと「情緒的うすらばか(フィールディングの造
語)」男が多いことか!そんな男を見抜くためにも、ダイエットばかりじゃなく、ちゃんと中身も鍛えなきゃ!だけど、この上なく元気に明るくなれる本だ。


2001年08月03日(金)
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 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 春夏篇/ヘレン・フィールディング

内容(「MARC」データベースより)
体重はちっとも減らないし、恋人は取られそうだし、上司は思いっきりいやなやつ…だけどそう、結局ひとの悩みなんて結構お粗末なものなんだと彼女は笑い飛ばすのだ! 1998年刊の続編。

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『Bridget Jones's Diary』が『Pride and Prejudice』の現代版だとすれば、この続編はいくつかのテーマや仕掛け(節のタイトルのつけ方については言うまでもなく)をやはりオースティンの小説『Persuasion』から借りている。それにオースティンの小説と同じように、この小説も、最後に行きつくまでの道のりこそが目的だ。だからブリジットと仲間たちのハッピーエンドは、なるべくしてなった結果でしかない。とはいえ、どうやってそこへ行き着くかを知ると、読者は大笑いしてイスからずり落ちることだろう。もっとも、前作ですでに笑いくずれてイスから転げ落ちていなければ、の話だが。 --同タイトルのハードカバーのレビューから転載


最初の日記ではまって、もうすぐにでも読みたくなった続編。
前作で、マーク・ダーシーというボーイフレンドができたブリジット。ダイエットや自己啓発本(結局後で全部捨てることになるのだが)などで、さらに女に磨きをかける。

前作同様、ユーモアあふれる楽しい日記で、あっという間に読み終えた。前作で書き忘れたが、ブリジットの泣き所は、こうるさい母親。絶対に逆らえない。でも、最後には必ず母親の意見が正しかったりするのだ。そんなところも自分に似ていて、苦笑する。

しかしいかにも嫌なタイプの女レベッカに、マークをとられてしまうブリジット。ちょっとした誤解から、他の女に走ってしまう男なんて最低!などと思わせておいて、さてどうなるのか?読み終えたとたんに、次の秋冬篇を手にとってしまう面白さだ。


2001年08月02日(木)
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 蝶の舌(BOOKPLUS)/マヌエル・リバス

ラテン文学の短編集。この本が原作となった映画は、大変評判がいいようだ。しかし、映画になった表題作「蝶の舌」を含め、何も残らない本だった。いいとも悪いとも感じない。逆に、悪ければ悪いなりに記憶に留まるから、そういう作品は、それはそれでいいのかと改めて認識させられたような感じ。こんなに何も残らない本というのは、内容が全く記憶に留まらないので、いいのか悪いのかわからない。

なによりも、それぞれの話が中途半端な気がして、どれを読んでもフラストレーションがたまる。そして、さらに言えば、話の意味が不明だ。
短編の名手サマセット・モームの言葉を借りて言えば、日常を切りとって投げ出しただけの、D・H・ロレンス的な作品だと思う。そこに何らかの手を加えてこそ、作家、あるいは小説といえるのでは?という思いがしてならない。オープン・エンディングにして、余韻を残すというのともまた全然かけ離れた作品だと思う。ガルシア・マルケスが最高の小説だ!と誉めている言葉が嘘っぽい。


2001年08月01日(水)
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